April Come She Will

2004/04 version

2004/04/29  竹取物語

ひょっとして、この時以来か? よくもまぁ、サボったもんだ。 そして当然ながら、前回にも増して、とんでもない状態なのです。

竹が。

前回との違いは、季節。蚊はまだあまりいない。 なので今回は比較的じっくりと取り組むことが出来た。 汗をかきつつ、一本、また一本と、草刈機で竹を切り倒し、 気付くと、そりゃもう物凄い勢いで没頭している。 全てを忘れて。

実は癒される作業なのかもしれない。

「二人のハーモニー」(宮沢和史/矢野顕子)のコードなど採ってみる。 特に理由はないけど、没頭するべく。

歯磨きの攻防は今日も続く。
琴、歯を磨くぞ。

「おかーさんがいい」

出たな。この間も言ったがな、おとーさんも上手いの。 ヘタするとおかーさんより上手いの。わかる?だからこっち来なさい。

「やだ!おかーさんがいい」

君の主張は理不尽である。理由を言え。理由を。何故おとーさんではいけないのか。 納得のいく説明をしたまえ。

「おとーさんじゃヤだから!」

納得いきました(玉砕)。

2004/04/28  昼休みはブルージーに

そりゃもう良い天気だったので、10 holes をポケットに突っ込んで川原へ行った。 なんかすげえ久しぶりだ。すっかり腕が落ちて、ベンドのコントロールなんて甘々。 いやまぁ落ちるほどの腕なんて元々無かったよーなモンだけどさ。

それでも、左半分の吸音を中心に音をつなぐと、 勝手にブルーズになっちゃうという不思議な楽器なので、気分としては、 もう目の前を流れる川は多摩川なんかじゃなく、ミシシッピ川なワケです。

ふと見上げると、コアジサシ。
のどかだ。

2004/04/27  降り積もる

例えば、PC の調子が悪く、時々マウスとキーボードを認識しない、とか。 組織改変があり、さらにグループのメンバーが一人減って、 ちと面倒な仕事が(ある意味、理不尽に)自分に降って来そうな予感、とか。 えとせとら。えとせとら。

一つ一つは、まぁ小さなストレスで、 何らかの方法で「次行こ、次」と気持ちにケリを付けて解消し、 さりげなく日々を過ごしていけるようなコトなんだと思う。んですが。

ケリの付く前に次が、そしてまた次が、と重なってしまうと、 輪郭のハッキリしない嫌な気持ちが、解消されないまま澱のように積もっていき、 結果、普段だったら気にも留めないようなことが、また新たなストレスの種になり、 雪だるまは加速度を付けて大きくなっていく。

雨が降ってて、
散歩に行けなくて、
そうだ、お金下ろさなきゃと思い立ってキャッシュディスペンサーに立ち寄ると、 おばはんが何度も何度も通帳を出し入れしてなかなか順番が回って来ず、
ようやくお金を手にして、さて、ぽてちでも齧るか、と売店に行ってみると、 全社員が集結したかのような凄まじい混み具合で、
こりゃもうあきらめるしかなくて、
すごすごと事務所に帰る途中、ふと見ると、 さっきのキャッシュディスペンサーがガラガラで、

つか、これって、ただの「ついてない人」ですか?

表情というアウトプットの制御が狂っている、 つまり、例えば 「全然楽しくないのに、顔は笑っている」なんて状態は、 「無理をして笑う」よりつらい。

なんかもう自信無いんだけどさ、多分、 おれは今、怒ってるんだよ。

2004/04/26  偶然の出会いと別れ

Amazonで「The BOOM」 を検索したら、何故か「ブンブンサテライツ」というバンドに辿り着いてしまう。 おかげで、「最近チェックした CD」のリストに「ブンブンサテライツ」 が載ってしまった。

