「これから論文を書く若者のために」
出版後の進行状況

若手研究者のお経
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7/31(日)の進歩 ブナ林と蔦沼巡り 実習も今日が 実質最終日。午前中は、ブナ林で調査をした。芽生えの年齢と大きさを計測したり、調査区内の全樹種の直径を測ったりした。終了後、蔦沼へと向かった。車で 三十分くらいの所だ。何の気無しに運転していたら、車酔いの人がでてしまった。「大丈夫?」「あとどれくらいですか?」「もうすぐだけど」「すぐなら歩い ていきます」と、渡邉さんが車を降りた。と、彼女だけでなく、金子さん・渡辺さんも酔っていたようで、車を降りた。まっすぐ歩くように言って、残りの人々 は車で進んだ。ところが 100 m ほどで蔦沼に着いてしまった。私は走って戻り、三人に「こっちだよ」と叫んだ。他の車に乗っていた高柳さんも車酔いをしたらしく、彼女は重症であった。金 子さんと高柳さんはしばらく小屋で休むことにし、他の人々は蔦沼へと歩いた。沼のほとりで昼食を食べてしばらくしたら、二人とも元気(ぎみ)に歩いて来 た。良かった。その後、沼巡りをして立派な渓畔林を見学。実験所に戻ることになった。試練はこれからだ。またしても車酔いしてはと心配になる。車酔い確率 100 % の高柳さんは、「自分で運転すれば酔わない」の法則にかけることにした。というわけで、伊藤(真)君の車を運転させて貰うことにした。他の人は、「車酔い の薬を飲んだのでたぶん大丈夫」とのことである。窓を開け放ち、ゆっくり速度で慎重にカーブを曲がりながら、ともかくそうっと運転した。おかげで車酔い無 し。良かった。
 入浴時、小嶋君らと一緒になった。私が湯から上がろうと思った瞬間に、小嶋君が湯に浸かってきた。そして、「あ、出るんですか?」と言われてしまった。 確かに、自分が入った途端に出られては気分が悪いであろう。ごめんよ、でも偶然だって。
 夕食後、東アジア杯で不甲斐ない闘いをした日本を見届けた後、スイカを食べながら花火をした。大騒ぎしながら同時につぎつぎと火を着けていく。一つずつ 皆で鑑賞しながらやればよいのにと思ったけれど、文字通り火が着いてしまうと止められないらしい。私も一本だけやった。「今年の夏もこれで終わりだ」と強 引に思いながら(私は夏が嫌い)、消えゆく花火を見つめたのであった。

7/30(土)の進歩 湿原へ 今日は、高田谷地という 湿原に行って訪花昆虫の観察をする。しかし今年は花が遅く、毎年観察に用いているタチギボウシが咲いているのか心配だった。高田谷地に向かう国道沿いにタ チギボウシが咲いていたので、期待を抱いた。高田谷地に降り立ち、「きゃあきゃあ」と藪こぎをして、谷地の中の調査地に着いた。しかしここでは、タチギボ ウシはほとんどが蕾だった。おまけに、いつもたくさん咲いている所に、個体そのものが無かった。???。何が起きたのか。やむなく、トウゲブキに変更 して訪花昆虫の観察をした。一人一時間、訪花する昆虫の数を記録する。私は、観察する学生の様子を観察していた。おおむね、1) 最初から終わりまで黙々と観察している人、2) 最初は静かだったけれど、だんだんおしゃべりを始める人、3) 最初から最後までおしゃべりをしている人、4) なぜか、歌をデュエットしている二人組(おまけに、アブに三度も刺される)に分かれた。トウゲブキにはアブがわんさかやって来て、観察のしがいはあったで あろう。
 終了後、睡蓮沼でお昼ご飯を食べた。睡蓮沼では、占部研の人たち(同時期に八甲田に調査に来ている)がサンプリングをしている所であった。加藤君・加藤 さんに、サンプリングしている水生昆虫を見せて貰った。「これをどうするの?」と聞くと、「同位体比を調べるんです」とのことである。うひょー、虫をすり 潰しちゃんだよ(きっと)。四年生の八神君の卒業研究なのだけれど、調査は 8/1 まであり、8/1 は院試である。そして、一案)8/1 の早朝に仙台に帰り試験を受ける、二案)調査を替わって貰う、を検討したという。そしたら第二案が採用されたらしい。ぬるいわ占部研。付記;五十川さん のズボンの裾の汚れ方がすごく、他の人の十倍くらい泥が付いていた。お手製のスパッツが真っ黒。本人も感心したらしく、記念写真を撮っていた。
 実験所に戻り、光合成測定をしながら、花の胚珠の数を数えさせた。30 個くらい花がついている花序全部を果敢に数えようとした山岸さん。そのやる気に敬服だ。四時くらいに処理は終わり、とりあえず解散した。
 夕食を摂りながら、私のどきどきは高まっていた。ベガルタ仙台対ヴァンフォーレ甲府の試合が始まるのだ。au は圏外なので、速報を見ることが出来ない。気を病みながら夕食を終えたとき、「1 - 2 で負けてますよ」と衝撃の事実を語る金子さんであった。夕食後、データの議論をした。データを見ながら一所懸命考えている学生を後目に、私の心は浮ついて いた。そしてついに暁子から電話が来た。1 - 2 で敗戦とのこと。全般的に、甲府の方が上だったらしい。はあーー。「こんなこともありますよ」と慰めてくれる金子さんに、「こんなことばっかり」と力無く 答えるのであった。
 議論終了後、ビールを飲みながら、金子さんと熱くサッカーのことを語った。とても楽しかった。わかったこと。金子さんは鹿島アントラーズが嫌い。93 年に駒場で優勝を決めやがったから。浦和の東武ホテルでは飲食や買い物を絶対にしない。鹿島の優勝祝賀会をやった裏切り者だから。

7/29(金)の進歩 大岳登山 今日は、実習の最重要 行事である大岳登山の日だ。天気が心配だったけれど、薄曇りでなんとか持ちそうだ。9 時に実験所を出発した。いきなり、変なじいさんとすれ違った。「道ぐちゃぐちゃ。ズックは駄目」と、すれ違う間、私たち 26 人にずっと怒り続けていた。私たちは、標高 100 m ごとに作業をしながら登っていく。大人数なので作業に時間がかかりがちであったけれど、12 時前に仙人岱に着いた。目指す大岳頂上が見え、「あんなに遠いの」とおののく学生達。しかし山というのは、歩いてみると見た目より近いものなのだ。仙人岱 で、調査をしているひさしに説明をして貰った。1 時に頂上に到着。かろうじて視界はあった。しかし風がびゅうびゅう吹いていてとても寒かった。昼食を食べ終え景色を眺めていたら、佐藤さんが、「早く下り たいです」とねだった。確かに寒い。「早く下りたい人は私に着いてきて」と先に下山を始めると、結局全員一緒に下山してしまった。毛無岱はキンコウカが満 開であった。いつもは盛りを過ぎているのに、今年は確かに花が遅いようだ。ハクサンシャクナゲとかゴゼンタチバナとか、去年までの実習では見ることが出来 なかった花も咲いていたし。上毛無岱を歩いている時にとうとう雨が降ってきた。雨合羽を着ようとしない金子さんに、「浦和レッズのポンチョを着ないの?」 と聞いた。「ポンチョなんて持ってません。選手が濡れているのにポンチョ着て応援するなんて、ぬるいですよ」との答えであった。さすがコアサポ。その精神 に感動した。下毛無岱で休憩中、「酸ヶ湯まであと何キロですか?」と金子さんに聞かれた。「2 キロちょい」と答えると、全員に伝わってしまった。「もし違っていたらまた信用を失う」と妙に弱気になり、下山を始めた。数百メートル歩いたところに 「酸ヶ湯 1.4 キロ」とあってほっとした。3 時 50 分に実験所に帰着。今年は妙に疲れた。実験所に戻ってから、着替えもせずに即漫画を読みふける中村さん。先にすることはないのか。上嶋さんは、拙著「生き 物の進化ゲーム」を読んでいた。この違い。素 晴らしい、ありがとう。石橋君は、「芝生のサッカーより今日の登山の方が疲れた」と言っていた。ま、慣れだよ。付記;中村さんによると、着替えもせずに漫 画を読んでいたのは、「(居室に行く)階段を登るのが面倒だったから」そうである。たった今、大岳(標高 1582 m)を登ってきた人の言葉とは思えない(階段;標高 2.8 m)。
 八甲田山実験所に滞在する楽しみの一つが食事である。すぐ側に酸ヶ湯温泉があり、食事を提供してくれるのだ(それを実験所に持ち帰り配膳する)。今日の 食事当番の田口さんが、じゅんさいを盛り付けながら、「創作料理がしたい」と言っていた。「秋田料理?(田口さんは秋田出身)」と聞くと、そうですと頷く ので、ぜひやってと頼んだ。最初は全員のおかずを創作料理に変えようとしていたが、ひるんだのか、私のおかずだけになった。美味しかったよ。正確には、味 は変わらなかったという感じ。
 夕食後、サンプル処理をした。データ入力に時間がかかり、12 時なっても終わらなかった。残りは明日以降だ。

