17 JUNE

今回のソフト・青の扉 白の鍵

「死んじまったらお終いよ」……と言いたくなるんですなぁ、やはり。今のところ、「橘 史絵(たちばな ふみえ)」と「高梨 梨帆(たかなし りほ)」をクリアしたのですが、どちらでも主人公は最後に病で死んでしまいます。この病に関する部分は、どちらのシナリオでも共通のシーンが使われていますから、この「主人公の死」はおそらく全キャラ共通なのでしょう。う〜ん、死にたく無いなぁ(苦笑)

ゲームの最初には主人公の名前を入れられますし、ゲーム前半では主人公を操作して、相手の質問に答えるという形で、主人公を定義していけるワケです。プレイヤーと主人公の結び付きは強めと言えるのではないですかね。しかし、ヒロイン別のノベルに突入すると、主人公はプレイヤーの手を離れて「やたらめったらにいい人間」となって動きます。そして最後に、「死」という形で完全に分かれるのです。な〜んか、いい気分しなかったです。

むしろ、「チキショー! オレはまだ死にたくねー!! (ヒロインの名)とこの後も一緒に生きて行くんだーッ!!」って主人公の無念の気持ちを感じたりするんですけれど。幻覚?(笑) 自分が死んだ後のヒロインの幸せを見せられても、あんま嬉しくないんですよ。

「(他のヒロインを)攻略してもどーせ死ぬんだし、オレ」って感じもしてきますね。


主人公の死だけでなく…前述の2人のシナリオでは、ヒロインに係わる人物の「死」が使われています。史絵では姉、梨帆では両親です。こう「死」が出てくると、ちょっと反則ではないかというふうに感じてきます。「死」はキャラクターに悲しみとか怒りとかを生み出す、かなり簡単な手段です。SIX丸藤方面には「ご禁制のシナリオ」として「死とそこからの生」がありますが、生き返りこそ無いものの、あまり「死」を使われるのもいい気分しませんね。


ところで梨帆。高「梨」「梨」帆と続くコトから、「リリ」と呼ばれて「奇妙な冒険」を…するコトはないらしいと、サイクのWebページのプロフィール欄に書かれていました。しかし、相手の思っているコトを言い当てたり、東北のS市の出身だったりする辺りは、かなり狙っているんじゃあないかと思うんですが。娘もやっぱり「梨」「梨」と続くし。「幽霊が出る」という噂のあの旧病棟も、実は「幽霊病棟」じゃなくて「病棟幽霊」だったりして。うひ。


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5 MAY

今回のソフト・隣人妄想 -団地族の昼下がり-

MILKY SPACE 〜悲しきセクサロイド〜」(MESA)に続いてどっぷりとハマるコトとなったソフト、「隣人妄想 -団地族の昼下がり-」(Sepia/h.m.p)。今回の場合、そのハマりの引き金となったのは主人公の妻、梨奈のストーリーでした。


結婚3年目、勤め先をリストラされて無職状態の主人公は、梨菜の探してきた仕事を嫌がったりして職に就けそうもない。夫婦関係が少し寒くなってきたところに、チャットで知り合った友人(実は同じ団地に住むゲス野郎)が誘いをかけてくる。最初は拒絶していたものの、惹かれていく梨菜。

このチャットの内容は、ゲーム中でログを盗み読むという行為で知るコトが出来ます。これを見ながら、「ああぁ、我が妻が、我が妻があぁああぁぁ…(泣)」と焦燥感に駆られた私は、すっかりゲームに入り込んでいたと言えるでしょう。


その後、商店街において男と会っているのを見かける。楽しそうな様子。「うぅっ、オレの前ではそんな表情見せてくれないのにいぃ(泣)」 毎日帰宅して昼食を作ってくれていたのに、ついには仕事を理由に帰ってきてくれない梨菜。もちろん、男と密会中。そして姿を消す梨菜。「ああぁ、今頃我が妻はあの男と、あの男とおおぉぉおおぉおぉぉ〜!!(泣)」

このように翻弄された私の高まった心は、情事の目撃という決定的なイベントで爆発します。「ああーーーーっ! やっぱりいぃぃーーっ!! 後ろ! 後ろからーっ!! しかも同時にくわえてるーーっ!! うわーーーんっ!!」(笑)

でも、背徳的な興奮ってのもあるもので。すっかり制作側の思惑通りに翻弄されてしまった感じですね。単純なのか?>私


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11 APRIL

今回のソフト・MILKY SPACE

いきなり触手の怪物が現れて、しかし明るい雰囲気でドタバタが繰り広げられる…そんなふうに予想していたので、実際の緊迫感のある展開には驚きました。特に各キャラの過去が語られて、ちゃんとそれがベースとなって行動を起こしている様はストーリーの説得力を強くしていた感じです。

妹を亡くしたコト、救えなかったコトを心の奥底で悔やみ続けていて、その影をヨシュアに見るが故に特に優しく接し、最期には命を引き替えにしてヨシュアを救うルキファ。声優さんの演技も良くて、ヨシュアへの語りかけは本当に優しげな声なんで泣けてきます。

