It's Raining Again

2003/06 version

2003/06/30  山田

山田太一さんの小説など読んでおったわけです。朝、電車の中で。

会社の最寄り駅に電車が到着し、さて、と本を閉じてホームへ降り立った瞬間、 渥美清の顔と「男はつらいよ」のテーマソング、 あるいは黄色いハンカチを見て呆然とする高倉健などが突然想起され、 それは山田でも洋次だろ!と自分で自分に突っ込んでしまい (山田太一さんは「異人たちとの夏」「ふぞろいの林檎たち」 などで有名な脚本家/小説家。もちろん山田洋次監督とは別人) それでもどうにも渥美清が脳裏から離れず、 そんな自分の勘違いに自分でウケてしまい、 ニヤニヤしながら駅の階段を降りるおれは結構ヘンなヤツかもしれない。

つか、ちょっと心配です。自分が。

2003/06/29  記憶

自分が二歳の時に、どこかへ遊びに行った記憶、 というのが皆様には残っていますか? おれは多分残ってません。 で、山下公園で元気にはしゃぐ琴葉を見ながら思った。 おれもこうだったとしたら、そりゃ覚えてないよな。

だって、「階段上り下り」とか「走る」とか「石を拾う」とか、 家の近所で遊んでる時と、行動内容が一緒だぞ。ほら琴葉、海、海。好きだろ。

「ありさん!」

…キミに取っては、 ざっぱーんと頭から塩水かぶらないモノは とは言えない、のだろうか。

2003/06/28  じゅんこさん

山田バンドリハ@二俣川。

山田さん曰く「今回はロック調」だそうで、選曲もそれっぽいんだけど、 うーん、つまらない曲が結構あるんだよな。なんというかこう、 無理してるというか。素直に好きな曲を選んだ方が… 実際、如何にも山田さんが選びそうな曲はかっちょいいんだよなぁ。

そんなわけで、コピーも苦労した。聴いてるうちに飽きちゃうの。 いやまぁ飽きっぽい性格なんですけどね。 そういえば Night Ranger のコピーバンドでは練習中、 「りおが飽きるからこの曲はこの辺にしておこう」とか言われたっけなぁ。 とほほ。

閑話休題、そしてリハ当日、どうなることやらと思ってたワケですが、 実際に自分で叩いて、そしてじゅんこさんが歌ってくれれば、 なんだ、ちゃんと楽しいじゃん。上手いヴォーカルって、 場の雰囲気を決める力があるんだなぁ。

昔、山田さんにバンド演りませんかと誘われた時、 「チャカ・カーンとか演るんですよ」と言われて。 チャカ・カーンは有り得ないだろ、アマチュアだし日本人だし、 なんて思いつつ、Music Factory のリハに初参加。 じゅんこさんにも初対面。 なんというか、チャーミングなママ、というか。 柔らかい雰囲気の人だなー、という印象。

ところがマイクを持つと、これがほんとに、どーんとチャカ・カーン歌っちゃうのだ。 たまげたよなぁ。おれのうるさいドラムにも全然負けない声量。 ハイ・トーン。きれいな英語の発音。 バックを務めるのが嬉しい、と素直に思えた。叩きながら歌を聞くのが楽しかった。 ま、その頃の録音を聞くと、叩きすぎてヴォーカル殺してたりするのはご愛嬌だが。 って愛嬌という言葉で片付けて良いのかオレ。いや良くない。つかごめんなさい。

実は知り合って随分経つんだよな。 実感するのは、じゅんこさんの娘さんであるりこちゃんを見るとき。 あの頃はちっちゃくて、スタジオの中でぎゅっと自分の耳を押さえて、 ちょっとキツい顔をしながら(うるさかったんだろう)静かに椅子に座っていて。 今はひゅんっと長い足の、素敵な女の子。

そしてやっぱり今でも、じゅんこさんの伴奏は楽しいのです。

そういえば、「じゅんこ」という名前の知り合いには、歌の上手い人が多い気がする。 きむらさんやかずみさんは元気かしら。

2003/06/25  後悔

北海道に、爺さんが居る。

爺さん婆さんというのは大抵孫に優しいものなんだろう。 四人の祖父母の中でたった一人残った爺さんのことを思い出す時、 まず最初に浮かぶのは、昔々の夏休みのことだ。

早朝。爺さんはおれをトラックに乗せて、森へ連れて行ってくれた。 そこには巨大な木があって、 木にはカブトムシやクワガタムシがわらわらと集まっていて。 高いところに止まった虫たちを、爺さんはひょいひょいと取ってくれて。 東京にはなかなかいない種類のクワガタムシが、 カゴの中で押し合いへし合いしている光景と、 その時の強烈な嬉しさと、 口数少なくニコニコしている爺さんの顔を覚えている。