7/28(木)の進歩 八甲田へ 今日から、八甲田山で の野外実習が始まる。公用車に、実習生の金子さん・佐藤さん・田口さん・山岸さん・渡辺さん・渡邉さ んを乗せ、八甲田へと向かった。公用車には ETC が新しく付き、初めて見る私はプレッシャーであった。どきどきして高速道路の ETC 車専用ゲートに入ったら、開いていたゲートが閉まるという事態。「ネタか?」と思ったけれど、ちっとも開かない。インターフォン越しに係員が、「ETC カードの入れ方が悪いので認識できない」と言ってきた。なんとか切り抜けたものの、後に車が並んでクラクションを鳴らされるし、しばらく動揺したままで あった。そんな私に構わず車内のおしゃべりは賑やかで、若者らしい会話を私も楽しんで聞いた。十和田インターで降り、十和田湖へと向かった。湖岸の乙女の 像を見て、奥入瀬渓流を通るのだ。ほぼ一名、「乙女の像」「高村光太郎」「奥入瀬渓流」のどの単語も知らない人がいたけれど、ほっておいた。インターを降 りて昼食を取り終えたときすでに一時。これは、集合時間の三時半に間に合わないと思ったけれど、私が法律で良かった。奥入瀬渓流では、金子さんと佐藤さん が、裸足になって川に入った。さすが浦和サポ(金子さんの方)、濡れることが苦にならないようだ。滝を二つ見たりとたっぷり遊んで、実験所に着いたのは四 時頃であった。実習生はすでにみんな来ていた。待たせてごめんねー。おまけに、五十川さん・唐澤さん・高柳さんが、恐山のおみやげ(三人は、早めに仙台を 出て遊びに行っていた)をくれた。どうもありがとう。
 今夜は作業も無い。夕食後は花火をした。買ってきた花火の量はかなり多く、やりごたえ(というか飽きごたえ)があった。初めの頃はたくさん人がいたけれ ど、最後は数人となり、数本の線香花火にまとめて火を突けたりして、なんとかやり終えた。その後は、研究室選択に悩む板橋君らの話を聞きながら酒を飲み続 け、夜中の一時に寝たのであった。

7/27(水)の進歩 なぜ、日記に書 かないのか  種子生産における雄親と雌親の対立・親と子の対立に関する文献をざっと探した。「似たような 着眼の論文を見たことがあるような」というのは記憶違いということにした。多分、新しい。ではどうモデル化するかと考えたら、これが結構難しい。量的遺伝 学の手法を用いるのかと思ったり。うんうん頭をひねったけれど、先が見えないのだ。確実なのは、言葉で説明すれば簡単に済むということ。ひょっとして、わざわざモデルにするま でも無いのではないか ………。その証拠に、私が思いついたことの中身をこの日記に書いていない。今までのモデルはそれなりに書いていたのに。今回は、数行で完璧に説明できてしまいそうなので、盗まれるのを恐れているのやも。
 7/31 は仙台市長選挙の投票日である。仙台サポの信望を集めている藤井市長の後を継ぐのは誰か。仙台サポとしては、ベガルタ仙台に対する市の財政支援がどうなる のかが気がかりだ(現在、市から財政支援を受けている)。ティーさんという方が、ベガルタ仙台に対する財政支援をどうするか候補者に質問したようだ(こ こ)。「楽天派ですか、ベガルタ派ですか?」という新聞社のアンケートに「楽天派」と答える伊藤氏は論外。伊藤貞夫氏を市長にしてはいけない。 「選挙期間なので、軽々しくコメントする事は控えたいと思います」という梅原氏の回答はわけがわからない。「ベガルタへの財政支援をどうするのか」は、 「地下鉄東西線を作るのか」と同様に、市長としての政策である。政策について問われたのに、コメントを控えるとはどういうつもりか。梅原かつひこ氏も市長 失格だ。となると、市長になるべきは、鎌田さゆり氏・かんま進氏・小野寺信一氏の誰かだな。もっとも、「支援をお約束されることがサポーターとしての望 み・願い」「ベガルタサポーターの投票行動には影響のある」という質問の仕方なので、サポの心証を害する答え方はしないだろう。本音はどうなのか、わから ない部分はある。
 彩子が、ヤマユリの調査に精を出している。朝から夜まで作業があるので、かなり大変な作業だ。頑張っておくれ。酒井研の学生のみならず、牧研の堀江さん と山田君がかなり手伝ってくれているようだ。余所の研究室というのに、本当にありがとうございます。自身の材料で花の香りを分析するときは、内の機器を存 分に使って下さい。
 明日から 8/1 まで、八甲田山での野外実習に行って来る。しばし更新はお休みだ。7/30 には、敵地でヴァンフォーレ甲府戦だ。非常に厳しい闘いになるであろうが、きっちり勝ち点を取って、このところの良い流れを継続したい。この試合、八甲田 では見るすべも無し。CS の 306 で生中継をするので、暁子の速報に頼ろう。

7/26(火)の進歩 きっぱり いい加減、進 化学会に参加登録しなくてはと、進化学会のウェブページを訪れた。いろいろ見ていたら、味わい深いページが あった。「その内容などについては、まったく関与しません」というきっぱり感がたまらない。注;この自由集会の企画は二つとも、「と学会」的に有名なもの です。
 種子生産における雄親と雌親の対立・親と子の対立に関して思いついた「面白いこと」は、今日も一応「面白いこと」状態を保っている。ただ、「似たような 着眼の論文を見たことがあるような」といううっすらとした記憶があり、関連論文を当たっている。今の所、似た論文は見つかっていない。この記憶が単なる思 い違いであることを祈ろう。
 昨日は、試験の監督をしながら、ノートパソコンに向かっていた。三年生は、「さすが一流の研究者、寸暇を惜しんで論文執筆に没頭している」と思ったであ ろう。甘い。土日の日記を書いていたのだ。
 友蔵の論文に意見を述べた。もうこれで完成だ。よく頑張った。共同研究者の大橋に送って意見を貰おう。
 かとぅと、研究計画を議論した。雄性先熟植物の蜜生産を調べるのだけれど、雄期と雌期の蜜量の比較だけでは新しさが出ない。もう一ひねり加えようと話を した。そして、早く咲く花(雄期か雌期かは関係なく)ほど蜜量が多い方が有利であるという着眼も加えると良いということになった。頑張れかとぅ。

7/25(月)の進歩 講義アンケート 生物学 科三年生向けの講義の試験をした。進化的に安定な性比の問題を出したのだけれど、思ったよりはだった。私としては親心のつもりであった。アオキの実習のレ ポートでやったことそのままだったので、みんな理解済みと思っていたのだ。聞くところによると、「レポートと重なるので試験には出ない」と読んだ人が多 かったらしい。ありゃりゃ。
 恒例の講義アンケートもやった。今年は例年よりずっと評価が良かった。嬉しい。どうもありがとう。ただ、「騙されている気がする」という、毎年必ず頂戴 する感想が今年も複数あった。うーーむ。悩む。現象を単純化した数理モデルを少々使うので、騙された気(現実はそんなに単純じゃない)になるのか? ならば、こうした数理モデルに慣れて貰うことだ。つまり、モデルは、自然現象が起こる原理を理解する思考実験の道具であると割り切ること。一方、私の説明 の仕方自体に、隠された物を感じている可能性もある。都合の良い面だけを上手いこと示しているという印象をもたれているのか? そんなつもりは無いのだけど ………。はい、そこの三年生達、八甲田で酔った勢いでもいいから、思うことを言って頂戴ね。その他、講義アンケートより。

