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姫達磨之図ひめだるまのず


KISEI  YUKARIHANA    MUSEUM  OF  ART  
  


表紙
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(達磨大師之像)
(達磨之像)



色紙。昭和52年。1葉。縦27cm 横24cm。


















起き上がり達磨を正面から図版のように細い線で描写しています。顔面は円形の輪郭線の中に、細長い引目、貴人の眉、額に掛かd頭髪、小さな口元、顎の顎線に貴人の品格ある女性像を意識した描画です。平安時代大和絵の女性像を彷彿させる優美さを、赤い胴に菊を大きく華やかに描いています。同じ形態で張り子の達磨も作って楽しい幼児教育の教材とした事もありました。

作品を創造するのが作家ですが、作品が作家の手を離れたら、その時から作品は作品の運命を歩みます。

生死無常の情感こそ矛盾です。この矛盾を、人間的愛情による調和の上に処理する事こそ知性だと思うのです。人は死という事によって、生を強く知る事が出来ます。

仕合(シアワ)せである時に、不仕合にならないように祈り、不仕合である時に仕合を願うのです。この時に無常という事を知る事が出来ます。不仕合を知らない事が不仕合せです。








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