その画面をしばらく眺めて、

リストから削除することにした。
だって名前がやなんだもん。なんだよブンブンって。

って、すげえかっちょ良い音だったらどうしよう。いやどうもしないけど。

あるバンドを「好き」になる時、 そのバンドを好きなことはもちろん、そのバンドを好きな自分が好きかどうか、 というのも見逃せない側面だと思うのです。

照れも言い訳も迷いもなく、好きだと言い切れるミュージシャンが居る、 というのは幸せなことなのかもしれません。

2004/04/25  最後の抵抗

ふと思い立って、ピラカンサと格闘してみることにする。

前にも何度か日記に書いたことがあるけど、とにかくこの木、トゲがすごい。 それから、成長が早い。格闘、じゃなくて剪定は面倒なので、 年に一回程度しかやらないんだけど、そりゃもうエラい勢いで伸びる。 それを、剪定鋏や鋸で容赦無くザクザクと切り落とす。 作業が終わってみると、手は傷だらけで血がにじみ。

それはあたかも、ピラカンサが最後に見せる抵抗のよう。

って全然最後じゃないんだけどさ。 つか、これだけザクザク切り落としちゃうから、却って元気に伸びちゃうのか?

このやっかいなシゴト、 元々はゴールデン・ウィークのどこかでやろうと思ってたんだけど、 思いがけず早い時期に終わっちゃって、さてその分何をしようかな。 こりゃもう有意義に使わねばのぅ。

おれに必要なのは休息だ。昼寝しよう。これすなわち有意義。
とかなっちゃわないようにせねばのぅ。

2004/04/23  自己満足

自分に負担のない善意、例えば、ドア開けて通った後、後ろに人がついて来ていたら、 ドアを押さえていてあげる、とかそういうのって、 その後ろの人のためってよりは、自分のためなんじゃないかと、 思ったりするわけなのです。

それだけ。

2004/04/22  きたむらくんへの手紙

本日は「理想のロックバンド」について考察してみたい。

まずは、バンドの構成から行ってみよう。 ロックといえばギター。そして必要最小限の楽器。そう、ロックに贅肉はいらない。 したがって、ドラム + ベース + ギター + ヴォーカル。これが理想形だ。 ヴォーカルを楽器奏者が兼ねるトリオ形態にも「極限の美」があるが、 兼任することによる楽器単体のパフォーマンス低下を避けることが困難なため、 今回はこの四人編成を最上としたい。

ハーモニーを司るギタリストは、作曲活動の中心であり、バンドの頭脳である。 ただギターを弾けるだけでなく、 マーケットをも見据えたクレバーな戦略を持つ必要がある。 弾く内容も、ただ流暢なだけでは駄目だ。 リスナーの頭に刻み込むような印象的なギターリフを、 汲めども尽きぬ泉のように作り出し、ソロでは特徴的なフレーズを繰り出す。 そして、ステージで見せるそのクールなルックス。つい真似をしたくなってしまう、 イカしたポーズ。これこそ、ザ・ロック・ギタリストである。

ヴォーカルにはまずカリスマ性が必要だ。 そして、フロントマンとしての魅力を湛えたルックス。 例えばたてがみのような美しいブロンド。 そこに立つだけで放たれる、圧倒的なオーラ。 その歌唱力によって歌詞には生命が吹き込まれ、興奮を呼び起こす。 低音からハイトーンへ、スリリングに操られるその魅力的な声。 間奏では効果的な奇声(例:ぷっしゅぷっしゅ / ななななな)も取り入れ、 興奮はいやがうえにも高まっていく。

ふと目を移すと、そこにはベース。ずっしりと沈んだ音色。 堅実なリズム。しかしこの存在感はなんだ。改めて耳を傾けてみれば、 おお、なんとメロディックで魅惑的なベース・ライン。 そして、ドラマーの繰り出すフィル・インへの的確な反応。 また、いかにロックの中心がギターと言えども、 効果としてキーボードのサウンドが必要なこともあろう。 そんな際には、さりげなく、しかし確実なキーボードの腕前を披露してしまう、 そんな便りになるメンバー。

そしてドラマー。気は優しくて力持ち。質実にして剛健。 その聞き手を張り倒すような、圧倒的な音量。しかし注目すれば、 実はジャズにも根ざした、確かなテクニックが、 リズムパターンやフィルインに鮮やかな彩を添えている。 そしてバンドを、大観衆を、いとも簡単に揺り動かす、その強烈なグルーヴ。 ステージ中盤にはもちろんドラム・ソロだ。ストーリーを持った長尺のソロに、 観客全てが引き込まれる。