「アオキ掘ってすみません。でも、ちゃんと調査枠外から掘りました。」
はい、了解。枠外なら問題無し。

「ベガルタのホームゲームを実習として見に行きたい。」
実習といわず講義と言わず。まずは 8/2 のアビスパ福岡戦に集合せよ。

「ネタの前に緊張されているのがわかり、「来るな?来るな?」といつも楽しみに待っていました。」
芸人を見ていつも感心するのは、しゃらっとネタを言えること。私は必ず緊張してすべってしまう。一方、ネタは、心の拠り所でもある。「ここで盛り上げれば 今日の講義は持つぞ」と思いながら、ネタへの突入を楽しみにしているのだ。

「将来、このような研究ができたらすばらしいと思います。」
感激の一言。講義をやった甲斐があった。

「来年、お世話になりたいです。」
わーい、大歓迎。私の講義に興味を持って下さった皆々さま、是非とも酒井研へ。

7/24(日)の進歩 じゅりと遊ぶ子ども達 昨日の疲 れもあり、何するでもなく過ごした。昨日カーサベガルタで買ってきた子ども用の T シャツをじゅりに着せて、サポーター犬にしてみたり。結構可愛いい。今後、アウェーゲームに連れて行くときは着せていくことにしよう。午後になって、近所 の子ども三人が、「じゅりと遊ばせて下さい」とやって来た。じゅりは、最初の内は大喜びで子どもにじゃれていた。しかしその内に嫌になってきたのか、私の 姿を見ると、とことこ駆け寄って来た。本来じゅりは、子どもが苦手なのだ。子ども達も、「せっせっせーの味噌ラーメン、ゴボウにしいたけにんじん味の素」 とか遊びだした。最近はこうなのか。さらには、芝の上ででんぐり返しを始めた。私は、「じゅりがおしっこやうんちをする場所だよ」と思いながら、優しく見 守った。子ども達が帰った後、じゅりの散歩がてら、都市計画道路の工事状況を見に行った。国道 286 号線と八木山南を結ぶ予定の道路なのだけれど、ただ一軒だけ立ち退かない家があるため(他は全部立ち退いた)工事が頓挫している。部分的に歩道が開通した というけれど、意味無いねえ。もっとも、へたに開通すると、交通量が増えて大変なことになるかも。さて、立ち退かない一軒と仙台市の攻防は?。

7/23(土)の進歩 河田さんがハットトリック 今 日は芝生でサッカーの日だ。私も久しぶりに参加することにした。曇りで涼しくサッカーをするには良い天気であった。四年生の佐藤君も来ていて、「四年で来 るのは僕だけです」と言っていた。「どういうことだ?」と思ったら、大学院の入学試験が一週間後にあるそうだ。すっかり忘れていた。しばらくすると、四年 の今村君やキムラも来るという強気の布陣であった。今日の一回目、河田さんがハットトリックをした。すごい。私なんか、シュートすら縁遠い。相変わらず、 相手を見てパスを出すかどうか決める人もいて、ボールに触る機会も少ない。確かに私がボールを貰っても失敗するだけだけどね。しかし、失敗するとわかって いても皆に平等にパスを出すのがブランメル生態の精神だったはず。古き良き精神は消えてしまったのか。
 帰宅後、ビールを飲みながら、横浜 F マリノス対柏レイソルの試合を見た。裏でやっている清水エスパルス対浦和レッズも気になったけれど、前者はハイビジョン放送なのだ。 サッカーこそハイビジョンにふさわしいと、広い画面の試合を堪能した。サンフレッチェ広島対東京ベルディ戦では、佐藤寿人(仙台から移籍した英雄)が、 30 分だけハットトリックだったらしい。どういうことかというと、1 点目が、寿人のゴールからオウンゴールに変更になって、寿人は二得点に減らされたそうだ。残念。一方、広島のユニフォームを着て喜ぶ寿人にはちょっと複雑 な心境になる。

7/22(金)の進歩 祝出版 し いちゃんの論文が出版された。おめでとう。私の研究室で過ごした三年間の根性の日々が昨日のことのようだ。これで確実に、科学の世界に足跡を残し た。良かった良かった。
 昨日、ベガルタ仙台のサポーター集会があった。名川社長・田中 GM とサポーター代表 120 人が意見交換をしたのだ。「J1昇格の計画性を話して欲しい」とのサポの要求に、「“絶対昇格”の固い信念と、強い気持ちでクラブ運営に 当たる」と社長は禅問答(サンスポよ り)。「具体的な説明になっていない、煙に巻いている…など球団側に厳しい言葉が浴びせられる場面もあった」(サンスポよ り)そうだ。そりゃそうだわ。さらには、「現時点で積極的な補強は考えていない」(河 北新報より)だって。……………………。本当に、「“絶対昇格”の固い信念」があるのか? ボランチや左サイドバック・センターバックなど、補強すべき所はあるだろ。六月に小長谷常務は、補強のことを、「もう2、3枚パワーがいるでしょうし、8 月までに…と考えることはありますよ」(サンスポよ り)と語っていた。期待していたのに ………。「考えることがあった」だけなのだろうか。
 友蔵が、論文を改訂して持って来くれた。さっそく読んで意見を述べた。前回は気づかずに何も言わなかった部分も、今回はいくつか意見を述べた。私が学生 時代、こういうことをされるとムカッと来たものだ。「前は何も言わな かったくせにー」って感じ。しかしまあ、論文を読んで意見を言う側に立つと、なかなか一度ですぱっといかないものなんすよ、ごめんよ。
 種子生産における雄親と雌親の対立・親と子の対立のことを今日も考えてみた。そしたら、「面白いかも」ということを閃いた。もっと深く考えて「やはり面 白い」と思えたら当たりだ。

7/21(木)の進歩 合点 7/19 の進歩に書いた富澤のギブス、合点がいった。選手や報道陣がいろいろ書き込んだのだという(7/18 のをことてん、改より)。「一日一善」という 難しい言葉を富澤が書いたわけではないことにしごく納得。謎のぼかしの理由もわかった(拡大写 真)。富澤は、「(このけがで)自分の足りないところを見つけられた」と語っている(ベガルタモバイルより)。ゴールの歓喜の輪に加わろうと全力で滑り込み骨折したことから、自分には何が足りないと見つけ たのか? 大変興味深い。注;このところの記述で、富澤のことを私は嫌っている、馬鹿にしていると思われる方もいるかも知れません。いえ、私は富澤が好きです(仙台 に完全移籍する気になってくれたら「大好き」に昇格)。こんな素晴らしい DF はめったにいません。「馬鹿にしているか」と問われると完全否定するのは難しいですが、「ネタにしている」という方が正しいです。人の不幸をネタにするな とお叱りを受けるやも知れません。しかしこんな美味しいネタ、ほっておくのは私には無理です。怪我してしまったものは仕方ありません。どうせなら、富澤の 言動を虎視眈々と見張っていく所存です。
 イタポンは、オダマキを材料に、花ごとの自殖率を推定しようとしている。DNA マーカーを使って解析すれば良いのではないかということで、近縁種向けに開発されたプライマーを用いて、キメグが予備実験をしてくれた。その結果、多型が 無さそうという嫌な結果になってしまったらしい。個体間で遺伝的な多型が無いと自殖率を推定するのは無理だ。うーーん。
 この所、自分の研究面で枯れぎみだ。食害がある元での最適種子サイズの論文が、共同研究者の原田さんの意見待ちの状態であるため、他の研究のことを考え ようとしている。食害を二回受ける場合にはどうなるのだろうと考えてみたり。しかし二日ほど考えた末、大して面白くない結果になりそうだと悟ってしまっ た。じゃあ、前から気になっていた、種子生産における雄親と雌親の対立のことを考えてみるか。しかしどうもぴりっと来ない。てな感じで、時間を持て余すこ こ数日だ。

