「これから論文を書く若者のために」
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若手研究者のお経
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10/31 (水) の進歩 11/7 の 16:00 - 18:00 は空けておいてね 
東北大学理学研究科で行う「こ れから論文を書く若者のため に」の講演準備を終えた。論文の各章の書き方を解説する。論文で書くべきことが一通りはわかるようにするつもりだ。投稿論文執筆者に役立つことは もちろん、修士論文執筆者にとくに役立つようにと意識している。

11/7(水)16:00 - 18:00 生物地学共通講義室
講演内容
1. タイトルのつけ方
2. イントロダクションの書き方
3. 材料と方法の章の書き方
4. 結果の章の書き方
5. 考察・結論の章の書き方
6. 修士論文・博士論文は、始めから投稿論文として書こう

実は、2006 年 3 月にも理学研究科で同演題の講演を行っている。しかし、話す内容の 2/3 以上を入れ替えた。前回参加下さった方にとっても、かなり新しい内容だと思う。生物教室の学生の多くは、1 と 2(または 2 のみ)を聴いている。しかし、2 の中身をけっこう練り直したし、3-6 は聴いていないはず。というわけで、皆さんどうか参加して下さい(「どうぞ」というより「どうか」)。

スポーツ報知のこ の記事を読んで、コンサドーレ札幌のためにも次節の東京 V 戦に勝たなくてはいけないと思った。福岡から札幌に戻る飛行機の中、上空 1 万メートルで昇格が決定する可能性があるのだという。そんな高いところでどんちゃん騒ぎをしたら危ないことこの上ない。でも安心してよい。仙台は必ず東京 V に勝つ。そうすれば、札幌の昇格決定は持ち越しとなる。昇格祝いはやはり、地上でする方が安全である。

10/30 (火) の進歩 なんなんだ、この記事 
今朝の朝日新聞に、「J1 へ燃える指揮官 J2残り4節、昇格争い大詰め」という記事が載っていた。「おほっ」と思って読んで憤然とした。札幌・東京 V・京都に関しては、監督の写真を載せて監督のことを書いている(ネット記事には写真が載っていないが)。仙台に関してだけは、手倉森コーチの写真を載せ てコーチのことを書いているのだ。むろん、手倉森コーチの手腕はすごい。でもなぜ、望月監督を載せない?  「指揮官」についての記事だし、他のクラブに関しては監督を載せているわけだし、仙台についても望月監督を載せるべきだろう。東北大学生命科学研究科で は、教授を差し置いて准教授などあり得ないことである。朝日新聞の記 者に何か悪意があるのかと疑ってしまう。

昨日に引き続き、東北大学理学研究科で行う「これから論文を書く若者のため に」の講演準備をした(11/7(水)16:00 - 18:00 生物地学共通講義室)。修士論文・博士論文・卒業論文の執筆の時期ということで、これら学位論文執筆に役立つ話をすることにした。タイトル・ イントロ・材料と方法の章・結果の章・考察の章の書き方を一通り説明する。二時間という限られた中なので、大事なことに絞って伝えるつもりだ。「あとは、これ論これレポを読んで下さい」と繋げ る。なお、これら各章の書き方の説明は、これ論よりもこれレポの方が充実している。これレポ執筆 に際して、これ論に書いたことをさらに練り直したからである。これレポは、修士論文・博士論文・投稿論文の執筆にも役立つはずである。
昨夜の八時頃から、突然思い立って庭仕事を始めてしまった。高さ 4 m ほどのブナを、1 m ほど横に移植したのだ(10/28 の進歩参照)。これまた、アカエゾマツを植えるためである。暗い中をわざわざやるかと我ながら思った が、やりたくなったら止まらない質なので仕方がない。窓から漏れる明かりと屋外灯を頼りに作業を開始。一昨日移植したヤマモミジに比べると、随分と簡単に 移植できた。幹がちょっと細かったので、根の張り方も弱かったようだ。今朝、明るい中で見てみたら、林が迫っている感じになって雰囲気が良くなっていた。 嬉しい。

10/29 (月) の進歩 愛の冷め方 
11/7(水)に、東北大学理学研究科で「これから論文を書く若者のために」の講演をする。今日からその準備を始めた。
 私は、レポート・論文の書き方の講義講演をけっこうやっている。

2007.10 レポート作成法(東北大学一年生向け)
2007.7 これから論文を書く若者ために(東北大学生物学科三年生向け)
2007.2 これから論文を書く若者ために(森林総合研究所)
2007.1 これから論文を書く若者ために(山梨大学医学部)
2006.12 これから論文を書く若者ために(三拠点合同博士セミナー;国立八大学の工学部対象)
2006.10 これから論文を書く若者ために(国立感染症研究所)

同じ話をしているだけではないかと思えるかもしれないが、そんなこと はない。毎回毎回、内容を変えている。同じことを話す場合も、常に内容を練り直している。私は、愛情の冷め方が激しく、新しいことを思いつくと、それまで の内容が酷くつまらなく見えてしまうのだ。だから講演のたびに、講演ファイルを新しく作り直すつもりで準備している。全く作り直さない部分が多いことも事実ではあるが。というわけで今回も、早めに 準備を開始した。

U 園という樹木生産農家に、アカエゾマツを注文した。写真を送って貰い、扱っているのは、確かに本当のアカエゾマツと確認出来たのだ(10/24 の進歩参照)。U 園の担当者に10/24掲載の写真を送っ たところ、左の写真のはアカエゾマツには見えないという返答であった。やはりそうか。いったいどうして、一部において、左の写真のが「アカエゾマツ」とし て流通するようになってしまったのか?

10/28 (日) の進歩 温泉に入って紅葉を見て庭仕事をした 
あん時計(*)に六時半頃に起こされたので、栗駒の須川温泉に行くことにした。高速で一関まで行って、山道を須川温泉へと登っていった。須川温泉は、硫黄 の臭いが立ちこめる中、湯が川となって流れている。むろん源泉掛け流しだ。露天風呂は、高山帯の景色を目の前にして眺め最高。私の超お気に入りの温泉であ る。十時くらいに早々に入浴、ちょっと遅い朝風呂を楽しんだ。入浴後、綺麗な紅葉を楽しみながら、

小安峡

栗駒高原フーズに行った。ここの乳製品もお気に入りなのだ。ソフトクリームを食べヨーグルトを買った。その後なぜか一目散に帰宅した。庭仕事の血が騒いで いたのよ。

*朝、あんが布団の中でじたばたしだす。それに起こされる毎日である。

今日の庭仕事は目的が大きい。高さ 4 m ほどのヤマモミジを 2 m ほど横に移植するのだ。ヤマモミジが植わっていた場所にはアカエゾマツを植える(こちらの作業は後日)。4 m の木を掘り出して移植できるのかと思ったけれど、庭師ならやることである。強引な論理ではあるが、同じ人間なのだから私にも出来ると思い移植に挑んだ。木 の周囲にスコップを入れ、テコの原理でぐいと木を持ち上げる。これを全周にやった。次に、幹を持って全体重を掛け、木を倒すことを試みた。根が張って抵抗 する場合は、土中に手を入れて根を探り切り離した。こう書くよりはずっと大変な作業で、一時は移植を諦めようかと思った。しかし頑張って続けたら、掘り起 こすことが出来た。今年の五月に植えたばかりの木なので、根があまり発達していなかったことが幸いした。だからこそ、移植を試みたわけでもあるが。
 新たな場所に植えてみたら、雰囲気がぐっと良くなったように思う。樹幹が視線を遮り、庭の奥行き感が増した。アカエゾマツを植えるのが楽しみだ。