このようなメンバーを擁し、演奏するは多彩なロック・ナンバー。 シンフォニックで壮大なスケールの大曲もあれば、 逆にシンプルなロックン・ロールもある。万人が涙する大ヒット曲もあれば、 ライブでその真価が発揮されるハードロック・ナンバーもある。 アルバムを出すごとに新境地を開拓し、 しかしどの曲にもそのバンドサウンドは息づいている。

以上のように、特定のバンドを想定せずに、理想のロックバンドを論じてみれば、 結局それは Led Zeppelin に辿り着いてしまうわけなのです。 おれ、今朝 Presence 聴きながら会社来たけど、やっぱりかっちょいーもん。 間違いない。

というわけで、Led Zeppelin が嫌いだと公言して憚らないきたむらくん。 今一度考え直してみては如何でしょうか。

イヤだというなら仕方ありません。今度、一緒にメシでも食いましょう。 いつの間にか眠りにつき、そしてふと目が覚めると、 あなたは何故か、スタジオのような雰囲気の部屋にいて、 両手両足を拘束されているのです。

そしていきなり、巨大なスピーカから凄まじい大音量で迸る Good times bad times。 止めてくれとわめく貴方。しかしその願いは叶いません。 Babe I'm Gonna Leave You から You Shook Me へ、 1st アルバムのナンバーは粛々と演奏されてゆくのであります。 1st アルバムが終われば 2nd アルバムへ。 全てのオリジナル・スタジオ・アルバムが終わればライブアルバムへ。 そして果てることのないブートレグ。15 時間後、大音量で奏でられる、 ジミー・ペイジのテルミン、その「ひよよよんぴゅるるるーん」という奇音の中で、 貴方は柔らかい微笑みを湛え、静かに座っているのです。

完全な解脱です。 そして貴方は、Led Zeppelin の伝道師として、新しい人生を歩み始めるのです。 合掌。

ちなみに、音楽には「聴き方」があると思うんですよ。着目点、というか。 どれを聞いても同じように聞いて同じように感動できるわけじゃない。 で、いろんな聴き方を楽しめるような音楽が「懐の深い音楽」 なのではないでしょうか。

ついでに言うと、聴き方なんてーモノを意識せずに、 音楽をすぱっと受け取って楽しめちゃうのが「懐の深いリスナー」なんだろうなぁ (背中から哀愁を漂わせつつ)…

ところで、上記の冗談書いてて、ああ、Queen って良いバンドだよな、と思った。

リーダーから正式に解散宣言。
前を見るべし。

2004/04/21  Dejavu

冷や水の ML に「もう君と同じバンドには居られません」という旨、メールを出す。

一番の理由は「嫌いなものが違いすぎる」だ。

一人一人の異なる趣向を組み合わせて音楽を作っていく中で、 「これだけはやめとこーぜ」という統一見解の取れるものは、 選択肢から排除するわけだけど、 「やめとこーぜ」と「やりたい」がぶつかっちゃうと、 そのすり合わせは困難…

…なんてメールを書きながら、なーんかどっかで書いたような内容だな、 と思った。探してみたら、ここにあった。

そっか。この時点で既に種はあったんだ。

ごめんよ。子供みたいな終わらせ方で。

だけどさ、ほんとに疲れちゃったんだよ。 言いたいことを言わずに我慢していることにも、 「言わずに我慢する」という、 おれとしては非常に不自然なキャラクターを演ずることにも。

オリジナル曲を仕上げるのに近い作業を通して、 自分なりに力を注いだバンドであり、未練はある。 それにさ、名付け親だしね。おれ。

けれど、自分なりのこの結論に、後悔はしないつもり。 ま、「つもり」で後悔という感情をコントロールできるかどーか知らんがね。

さて、元気出して、次行ってみよう。

2004/04/20  進む春

先週、声はすれども姿は見えず、という感じでしたが、 今日は姿を確認。ツバメ。

終わってないし。

なんか、こういう場合の議論の呼吸を忘れてしまった。
おれはどこまで我慢すれば良いんだ。

2004/04/19  プレイバック Part II

一昨日のライブを録音した mp3 をゲット。 ドラムが下手である。 下手なので、昨日に引き続き今日も抜け殻として過ごすことにする。

2004/04/18  廃人

ライブってのは、自分の中のいろんなものを、 ものすごい時間密度で一気に吐き出しちゃうような作業なんでしょうね。

というわけで、本日おれは抜け殻です。

2004/04/17  ステージからの風景

リハ。

演奏するは The Groove Line。がらんとした客席の後方で、 Voice of Wings の Sakura さんが聞いている。聞きながらニコニコしている…ような気がする。 ちなみに彼女、後から聞いたところ、元ハードロッカーだそうなので、 こういう音楽は嫌いじゃないのかもしれません。