7/20(水)の進歩 講義が終わった 生物学 科三年生向けの講義が終了した。一年で一番ほっとする日やも知れない。皆が熱心に聞いてくれるのか、興味を持ってくれるのか、寝る人はいないか、ネタは受 けるか。何年経っても、講義は緊張する。そして終わった後は、どっと疲れて何もする気が起きなくなる。今年のお役目を終えた開放感。熱心に聴いてくれた学 生も結構いたと思う。みなさん、半年間どうもありがとう。
 今日の講義は、恒例の、「これから論文を書く若者のために」の話であった。私は毎年(「これ論」が出版される前から)、講義の最終回をこの話に当ててい る。この講義で培ったことが、「これ論」の土台となっているのだ。門外不出の、「勧善懲悪イントロダクション撰集」(「これ論」の第二部三番を過激にした もの)もこの講義のために作ったものだ。
 教室に入ってみると、出席者が随分多かった。普段は 30 人くらいなのに、今日は 41 人。一コマ目の講義の履修者で私の講義を履修していない人が、10 人くらい参加してくれていたのだ。ありがたや。しかし期待に添えなかったらどうしようという感じ。講義ではまず、投稿論文の審査過程の話をした。 「Nature では、投稿論文の内の 10 % しか掲載可とならない」などと話し、論文審査の厳しさを教えた。そしてつい、「Nature に論文が無いと教授になれないらしいよ」と余計な発言。おま けに、 一部の学生がウケていた。その後、本物の論文のイントロを読ませなが ら、悪いイントロとはどういうものか、良いイントロとはどういうものかを解説した。「どうしてやるのか --> わかっていなから」という論理は駄目だと力説すると、有賀(航)君が、「それが興味深いことだったら、やる価値があるのではないか」と指摘してくれた。う ん、良い指摘だ。私がいつも、「誤解されるのでは」と恐れている部分である。「「わかっ ていないから」 やるのは良い。「わかっていないから」というだけの 理由でやるのは駄目」という文章を書いたので、参照して下さいませ。最期に、「イントロダクションのコツ;イントロ折り紙に挑戦」を紹介し て講義終了。唐澤さんは、論文書きの歌を口ずさんでくれ、「CD 化したらどうですか」と言ってくれた。これは真剣に、大塚愛に連絡するか(2/6 の進歩3/23 の進歩参 照)。
 ちのが、泉ヶ岳のオオカメノキの結実の様子を見に行った。そしたら何と、ほとんど結実していなかったらしい。なんで???  これではデータにならないではないか。憤然だ。でもきっと、八甲田の方は豊作だよ。
 宮田さんという方からメールを頂いた。7/18 の進歩で、「どこか に美味しいピザ屋さんないかなあ?」と書いたところ、「ぜひ自家製で!」とのことである。宮田さんは、ご自宅で自家製を楽しんでいらっしゃるらしい。 おーー、なるほど。「無いならば、作って見せよう」の精神を忘れていた。幸い我が家の庭では、香草をたくさん育てている。何種類もの種子を随分前に蒔い て、結構すさまじい群落となっているのだ。もはや、何の種類が植わっているのか私にはわからない(暁子ならわかるかも)。シチューを作るときとか、種類構 わずランダムに切り取って使っている。このノリで、ピザにも入れてみようかな。宮田さん、情報をどうもありがとうございます。

7/19(火)の進歩 富澤からの便り  はいは い、この脳天気なお兄さ んに憤然とする皆様。抑えて抑えて。本人は反省している模様である。ゴールの歓喜の輪に加わろうと全力で滑り込んで骨折してからはや十日(7/9, 10 の進歩参照)。写真を見ると、順調に回復している様だ。でなきゃ、納得がいかん。ギブスには、「一 日一善」の書き込みが見て取れる。良い心がけだ。でも、よく漢字書けたな。足の裏の部分にある謎のぼかしが大変気にかかる。何、検閲されているんだ? 「 今はこのようにHPでのコメントでしか恩返しできませんが」と、恩返ししているつもりなところもすごい。「 みんなで一緒にJ1に行きましょう!」という言葉は嬉しい。現所属の東京ベルディ(富澤はレンタル移籍中)が J2 に落ちそうなので、「仙台に残って J1 に行くしかない」と決意したか!
 のえの博士論文の審査をした。一対一で一時間半ほど議論。私が疑問に思ったことについて、色々聞いていった。どの親個体由来の子かを遺伝的に識別し、適 応度を推定するというのはやはりうっとりする。面白かった。まずは、投稿論文をしっかり通しておくれ。そして、研究をさらに発展させていこう。期待してい ます。
 ちのが、八甲田から一時的に帰仙して来た。オオカメノキの調査を終え、ノリウツギの調査に入るまでの束の間の休息だ。ノリウツギの研究計画を話して貰 い、次なる調査に意欲を高めた。

7/18(月)の進歩 一抹の不安 一夜明け、 気分良くネットを見ていた。そしたら、都並監督のこんな言葉があった(ベガルタ仙台 OHP よ り)。

「我々は前 半は前がかりにプレスをかけていくようなスタイルのサッカーを浸透させているところなんですけれども、やっぱり夏場はそれだけでは持たないケース もあるので、今日の後半の最後のような、やや引いて相手を呼び込んでカウンターという形の守り方、攻め方というのを徹底したいと思っています。環境、相 手、あるいは点差に応じて臨機応変に使い分けられるようになると、また1つチームがレベルアップするかなと考えています。」

うーん、一抹の不安を感じる。都並監督が理想とする「ゆったりサッカー」は通用しないことはわかったのではなかったのか? まだ、この持論に拘っていたとは。「ベルデニックサッカー」でせっかくうまくいっているのだから、下手にいじらないでおくれよ。
 久々に美味しいピザを食べようと、暁子と二人、中田の方まで出かけていった。長々と待たされ(40 分くらい?)ようやく出てきたピザは、宅配のものよりは美味しかった。しかしぱりっと感に欠け、わざわざ食べに来るようなものでも無かった。憤然。どこか に美味しいピザ屋さんないかなあ?

7/17(日)の進歩 終わってみると快勝 ベガルタ仙 台がザスパ草津に 4-0 と快勝した。これで四位に浮上。気分良く、リーグ中断の二週間を過ごせそうだ。
 今日は暁子が帰ってくる。試合が終わった後にしっぽり飲もうと、昼は、買い物と料理に精を出した。四時くらいに家を出て、仙台駅で暁子と落ち合った。そ して仙台スタジアムへと向かった。
 本日の観衆は 1,9021 人。よく入っている。一時は 1,5000 人を切ることが多かったのに、「どうしてこんなに?」と余計な心配をしてしまう。これからも、満員の仙スタが続きますように。
 今日の仙台、試合の入り方が最悪だった。草津に完全にペースを握られ、ほとんど何もできない。熊谷はミスをしまくるし、中盤はがたがたであった。苦し紛 れに縦パスを前線に放り込むだけになってしまっていた。一方の草津も、FW に力が無く、仙台守備陣に脅威を与えることは無かった。「飛ばしすぎの草津はその内落ちて来るであろう」(暁子談)の言葉通り、前半の中頃になると仙台も ペースを掴みだした。そして前半 27 分、シルビーニョのコーナーキックに渡邉が合わせ仙台先制! 「あれ入ったの?」という感じで、スタジアムも選手も一瞬喜びが遅れた。これで渡邉が乗った。ラインを飛び出して積極的に当たりに行ったりするようにな り、富澤を彷彿させた。後半になると、試合は完全に仙台ペースになった。後半 10 分には、萬代のパスを受けたシルビーニョが強烈なシュート。草津選手に当たってコースが変わり、小島のおじさん(草津 GK)は反応できなかった。後半 19 分、足が攣り気味の萬代に替わりバロンが投入されると、うっぷんを晴らすような大活躍。あれよあれよと二点を取り、「よくも控えにしやがって」とコーナー 旗を回し蹴りし、イエローカードの贈呈を受けた。前半途中までは酷かったけれど、終わってみると、4-0 の快勝であった。
 これで J2 は前半戦の 22 試合を終えた。気づいてみると、仙台は四位である。ちょっと前には思ってもいなかった順位で吃驚気味だ。しかし、九位の水戸との勝ち点差は 4 しかない。連敗でもしたらあっという間に落ちていってしまう。二週間の中断期間中に、しっかりチームを作り直し、本当の力強さを着けて欲しい。そして上昇 あるのみだ。
 帰宅後、ビデオを見ながら祝杯を上げた。至福の時であった。