夕飯の買い物に藤吉に行った。携帯で、東京対草津と京都対鳥栖の試合経過を確認した。なんと、「京都 0-3 鳥栖 試合終了」「東京 1-1 草津 後半 24 分経過」であった。京都が負けたので、仙台の今節三位が決まった。東京も引き分けろ。しばらくして再確認すると、「東京 2-1 草津 後半 39 分経過」となっていた。あーあだ。やはり東京は強いか。もうしばらくして、「期待してはいけない、無欲で」と再々確認した。「東京 2-2 草津 試合終了」。なんと、草津がロスタイムに追いついた。藤吉の店内で一人、「やったーっ」と声を上げてしまった。
 これで、仙台が自力で二位に入ることが出来るようになった。直接対決を残している上、東京は仙台よりも一試合多く消化しているのだ。二位の東京との勝ち 点差は 5 である。仙台が直接対決に勝ち、東京が休みの節にも勝てば順位が逆転する。次節はその直接対決である。必勝、必勝、必勝あるのみ!

10/27 (土) の進歩 福岡に快勝 
ベガルタ仙台がアビスパ福岡に 1-0 と快勝した。内容的には点差以上の勝利だった。

試合は午後二時から。午前中は、雨も構わずに庭仕事をした。何かを植えようと玄関脇に空の鉢を置いてあるのだけれど、もう一ヶ月以上置いたままな のだ。いい加減、何かを植えないといけない。ザ・ガーデンに行って物色したら、ヒメヒイラギが出ていた。これはお洒落だ。これを中心に、パンジーと寄せ植 えしよう。帰宅後、玄関の軒下で作業し鉢を仕上げた。
冷たい雨の降りしきる中、スタジアムへと向かった。試合前、「お客様が来ております」との放送と共に、長身の外国人がピッチに現れた。なんとマル コスだ。2001 年に仙台を J1 昇格に導き、2002 年に J1 残留させ、2003 年に降格に導いた我らが英雄。仕事のために来日したとのことであるが、何の仕事をしているのだろう?
 午後二時にキックオフ。5 分間ほどは福岡がずっとボールを支配していた。仙台は全然ボールに触れない。一体どうなるのかと思ったけれど、徐々に仙台が主導権を握るようになった。や はり、ロペスがいない方が良いサッカーが出来る。全員が献身的に守備をするし、攻撃時には、少ないタッチでぱしぱしとボールが回る。とくに萬代が生き生き としていた。スペースへの飛び込みはもちろん、ポストプレーもきちっとこなしていた。ときには、「お前はロペスか」って感じでドリブルで突っかけもした。 しかし、再三ゴールに迫るもシュートが不正確で、なかなか点を奪うことが出来なかった。そして後半 8 分、中島からのパスに走り込んだ梁が、ゴール右でフリーとなった。思い切りよくシュートを放つもポストに当たってしまう。「またか」と絶望したけれど、次 の瞬間にゴールに入っていた。跳ね返りを、萬代が流し込んだのだ。「そこまで演出しなくていい」という瞬間のドラマで仙台が先制した。負けると降格の可能 性が消える福岡は、パワープレーを仕掛けてきた。しかし、ボールを単調に放り込むばかりで怖くない。岡山を中心とする守備陣がことごとく跳ね返した。1- 0 で仙台の勝利!
 攻守に福岡を圧倒した素晴らしい試合だった。今日の闘いが出来れば怖い相手はいない。ただし課題も残った。決定力を高めないといけない。点を取ってか ら、GK と一対一になった場面が三度。しかしことごとく外してしまった。取れる時に点を取っておかないと試合が苦しくなる。
 これで、暫定ながら三位に浮上した。明日、二位の東京ベルディと四位の京都が負けることを祈ろう。

10/26 (金) の進歩 明日は福岡戦 
ベガルタ仙台は明日、ユアテックスタジアム仙台にアビスパ福岡を迎え撃つ。明日ももちろん、絶対に勝たなくてはいけない試合である。ロペスが出場停止だけ れど不安はない。今季、ロペスが欠場した試合は 3 勝 1 敗と好成績を残している。ロペスがいない方が、ボール回しは良くなるのだ。
 満員プロジェクトの第二戦目。明日こそスタジアムを満員にしよう。

昨日のお礼にと、はるちゃん・りさこ・みっちー・ぶっちーを連れて、昼休みに天丼を食べに行った。美味しかった。
10/25 (木) の進歩 ありがとう! 
研究室に来たら風景が変わっていた。


机の横のホワイトボード。

「はっぴいばーすでー さかいさん」と書かれた手作り チーズケーキ。

部屋の入り口に掛けてある伝言板。

嬉しいを通り越して笑ってしまう。それをさらに通り越して脱力。でも、本当にありがとう。すごく幸せな気分になっている。なんか、人間愛がもりもりと芽生 えてきた。
 ちなみに、はるちゃんが研究室に入って以来半年の間、伝言板には彼女の作品が常に描かれている。定期的に新しい絵に変わっているのだ。ここ最近では、 「梅雨」--> 「真夏の太陽」-->「天丼」-->「Happy BirthDay」と変遷している(これからは、写真に撮っておこう)。おかげで、伝言板として機能していない。もう一つ伝言板を買って横に掛けておこう とも思う。しかし、作品を描く場所が増えるだけではないかと二の足を 踏んでいる。
 ケーキ美味しかった。ご馳走様!