そして、なんとなく、今日はうまくいくんじゃないか、という気になる。

とまぁ、そんな感じのすーっごく微妙な「気」 で結構気持ちを左右されちゃうおれの弱さに驚け皆の衆。

ライブハウスまでは若の車に乗せてもらいまして。 BGM は先週の練習を録音した音源。聴いていると、今更アイディアが浮かんだりする。 今からリズムパターン変えたらみんな怒るかなぁ。 まーでも不自然じゃなければ大丈夫かなぁ。

なんて思いながら、リハで本当にパターンを変えてみた。 滞りなく曲は進んだ。

リハの後、バンマスであるところの梅ちゃんに、恐る恐る尋ねてみた。 St. Elmo's Fire の 2 回目のサビ、今更なんだけどリズムパターン変えてみたんだよ。 さっきのリハで。本番もアレでいいかな? 戻したほうがいい? どうだった?

「ん? なんか変わってた?」

何でもねえよ。

本番。

左側、ハイハットの向こうでは、 梅ちゃんがぴょんぴょん飛び跳ねながらリフをキメている。 正面のヴォーカルはずっと客席側を向いたまま。 右側の若は、ライドシンバルに阻まれて姿が見えない。 さらに右では、たくちゃんが眉を寄せながら黙々とベースを弾いている。

というわけで、おれから顔が見えるメンバーは、梅ちゃんとたくちゃんの二人。 んでまぁ、この二人に笑いかけたりしてみるワケです。 梅ちゃんは時々目があって「ニッ」と反応が返ってきたりするんですが、 たくちゃんは黙々のまま。頑なに反応しない。

ステージ終了後、キミは何でそんなに黙々しておるのだ、 こう「にこ」とか、ちょっとはあっても良いではないか、 と抗議したところ、

「馬鹿者。あれは精神集中しておるのだっ」

と返されてしまう。えーと。その論法で行くと、ステージの間中、 左見てニコニコ右見てニヤニヤ観客見てえへらえへらしてるおれは、 集中のカケラもないちょっとおかしな人、ということですか。

ありがたいことに、知り合いが何人も見に来てくれた。

のだけれど、何故か、ステージから見て右側に、かなりの人数が固まってしまった。 右側というのは、上述の通り、ライドシンバルの死角となるエリアである。 でも、お客さん達の顔を見たい。さりとて演奏し慣れたこのシンバルセッティングを、 今更変更するのも危険だ。

だから、シンバルの隙間から、おれはお客さんの顔を覗き見る。 顔が見たいから。不自然に身体を曲げなきゃ見えない。それでも見たい。 向こうから見れば、なんであんなヘンな姿勢で叩いてんだ? ってなもんかもしれん。でもいいや。だって、なんのためにライブ演ってるのさ。

ライブ終了後のコメントを拾ってみました。

「今日はりおさんのデカい音、あまり気にならなかったよ! 他がうるさいから」(男性・ベーシスト(元黒塗り)/会社員)

「(顔をしかめつつ)右耳が聞こえません」(女性・ダンサー/会社員)

「目立ってましたねぇ」(女性・主婦)

「音の振動でツボを刺激されてコリがほぐれた。耳はこったけどな」 (男性・ギタリスト/会社員)

「お前が笑ってるのは演奏が楽しいからだと思ってたが、今日分かった。 ギターよりデカい音を出してやったぜ、ざまあみろ、ニヤニヤ、ってーことだな」 (男性・ギタリスト/会社員)

「だいたいな、楽器を大事にしろ、と小学校で習っただろうが。 親のカタキみたいにブッ叩くんじゃない」(男性・ギタリスト/会社員)