もう一つ浮かぶ表情がある。硬くて、どこか現実離れしていて、 その目が何を見つめているのか良く分からない。 爺さんの息子の、つまりおれの親父の葬式の時だ。 どんな話を交わしたのか、どんな様子だったのか、さっぱり覚えていないのに、 その表情だけがふわっと浮かんでくる。

親父が逝った後、親父と話したいことが沢山あることに気付いて悔やんだ。 だから、人には会わなくちゃならない、と決心した。 会っておけば…という遅すぎる後悔は、もうしたくない、と。

けれど。

北海道は遠かった。それは事実でもあり、言い訳でもあり。 複雑な事情もあり、ずっと疎遠だった。次に会うときはどんな顔で、 何を喋りゃいいんだ? そもそもおれを覚えているのか? と思うとますます疎遠になった。 そして、これじゃいかんと思っていた。

琴葉が生まれて、爺さんは曾爺さんになり。 もし、おれの記憶が薄らいでいたとしても、 やはり曾孫ってのは嬉しいんじゃないかと想像し。 だから、この夏休みには北海道に行ってみるか、と思い立ち。

でも調べてみると、この時期は旅費がめちゃくちゃ高いんだよな。 秋まで待つか? しかしどこで休み取るんだ? なんて思っていた矢先の知らせ。

教訓は何一つ生かせず。
そしておれは、結局北海道に行かないだろう。

北海道に、爺さんが居た。

2003/06/24  普通の日

なんだか何も無い、穏やかな一日。聖誕祭だというのに。

2003/06/23  これは「電話」なのか?

「それなりの機能を持った PC 用 PIM ソフトと携帯電話間で同期が取れれば、 そっちに乗り換えるかも」なんてホザいてたのが先週の木曜日。

例えば vCalendar 形式をメールすると、 それを読みこんでスケジュール登録してくれる iアプリとか、 そーゆー便利ツールはないかいなと思って WEB を徘徊してたんですが、

なんと。
そのもの ズバリがあるのね。

いやその。乗り換える「かも」だからね。乗換えを約束したわけでは。 ってナニ言い訳してんだオレ。

502i を入手した直後にいろいろ弄ったもんだが、いやぁ。 ちゃんと時代は進んでるだなぁ。そして PDA に未来はあるのか?

眠い…夏眠暁を覚えず…?

2003/06/22  キャンドルナイト

去年の夏もちょっと思ってたんだ。
どうも冷えないな、と。

非常に温度が高い日は冷房能力が落ちる、まぁ熱交換なんてそんなもんだ、 と思ってたというか、自分に言い聞かせてたんだけど、 やはりヘンだ。どうしておれは額に玉のような汗を浮かべて運転してるんだ。 吹き出してくるこの生暖かい風をどう説明するのだ。

で、行きつけのクルマ屋に電話。費用と時間、どのくらい掛かるの?

「一度お車を見せて頂かないと何とも申し上げられません」

いやもう、これが頑ななのですよ。 故障状況によって大きく異なるであろうことは理解しますが、 例えばガスの補充だけとか、ホース交換とか、 良くあるケースの場合はどのくらい、てな情報はないんすか、 と聞いても言えないの一点張り。そんなものですか? クルマ屋さんって。 結局、30 分なのか一週間なのか、 500 円なのか十万円なのか、さっぱりわからないまま持ち込んでみた。

結果、そのまま入院、完了予定水曜、費用四万円也。 クルマを取り上げられたおれは、クルマ屋から家まで徒歩 30 分の道のりを、 蒸し暑い中歩かざるを得なくなり、身も懐も痩せました。とほほほ。

クルマのエアコンチェック中。しばらく掛かるというので、 向かいのヤマダ電機でヒマをつぶすことにした。 そういえばプリンタの調子が悪いんだよなぁ、 とプリンタコーナーをぼけーっと見ていたら、 HP のポロシャツを着たお姉さんが「何かお探しですか?」と声を掛けてきた。