彼女のエピソードで特に好きなのは、最初の食事のシーン。それまでベラベラと喋っていた彼女が、ヨシュアの食べ方を見て言葉を失ってしまう。その文章では、ヨシュアの食器の持ち方についてチラリと触れられているだけで、何故沈黙してしまったかまでは描写されていません。ヨシュアの食器の持ち方が、やはり妹のそれと酷似していたためなのでしょうが、そこまで「書かれないコト」がまた心にズッシリきます。


またこの食事の後のヨシュアの話。孤独に育ってきた彼女が、大勢の友達と一緒に取るその食事を「楽しい」と感じ、また「怖い」と感じたという告白。食事の最中はそのような「楽しさ」と「怖れ」を見せないにも拘わらず、裏でそんなコトを思っているなんて。その後も「ロボットさん」とどこか寂しげな声で呼ばれる度に、心にザクザクと白木の杭が刺さります。…そう、この娘の声もいいんだ。

小さい頃は明朗活発でリーダー的存在だったデリアが、自分を慕ってくれた子供の事故死に何も出来なかったコトから、精神が暗く落ちていく…というエピソードにもなるほどと納得させられます。


いやまったく、このソフトでここまで心を動かされるとは思ってませんでした。一般的には、このストーリーの出来ってどうなんだろうなぁ。私の文章の読解能力は大したコト無いんで、他人がやってこんなにグッと来るかどうかは想像もつきませんが…世間的には評判の良い「光を…」がサッパリで、「MILKY SPACE」でこれなんだから、やはり私は特殊なタイプの人間なんでしょうか?(苦笑)


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17 MARCH

今回のソフト・光を…

「私の欲する感動」というのは、心の底から燃え立つような、元気を生み出す感動です。「オレもなんかやらなきゃイカンよなぁ〜!!」とむやみやたらに前向きになるとか、地平線に沈みゆく夕日をじっと見つめて静かに燃える心とか。そういう気持ちになれる感動が、今は欲しい。

そういう観点から考えると、主人公の目が治る必要は必ずしも無かったんです。心に持った闇が問題だったのなら、主人公がヒロインや友人達から希望をもらってそれを内なる光とし、それを抱いて前向きに生きていく…目は治っていなくとも、そういう光を手にするという話があっても良かったのではと思っています。


「目の治り方」で一番しっくりきたのは美桜シナリオです。手術で直る。あとのシナリオは闇の巫女に治してもらったり。祈って願うだけで治るってのはねぇ…やっぱり納得行きません。そんなんじゃあ、世の中に目の見えない人はいません。最後にやった皐月のシナリオも、「心を覗く」っつーので退いてしまいました。人間、そんなに便利じゃあないし。

…こういうコト言ってると、つまんないヤツとか思われちゃうのかなぁ?(苦笑) でもやっぱり、納得させてもらわないと。何で心を覗けるのか、なんでみんなの精神世界は繋がっているのか、何でその中で生きていけるのか……納得させてくれれば受け入れます。「光を…」はそこまで到達しなかった。そういうコトです。


良かったエピソード。階段から落ちる主人公。主人公を導こうとして、しかし前に進めなくなるみるく先輩。このため、ベストのヒロインは嫌いな要素満載のハズだったみるく先輩になりました。でも、生き死にを感動発生装置に使うのはSIX丸藤方面における『ご禁制のシナリオ』なので、それっぽいシナリオである点は減点対象。

目が治らないで、みるく先輩に手を引き続けてもらいたかったな、と思いました。


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13 MARCH

今回のソフト・光を…

最近の私は…そう、何年か前ではなく今の私は…なんつーか、現実的な話を好みます。現実的と言ってもそれは「人間って所詮こんなもんよ」とかいう感じの方じゃあなくて、「努力してそれが功を奏したからこうなった」というふうに、実際にあり得る理由がハッキリしていなくてはいけないんです。

だから、紫音シナリオ…というか「光を…」の基盤にある『光と闇』『繋がっている(精神)世界』『世界の果て』という要素は、まぁ簡単に言うと「なんじゃそりゃ」となってしまいます。入り込めないんです。これが紫音シナリオだけだったら良かったんですが、「闇の巫女」はどうやら全てのシナリオで出てくるようですからね…う〜ん。

また、美桜に至っては格闘大会がどーしたと言う展開になった時点で「助けてー」と(苦笑) なんとか乱舞とか言ってるし。は〜ん(泣)

あ、あと美桜は想像時と実体時の違いに無理がありますね。髪の毛の長さくらいは触って分かるハズ。抱き合ってたりするんだし。

あんまりいいコト書いてないですが、どうも私と「光を…」は相性が悪かったかなぁ?とか思ってます。ま、残りのキャラのエピソードに期待…って、みるくが居るんだよなぁ(どよ〜ん)。


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