よく見ると、いや、よく見るまでもなく、 誰も褒めてません。 「バンドをやるとモテる」なんて幻想を見事に打ち砕く好例と言えましょう。

ところで、男性・ギタリスト/会社員。つーか博多。 てめぇ自分でライブ演る時ゃ覚悟しとけよ。

そのライブが成功だったか、失敗だったか。それは何で決まるのか。 皆様ご意見をお持ちでありましょう。 おれは最近、終わった時点で自分が笑えれば成功、 という甚だ自分勝手な判断をしてます。

演奏終了直後は笑えたので、今のところ成功ですが、

数日後にプレイバックを聴いて一発大逆転の可能性もあり。 なんて頭の片隅で考えちゃうボクはペシミスト。

帰りは若と二人、町田へ向けて深夜のドライブ。 これからどーすっかな、とか、今日見たバンドの感想とか。 さっきまでの馬鹿騒ぎが嘘の様な、静かなクロージング。

「ほんとに、無事終わって良かった」

一握りの内輪の皆様。 この↑つぶやきでクスッと笑ってやってください。
おれは、とても疲れました。

久し振りのハードロックで、得たもの。失ったもの。

2004/04/14  Point of No Return

喧嘩というのは、
無理に相手を変えようとした時、起こるものだと思う。

思いの外ダメージを受けている自分にびっくりしてダメージを受ける。
メタ・ダメージ。

2004/04/13  買い物で癒せ心を

昨日、UNIQLO をネタにしたばかりで何なんですが。

今 UNIQLO に行くってーと、 ミュージックコラボというシリーズのプリント T シャツが売ってます。 週末のライブに向けて、ちょっとそれっぽい T シャツが欲しいなぁ、 と思ってたおれには渡りに船。

ロックっぽいってーとやっぱり黒かなぁ。おれが Paisteってのもなんか当たり前だよなぁ。 バルトリーニはちょっと柄がうるさいかなぁ、なんて感じで結局チョイスしたのが、 RAT II。ギターのエフェクタ。決め手はですね、ええ、 もちろんおれは皆様の期待を裏切りませんよ、

RAT といえば Jeff Beck が愛用してる、ということで。

行ったついでに、靴下だのタンクトップだのをまとめ買い。 買い物でストレス発散する人の気持ちが、今は少しだけわかります。 今日は、そんな気分。

そして、思うのです。
/dev/null はどこかに売っていませんか、と。

2004/04/12  怒りの理由

随分久し振りに日記を読んだ、と嫁が言うのです。

なんでも、非常に腹の立つことがあって、 もう読んでやるもんか!と誓ったらしいです。 そして、数ヶ月ぶりに読んで、やっぱり憤慨しておるのです。

「私、こんなこと言ったっけ?」

言ったよ。つーかまぁアレは、出来事をベースにしたフィクション、 という側面もありますからねぇ。

「だったらそー書いておいてよ!目立つとこに」

はぁ。分かりました。時に、何に対してそんなに立腹したのでございましょう?

「えーと…」

えーと?

「…忘れた」

………

時の流れに追随することは、時として非常に難しいものなのです。 トレンドを読み、最適な状態に自分をフィットさせることの難しさは、 皆様もまた、日々感じるのではないでしょうか。

春。寒暖が一進一退を繰り返す、この季節。
私の前を歩いてる人が着用しているのは冬物のコート。
そして首筋には、玉のような汗が照り輝き。

つかそれ、脱げば良いんじゃねぇのか? おっさん。

「テレビ番組のご出演ご協力のお願い」 という Subject のメールが舞い込んできた。

SPAM だと思った。つーか、Content-Type が multipart/alternative だったので、 問答無用で「SPAM」というフォルダーに放り込まれていた。 おれのメーラはそういう設定になってます。