あまり営業営業していない、けれど一生懸命な説明に好感の持てる、 素敵な女性だったんですが、

「パソコンの得意でない方でも便利にお使い頂けます」
「パソコンを使わなくてもこのように写真が印刷できます」

というのを何度か言われ、 ひょっとしておれって PC 使えないような顔してるんだろうか、 それって喜ぶべきことなんだろうか、とか思いましてね。

お姉さんに「パソコンとの接続は USB です。お使いの OS って分かりますか?」 と聞かれたので、

ええ、Linux を。

と答えたらすごく困ってました。ごめんなさいもうしません。

で、あ、冗談です、XP です、と言い直したところ、 ぱぁっと表情が明るくなって、はいっ、対応しています! と答えたところが微笑ましかったです。というか、 そこであっさり XP ですとかご機嫌を取ってるおれはどうかと思う。

今日は夏至でした。 で、「1000000人のキャンドルナイト」というイベントがあったのをご存知ですか。 本日 20:00 〜 22:00、電気を消してろうそくを灯して、静かな夜を過ごそうよ、 という趣旨。いや、本音は節電なんでしょうけど。

一週間ほど前、「でんきをけして、スローな夜を」というポスターを見て、 実現したら結構ステキかもなぁ、なんてぼんやり思ってて、 そのまま忘れてたんですが。

九時半頃、ふと切ない気持ちになって、そういえばそんな話があったな、 と思い出して、表に出て夜景を眺めてみた。 雨にけぶった街は、心なしかいつもより暗くて、

遠い地平線が消えて、深々とした夜の闇に心を休めるとき、
遥か雲海の上を音も無く流れ去る気流は、
たゆみない宇宙の営みを告げています。
満天の星をいただく果てしない光の海を
豊かに流れゆく風に心を開けば、
きらめく星座の物語も聞こえてくる、
夜のしじまの何と饒舌なことでしょうか。
光と影の境に消えていった遥かな地平線も瞼に浮かんで参ります…

…って一人ジェットストリームで浸ってる場合か。おれ。

えーと。
思い込みつーのは結構怖いな、ってのが結論。
多分、いつも通りの夜景だったんだろう。

でも、暗く見えたんだよ。

2003/06/21  小池君

小池君は高校の同級生にして、Pulse のギタリストである。 今日は自由が丘 Noah にてリハーサル。

リハの後、スタジオ代を清算中。「あ、おれ細かいの無いや。 小池、後で電車乗るとき崩れねぇ?」「あ、おれ今日チャリ」

は?
あんた鵠沼でしょーが。

ンなワケねーだろ、何時間掛かるんだよ、とメンバー一同ひとしきり笑った後、 さて帰ろうと腰を上げてスタジオの出口へ向かう。 出口脇にぽつんと置いてある、 なにやら使い込まれたママチャリに、小池が鍵を差し込んでいる。

いや、だからあり得ないって。
まだギャグの続きっすか。
って鍵開けてるし!

「いやぁ。じゃ再来週」

おい。普通の挨拶して帰るんじゃねぇっ。説明はないのか。

自転車に書いてある住所から推察するに、自由が丘の近所に知り合い(親戚?)が居て、 今日はそこから来たというのが真相っぽいけど、

えーと、

この人の、なんつーか不思議な雰囲気って、文章で伝えるのが難しいんだよなぁ。 でも高校の頃から、こういうヘンなギャグセンスの持ち主でした。 あれから二十年近く経っちゃうわけですが、 こういうのって変わらないモンなんだなぁ、とヘンに納得。

2003/06/20  アバンギャルド

ようやくピアノが届いた。 おれの狙ったイメージは シュローダーなんだけど、いやぁ。笑っちゃうぐらい、もうぴったり。

誕生日から二日遅れて、ようやくプレゼント。 琴葉はピアノ!と大騒ぎ。さっそく前に座って「さいたー さいたー」と歌いながら、 リズムこそ歌となんとなくシンクロしているが、 叩く場所はもう山下洋輔、という感じで不協和音乱打。って山下さんすみません。

ま、玩具なんですが、一応カワイ楽器製。イメージとしては、 小さな鉄琴が中に仕込まれていて、それを鍵盤を通して叩く感じ。 だからキーを離してもサスティンは残ったりするんだけど、そこはご愛嬌。 意外と音程はちゃんとしていて、音も悪くない。

「ほぅ。侮れんな」
「ことちゃんが弾くの!」
「ちょっと待てちょっと待てちょっと弾かせて」
「あー!」

取り合ってどうする。

2003/06/19  ただ好きなのさ

一日の仕事が終わり、さて PC を落とすぞ、という直前に Hotsync (PC の PIM と Palm の同期を取る)、というのが日課。 今日も習慣通りに Palm をクレードルにさくっと乗せ、 Hotsync ボタンをぽちっとな。