7/16(土)の進歩 暑 暑い。梅雨が明けたのだろう か。久しぶりにブランメル生態のサッカーに行こうかと思っていたけれど、この暑い中走り回る気力を喪失。家にいることにした。なんだかんだで、家にいるの が好きだ。
 庭を見ると、花期を終えた植物がたくさんあった。この際だからと、ケーヨーD2 に行って、花をたくさん買い込んできた。そしてしばらく室内で避暑。掃除をしたりして過ごした。夕方、少々は涼しくなってきたので、芝刈りをし、花を植 え、肥料を撒いた。その後入浴してビールをぷはーっと。そんな一日でした。

7/15(金)の進歩 大物かも ベガルタ仙台 の新人 DF 渡邉広大は大物かも知れぬ。初の先発となった一昨日の徳島戦では、3 失点の内 2 失点に直接絡むという苦い結果となった。試合は、CB を組んだ木谷の終了間際の同点弾で何とか引き分けに持ち込んだ。渡邉は、守備面に関して、「木谷さんには迷惑をばかり掛けた」(日 刊スポーツより)と殊勝である。これに続き、木谷の恩に報いたいという言葉が続くのかと思いきや、「最後に決めてくれてよかった」と偉そうなのであった。付記;渡邉には兄がいるそ うだ。弟は広大、兄は東大だって。兄の方は、名ではなく在籍している大学。紛らわしい。
 昨日は牧と盛り上がった。朝市で買ってきた刺身や三越のお総菜をつまみに、牧が持ってきてくれた田酒を堪能した。じゅりは牧をマンマーク。刺身をたくさ ん貰っていた。我が家の隣の隣に建て売り住宅が建つので、牧がそこを買って、一緒(じゃないけど)に住むかという話になった。楽しかった。また来ておく れ。
 今朝来てみると、友蔵の論文が置いてあった。日光でマルハナバチの訪花行動を観察したデータをまとめたものだ。さっそく読んで意見を述べた。イントロを 少々直せば問題無いと思う。モリナガの、進化学会の講演要旨にも意見を述べた。
 友蔵が、昨日の私のセミナーについて質問をしに来てくれた。「難しかったです」とのことだ。友蔵がこう言うくらいだから、他の人にはもっと難しかったろ うなあ。反省。7/7 に書いたことが恥ずかしい。敗因としては、モデルの中身を詳細に説明しようとしてしまったこと、その割には直感的説明を忘れたことが上げられる。モデル自 体はさほど難しいものではないので、中身をちゃんと説明できてしまうと思ってしまったのだ。
 生物事務より推薦依頼。「花王研究奨励賞重症候補者」って何だ? 研究に敗れ、重症となった人を推薦するのか?

7/14(木)の進歩 人災 ベガルタ仙台が、 勝てる試合を落としそうになるのを引き分け(仙台 3-3 徳島)にした。まったく。三つの人災だ。一つは、富澤の負傷離脱。彼の穴は大きかった。富澤がいたら、1 失点(ひょっとして無失点)に抑えていたであろう。二つ目は、例によって監督の謎の采配。バロンを封じ込まれたら攻撃力激減するのは確か。そして昨日は封 じ込まれていた。しかし、なんだかんだ言ってバロンだ。後半頭からいきなり萬代と交替させるか? 0-1 という状況だったわけだし、千葉か熊谷に替えて萬代を入れて、大柴を右サイドに回すべきだろう。さらには、シルビーニョと大柴をベンチに下げてしまうなん てわけがわからない。攻撃の要だというのに、わざと弱くしたかったのか? 三つ目は、これまた恒例の審判。二失点目は、徳島の反則を見逃しておいて千葉の反則を取ったことからやられたもの。徳島 GK 原が、ボールを抱え込んだままゴールインしたのに得点を認めないし。審判がまともなら勝ちはしたと思う。
 きめぐと私の講座セミナーがあった。きめぐは、オニグルミにおける個体群間の遺伝的分化を、花粉の流動距離と絡めた解析を紹介してくれた。遺伝的分化 は、思ったより小さかった模様だ。私は、このところ取り組んでいた、食害がある元での最適種子サイズの話をした。私の話にはほとんど反応無し。何なんだろ うね。
 今日は、牧が我が家に遊びに来てくれる。やけ酒週間もいよいよフィナーレ! 華やかに締めくくろう。

7/13(水)の進歩 ネタを言わずに済んだ  生物学科三年生向けの講義をした。「エメルソンはカタールへ、金子さん国立へ」と言うつもりで乗り込んだら(7/11 の進歩参照)、金子さんはちゃんと出席していた。ネタを言わずに済んだので、受けなかったらどうしようという不安から解き放たれたという側面もある。講義 の参加者は 32 人。90 分中 85 分寝ていた一名を除くと、まあまあの受けかな(こちらは講義の中身の方)。
 彩子が、ヤマユリの研究計画の相談に来た。ヤマユリの花の香りの適応的意義を調べているのだ。実験に使える個体数もばっちり調べ済みで、各個体をどうい う実験処理に使うのか検討した。1-2 週間の間に集中して作業しないといけないので、体力的にしんどくはある。でもきっと、頑張ってやり通してくれるであろう。夜の調査は一人でしないように ね。
 その後、花の香りの成分分析をしたいという、牧研の山田君と堀江さんが、分析の仕方を彩子に聞きに来た。お二人が実験をするのは来年の模様。しかし彩子 は今年度で卒業なので、酒井研における成分分析技術は今年度を持ってきっぱり途絶える。今年の内に、全て学んでおいて下さいませ。それとやはり、専門家で ある、京都工芸繊維大学の山岡先生の研究室の教えも請うべきだと思うよ。
 詳しくは書けないけれど、こんな馬鹿な連中がいるのかと、呆れるというか笑うというか。何が目的で人生送っているんだろうねえ。私にとっては、この日記 で書けたらすごく受けるであろうことを書けないことが非常に辛い。
 のえの博士論文をみっちり読んだ。来週には面談しよう、ふっふっふ。と、不安の継続に余念がない。
 さ、帰って、CS でベガルタ仙台を応援しよう。頼むぞ渡邉。

7/12(火)の進歩 明日は徳島戦 ベガルタ 仙台は明日、敵地で徳島ヴォルティスと対戦する。開幕戦で 0-3 と完敗し、J2 に熱烈歓迎してやった相手だ。しかし気づくと徳島は下位グループに沈んでいる。きっちり勝って勝ち点 3 を頂戴しよう。不安材料は、守備の要であった富澤が長期欠場することだ。よりによって中三日の連戦の時で、代役の渡邉が調整する時間の不足は否めない。こ こ三試合途中出場していたことは救いではあるが。「徳島戦」と入力しようとすると「得 しません」と変換されることもやな感じである。
 赤本(大学入試の過去の試験問題集)で知られる教学社から手紙が来た。著作物使用許可願いであった。山形大学農学部前期の生物の問題で、拙著「生き物の 進化ゲーム」の内容が出題されたそうだ。知らなかった。そして、山大の試験委員のみなさま、どうもありがとうございます。正答率がどれくらいだったか気に なるところだ。
 昨夜は、モリナガを囲む会で街に繰り出した。国分町で見つけた地料理の店に入り、美味しい料理と酒を堪能した。お品書きに「田酒」とあるので嬉々として 頼んでみたら、「入荷していない」とのことであった。そうだろうな。最近ではめったに手に入らなくなってしまった。その後ワインバーに行き、チーズにワイ ンを味わった。12 時過ぎに帰宅し、じゅりと 7 時間ぶりの再会を果たした。
 のえの学位論文を一通り読んだ。繁殖成功をきちっと測っていて面白かった。もう一度きちっと読んでから面談することにしよう、ふっふっふっ。と、とりあ えず不安をあおっておこ・・・・。

7/11(月)の進歩 モリナガ帰仙 久しぶり にモリナガが帰仙してきた。まずは私の精神状態を確認だ。「元気そうで良かったです」という言葉に、「内心は別にしてね」と余計な注意書きをしておいた。 その後、今度の進化学会で話す内容を、酒井研の皆に紹介してくれた。閉鎖花を発現する遺伝子を同定しその進化生態学的意義を解析するという研究である。今 回は、低温処理が閉鎖花生産にどう影響するのかという実験処理の結果と、遺伝解析の途中経過を発表するのだ。みなが色々意見を言い合って、充実した会と なった。生物では、個体の大きさに依存して何らかの形質を発現することが多い(例えば、ある大きさになったら花を着ける)けれど、「どうやって自分の大き さを認識しているのか」ということが、熱き議論の的となった。それにしても、モリナガの研究は壮大である。いつ、岡崎での修行を終え酒井研に戻ってくるの か、いや、はたして戻ってくる日が来るのか?  若者の前途に乾杯!