で、一日に数回、SPAM フォルダーの中身をチェックする (SPAM 以外が誤って入っていると困るので)んですが、その際にふと目に止まった。

中身を読むと、某チャンネルにて放映中の深夜番組に出演してくれる方を探している、 という内容。お知り合いやお友達に、例えば以下のような方はいませんか、と。

  • 独り暮らしで
  • とにかくお金が無い。
    • 築○○年の木造アパートに住んでいる
    • とにかく部屋を掃除していないので汚い
    • 家賃と光熱費を支払うと、ちょうど0円になる
    • 熱中にている事があって、それにほとんどのお金を注ぎ込んでいる
    • 主食は毎日、もやしを食べている。
    • 使えなくなったモノもオリジナルでリサイクルして使っている

だそうなんですが。

えーと。

おれにはそういう友達が多く居るように見える、と。そうおっしゃりたいのですか? このお願いメールの送信先を、如何なる手段で抽出したのか、 おれは非常に興味があります。ええ。

ちなみに番組の内容は、

毎回、4人の夢に向かって頑張っている“ビンボー”さんが登場。
その中で、審査委員が選んだ一番応援したいビンボーさんに、
応援資金20万円が進呈されます。

だそうです。そうですか。ところで私、

  • ギターの弦を半年以上替えないことがある
  • 14 年前に作ったスーツをいまだに着ている
  • 朝、ふと気付くと、 アンダーシャツとシャツとカーディガンと靴下とコートが全部 UNIQLO で、 それはちょっとさすがにどうなのよ、と慌てて着替えたことがある
  • ぽてちばかり食って栄養失調になったことがある
  • ボロ PC を無理矢理使うのが好きだ
など、輝かしい経歴の持ち主なんですが、私に 20 万円くれませんか。 だめですかそうですか。

2004/04/11  中毒

コンソメ味のポテトチップ(90g)を一袋完食。これが三日続いている。 アル中ならぬポテ中である。ちょっといかんのではないか。

思えばこの間、スーパーで安売りしていたからという理由で、 まとめて三袋買っちゃったのがいけない。山が在るから登る。 酒が在るから飲む。ぽてちがあるから食う。人間というものはそういうものだ。 そういうものであることを認識し、 「そこに在る」という環境を壊さなければいけない。

幸い、今家に買い置きはない。しかし、魔は潜んでいる。あなたのすぐ後ろに。 つかおれの後ろだけど。

今日は留守番。琴葉と散歩。ふと通りかかるコンビニ。その瞬間、 脳裏にはW パンチが。

嗚呼。神よ。その誘惑に勝てと貴方はおっしゃるのですか。 だってコンソメ二倍なんですよ。もうね、ちょー美味いんっすよ。 これがまた普通のコンソメパンチだったら、また違う筋書きだったかもしれない。 でも普通じゃない。W パンチなんです。 そして、コンビニでしか買えないという希少価値。これもクセモノです。 心理をいやらしく突いてくる、あざとい作戦です。 だいたい、ボクはぽてちを買いに来たんじゃないんです。たまたまなんです。 偶然なんです。しかしコンビニを見た途端、脳裏には W パンチが想起されてしまった。 事故です。ボクは悪くないんです。そう、このコンビニ! これがこんなトコに建ってるからいけない。 コンビニさえなければ思い出すことはなく、散歩は平和に終わっていたんです。 ボクは悪くない。ボクは潔白です。

三十分後、一袋完食。げふー。

そしておれは誓うのです。言い訳をしない人生を。おれは生まれ変わるのだ。 おれは潔い生き様を引っさげて、これからの人生を歩んで行くのだと。

ところで、 ダイエットってーのは食べる前に誓えるかどーかってのがポイントらしいですな。 たらふく食べた後に「ああ〜食べ過ぎちゃった!よし、明日からダイエット!」 と、今までに何度誓ったか分からない貴方。聞いてます? おれと一緒に嘆きましょう。ではご一緒に。せーの!

