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雪舟像     (雲谷等益筆)=模写




KISEI  YUKARIHANA    MUSEUM  OF  ART    ;


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(浦戸湾之図)                  (不動明王画像=模写)

紙本墨画淡彩 昭和5年。1幅。 縦31.5cm 横64.5cm。



昭昭和5年、作者31歳の時に雲谷等益筆の雪舟像を参照して模写をしています。 細筆で描写された顔面の輪郭線が人物像の品格と品性の内面を表現しています。薄く彩色した顔面の精緻さ、頭上に被る帽子(誌公帽子)も綿密に描かれています。袈裟の輪郭線も柔軟に描写され墨色の濃淡で質感を表現しています。
像は作者が室町時代の水墨画の学僧として仰ぎ観た穏やかで聡明、何かを観詰める温厚篤実な雪舟の像です。





手本を写して描く事には何も意味を持ちませんが、描く事によって学ぶものがあります。

玉が砕けて粉々になり、それらの破片を一つ一つ集めて、元の玉の姿にする。すると其処に元の生命が蘇ります。玉が砕け、再び玉に蘇り、また砕ける、この繰り返しが真実の人生です。