ひじりの論文セミナー。最適防御理論を検証した論文を紹介してくれた。どうもすっきりしない結果だった。比較の対象が変なためだろう。たとえば、 「成長が早い葉ほど防御物質への投資が少ない」という予測を検証するためには、葉の成長速度を操作して防御物質の量を見るべきである。古い葉(成長遅い) と若い葉(成長早い)を比較しても意味がないのではないか。
昨日、研究室でパソコンに向かっていたときのこと。なんか部屋が暗いと思ったら、蛍光灯が切れていた。ぶっちーの部屋の蛍光灯も切れていることを 知っていたので、「蛍光灯の換えを事務室から貰ってきて」と頼んだ。帰宅しようと部屋を出るときに気づいた。そもそも、蛍光灯のスイッチをオンにしていなかったのだった。オンにしたらちゃんと点い た。すまないね、ぶっちー。
10/24 (水) の進歩 断言と断言の激突 
先々週の土曜日に、"アカエゾマツ" を植木屋に植えて貰った(10/13 の進歩参照)。しかし一目見たとき から、どうも変に思っていた。アカエゾマツには見えない。むしろドイツトウヒに近いように思う。


植木屋が植えていった "アカエゾマツ"。
処分中のアカエゾマツ(10/2 の進歩参照)。これが典型的なアカエゾマツと思う。

図鑑記載では、アカエゾマツの葉は、「長さ 6-12 mm 、やや湾曲、横断面は菱形」である。右の写真のアカエゾマツにはぴったり当てはまる(*)。ところが左の写真の "アカエゾマツ" の葉は、「長さ 15 mm ほど、湾曲せずまっすぐ伸び、横断面は扁平に近い」である。見るからに枝葉の雰囲気が違うであろう。改めて植木屋に問い糾したところ、「間違いなくアカエ ゾマツ」という返答であった。「本州で長い間育ていると、葉の感じが変わってくる」とのことだ(アカエゾマツは北海道に自生。植木屋が持ってきたのは関東 で育ったもの)。うーーぬ、生育環境の影響は受けるだろうけど、ここままで変わるなんてことあるか。古典的植物分類学者(完璧な嘘)と植物生態学者(嘘と は言い難い。しかしアカエゾマツの生態など全く知らない)と「これ論」の著者(事実。でも何の関係もない)の名にかけ、「間違いなく、アカエゾマツではな い」と答えておいた。断言には断言返しだ。現在は、植木屋と私の間に入っている業者(この業者の紹介で、この植木屋がやって来た)が、おろおろしていると ころである。

*ちゃんとした研究者は、写真にスケールを入れるように。

一日中ひたすら、最適な胚珠数の解析を行った。パラメータの値を変えて数値計算させ、どんな最適解が出てくるのかを見る。一回の計算時間は十分ほ ど。これを延々と繰り返した。
10/23 (火) の進歩 おめでとう 
私の一番弟子であるしんすけ夫妻に第二子がご誕生とのことだ(男の子)。おめでとう。四年生の春に私の部屋にやって来た姿が思い出される。そのしんすけも 二児の父か。感無量なり。

日刊スポーツがこ んな報道をしている。横浜 F マリノスが、ベガルタ仙台 MF ロペスを来季の獲得候補にしているというのだ。ロペスの「今季限りの退団が決定的」だそうで、移籍先が横浜ということか。「仙台でも、FWやトップ下でプ レーし、2年間で26得点と活躍した。186センチの体格を生かした抜群のキープ力で、サポーターからは「不沈艦」の異名で親しまれていた」と、ロペスに ついて説明している。すでに過去の人の扱いであるが、今季の闘いは今 が真っ盛りだ。勝手に、「2年間で26得点」で終わらせないで頂きたい。私は、移籍なら移籍で良いと思う。ロペスを核に J1 で闘うことに不安を拭えないからだ。「なら J2 で闘えばいいじゃないの」という意見は、今日も明日も明後日も十日後も無視である。なにしろロペスは守備をしない。無理なドリブルを仕掛けてボールを奪わ れピンチを招くことも多い。一人で打開できる選手であることも確かだけれど、差し引きマイナスではないかという思いは拭えないのだ。一方、敵としてロペス と闘うのは凄くいやだな。それは確実に言える。ではどうするか。そんなこと考えずに今季の闘いに集中しようというのが正解だと思う。

Mathematica を起動して、最適な胚珠数の解析を行った。意味不明に見えた最適解の挙動も、だんだんと理解できてきた。さすが、最適解にはちゃんとその理由がある。最適 解の計算にけっこう時間がかかるので、手持ち無沙汰になる。それでついつい、日記の執筆に力を入れてしまうのであった。

10/22 (月) の進歩 祝アクセプト 
かとぅの論文が Canadian Journal of Botany にアクセプトされた。おめでとう。かとぅの努力の賜だ。これで、修士での成果が科学の世界に残ることになった。あとはみっちーの論文とちのの論文 か。‥‥‥、どうか頼むよ、ちの。

このところ、ベガルタ仙台 FW 萬代が絶好調である。昨日も決勝点をあげ、これで今季 12 点目だ。嬉しい限りだけれど、オリンピック予選(11/17, 21)に招集されたらどうしようと心配にもなる。なにしろ、11/18 に湘南戦、11/25 に京都戦があり、昇格のための決戦となること疑い無しなのだ。萬代のためには招集される方が良いことは理解している。でも、近視眼的サポとしては複雑だ。オリンピックは四年に一度、仙台の昇格は六年に一度。どちらが大切か良く考えて みよう。

今週の金曜日に行う、「レポート作成法」の講義の準備をした。文章技術の話(これレポの 第 3 部)をする。まずはさっそく、ベガルタ仙台 DF 菅井と FW 萬代の写真を探すなど、いつも通り訳のわからない入り方であった。ついで、準備のためにこれレポを 読み返した。我ながら良いことを書いてある。これさえ読めば、わかりやすい文章を書く技術が身に付くと確信できる。騙されたと思って、どうかお買い求め下 さい。万一、買ってみたけれど役に立たなかったと思った場合は、騙されたと思って下さい。

10/21 (日) の進歩 執念の勝利 
ベガルタ仙台がセレッソ大阪に 2-1 で勝った。選手・サポーターが一丸となってもぎ取った勝利であった。

試合は昼から。午前中は、暁子と一緒に庭を見て過ごした。あんは室内に置いておいた。あんが走り回ると、芝生が剥げている部分(昨日載せた写真の 下の部分とか)が攪乱されて大変なのだ。
11 時半頃にスタジアムへと向かった。昼食を摂ってからスタジアムに入ると、いつもよりかなり観客が多かった(入場者数は 1,7481 人だった)。満員プロジェクトの成果だ。次の試合以降はあと 2000 人増やそう。
 大阪は、4-3-3 という奇手を打ってきた。羽田が中盤の底深く位置し、仙台の攻撃の要であるロペスを封じる作戦らしい。試合は、大阪がやや押し気味に進んでいく。しかし仙 台もしっかり守り、両サイドを突く速攻も見せていた。前半 28 分、ロングボールを競り合って、仙台 FW 中島と大阪 GK  吉田がエリア内で激突。吉田の反則と判定され仙台が PK を得た。正直、どちらの反則とも言い難い微妙な場面であった。だからといってロペス、枠に当てて外すことはないだろう。枠内に入れるよりも枠に当てる方がよほど難しいと思うぞ。しかし仙台は下を向く ことはなかった(外したとき、ロペスは上を向いていたし)。前半 37 分、ロペスがクロスを上げた。そこには、右サイドバックの菅井が、なぜか左サイドからゴール前に走り込んでいた。綺麗なヘッドを決めて仙台が先制。「お 前、なんでそこにいるの?」ゴールである。しかし通常は、「実は知っているよ」と、サイドバックの果敢な攻め上がりを褒める言葉として使われる。しかしこ の得点は、真の意味で、「お前、なんでそこにいるの?」ゴールであった(右 サイドバックが、どうして左サイドから上がってくるのか?)。後半 43 分には、仙台 FW 萬代が大阪 MF 羽田と激突、羽田を負傷退場させた。中盤の底を抑えていた選手がいなくなったため、大阪は、4-3-3 から 4-4-2 へとシステム変更をせざるをえなくなった。でかした萬代。後半 11 分に 1-1 に追いつかれてしまうものの、またしても萬代がやってくれた。失点の 5 分後に、菅井のクロスを萬代がヘッドで流し込んだ。それからは大阪の猛攻が続き、やられたと思った場面も何度かあった。しかし運が仙台に向いていた。大阪 のシュートがなぜか、仙台 GK 林にキャッチされたいという意志を持っているかのように、林の身体の正面に吸い込まれていったり。あるいは、ゴールに入りたくないという意志を持っている かのようにバーを超えたり。ロスタイムに入ると、仙台サポの声援が最高潮に達した。絶えることなく「ベガルタ仙台」の声が続く。あれを聞いたら、選手の気 持ちも高潮すると思う。審判も高潮したらしく、訳の分からないレッドーカードをロペスに出してしまった。そのせいでちょっと後味が悪くなったけれど、2- 1 で仙台が勝利した。
 札幌・東京・京都の上位陣も揃って勝ったので、首位から四位までの勝ち点差は変わらない。しかし、五位に迫っていた大阪を叩くことが出来た。残りも全部 勝つのみである。そうすれば必ずや昇格できるであろう。