とほほほ。

2004/04/10  アドレナリン

冷や水@町田 Act。
本番前、最後のリハ。

最後ということで、本番通りの曲順で、本番通りに MC なども入れて、 全曲を通してみたわけです。 オレ達は今、ライブハウスで観客を熱狂のルツボに叩き込んでいるのだ! ってな勢いで。

勢いのはずだったんですが。

どーもね。どーもいかん。何なんだこのまったりした雰囲気は。 自分にも問題があるなぁ。スムーズでミスの無いステージ進行を心がけるあまり、 「この時点でクリックを二曲後のアレに合わせて…」「次の曲のイントロは…」 など、段取りに思考を割きすぎて、曲に入り込めていない。

ここまで来たら、後は精神状態のコントロールが重要な課題。 本番ではアドレナリン出しまくって、ずぼーっと曲に没入して、 その結果の出音がすげえかっちょ良くて、その出音でますます調子が上がっていき、 しかしその反面、冷静で客観的な視点を失わない…

いやはや。演奏者って大変ですねぇ(←ヒトゴトかよ)。

2004/04/07  毎日かあさん

西原理恵子といえば、「まあじゃんほうろうき」や「できるかな」など、 自身の体験を元にしたハチャメチャ体当たり的な作風が思い出されますが、 そんな中に、すごくしみじみとした味わいの一編がすっと挟まっていたりします。 で、おれはそれに弱かったり。

どのくらい弱いかというと、

今日、本屋でふと立ち読みしたこの本は、 その「しみじみ系」が比較的多くて、 ついそのままレジまで持って行ってしまいました。

2004/04/06  ペースを乱され

六時。目覚ましが鳴り、ベッドから抜け出て一階に降り、 やかんに水を汲んで火にかけ、 パンをオーブントースターに放り込んで二分半にセットし、 1 チャンネルのニュースを点け、 新聞を取ってくる。いつも通りの朝である。

おれは、おれのペースを守る。平日の朝は、今日も規則正しく時間が過ぎていく。

新聞を横目で見ながら、 インスタントコーヒーをスプーン山盛り一杯、愛用のマグカップに入れる。 砂糖は軽く一杯。お湯が沸いてやかんがぴぃと騒ぎ出す。 ここで、いつもと違う音がする。とてとてとて。

「おとーさんおはよう」

お湯をポットに移しながら足元を見下ろすと、 琴が目をこすっている。あれ、珍しいね。 もう起きちゃうの? 起きるなら上着着ろよ。寒いから。

「遊ぶの!」

ええええ。いやその、朝は忙しいんだよ。遊んでる時間無いの。ごめんな。 さてパンも焼けたし皿に…

「シリアル食べる?」

えーと、今日はシリアル切らしちゃってるんだよ。だからサラダ。 コーヒーにお湯を注いで…

「見っせてっ 見っせてっ 見っせてってっ」

見せて、ってコーヒー混ぜてるだけだよ。ほら。ぐるぐるぐる。 満足した? ミルクをたっぷり注いでカフェオレの出来あがり。ではいただき…

「こっちゃんもミルク飲む!」

な、なにぃ? いやこっちゃんは後でおかーさんと飲んで。ね。 で、おとーさん朝ごはん食べていーすか。あんまり時間ないのよ。

「おとーさんパン食べていいよ!」

ありがとうございます。ではいただきま

「おしっこ!」

………

とゆー感じでペース乱されまくりでしたが、ま、いいか… と思わせる何かがあるんでしょうな。君には。

って違う日には「ばっかもーん!静かに寝とれ!」と発狂してるかもしれんが。

読者を泣かせてやる、という意図がミエミエというか、 目的になっちゃってるというか、そういう小説は敬遠することが多いです。 例えば話題の「世界の中心で愛を叫ぶ」とか、きっと読まないだろうなぁ。 って、ほとんど中身知らないで書いてるので、言いがかりである可能性大ですが。 お好きな方すみません。

で、そんな風に意地を張ってるワケですが、、 朝の電車で「寺内貫太郎一家 (向田邦子)」 なんてものを読んでホロリとしてるようなおれは、 結局すごく駄目なんじゃないかという気もします。

2004/04/04  緊張感を演出するべく

冷や水@町田 Act。
練習後、スタジオのロビーにて。

さて、いよいよ次回が最後の練習である。 本番さながらの緊張感を持って臨まねばならぬ。 というわけで、次回は部屋の真ん中に「冷や水ウチアゲ基金」と書かれた箱を設置し、 演奏をミスしたら一回につき 50 円、その箱の中へ投入する、というのはどうだろう。 貯まった金はその名の通り、ウチアゲに注ぎ込まれ、有意義に使われる。 弥が上にも高まる緊張感。 秀逸なアイディアだと思うのだが、如何だろうか。皆の衆。