*遺伝解析と打とうとしたら、「遺伝懐石」と変換した。なんかうっとりした気分になった。

 明後日行う、生物学科三年生向けの講義の準備を終えた。成り年の進化の話をするのだ。みなが面白がって聞いてくれるのか、ネタはウケるのか、金子さんは来るのか(浦和レッズ対柏レイソル;国立)(7/6 の進歩参照)、興味は尽きない。
 三年生の中村さんが、野外実習のことで部屋にやって来た。ついでに、この日記のページに改行を入れてくれると読みやすいと言われた。ありゃりゃ、中村さ んも読んでくれているの。ありがとう。そして今日から堂々、改行入りで新装開店である。

7/10(日)の進歩 骨折  アホにもほどがあ る。ゴールの歓喜の輪に加わろうと全力で滑り込み骨折するとは。右足 腓骨骨折だと(ベガルタ仙台 OHP より)。まさに守備の要である富澤が長期離脱してしまうなんて、あまりにも痛い。確かに、キミのおかげで昨日の日記は盛り上がった。し かしその代償はあまりに大きかった。どうしてくれるのだ。本人が一番、病院のベットで自分のアホさを後悔しているのだろうけど。
 今日も、何もしない一日を過ごした。ビデオでも借りようかとツタヤに行ったものの、結局何も借りずに帰ってきたり。久しぶりにビーフシチューを作ろうと したのに、トマトピューレを買うのを忘れたり。しょうがないから、ミートソースの缶詰を代わりに入れてみたり。義経を BS ハイビジョンで見てみたり。しかしどうも、まったり感は無い一日であった。

7/9(土)の進歩 富澤はやはりアホだった ベガルタ 仙台が、首位を独走中の京都パープルサンガに 3-1 と快勝した。ここ二試合の鬱憤を晴らす素晴らしい試合だった。
 今日の試合は夜から。家でまったりと過ごしたいと思い、何することなくぼーっとしていた。それでも芝刈りはしたけれど。その後は昼寝をしたりと。しか し、「まったり」と「何もしない」は違うのだと思った。
 夕方、仙台スタジアムへと向かった。小雨が降っており、私の席も雨に濡れていた。ポンチョを持ってきて正解だった。
 FW は、萬代ではなく、大柴とバロンの先発であった。ほっとした。大柴ならきっとやってくれるであろう。開始早々こそ、京都にボールを回されたけれど、徐々に 仙台ペースの試合となった。今日の仙台は、選手に気迫がみなぎっていた。ボールへの寄せが早く、一対一で負けない。セカンドボールの奪い合いも仙台優勢 だった。中盤のバランスも良かった。千葉がボランチで、右に熊谷、左にリャン、トップ下にシルビーニョ。千葉は、守備の職人の本領発揮で、中盤の底をよく 支えていた。熊谷も、闘志をむき出しにして、攻守に奮闘していた。シルビーニョも今期最高の出来であった。現時点で、この中盤の組み合わせが最高であろ う。そして前半 32 分、バロンのシュートがこぼれたところをシルビーニョが流し込んで仙台先制! シルビーニョは、ボールをユニのお腹の中に入れてセンターサークルへと戻った。第一子誕生間近のシルビーニョの、臨月ダンスである。ところが世の中にはつまらん奴がいるもので、吉田主審はシル ビーニョにイエローカードを出すという無粋。ゆりかごダンスは良くて臨月ダンスはいけないのか! 後半も仙台は勇気を持って試合を進め、どちらが首位なのかわからない展開が続いた。しかし後半 25 分、コーナーキックからのこぼれ球を星に決められて 1-1 となってしまった。これで気落ちしては京都にしてやられる。仙台戦士は、以降も堂々と戦い続けた。直後の後半 28 分、相手クリアミスをリャンがヘッドで流し込んで 2-1。さらには後半 40 分、大柴からのボールをフリーで受けたリャンが、絶妙のループシュートを決めて 3-1。リャンは、仙台ベンチに走り寄って控え選手と抱擁。他の選手も駆け寄ってきて歓喜の輪が出来た。富澤も、全力で走ってきて滑り込み、歓喜の渦に加 わろうとした。しかし滑ったときに怪我をしたのか、そのままタンカに乗せられ運び出 された。喜び過ぎによる負傷退場で渡辺と交替。わわわわぁーーー、富澤はぁーー、やーはりーー、アホーーだあったぁーーー(1/6 の進歩参照)。こうして、今期最高の試合内容で、七連勝中の京都を粉砕した。
 今日の試合でわかったことが二つある。一つ目は、ボランチは千葉に限るということだ。彼の読み、スペースを消す動き、ボール奪取能力は素晴らしい。 彼が底を支えているので、他の選手は安心して攻撃に参加できた。前二試合で仙台が苦しんだのは、千葉をメンバーから外してしまったからであろう。例によっ て、監督による人災だな。二つ目は、大柴とシュウェンクを同時に使わない方が無難であるということ。今までは、大柴を右サイドハーフにしたりして、彼ら二 人を同時に使おうと苦労していた。しかしやはり、左右のハーフは攻守両面に力を発揮する選手を置くべきだ。二人の内調子の良い方をバロンと組ませるのが良 いであろう。
 帰宅後、入浴して体を温めてから、ビデオを見ながら祝杯を上げた。実にうまいビールであった。やけ酒週間だというのに、またしてもやけ酒と対極の酒を楽 しんでしまった。

7/8(金)の進歩 やけ酒週間 ただ今我が家 では、やけ酒週間を絶賛開催中である。昨夜は、入浴してから、豪華焼き肉にくかーっとビールを飲んだ。しかし何というか、風呂上がりのビールを楽しんだと いう感じで、全然やけ酒になっていなかった。やけ酒週間二日目でこれ では、先が思いやられる(どういう風に?)。きちんとしたやけ酒は、一昨日だけになりそうだ。衝撃当日の一昨日は、何もする気になれず、帰ってさっさと寝 ようと思っていた。しかし暇なので、結局飲んでしまった。物を投げつけたい衝動に駆られ、ふっとリモコンを掴み、「これは壊れちゃ困るんだ」と机に戻す生 活感。いろいろ物色し、目薬を投げつけることにした。ビニール製なので、割れる心配も無し! 酔ってくると、放送禁止用語の連発だ。「信 じていた私が甘ちゃんだったよ」「いりもしない金取ってくるのがそんなに偉いのか」「東北大生命科学は、「これ論」の著者はいらないそうだ」「もう、生命 科学に「これ論」は売ってやらない」、などなど。そのまま眠りこけてしまい、目覚めると夜中の一時半。それから突然インターネットを見出 し、二時過ぎに寝た。翌朝目覚めると、はなまるマーケットを悠然と見るという反抗的態度で、研究室に出かける気配無し。談話会が無かったら、敢然とずる休 みしていたろうな。さて、今夜は、ピザハットのピザを取ってワインを飲もう。ちらしに、「ピザハットは、ベガルタ仙台を応援します」と書いてあったので、 食べずにいられようかだ。
 しんすけ・がんちゃん・モリナガから、暖かい励ましのメールを頂いた。ありがとう。やけ酒が一日しか続かないくらいなので、私は大丈夫だ。
 ベガルタ仙台は明日、ホームに京都パープルサンガを迎え撃つ。圧倒的首位で、かえって忘れられかけている京都ではあるが、11 試合ごとに京都と当たる番がやってくるのだ。ここで負けたら、ずるずると落ちてしまいかねない。どんな形でもいいから勝ち点 3 を奪い取るべし。明日は、シュウェンクに替えて、萬代が先発するという噂である。なんというか、安直だ。サテライトで二点取ったら即先発かい? 前節敗れた湘南の、長身 FW コンビ梅田・柿本の真似をするのか? 萬代は、あっさり抑えられて終わりのような予感。萬代よ、私の予感を覆す活躍をしてくれ。
 生物学科三年生向けの講義の準備をした。今度は、成り年の進化の話をするのだ。いろいろ新しい論文が出ているので、それらを取り込んで、講義内容を改訂 するつもりだ。