10/20 (土) の進歩 飽きもせず庭仕事 
朝から庭仕事に勤しんだ。我ながら、よく飽きないもんだと思う。この熱意で野外調査 もやっていたら、論文が随分と増えたのではないか。今日はまず、ウッドデッキ脇の花壇を拡張することにした。玄関アプローチの対面にあり、 目線が行きやすいところである。その割にはみすぼらしかったので、花を増やすことにした。


この写真は、拡張前ではなく拡張後である。花が育てば立派になる。手前の砂地部分に西洋芝が生え揃えばお洒落になる。ついで、小さなアカエゾマツ(高さ 30 cm ほど)をブナ林に植えた。大きく育つのを楽しみにしよう。

夕方から料理に勤しんだ。暁子が夜に帰ってくるので、一人で黙々と豪華夕食の支度だ。
 九時くらいから遅い夕食を始めた。お吸い物に入れた月見団子が失敗であった。

暁子が、アメリカで買った雑誌を持ってきていた。料理・園芸・インテリアなどを扱った、大人向けの雑誌だ。バターに味噌を混ぜた味付けのステーキ の作り方が書いてあった。注意書きの欄には、"Find miso"(味噌を見つけて来い) とあった。味噌探しから始まるのであるか。だいたいにおいてアメリカ人は、味噌には色々な種類がある ことを知らないであろう。日本の料理本で、味噌の種類を指定せずに「味噌」とだけ記すことなどありえないのだ。

10/19 (金) の進歩 明後日はセレッソ大阪戦 
ベガルタ仙台は明後日(10/21 13:00 キックオフ)、ユアテックスタジアム仙台にセレッソ大阪を迎え撃つ。三位の仙台と五位の大阪の直接対決である。絶対に勝って、差をつけておかないといけな い。一人でも多くの人がユアスタに詰めかけ、満員の力で選手を後押ししよう。
 選手も準備に怠りはない。MF 田ノ上は、連日のように牛タン定食を食べエネルギーを蓄えている(日 刊スポーツより)。「連日のように」とは。「これ論」では「頻繁に」と書いた。著者はひれ伏すより他に無い。FW 中島は、800 万円の BMW を購入(ス ポーツ報知より)。残り六連勝して勝利給を貰わないと、借金で頸が回らない所に自分を追い込んだ。こりゃ、相当に気合いが入りそうだ。暁子も私も もちろん参戦する。みなさん、ユアスタで会おう。

久々に、最適な胚珠数の解析をした。最適解が、予想しなかった挙動を示している。これは何故か。直感的な理由が思い浮かばない。困った。
今から、生物学へのアプローチ(生物学科一年生向け)とレポート作成法(全学一年生向け)の講義に行ってくる。連続講義で大変だけれど頑張ろう。
10/18 (木) の進歩 またドーハか 
日本代表 1-2 カタール代表。うーむ、あと数十秒で試合終了というときにハンドをして PK を取られるとは。あの主審はハンドにやたら厳しかったので気をつけておけばいいのに。これで、勝ち点でカタールと並んでしまった。会場はドーハ。ドーハの 悲劇の繰り返しか。いや、残り二連勝して、オリンピック出場権を獲得すればよいのだ。そうすれば、「悲劇」ではなく、「ハッピーエンドに向けて盛り上げ た、ワンパターンな演出」となるであろう。
みっちーの論文セミナー。都市環境において、小集団化による自家和合性 etc. の進化が起きているのかどうかを調べた論文を紹介してくれた。一年草といえど、20 年ほどではこうした進化は起きていなかった。埋土種子の影響で進化速度が遅くなっているという影響もあるだろうが。ともかくも、都市環境の生態学が発展し ている模様だ。みっちーも負けないように頑張っておくれ。

予想外だ。そんな相談であったとは。詳細秘密。
卒業研究中間発表三つ。お疲れ様でした。
10/17 (水) の進歩 今夜はカタール戦 
U22 日本代表は今夜、敵地で U22 カタール代表と闘う。オリンピック予選最大の難関といえる闘いになるであろう。しかし必ずや勝利すると信じている。韓国との練習試合に 3-0 で勝ったというし、平山が復活したというし、きっと大丈夫だ。

江戸川ランプの通販で灯油ランプを購入した。昨夜届いたのだ けれど、思ったより大きい。というか、でか過ぎてお洒落さに欠ける。やはり、実物を見て購入したかった。
「レポート作成法」の講義の準備をようやく終えた。対立仮説との比較検討の説明も、それなりにうっとりとするスライドを作った。
 昨日、Canadian Journal of Botany に投稿していたかとぅの論文が返ってきた。ほんの少々の語句の訂正を求められたのみだ。ささっと直して返送。もうこれで通るであろう。
 というわけで、二つも成し遂げたのですっきりした。午後は休暇を取って、ランプ探しの旅に出る。

10/16 (火) の進歩 ホームを満員にしよう 
J2 も残り 6 試合。ユアテックスタジアム仙台でのホーム戦も 4 試合となった。ホーム 4 戦を満員にしようというプロジェクトが始まっている。私も遅ればせながら、バナーを当ページに載せた。仙台の最大の武器は熱きサポーターの存在だ。ユア テックスタジアム仙台にみんなで詰めかけて、満員の力で選手を後押ししよう。

10/21(日)13:00 - セレッソ大阪戦
10/27(土)14:00 - アビスパ福岡戦
11/18(日)14:00 - 湘南ベルマーレ戦
12/1(土)12:00 - 徳島ヴォルティス戦