Palm の電源が突然落ちました。

電池を入れ替える等して電源は入りましたが、中身はまっさら。生まれたままの姿に。 さらにこの障害、嫌なタイミングで発生してしまったらしく、 PC 側のデータも一部破損。なんてこった。帰ろうと思ってたんだぜ。 愕然としながら、一旦は復旧に取り掛かろうとしましたが、 楽しみは明日に取っておこうと思い やはり今日は帰ることに。

少し前に こんな記事もありましたね。曰く、 「四人に一人は、結局 PDA を使わなくなっている」だそうで。 こんな風に壊れちゃった時には、ホント、おれも思うんですよ。 ナニが哀しくてこんなモン使ってるんだよ、と。 メモを取る際の俊敏さ。耐障害性。 手帳に求められる機能の一番基本的な部分でアドバンテージがあるのは、 悔しいかな結局紙だったりするんじゃないか、とは時々思うのですね。

じゃ、何故使い続けるのか。

普段、PC の前に座っていることが多いので、 PC の PIM にスケジュールやメモを入力することが容易で、 「予定の 15 分前にアラームが表示される」といった、 紙では不可能な機能の恩恵に与る事が出来る。この情報を持ち歩くには、 ボタン一発でデータをコピーでき、ボタン一発で内容を閲覧できる Palm が便利だ。 要は、おれにとって Palm はビューアなのだ。

とかなんとかゆーのはタテマエで、 結局この手のツールが好きだってだけなんだけどね。 だから普及させようという気もあんまりなくて。 「PDA? 紙で十分じゃん。 悔しかったらメモ取ってみろよじゅげむじゅげむごこうのすりきれ」 とか煽られてもニコヤカにええそうですねと返しちゃう。 大人の余裕っていうんですか。いや後でこっそり寿限無は調べますけどね。 悔しいから。

でも。504is を弄りながらちょっと思う。 それなりの機能を持った PC 用 PIM ソフトと携帯電話間で同期が取れれば、 そっちに乗り換えるかも。 例えば入力が煩雑とか(でも昔に比べて良くなったよね)、 いろいろ弱点はありそうだけど、

想像してるとワクワクしちゃうんだよなぁ。
おれの弱点。それは小さなマシン。
理由なんか無い。ただ好きなのさ。

2003/06/18  校風

6/15 のネタに反応して、マスターが久しぶりにメールをくれた。

「やはりセンスの良さが光るこれだ」

いや人に見せられないって。趣味疑われるし。つか携帯開くの楽しくないだろコレ。

「あるいは、あえてコレでいってみる」

自慢の 65,536 色 TFT 画面をここまで無駄にするチョイスもあるまい。 あえて、って何だつーの。

「まぁオレは、コレでいくけどね」

これは、如何にも君らしいと頷ける一品ですね。いやぁ。まったくしょうがないなぁ。 あっはっは。で、これ、誰なんですか。えーと、ほら、なんだ。プロフィールとか。 あ、いや別に。ボクは興味ないよ。ないけどさ。一応。

一方おぐちんからは、というか奥様から「夫のお勧めは これだそーな」 というメールが来たんだけど、

えーと。

この二人、同じ高校出身なんですよ。一年違いの先輩後輩。 その学校、その時代、 いったいどんな教育が生徒に対して行われていたのでしょうか。 心配で夜も眠れません。

琴葉、二歳。 トイ・ピアノをプレゼントしようと楽器屋に注文したんだけれど、 結局今日に間に合わず。つか東急ハンズ。今日休みってどーゆーワケだ。 ポール・マッカートニーの誕生日なんだぞっ。とほほ。

父親がこんなへっぽこでも子は育つ。のですね。

2003/06/17  Bonzo's Montreux

もちろん皆様ご存知だとは思うが、Jeff Beck の誕生日は 6 月 24 日。 で、今年も Jeff Beck ML 関係者によるセッションの準備が、 7 月 5 日開催に向けて進んでいる。 去年はこんな理由で 参加出来なかったのだが、 ま、今年はふらっと行ってみようかなと思っている。

ところが。

どうもおれはこのセッションとはめぐり合わせが悪いのか、 はたまたそういう星の下にいるのか、今回も悩ましい問題が勃発した。 なんでも今回はドラムセットが(スタジオ備え付けではなく)持ち込まれるらしいのだ。 そして、その持ち込まれるドラムセットが、

メーカーが Ludwig。巨大な 26" バスドラ。タムはこりゃまた大きな 14" が一発だけ。 色はエメラルドグリーン。シンバルはパイステ。

すみません、ドラマーの方以外には分かりにくいと思うのですが、 これはもう笑っちゃうぐらい、 とある有名ドラマーただ一人を熱く見つめていることが明白な組み合わせなのですよ。 もう、キットが叫んでいるわけです。主張しているわけです。