この期に及んで、 このルールでウチアゲ費用がたっぷり貯まっちゃうようでは、 ホントに目も当てられんと思うのだがそれはサテオキ、 ここで、ベーシストであるところのたくちゃんが、おもむろに口を開くのである。 彼は次回、仕事のため徹夜明けで練習に来なければならないことが確定している。 本ルールが採用されると、 ウチアゲ基金への寄付金が他のメンバーより多くなる可能性が高いわけだ。

「まー眠くてハイになってる人間とゆーのはナニをするか分からないワケなんですが」

はぁ。

「最初にイキナリ万券突っ込んで『無制限!』ってのはアリすか」

貴方の勝ちです。

80 年代ハードロッカーってどんなカッコしてたんだ?

「鋲と革ジャンとか?」

それはメタルじゃないの?

「けっこーね、ふつーのカッコだよ。T シャツジーパン。 あ、ちょっとお金持ちは革パンとか」

おれ達お金無いしな。でもそれじゃ普段着じゃんかよ。 んじゃさ、80 年代のポップス系でいくか。MTV 全盛時代だしさ。

「じゃおれ、マイケル」

「なんでお前がそんなにかっちょ良い役なんだよ。お前ゴーストバスターズ」

「つかゴーストバスターズのマシュマロマン」

「あのカッコでギター弾くのかよ!」

なんかどっかでやったよーな会話だなーと思いつつ、 和やかな夕食のひとコマであります。Fiber の皆さん、元気にしてますか。 ご覧の通り、ボクはちっとも進歩してません。とほほほ。

2004/04/03  そなた此方どなた

琴葉、そろそろ寝る時間だぞ。 寝る前に歯磨かなきゃダメだぞ。おとーさん磨いてやるからこっち来い。

「おかーさんがいいの」

なんでよ。歯磨き、おとーさん結構上手いぞ。

「おかーさんもうまいよ」

なななななにおぅっ!?

予想しない切り返しに驚きつつ、嗚呼、一瞬未来が見えたような気がしました。 口でやり込められるのは時間の問題なんだろうか。

一体全体、この韓国ドラマブームってのは何なんですか。

以前、衛星第二で放映していた「冬のソナタ」が、 今度は普通の地上波でオンエア、 ってんで志緒がビデオテープ握り締めて仁王立ちなワケです。 あなたねぇ、衛星でやってた時に録画したでしょーが。

「だって衛星は画質が悪いんだもん」

画質って。そーゆーの気にしなそうですけどねぇ… まー好きにしなさい。前回はビデオの設定に失敗して (確か、テープの残り時間を読み間違えて、途中でちょん切れたんだよな)、 涙を呑んだわけですが、今回またそーなったとしても、 やーいやーいマヌケうひゃひゃひゃとか言いませんから、 安心してビデオをセットして下さい。ええ。

「だいじょぶ。そーなったら DVD 買ってもらうから」

やだよ!すげえ高いじゃん!

しかし、ペ・ヨンジュン。このきれいな顔と、 ちょっと頼りない雰囲気が人気の秘密なんですかねぇ。 おれも頼りない雰囲気ってコトでは天下一品なんですが、 それだけじゃやっぱり足りないということでしょうか。いやぁ残念です。

「わたしも残念だ」

…手打ちに致す。

2004/04/01  嘘ばかり

エイプリル・フール。

WEB の上には嘘が氾濫している。 情報源として重宝しているニュースサイトにも、ジョークが沢山仕込まれている。 見て明らかに嘘と分かる可愛いヤツもあるが、 一体これはホントなの?ウソなの?と頭を抱えてしまうのもあり、 なんだか頭が痛いのでさっさと帰りたいです。

というのは早退の理由として認められない模様です。しくしく。

エイプリル・フールにぴったりのウソ、って難しいよね。 ミエミエじゃなくて、でも程なくバレて、害がなくて、バレた後に不快感がない、 そんな小粋なやつ。

そういうセンスのないおれは、そんなわけで毎年騙される側にいるわけですが、 開き直ってしまえば、それはそれで楽しめるもんです。 考えたこと、ありますか? 騙した側に爽快感を与える騙され方、を。


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