スタジアムに行ったことが無い方、この機会にぜひ観戦して欲しい。ユアテックスタジアム仙台の雰囲気は最高だ。一度体験すればはまること間違い無しであ る。

今日も一日中、「レポート作成法」の講義の準備をした。しかし、全部は終わらなかった。イントロの書き方の説明の準備は出来た。これに加え、「説 得力のある主張とは」という話を新たに付け加えることにしたのだ(これレポ第 2 部第 10 章)。対立仮説との比較検討の説明までいって逃避してしまった。ちゃんと説明しようとすると、かなり時間を割かないといけない。深みに突っ込まずに、あっ さり済ます手もある。一年生にとって、果たしてどちらが良いのか。
10/15 (月) の進歩 突然貰って嬉しかった物 
一昨日の進歩に、生協から大きな収納箱が送られてきて困ったと書いた。それで思い出したことがある。突然送られ てきて嬉しかった物についてだ。もう 8 年(?)くらい前、ベガルタ仙台がついに年間チケットの販売を開始した年のこと(それまでは、年間チケットはなかった)。私と暁子は、発売開始前にクラブ 事務所に乗り込み、「この席が欲しい」と指し示して絶好の席を確保してしまった。発売開始後に、先着順に割り振るはずのところをである。正式購入後しばら くして、大きな段ボールがクラブから送られてきた。開けてみると、ベガルタ仙台のロゴ入りのコートが入っていた。年間チケット購入者へのプレゼントだそう だ。それは嬉しい、うれしい、う…れ…しい。のであるが。私たちは(そして間違いなく他の購入者も)、年間チケットを買うとこんな素敵な物を貰えるとは知 らなかった。当時は、観客数が数千人の時代で、観客確保がクラブの重要課題であった。「年 間チケット購入者にプレゼント!」と宣伝してこそ意味があるのではないか。それを、購入後にひっそりと送ってくるとは。「なんて言うんだっ け、こういう商売」と、ちょっぴり悲しくなった。

今週の金曜日に「レポート作成法」の講義する。イントロの書き方を解説するのだ。今日はその準備に勤しんだ。簡単に済むかと思ったけれど、かなり 難航して未だ終わっていない。昨年の講義内容に、「これレポ」を執筆して考えたことを加える必要があるからだ(昨年の講義は執筆前に行った)。説明するこ との全体像はあまり変わっていない。しかし、説明の仕方・説明の順番が問題だ。「これレポ」執筆中も、このことにずいぶんと悩んだ。今日もまた、同じ悩み をぶり返してしまったようだ。
10/14 (日) の進歩 じっくり庭仕事 
久しぶりに庭仕事をして過ごした。栗駒に行って温泉と紅葉を楽しむという案は、ベットの中での眠気と共に葬り去られたのだ。
 今日の目的は二つある。一つは、玄関アプローチからブナ林への踏み石を作ることだ。ここは、玄関から庭へと入っていく通路になっている。西洋芝が生えて いるのだけれど、このままでは傷んでしまいそうなのだ。だから、芝の間に踏み石を埋め込むことにした。もう一つの目的は、ブナ林の林床に腐葉土を敷き詰め ることである。「地面が白茶けていて格好悪い」と暁子が言うし、腐葉土を敷き詰めれば養分補給にもなるであろう。
 というわけで、ザ・ガーデンに行って資材を購入した。踏み石には枕木を使うことにした(「石」「木」の不一致は気にせずとよい)。店員に、「腐葉土を敷 くと肥料効果があるのか?」と聞いてみた。すると、「腐葉土は、土の中に混ぜ込まないと意味がない。肥料というより、土壌を改良するためのもの」と言われ てしまった。なんと。野外の林では、落下した枝葉が腐葉土となって地面の上に堪る。それが(ほぼ)唯一の養分ではないのか。どうも信じられぬと、構わずに 腐葉土を大量購入して帰宅した。そして午後一杯かけて作業を終えた。


枕木の踏み石。けっこうお洒落になった。
ブナ林の林床(左の写真 とは反対側から撮っている)。真ん中に小径があり、その両脇に腐葉土を敷き詰めた。中央の常緑樹は、昨日植えたアカエゾマ ツ。

 腐葉土のことをネットで調べてみると、ザ・ガーデンの店員の言うことは正しそうだ。うーむ。野外の植物はどうやって生きているのか。私は本当に植物生態 学者か。

10/13 (土) の進歩 久々の複数得点勝利 
ベガルタ仙台がサガン鳥栖に 3-0 で勝った。実に 11 試合ぶりに複数得点をあげた。

試合は夕方から。
 午前中に庭師が来た。樹木を植え付けてくれるのだ。ブナ(高さ 4 m ほど)をどこに植えるかぎりぎりまで悩み、庭師と相談の結果、東隣の公園側の窓の目隠しに使うことにした。公園の出入り口から窓が丸見えなので、よろしく なかったのだ。アカエゾマツも頼んでいた。先日購入した樹を気に入り(10/2 の進歩参照)、もっと大きなも の(樹高 3.5 m ほど)も欲しくなったのだ。ところが、運ばれてきた樹を見てみると、雰囲気が全然違った(先日の購入先と今回の購入先は別)。あまりお洒落ではない。「ド イツトウヒではないのか?」と問い詰めたところ、「アカエゾマツです」と断言されてしまった。どうも釈然としない。

午後 4 時から試合が始まった。敵地なので CS で応援だ。立ち上がりから互角、というかむしろ鳥栖のペースだった。しかし前半 25 分に、コーナーキックから千葉がヘッドで決めて仙台が先制した。仙台の前半のシュートはこの一本だけだったのだから(鳥栖は前半に五本)、試合ってわから ない。後半になると、温泉気分に浸るような展開となった。後半 23 分に、仙台 MF 梁がエリア内で倒され PK。これをロペスが決めて 2-0 となった。その 7 分後の後半 30 分には、仙台 DF 菅井が倒されて再び PK。今度は萬代が決めて 3-0 とし、試合を決定づけた。すっかり安心した気分になり、そのまま 3-0 で勝った。
 愛媛戦(9/27 の進歩参照)・山形戦(昨日の進歩参照)と PK に泣かされた仙台であった。しかし今日は PK に笑った。それよりも、取った PK 二つと取られた PK 二つを御和算にして、PK 全部無しにしてくれた方が嬉しい。そうしたら、愛媛戦 ● --> △、山形戦 △ --> ○となっていたであろう。鳥栖戦 ○ --> ● では意味無しであるが。

試合終了後、宅急便がやって来た。荷物が来る予定は無い。何だろうと玄関を開けてみると、大きな収納箱が運ばれて来た。生協からの、石油給油登録 (定期的に石油を給油して貰う)の記念品だそうだ。