「オレは! オレはジョン・ボーナムを愛してるんだーっ!」

と。いや、おれだってこのセットの前に座れば、まず叩くのは Good Times Bad Times だと思いますよ。 セッションで演りたい曲としてアタマにぽわんと浮かぶ曲は We're gonna groove とか I can't quit you baby とか Ocean とか Immigrant song とかもちろん Stairway to heaven とか、 もう Zeppelin 一色っすよ。

このセットで Star Cycle を、Led Boots を、叩けと。
これは神が与えたもうた試練である。

つか、アナタならどう叩きます? ねぇ、ジョンさん。

つまるところ世の中には「楽器を自分に合わせる」演奏者と 「自分を楽器に合わせる」演奏者の二種類がいて、自分は後者なんだろう。 だから、そのとき手にする楽器に、気分や演奏内容が大きく左右される。

弱点、なのか?

2003/06/15  貴方の好きな CD ジャケット

てなわけで 504is であります。

携帯を入手したら着メロ自作、 なんてのは最早過去の話。だって、 いくつも和音重ねて音色選んでリズムトラック入れて、 なんて携帯のボタンちまちま押しながらやってられないじゃないすか。 502i 用に自作したヤツを試してみたところ使えたのであっさり満足し、 おれの興味は待受画像へ。

自分には絵心がないので、CD のジャケットをスキャンして、 160 x 160 のサイズに加工して、それを携帯に取り込んでみることにした。

これ、502i 時代にも試したことがあります。 モノクロなので細かいところは全然分からなくなってしまい、 よっぽどざっくりした色使い/構図のジャケットを選ばない限り、 実用(ってなんだよ)にならなかった。

で、504is。いくらカラーでも、 そして携帯の中では比較的大きな画面を持っているとはいえ、 それでもやっぱりこんな小さいんだもん、と余り期待はせずに、 Weather Report の "Mr. Gone" で試してみた。って十分期待してるじゃんかよ! という選択ですが。

でね、これが期待を裏切らないのですよ。侮れないぞ 65,536 色 TFT 画面。 綺麗に再現されている。

と、なると。いろんなジャケットを待受画面に張ってみたくなる。 というわけで、ここをお読みの皆様。 是非、貴方の思う、ステキなジャケットのアルバムを教えてください。どしどし。

と、志緒に言ってみたトコロ (いや、Mr. Gone というアイディアを出したのもこのヒトなんだが)、 「宮殿 (In the Court of the Crimson King / King Crimson) は?」 という答だったので即却下。

いやだってば

Pulse リハ@自由が丘。

叩く内容をあらかじめ決めておくタイプの曲と、 その場のヒラメキに任せる部分をそれなりに残してある曲。 前者ばかり数曲繰り返した直後に後者を演ると、 どうも脳味噌のカユいトコロに手が届かない感じ、というか。 いや、脳味噌がカユかったら恐いけど。使う場所が微妙に違うんだろうか。 フレーズが手に落ちてくるまでに、ヘンなタイムラグがある。

はい。分かってますよ。言い訳です。ただの。
携帯にかまけてる場合じゃねえや。練習しなきゃ。

2003/06/14  君は天然色

おれは思うわけです。なんで携帯にカメラが必要なんだよ、と。 なんでゲームが出来なきゃいけないんだよ、と。 そもそも、なんで表示がカラーじゃなきゃいけないんだよ、と。 必要無いよ。最低限の基本機能が押さえられていれば良いだろ。 色付いてたって白黒だって、その文字から得られる情報量は同じである。

というわけで、モノクロ + i アプリ無し + カメラなんてもちろん無し、 という男気溢れる 502i を愛用してきたわけである。押忍。 しかし、このところちと調子が悪い。

さて一方、時代の趨勢は 505i であります。Flash 搭載、QVGA 液晶、 とデータはリッチな方向へまっしぐら。 ということはパケット数もリッチになって料金激増。な、なんぢゃこの請求書は! とタマゲたアナタには、はい FOMA。というのが DoCoMo の戦略ではないか、 というヘソ曲がりな想像も出来ちゃうワケで、 505i 端末が出揃いつつある今この時期に 504is を買う。 これこそ男気溢れる選択肢なのである。押忍。

いや、調子は悪かったのよ。 新しいのが欲しいから調子が悪いと思い込んでるとか、悪かったことにしてるとか、 そういうことはなく。ホントに。已む無く。断腸の思いで。遺憾至極。 そんな哀しみを胸に抱き、沈痛な面持ちで、 ヨドバシカメラのレジに並ばざるを得なかったわけですよ。 スキップしながら。