7/7(木)の進歩 サクランボ  月初めの談話 会があった。八甲田に行っている人が多く、出席者はたったの六人。机一つに収まってしまった。みっちーは、ヒメシャガのデータ取りに大わらわの様子。食害 量を徹底観察しているのだ。私のモデルの予測と合う結果も出ていて、良い感じだ。イタポンは、花ごとの自殖率を推定しようとしている。どうやれば出来るの かキメグに相談したら、さっそく関連論文を見つけてきてくれた。りんかは、フキのデータ処理・フキの花の形態を記述した論文の執筆(修論とは別の物)・就 職活動という、三つのことに押しつぶされかねない勢いに見えた。大変だけれど、とにもかくにも、毎日頑張るしかない。それと、修論を書くことが大切なのだ から、そのためには今なにに一番力を入れるべきかの判断も重要になってくる。友蔵は、知り合いに論文を読んでくれと頼まれたらしい。その人が友蔵を信頼し ているからこそ、頼んだのだろう。こうした信頼は大切だ。「あの人に頼んだら、すぐに(<-- これも大切)読んでくれて、的確なコメントをくれる」という信頼を築くこと。そうすれば、自分の論文を読んで欲しいときにも、相手はきちっと読んでくれる であろう。「論文を読んで貰える仲間を作ること」は、研究者に取って非常に大切なことである。机の上には、彩子の実家で収穫し、彩子自ら袋詰めしたサクラ ンボが置かれていた。美味しいので、私はいくつも摘みながら議論していた。しかし他の人はあまり食べようとしない。「何でだろう」というのが、今日の談話 会の最大の疑問であった。
 金子さん、昨日はお祭りだったろうなあ。7 - 0 なんて、寿司とステーキと牛タンとおでんの豪華盛りみたいだ。
 来週の講座セミナーの準備を終えた。プレゼンなら負けないって感じ。ちょっと前の朝日新聞に、「研究者にはプレゼン力も大切」という記事が出ていたのを 思い出した。プレゼン力の重要度って、研究に必要なものの何割くらいを占めるのだろう。90 % くらいなら、私は勝ったも同然だ。
 友蔵をはじめ、学生達が気遣ってくれている。ありがとう。ここでいじけては損なだけだ。みなのためにも、今まで以上に頑張って見せるぞ!

7/6(水)の進歩 学生の鑑  生物学科三年生 向けの講義をした。例によって、講義をしながら誰が来てくれているのか確認をした。見ると、毎回欠かさず来てくれていた金子さんがいなかった。寝坊した か。そして、「遅刻して入ってきたら、「エメルソンみたいじゃないの」って言ったら受けるだろうな、うぷっ」と思い立った(エメルソン;またしても来日が 遅れて、試合をずる休みしている浦和レッズのエース)。そして、わくわくしながら講義を進めた。しばらくして、ドアが開いて一人入ってきた。誰とは言いが たいが、秋場君であった。もうしばらく待たねばならぬか。さらにしばらくして、またドアが開いた。今度こそ金子さんに違いないとときめいたら、有賀君で あった。結局最期まで金子さんは現れなかった。残念。今日は、講義終了後、八甲田山野外実習の説明会がある。金子さんも実習に参加するのに、この説明会に も来なかった。「金子さんは来ないの?」と聞いたみたら、「浦和の実家に帰っています。「先生によろしく」って言っていました」とのことであった。即わ かった、浦和レッズの応援に行ったな! 金子さんは、浦和レッズの熱烈サポーターなのだ(5/30 の進歩参照)(エメルソンのネタを 言う相手が金子さんでなくてはいけなかったのはこのためである)。そしてじーんとなった。他クラブのサポとはいえ、三年生についにこういう素晴らしき人材 が現れたか(嫌みじゃなく、ほんとに)。私の講義よりクラブの応援という、金子さんの行動は全くもって正しい。私が金子さんの立場だったら、きっと同じこ とをしたであろう。金子さんに不利があってはならない。今日の講義の内容は決して試 験に出さないと固く誓ったのであった。付記;金子さんが私の研究室に入ってくれたら、きっと平和に共存するであろう。同じリーグに属する可能性は無いので問題はない。
 講義終了後、伊藤(聖)君が、アオキのレポートに関することで質問に来てくれた。伊藤君は、レポートをさらに深めるため、私の論文を一所懸命読んで勉強 してくれているのだ。この論文のモデルをアオキに適用できるのではないかという着眼である。感激。伊藤君、本当に良く頑張っているなあ。改訂版レポートも 楽しみだ。
 講義終了後は、来週の講座セミナーの準備に励んだ。大夫進んだ。明日には仕上げてしまおう。
 いつの間にか、人生を賭けた闘いは終わっていた。いろいろ言いたいことがある。思いっきり言いたいことがある。激しく言いたいことがある。怒鳴らんばか りに言いたいことがある。しかし、気が弱い私には無理だ。学生のために、頑張るのみ。それだけ。

7/5(火)の進歩 一日準備 今日は一日中、 来週の講座セミナーの準備に没頭した。食害がある元での最適種子サイズの話をするのだ。PowerPoint でいろいろスライドを作った。こういう作業は性にあっていて楽しい。結果を直感的に説明する良い方法も思いついてしめしめだ。この説明法を論文にも使うこ とにしよう。それにしても、AppleWorks のファイルを PowerPoint に読み込むと微妙に図が乱れてしまうのは、何とかならないのかね。
 河田研ののえが、博士論文を持ってきてくれた。とうとう提出か。学部三年生の時からずっと親しんできた(つもり)の学生なので、感無量といったところ だ。楽しみに読むからね。注;のえは、「これ論」の表紙の左から三人目の選手。思えば、表紙の 11 人の内、今も大学に残っているのは、のえ・友蔵・いたぽんの三人だけか。この移り変わり、本当のサッカーチームみたいでかっこいいね。

7/4(月)の進歩 てきぱきと仕事 思いつく ままに仕事をこなした。まず、食害がある元での最適種子サイズの論文が完成したので、共同研究者の原田さんに送った。コメント待ってます。ついで、別の論 文を American Journal of Botany に投稿した。ここで一休みだ。休息後今度は、ほっておいたレフリーの仕事を片づけた。何でこんな論文を通してしまうのかというのが正直な気持ちではある。 さらには、八甲田山野外実習の内容説明の資料を作成。明後日説明会をするので、みなさんお忘れ無く。この後ちょっくら、ベガルタ情報の収集を試みた。「ミ ドルエリアから最もゴールを狙えるのは、MF千葉直樹」(サンスポよ り)などと書いてあるのを見て、「どんぐりより低い背比べ」って何て言うんだっけと思ったり。最期に、来週の講座セミナーの準備を果敢に始め、スライドを 三枚ほど作った所で今日は終了だ。そうは言っても、「帰る時間 − 日記を書く時間」が、職務を終える時間となっている。

7/3(土)の進歩 都並監督を仙台市長に!  昨日、サポに取り囲まれた都並監督が、「一年で J1 に上がるとは言っていない」と発言したという噂が流れている。本当か。長期的な視野に立ったのなら、都並氏みたいな実績無しの人を雇ったりしないよ。私た ちが育てたいのはクラブであって、都並氏じゃないのだから。名川社長の本心は、プロ野球会社に対抗するため、人気者の都並氏を呼んだということだろう。サ ポーターを馬鹿にするなと言いたいけど、今更どうにもならない。ともかく、戦に敗れたら腹を切るのが武門の習い。今年 J1 に上がれなかったとして、また来年も監督をやるつもりでいないように。そんな気があるくらいなら、仙台市長に立候補して頂きたい。と、思いつきで書いてうっとり。監督としてはお 断りだけど、勇退する藤井市長(サポの絶大なる信頼を集めている人気市長)の後任なら、激しく支持する。彼が市長になったら、なんかすごく楽しくなりそう だ。監督より偉い GM より偉い常務より偉い社長より偉い市長になるのなら、都並氏にとっても大栄転である。というわけで当ホームページは、都並 敏史氏を仙台市長に推薦いたします。
 現実に戻り、戦術をどうするか。急に変えられるのかどうかわからないが、4 バックを止めて 3 バックにするしかないのではないか。それほどまでに、サイドバックの人材は枯渇している。頼れるサイドバックは森川だけだ。一方、中盤の人材は豊富だ。だ から、こんな感じの 3 バックが良いと思う。