突然送られて来た、あんを八匹は詰め込める大きさの収納箱

こんな大きな物を勝手に送って来ても困る。どこに置けばよいのか。使い道も思い浮かばないし。タダで物を貰って困ったのは久しぶりだ。

10/12 (金) の進歩 ルールも知らない奴が主審を務めるリーグ 
今日は帰るのみだ。10 時前にホテルを出て、伊丹空港へと向かった。待合室でパソコンに向かっていたら、JAL カードの宣伝員が近づいてきた。「仕事中です」と追い返す。まったく、人が日記を書 いているのに邪魔だでするとは。昼過ぎに帰仙。わび助で天ざるを食べて、研究室に戻って来た。
一昨日の山形戦について書いていなかった。1-0  と勝っていた後半ロスタイムに、弁解の余地のない誤審で PK  を取られ、1-1 で引き分けてしまった。問題の場面(ス ポーツ報知を参照)、仙台 DF  木谷が足を高く蹴り上げボールをクリアしようとした。そこへ、山形  FW  横山が頭から突っ込んできた。ヘッドをしようとしている所に足を高く上げたら、危険なプレーで間接フリーキックである。しかし順序が逆だ。木谷が蹴ろうと しているところに、横山が頭を出してきたのだ。「危険は承知のプレー」で、「横山は勇気がある」「いやアホだ」といった議論をすればよい。百歩譲って木谷 の反則だとしても、危険なプレーは間接フリーキックである。 PK  などありえない。飯田という、ルールも知らない無能主審によって、仙台の勝ち点が  2 奪われてしまった。もしもこれが昇格争いに効いてしまったらどうしてくれるのか。飯田よ、自分の犯した罪の深さを知れ。
さ、これから、全学一年生向けの講義「レポート作成法」をしてくる。
10/11 (木) の進歩 大阪大学で講演 
今日は朝 8 時に家を出るので、昨夜のうちにあんをペットホテルに預けた(朝早く預かってくれるところがなかった)。一人寂しく一夜を過ごして起床、車で仙台空港へと 走った。11 時過ぎに伊丹に着き、講演会場である大阪大学附属図書館に向かった。会場に着くと、日本ユニシス・ラーニング株式会社の担当者による、「プレゼンテーショ ン技術」という講演が行われていた。これも(私の講演も)、「学術情報リテラシー教育担当者研修」のカリキュラムの一つである。せっかくだから私もこの講 演を聴いた。さすがにプロで、話し方がうまかった。好感を抱かせる話し方の手本のようであった。でも、話の内容は大したことなかった。私の講演は、午後二 時過ぎから始まった。「レポート作成指導」と題して、意義付けの明確なレポートを書くために必要なことを説明していった。聴衆は図書館員であり、レポート 作成を直接指導するわけではない。しかし、文献検索方法の指導は重要職務なので、レポート作成を間接的に援助しているといえる。
 講演終了後、宿泊地である梅田に行った。せっかくだから灯油ランプを探そう(昨日の進歩参照)。デパートにならあるだろうと、阪急・阪神・大丸に行っ た。しかしどこにも売っていなかった。となると、装飾用の灯油ランプ(アウトドア用のではなく)って、いったいどこで売っているのか?  やむなくホテルに向かう。梅田は大きくて、どこを歩いているのかわからない。遭難しそうになりながらホテルにたどり着いた。チェックインをしていたら、松 橋さんがやって来た。神戸大の四年生で、来年度に私の研究室に入る。研究打ち合わせと大学院合格祝いのため、待ち合わせていたのだ。ロビーで一時間ほど研 究の話をしたあと、大丸の吉兆に行った。豪華日本料理でお祝いだ。係の女性の楚々とした振る舞いに、「私は、絶対にここでバイトできない」と断言する松橋 さんであった。私も一応、「そのとおり」と相づちを打っておいた。料理は美味しかった。松橋さん、これから一緒に頑張ろう!
 カードで支払いをしようとしたら、利用限度額を超えてしまうらしく却下されてしまった。私は最近、主に使うカードを、「WOWOW ニコスカード」から「ニコス ケータイカード」に替えた。カードを使いまくっていたので、WOWOW ニコスカードの利用限度額は 100 万円になっていた。それがカードを替えたとたん、利用限度額が 20 万円に下がった。どちらもニコスカードだというのに、WOWOW 時代の信用と実績は引き継がれないのか。どうも納得がいかない。

10/10 (水) の進歩 今夜は山形戦 
ベガルタ仙台は今夜、ユアテックスタジアム仙台にモンテディオ山形を迎え撃つ。これでしばらく(山形が J1 に上がってくるまで)見納めとなるみちのくダービーである。みんなでスタジアムに詰めかけ満員にしよう。そして、去りゆくみちのくダービーを盛大に喝采し よう。

灯油ランプが欲しくなった。先日買った丸テーブル(10/6 の進歩参照)の上に置くのだ。自宅の二階ホールに揺り椅子と丸テーブルを置いてみたけれど、寛げる空間にならず、どうしたものかと悩んでいた (*)。昨夜、白熱球のランプ(寝室に置いてあったもの)を丸テーブルの上に置いて本を読んでみた。そう したらけっこう寛げた。きっと、灯油ランプを置くともっとお洒落になるであろう。灯油ランプというと思い浮かぶのは、小樽の北一硝子である。通販をしていないかと HP を見回したけれど、通販はなさそうだ。札幌か小樽にアゴで使える学生がいれば買いに行かせるのだけれど、誰もいない。残念。

*せっかくなので、私の悩みを公開しておく。もう、悩みばっかり。しかし、今日も元気だ、悩みが小さい!
・スギナがすごい。
・西洋芝が汚い。剥げている部分が多く、種子を蒔いてもいっこうに回復しない。
・バラが黒星病にかかっている。
・築山に水を撒くと、表面の土がすさーっと流出してしまう。
・玄関へのアプローチの横といえば、庭の中でも最も華やかたるべき場所である。しかし我が家の場合どうも地味で、心の中では裏庭扱いになっている。
・東隣の公園に生えているメタセコイアの大木のせいで、庭の東側に朝日が射し込まない。
・高麗芝が高刈りになってしまっている。
・高さ 3.5 m のブナを購入予定である。どこに植えるべきか。二カ所の候補のどちらにするか決められず、頭がおかしくなりそう。
・道路から庭が丸見え。庭で落ち着いて飲食をするためにも、部分的には見えない空間が欲しい。かといって、洋物の常緑樹で囲った目隠しは嫌いだ。
・あんが、散歩で犬に出会うと吠えまくる。大小の概念が無く、自分より倍くらい大きい犬にもつっかかって行く。

かとぅの論文の改訂を終えて Canadian Journal of Botany に返送した。うまくいきますように。
最適胚珠数の解析を行った。Mathematica のプログラムは完成したように思う。パラメーターの値を変えて、最適解の挙動を調べている。
明日明後日と大阪大学に出張する。「学術情報リテラシー教育担当者研修」の一環として、「レポート作成指導」の講義をしてくるのだ。ついでに梅田 で、灯油ランプを探してくる。12日の昼過ぎには仙台に戻る予定である。12日夕方の講義「レポート作成法」(東北大学の一年生向け)をすることをちゃん と覚えているので、ご安心下さい、佐 藤さん
10/9(火) の進歩 第 11 刷出来 
これから論文を書く若者のために:大改訂増補版の第 11 刷が出来した。新たに 2000 部刷って、大改訂増補版だけで 1,5000 部となった。初版と合わせると 3,2000 部である。お買い上げ、誠にありがとうございます。印税はいったいどこに消えたのか?