502i で、こうだったら良いのになーと思っていた、細かい使い勝手の部分、 例えば「着メロ設定をグループ単位で出来ない」 「i-mode 中、誤ってオンフックを押すと一点の躊躇も無く i-mode 終了」 「漢字変換エンジンが無能」「目覚ましにスヌーズがない」など、 こうして挙げてみるとおれってマジでチマチマしたヤツ? と鬱になりそうですが、 そういう部分が直ってますね。気に入らないのはキータッチぐらいか。

カメラに関しては最初だけかもしれない、という気が。 だって、写真って撮るのも撮られるのもあまり好きじゃないんだもん。 いや、今は喜んでるんだけど。

それから、i アプリ。これもなぁ。取り敢えず麻雀などダウンロードして、 取り敢えず一ゲームしてみて、 リーチタンヤオドラ 2 の満貫で上がれてご機嫌ですが、 って結構楽しんでるじゃんかよ! まぁ多分電車の中ではゲームより音楽か本だろうし。

いやー。でもやっぱり、カラーは幸せですね。文字も綺麗で、縮小しても見やすいし。 もうこりゃモノクロには戻れんだろう。 つか、今時モノクロにこだわるヤツの顔が見たいと思うね。 アタマ固いんじゃないの? ふふーん。 時代に即したツールを使いこなす。これぞ男気である。押忍。

ところで、おれの Palm、思い切りモノクロなんすけど。

2003/06/12  なんと 3 年ぶり

Steely Dan のニュー・アルバム "Everything Must Go" ですが、 日本盤の帯に「なんと 3 年ぶりのニュー・アルバム!!」と書いてあるのですね。

普通これって、「なんと 3 年もの長きに渡り待たせやがった挙句、ようやく出た」 というニュアンスの「なんと」ですよね。ところがですね。 この人達はやっぱり違います。 帯の裏ジャケット側、小さな文字を丁寧に読んでみると、

「なんと 3 年ぶりという短い期間で届けられた」

…なめてます。
つか、そんなに甘やかしていいのか。広報担当の人よ。

これで内容がカスだったらこのバッカ野郎!てなモンですが、 うーん。結構良いかも。前作 "Two Against Nature" よりも、 昔(Gaucho とかね)の香りがするというか。7 曲目、Pixeleen とか、カッチョ良い。 ドラマーは Keith Carlock。いやそんなヤツ知らんけど。若手らしい。 派手なコト全然演ってないんだけど、 「オレ様、実はウマいぜ」臭が漂ってます。ヤなヤツっぽいです。ちくしょう。 って僻んでどうする。

ま、前作は 20 年ぶりだったもんなぁ。まずはありがたく拝聴いたしましょう。

この間いーだたくやに会った時、ちょっとベースアンプのハナシになった。 志緒はギャリエン・クルーガは?とか言ってるけど、どーなの? と。

「レッチリのフリーってギャリエン・クルーガのエンドーサじゃなかったっけかな。 あの有名どころ、ブラッドほげほげ辺りはギャリエン・ クルーガ使ってるんじゃないか?」

あー。ブラッドほげほげ。つーか、ほげほげセックスほげほげ?

「そうそう」

二人とも、印象的な単語しか覚えてない辺りがアレです。 つか、その単語だけをピンポイントで覚えてるおれは、どうなのか。人として。

で、ちょっと興味があったんで中古で入手しました。正式名称は "Blood Suger Sex Magik (Red Hot Chili Peppers)" です。 覚えにくくないっすか? イマイチ単語に脈絡ないし。 単語一個だけ覚えるとしたら、ね? え、そんなことない? そうっすか。そうっすよね。すごすご。

今日は会社を休んで銀行へ。事務処理つーか。 この手の仕事に関しては危機的に無能なおれなので、 いや、それじゃ何に関して有能なんだ? とかツッこまれると泣きながら独り砂浜を走ってしまいそうなので、 そこはどうか一つそっとしておいて欲しいんですが、 いやまぁとにかく、今日は結構疲れた、と。

2003/06/11  鉛の飛行船

一昨日の日記を読んだまなぶぅが、

「自分がおっさんであることを自覚したとき〜」*2
という古いネタをひっぱりだすこと自体、もうダメぽ…(´Д`

なんつーメールを寄越してきやがりましてですね。 ちくしょうこの2ちゃんねらーめ!痛いトコ突きやがってしくしく、と反省、 じゃなかった反論しようと思ってたんですが、 それどころではなくなってしまいました。