 シュウェンク バロン
     大柴
リャン        熊谷
  千葉 シルビーニョ
  富澤 木谷 森川
     高桑

これなら、シルビーニョも生きるし大柴も生きる。熊谷とリャンなら、サイドの守備もちゃんとやってくれるであろう。

7/2(土)の進歩 完敗 ベガルタ仙台が湘南ベルマー レに完敗した。0-1 という結果ではあるが、内容はどうしようもなかった。いつからこんなに弱くなったのか?水戸戦からだ。
 例によって、じゅりを連れて横浜へ。暁子の実家にじゅりを預け、小田原の祖母の様子を見に行った。それから平塚へ向かった。
 今回は電車で来たので、平塚の街をじっくり見ることが出来た。素晴らしかった。サンクスの店員はベルマーレのレプリカユニを着ている。商店街は、ベル マーレの旗やチームカラーで飾り尽くされていた。我が街のクラブという感じが伝わって来る。一方の仙台は、儲け話に色めき立った連中が、プロ野球会社の旗 とかを飾って街を汚し市民をげんなりさせている。この違いは何なのか。
 五時前に、地魚料理屋で早めの夕食を摂った。ここの初老の親爺、平塚の街にもこんな人はいるんだという感じであった。レプリカ姿の私を見て、「綺麗な格 好ですね、どこかにお出かけですか?」と声をかけてきた。ここですでに私は「がくっ」だ。「仙台から、ベガルタ仙台対湘南ベルマーレの応援に来たんです」 と答えた。しかし、仙台からわざわざ応援に来たことがどうしても信じられないらしい。「チームの関係者ですか?」「いえ違います。普通のサポーターです」 「チームから交通費が出るのですか?」「・・・・・・・」。野球世代 のじいさんには、応援のために遠く出かけることが理解できないのか。でも奥さんが、「もう一軒寿司屋もやっているんですけど、中田がベルマーレにいた頃、 よく寿司屋の方に来ましたよ」と言うので、突然尊敬の念を抱いたのであった。都並監督も来たのだろうか?
 平塚競技場は、「犬の散歩の想定内」とのことで、歩いて行くことにした。道にも、ベルマーレの旗がたくさん翻っていた。スタジアムに入ると、鈴廣のかま ぼこを貰った。今日はかまぼこダービーなのだ。噂では、仙台の笹かまも配っていたらしい。この裏切り者。配るなら仙スタで配れ。
 試合開始。しかし選手の動きが重く、最悪の出来であった。特に、バロン・シュウェンク・大柴の前線三人組が完璧に封じ込まれてしまっていた。バロンに ボールが収まらないので、ろくな攻撃の形を作れない。富田・磯崎の両サイドバックの頼りなさも思った通りであった。かたや湘南は、梅田・柿本のダブルポス トプレーがさえ渡る。ボールを取ったらサイドチェンジを狙い、仙台のマークをずらす。そこから素早いサイド攻撃。そして前半 39 分、富田の軽い守備で上げさせてしまったクロスから、梅田に綺麗に決められてしまった。機能しないチームを見て、都並監督は中盤をやたらにいじり始めた。 シルビーニョの 1 ボランチを止め、熊谷と 2 ボランチ気味にしたり、シルビーニョをトップ下に上げて熊谷の1ボランチにしたり。後半 30 分には、渡辺を投入して 3 バックにした。しかし何一つ改善せず、0-1 で試合終了となった。仙台サポからは、「都並辞めろ」の大合唱が巻き起こった。
 いったい都並監督には、攻撃の策があるのであろうか。バロンが封じ込まれたらお終い。他の攻撃の手だてもない。これでは点が入るはずがない。富田を使い 続けることも理解できない。森川がいてくれたらなあと、心底思った。
 試合終了後、選手バスをサポーターが取り囲み、都並監督を弾劾したという。ほんに。都並監督のサッカーには希望が見えない。このまま彼と心中する気なの か

7/1(金)の進歩 かまぼこダービー ベガル タ仙台は明日、敵地で湘南ベルマーレと闘う。湘南ベルマーレはこの試合をかまぼこ ダービーと位置づけて燃えている。「クラブスポンサーの鈴廣かまぼこサン クスデーとして開催! かまぼこで有名な仙台との対戦ということで、“かまぼこダービー”と 銘打って盛り上げます」(ベルマーレ OHP よ り)。かまぼこで勝手に盛り上がらないで貰いたい。明日は、大柴をトップ下に戻し、シルビーニョを一人ボランチにするらしい。大柴のトップ下は当然だ。シ ルビーニョの一人ボランチも、攻撃面に関してはうっとりする。「都並監督も「すごいね。ほれぼれするよ。攻撃に厚みが出た」と納得の表情」(河 北新報より)とか。ただ、頻繁に攻撃参加する彼が一人でボランチを務めることには不安もある。水曜日の紅白戦では、 「中盤で相手をつかまえきれずに、速攻を何度も食らう場面も」(河 北新報より)あったらしい。納得していていいのか監督、主力組が控え組に 0-2 で負けちゃったの に。 ちなみに平塚競技場は、都並監督が現役引退セレモニーを行った場所である。「セレモニーで『10年後に監督に なって成功して戻ってきます』と言っちゃったんだよ…」 と語る都並監督(サンスポよ り)。引退 7 年目、成功するまでにあと 3 年かかるのかと、仙 台サポは至極納得するのであった。私は明日、小田原の祖母の様子を見がてら敵地に参戦する予定だ。
 ベガルタ仙台の元選手で、コーチ学を学ぶためにイタリア留学中の村田から、「アズーリ通信」が寄せられている(サンスポよ り)。ヘラス・ヴェローナ(現セリエ B 所属)のサポーター歴 50 年のおじいさんと知り合い、クラブとサポの結びつきの深さに驚く村田。「50年間のヘラスの歴史を想像すると、とてつもない数々の場面が、彼の心の中に刻 まれているはずです」と語る。そして、「将来、「2001年の最終戦は劇的だった」、「20**年に優勝した」などと、ベガルタ話を語ってくれるサポー ター」が現れる日を楽しそうに想像している。「2006 年に年間チャンピオンに初めて輝き」(これ論 p. 77)と語ってしまい、「来年だ」と青くなっている人のことも忘れないようにしよう。 なに しろ、村田の記述は下二桁伏せ字(「200*年」じゃなくて「20**年」)という慎重さだ。
 オーストラリアのアジアサッカー連盟への移籍が正式に承認された。ふざけた話だ。これでは、何のために地域ごとに分け、各地域の実力と国数に応じてワー ルドカップ出場枠を割り振っているのかわからない。オーストラリアがアジアに来たのは、プレーオフで負けてワールドカップに出場できないということの繰り 返し に嫌気がさし、アジアの代表の座を頂戴しようとしたためである。オセアニア連盟が承認したのは、オーストラリアがいなくなってくれればプレーオフに出やす くなるためである。こんなエゴってあるか。アジアのエゴを代表して言わせて貰うなら、アジアへの土産は何だ?ワールドカップ出場枠が、4.5から 5 に増えるとか?何の土産も無しにオーストラリアを受け入れたとしたら、アジア連盟はどうしようもないアホだ。
 なんと犯人は みっちーであったらしい(6/30 の進歩参 照)。レポート用の袋を見て、「これは何か入れねばなるまい」と思い立ったんだって。そういうものか?  贈賄者が不明だったので、その後のみっちーの論文セミナーではお愛想無し。実は昨日も、念のために袋を吊り下げて帰ったのだけれど、期待に反して何も入っ ていなかった。みっちーが犯人と知り、また何か入っているかなとわくわくして覗いたのに。
 食害がある元での最適種子サイズの論文の考察を書き進めた。一段落した後、アブストの執筆に逃避。アブストもそれなりに出来た。さて、考察とアブストを もう一度見直して仕上げてしまい、すっきりした週末を過ごすことにしよう。