アヒルのワルツの CD を買ってしまった。アフラックの CM に流れている歌だ。なんか、歌声が心に響いてしょうがない。私のお金で買ったのだから、文句を言われる筋合いはない。
10/8(月) の進歩 サフランの芽が出てきた 
芝生の間からサフランの芽が出てきた。

8/11 に球根を植えたのだ。まだ高さは 1 cm ほど。踏まないように気をつけよう。それ以上に、あんに食べられないように気 をつけよう。<-- ぽこっと出ている物は何でも囓ってしまう。クガイソウの花序とかホトトギスの葉とか。

あんが、居間に敷いてある絨毯におしっこをした。11,8000 円もしたパキスタン製手織り絨毯の上にである。しかも、一週間ほどの内に三度目だ。この絨毯、あんを迎えるにあたって居間から撤去、しまっておいた物だ。 囓られたりおしっこされたりしては堪らないので、しつけが完了するまで封印していた。あんも一歳半となり、もう大丈夫と思ったのに。絨毯の上にちゅっと 座って静止。雌犬を飼っている人には一目でわかるあの姿勢をされた時の絶望感は、論文審査の手紙に "regrettably" の文字を見たときのそれに似る。リジェクトされても諦めてはいけないが、絨毯におしっこをされては諦めるしかない。居間から撤去してしまっておくことにし た。

久しぶりに、ベガルタ仙台の練習を見に行った。ファビーニョはいなかった。まだ、個人練習も始めていなかったのか。となると復帰は当分先か?
10/7(日) の進歩 蔵王へ 
早起きして蔵王に行った。紅葉を見に行くのだ。車で、山形市内を通って山形蔵王へ向かった。蔵王温泉を抜け、ドッコ沼へと登って行く道を入ろうとしたら、 道路崩壊のため進入禁止になっていた。しかし、道をふさぐはずのロープが弛んでいて、かまわず進入できる。試しに入ってみたら、ちゃんと上まで行けた。 ドッコ沼に車を駐め、あんを連れて散策した。紅葉はまだこれからの感じだ。前方のベンチに実年組が座っていた。話し声が聞こえる。「心の散歩ってやつです ね」「うまいこと言いますね」という会話に、心の中で「そうか?」と突っ込む。あんの姿を捉えた実年組は、「キャット?  犬?」と話し出した。あんを猫と見まがうとは。しかも、「猫?」ではなく 「キャット?」だ。なんで突然「キャット」って言うんだい。
 昼食後、エコーラインを走って宮城蔵王に行くことにした。山形蔵王よりも標高が高いので、紅葉が最盛期を迎えていた。とても美しい。お釜へと登るリフト があったので、駐車場に車を駐めてリフトに乗った。何年かぶりに見るお釜は相変わらず綺麗であった。お釜の近くにレストハウスがあった。前に来たときは確 か、あのレストハウスの駐車場に車を駐めた。そうすれば、リフトに乗らずにお釜に行くことが出来た。損したと思った。
 車に戻って、エコーラインを宮城側へと走った。そして吃驚だ。レストハウスの駐車場に宮城側から入るための大渋滞が起きていたのだ(私たちが通って来た 山形側は全然渋滞していない)。蔵王ハイライン(エコーラインからレストハウスへ行く道)1.5 km とエコーライン 3 km ほどに車がびっしり詰まっている。駐車場の空き待ちの渋滞なので、普通の渋滞よりもずっと流れが悪い。駐車場に入るまでにはたして何時間かかるのか。ただ 単に、宮城側から山形側へと抜けたい車(駐車場に行くわけではない)にとっては地獄である。リフトを使って登って良かったとつくづく思った(こちらは全然 渋滞していなかった)。

私たちが蔵王で遊んでいる頃、我らがベガルタ仙台は天皇杯を闘っていた。そして大学生(順天堂大学)に負けちゃったみたい。水曜日の山形戦に備え 主力を温存したとはいえ大学生に負けるとは、とてもいけない子だ。
10/6(土) の進歩 初松茸 
久しぶりに暁子が帰ってくる。しっぽりと料理をして夕食を楽しもう。仙台駅に迎えに行きがてら、朝市で買い物をした。松茸や大間の本鮪を豪華に購入だ。朝 市の駐車場で暁子と落ち合い帰宅。すっかり様変わりした裏庭を見せた。
 松茸を、豪華土瓶蒸しと炭火焼きにした。炭火焼きの方が美味しい。輸入物でこれだけ美味なのだから、国産はどれでけ美味しいのだろう。国産の値段は五倍 くらいする。五倍分の美味しさって想像しにくい。

注文していた丸テーブルが届いた。揺り椅子の隣に置くのだ。綺麗な音楽を聴きながら酒でも飲むと、幸せな気分になれるであろう。しかし肝心の二階 ホール(揺り椅子と丸テーブルを置いている場所)が今ひとつだ。窓が遠くて眺めを楽しむ感じでもないし、あんがうんちをするし。はたしてどうすれば、寛げ る空間に変わるのか?
10/5(金) の進歩 タダで手に入れたのではない 
10/2 の進歩に、1,4900 円のアカエゾマツをタダで手に入れたと書いた。しかしそうではないことに気づいた。注文時に私は、クレジットカードで払う処理をしておいた。この処理は取 り消せないらしく、1,4900 円が引き落とされることになってしまった。そのかわり、販売業者から私の口座に 1,4900 円が送金された。だからタダで手に入れたと思っていた。でも実際には、クレジットカードで 1,4900 円の買い物をしたことになっている。このカードは、利用金額の 1% を払い戻すという特典付きだ。そのため、カード会社から 149 円が返金される。つまり私は、149 円貰ってアカエゾマツを手に入れたの である。

東北大図書館の佐藤さんのお子さん(小学生)のクラスに、ベガルタ仙台 MF ファビーニョのお子さんが転校してきたらしい。すごい。
 ファビーニョといえば、8/25 の湘南戦で怪我をし、全治六週間と診断された(ベガルタ仙台ニュースより)。と いうことは、もうそろそろ復活するのであろうか。復活ファビーニョが大暴れし(国分町でではなくスタジアムで)、自動昇格に導いてくれるであろう。

最適胚珠数の解析を進めている。Mathematica のプログラムは完成したように思う。ところが計算を実行してみると、予想とは違う最適解が出てきている。バグではないように思う。こんな最適解がなぜ出て くるのか、頭を悩ませている。

10/4(木) の進歩 月初め談話会 
月初めの談話会があった。こじこじは順調に(かどうかは、本当のところは知らない)、C の勉強をしているようだ。頑張っておくれ。断っておくと私は、C をまったく知らないからね。それと、自分のモデルの新しさ・ウリも考えておくように。ひじりは、ほっておくとモデルの改良に向かってしまうところであっ た。それは後だ。まずは、卒論のモデルを論文にすることにしよう。M1 の秋となり、修 論のテーマは必然的に「卒研のテーマの発展」に決まった。春に、テーマを変えたいと言っていたような気もするが、もう秋だし ねえ。だから、モデルの改良は、卒論を論文にしてからの楽しみにすべし。みっちーは、材料探しを頑張っている。見通しを立てることが必要 と感じた。「この植物を調べるとこういう面白いことがわかりそう」という見通しが欲しい。