何故ってアナタ、コレ を買っちゃったからに決まってるじゃないっすか! 予言通り、3 枚組ライブアルバム + 2 枚組 DVD の一気買いだぜ。 少しはおれに感謝してもバチは当たらんのじゃないのか。ジミー・ペイジよ。 今度おれを自宅に招待して夕飯をご馳走するとかしたらどうだ。 ついでに Steely Dan も買ったので、ドナルド。君もだ。

で、今日目を、というか耳をというか、通したのは DVD の一枚目だけ。 だからまだ突っ込んだ感想は書きませんが、

やっぱり世界一。
ロックという音楽形態の、一つの到達点、理想形。
分からんヤツは、それは多分、ロックの本質を掴み損ねているのだよ。

はぁ。CD も合わせると、あと四枚もあるんだぜ。そこには 「ミスティ・マウンテン・ホップ」も「オーシャン」も 「トランプルド・アンダーフット」も「アキレス最後の戦い」も 「ダンシング・デイズ」もあるんだぜ。

聴きたい〜。けど聴いちゃうのもったいない〜。 これを幸せと言わずしてなんという。

夜中、大喧嘩。
幸せの後には不幸が来ることになっている。

で、その後にはまた幸せが来る。
と思いたい。

2003/06/09  顔文字

自分がおっさんであることを自覚したとき〜。
自分がおっさんであることを自覚したとき〜。

うちのグループにはあーこちゃんという、 それはもうお人形さんのように可愛らしい書記さんがいます。 書記というのは、事務手続き四方山を一手に引き受けてくれる仕事。 普段からお世話になっておるわけです。

このたび、そのあーこちゃんが結婚したのですね。で、グループ員宛に 「結婚しました。会社では旧姓を使用します」という旨のメールが届いた。 おれはってーと、めでたいことぢゃのうと思い、

おめでとうございます。 呼び方が変わらないのはありがたいですが、そもそもワタシは あーこちゃんと呼んでるのでどーせ変わらんちゅーハナシもありますね。 結婚ちうのもアレはアレでなかなかオモシロイので楽しんでください。

という風な内容のおめでとうメールを送った。そのメールに返事が来ましてね。

自分がおっさんであることを自覚したとき〜。
自分がおっさんであることを自覚したとき〜。

そのメールの書き出しが、

ヽ(  ´  ∇  `  )ノ ワーイ

だったとき〜。

2003/06/08  詰めが甘い

子守。

公園で泥だらけになるまでたっぷり遊ばせて、 あまりに泥まみれなのでこりゃ部屋に入れられん、 と二人でシャワーを浴びて髪も洗って、 おやつ食べて、本を読んで、積木で遊んで、ビデオを見て、 うんちも出て(よかったよかった)、夕飯を食べて、 食器洗って、

と、ここまで一度も泣くことはなく。すげえ、今日はカンペキだぜ、 と思っていたのに、

奴さん、歯を磨く前に寝ちまいやんの。

ライブ演奏中、ラストの曲のエンディングでスティック落としちゃったようなキブン。 もちろん経験に基づいて書いてますよ。ええ。とほほほ。

2003/06/07  メジャーセブン

いーだたくやをベースに招いて、冷や水@町田。 なんだかんだで知り合ってから長いし、共演経験もそれなりにあるので、 今日は安心モード。相変わらずすっげー忙しいみたいだけれど、 まーこれでメンツが固まって、 バンドが取り敢えず前方に、緩やかな速度でいいから、進んでくれれば。

んでまーリハの後、とーぜん飲みに行ったワケですが。 その場で「自分をコードに喩えると」なんつー与太話になりまして。

「おれはメジャーセブンだと思うんだよ」

と、若。

何をタワケておるのでしょうかこの男。 メジャーセブンの響きから浮かぶ心象風景は、例えば「笑顔しかし目には涙」。 明るさの中に憂いを、光の中に影の気配を、優しさの中に幽かな孤独を、 じわりと感じさせる、そういう微妙な味わいのコードではないか。 キミはセブンスだよ。それもオルタードテンション付き。

また、いーだ氏からは「ベーシストとしては前後関係というのも無視できない」 という指摘が。「半音上から降りてくるメジャーセブン」。 濁りますね。単体で鳴らした場合とは異なるイメージが忽然と浮かび上がります。 うむ。そういうことなら認めてやろう。ってさっきからおれは何様だ。