すっかり日が短くなった。6 時前には暗くなっているので、帰宅後に庭仕事ができない。だから、帰宅後がけっこう暇である。それでも、さっさと帰るのをやめないのは何故か。

今日も、最適胚珠数の解析に勤しんだ。Mathematica でプログラムを作り実行すると、変な結果になる。バグを取り除いて再実行すると、今度はちゃんとした値になる。これで完成だと思い、パラメータの値を変え て試してみる。そうするとまた変な値になってしまう。そしてまたバグを取り除く。こんなことの繰り返しだ。だんだんとバグが見つかり難くなってくるので、 いらいらすることこの上ない。もし、バグを取り除いた時の達成感がなかったら、プログラム作りなんてやってられないのではないか。その点、マラソンに似て いるかもしれない。<--- 走り終えた時の達成感だけのために走っているという話を聞いたことがある。

10/3(水) の進歩 イタリアから 
なんと感激する話か。ほぼ日刊イトイ新聞のフランコさんのイタリア通信を 読んでおくれ。イタリアのあるパブでは日本のビールを出している。その理由は、そのパブのイタリア人経営者が、「日本のJ2のあるチームのファンだから さ」。壁にはなんと、ベガルタ仙台のマフラーが飾ってあるのだ。「ベガルタという名前の由来を日本人たちに聞いたのだけど、その説明ときたら、詩のよう だった。(中略)その名前はヴェーガとアルタイルというふたつの星の結びつきからつけたって言うじゃないか。恋し合うふたつの星の名前をつなげてあげて サッカーチームの名前にするなんて」と、「ベガルタ」の由来を語る経営者。「ベガルタ」というクラブ名とその由来が発表されたとき、私自身は、強引なことをするなあと思ったものだ。そうではない。ベガルタの名には詩があっ た。「 テーブルにおいてあるTシャツの話も始めました。日本の模様がついています。かれは声をひそめて「僕らはこれを30枚、買ったんだ。もしベガルタがJ1に 昇格したら、熱心な常連さんたちにプレゼントする」と、ぼくにささやきました」。遠くイタリアの地で、ベガルタの昇格を祈ってくれている人がいる。もう言 葉が出ない。以上、フランコさんの、「ほかのメディアでは書けない話題」 でした(太字は私)。
来週から、「大学生のための情報検索術」の講義が始まる。この中の、「レポート作成法」の講義を私は担当している。その準備をしゃしゃっとやっ た。
 その後は、最適胚珠数の解析に没頭した。Mathematica でプログラムを作り実行する。ところがうまくいかない。どこにバグがあるのかと目をさらにようにして探すのだけれど、なぜか見つからない。こんな苦労を重 ねつつ、少しずつ前進していった。

10/2(火) の進歩 植物分類学者を舐めるでない 
このところ、エゾマツを庭に植えようと画策していた。北海道に自生するトウヒの仲間である。近縁種にアカエゾマツがある。こちらも北海道に自生する。アカ エゾマツは植木として広く使われているけれど、エゾマツはほとんど出回っていない。しかし私は、エゾマツの方がお洒落と断言し、エゾマツを探し回ってい た。しかしなかなか見つからなかった。ようやくにして一軒だけ、エゾマツを通販してい る業者を見つけた。樹高 1.2 m と小さめであるが、贅沢は言っていられない。何しろ、私が調べた限り、日本で唯一売られているエゾマツなのだ。注文して到着を待った。数日して届き、包装 を開けてみた。「おや?」と思った。これはアカエゾマツではないか?  図鑑を取り出してきちっと同定したところ、間違いなくアカエゾマツであった。エゾマツと称してアカエゾマツを売りつけるとは。そのようなことが、がちがち の古典的植物分類学者である私(超嘘)に通用すると思うか。販売業者に問い合わせたところ、「市場に出回っているのはアカエゾマツだけ。アカエゾマツが、 通称エゾマツ として取引されている」とのことであった。嘘つくでない。「ア カエゾマツ 通販」で検索すると販売業者がたくさん出てくるけれど、「エ ゾマツ 通販」で検索しても全然出て来ない。普通の業者は、アカエゾマツをアカエゾマツとして販売しているということだ。「しかし、お探しの物で はないということですので、1) 返品のうえ全額返金、2) お客様で品を処分のうえ半額返金のどちらかをお選び下さい」とのことであった。2 を選ぶと返答しつつ、「御社の言っていることはおかしい」という趣旨のことを書き添えた。すると今度は、「全額返金する」(品は私が処分)と言ってき た。そうであるか、ならば引き下がろう。実をいうと、今まで隠していたことであるが、送られてきた樹を一目見た時から、「アカエゾマツってお洒落ーー!」 と思っていたのだ。こんなお洒落な樹がタダで手に入るとは(販売価格は 1,4900 円だった)、植物分類学者としての素養んなもの無 いってーのと、何事もとり あえずねじ込んでおく几帳面さが役だったと言える。


処分されたアカエゾマツ。根は地中に埋め立て処分、枝葉は空中放棄処分だ。
昼休みに、鈎取の旧居に雑草取りに行った。購入検討中の方が今週末に見学に来るので、少しでも印象を良くしておきたいのだ。雑草って、一夏放置 するとこんなすさまじく繁殖するのか。呆れるばかりに生い茂った雑草を片端から抜いていった。ゴミ袋(大)が四袋も雑草で一杯になった。疲れた。
かとぅの論文の改訂を終えた。さあ返送と張り切って、編集委員の手紙を最終確認した。と、「コメントを書き添えた原稿を郵送した」と書いてあっ た。今日現在、手紙は着いていない。残念。手紙が着くまで返送できない。
10/1(月) の進歩 鷹は飼わない 
昨日、鷹を飼っている夫婦を見た(昨日の進歩参照)。格好いい。ちょっと羨ましくなった。でもまさか、私が鷹を飼ったりはしないであろう。もしも飼った ら、あんが大変なことになる。台所にジューサーを置いただけで吠えまくる子である。私の腕に鷹が留まっていたらどうなることか。推察:テレビの画面に映っ た鳥に突進するくらいだから(9/3 の進歩参照)、当然のごとく突進していくと思われる。鷹 も反 撃するであろう。首輪に花壇の柵が引っかかっただけで、この世の終わりのような騒ぎになったあんのことだ(2006.11.19 の進歩参照)。鷹に捕まったらどんな事態になるのか。この世が確実に終わ る勢いで暴れまくると想像する。
かとぅが、論文に関する質問に答えてくれた。どうもありがとう。頑張って直して、必ず通すからね。というわけで今日は一日、論文の改訂に取り組ん だ。