で、とにかくね。おれが言いたいのは、だよ。
このおれこそが、メジャーセブンである、と。

…えーと。あんた達、笑いすぎ。

おまえこそテンション付きだとか、 でも楽器弾いてるときは単純に嬉しそうだからドミソの三和音とか 哀しい指摘を受け、憤慨しつつ帰宅し、 おれってメジャーセブンだよなぁ?と志緒に聞いてみたところ、

「なんちゃらかんちゃら九なんとかかんとか十三とか、 なんか一杯付いてるやつ」

…この誤解を解くべく、今後は「我こそメジャーセブン」 たる部分を前面に押し出して、邁進する所存であります。

つーか、志緒。自分もジャズ演ってるなら 「なんちゃらかんちゃらきゅう」は止めんか。

2003/06/04  あなたの普通

昼休み。天気が悪いので珍しく散歩には行かず、 Earth (Dweezil Zappa) の採譜。 今週末リハ予定である冷や水Hear Me's の課題曲である。

この曲を演ろうと持ってきたいーだ氏曰く「それ程複雑な曲じゃない。 ふつー、ふつー」

拍子だけ書きますと、A メロが

| 5/4 | 4/4 | 5/4 | 4/4 | 5/4 | 4/4 | 5/4 | 4/4 |

B メロが

| 4/4 | 5/8 | 4/4 | 5/8 | 3/4 | 7/8 | 3/4 | 7/8 | 2/8 |

我々音楽仲間でよく言われる格言がありまして。 本日はそれを御披露致しまして、日記を終わりたいと思います。

「普通」は人の数だけある。

2003/06/03  音楽好きは皆仲間

志緒の高校時代からの親友、そのかさん。
そのかさんの旦那さん、のぼるさん。

おれはのぼるさんと、多分直接お会いしたことはなく、 メールのやり取りもほんの少し、という程度ではないかと記憶しています (ですよね? 違ったら申し訳ありません)。

今朝、そののぼるさんから「もしや ○○ りお さんですか?」 というメールが来まして。早速「そうです」とリプライしたところ、

「うおお、良かった。皆様お元気ですか。 音楽の方は久しぶりにギターとマーシャル引っ張り出したんだけどアンプ不調、 で VOX 買っちゃった。ところで渡辺香津美の新譜、かっくいいらしいです」

っていきなり濃い話に。その後も「バルブステート」 「ブライアン・メイのディーキーアンプのレプリカ」 「XTC」「P-90 と P-100」と濃度は上がるばかり。 どー見ても「ぱったり会ったおっさん同士が交わす世間話」ぢゃありません。 いや、そこが嬉しいって話ですよ。音楽万歳。

えーと、P-90 はシングルコイル、P-100 は積層型(?)のハムバッキング構造、 という違いだったと思います。音の差は、 弾き比べたことがないので分からないっす。若の LP-Special は P-90 だよな。 小池の LP は何だっけ? ってココ読んでないか。

会社からこっそり、 おぜきんトコの日記を読む。
慌てて、目薬を差す。誤魔化すために。

「故障中」と書いた札を首からぶらさげていたい。
そんな午後。ため息。

2003/06/02  悪夢

時々会う友達ドラマーの中に、こいつぁ上手いんだよなーちくしょう、 とおれが勝手にライバル視しているヤツが二人いて、それがとーる君とくすさん。

というのが前提ね。で、お二人をご存知の方 (二人とも知ってるヒトって少ないんだっけ?)限定ネタなんですが。

あれ、珍しい取り合わせだねぇ?

く:「いやー。おれ達今度新しくバンドやろうと思ってんだけど」

と:「ピンクレディのさ、コピー」

は? 企画モノすか。でもドラム二人もいらないじゃん?

と:「いやいや、おれがケイでさ、」

く:「ワシがミー」

と:「これが衣装」

…見せんでよろしい。

と:「で、ドラム探してるんだよ」

そらアンタ達二人のバックで叩きたいつーやつはあんまりいないでしょうな。 特に今回は二重の意味で。

く:「りおちゃん、どう?」

やだよ!

という夢を見て、著しく寝覚めが悪いです。

2003/06/01  自由が丘

自由が丘を歩いていたら、ほんの少し雨が降って、また止んで。 まーもうすぐ雨の季節だし、今月のタイトルはこれにしてみました。

おれ、Supertramp ってこっそり好きだったんですけど (いや全然詳しくはないけど)、それってちょっと恥ずかしいですか? んじゃここだけの秘密にしておいて下さい。と、全世界に情報発信。

最近、Pulse のリハは自由が丘のスタジオでやることが多い。 だから、時々自由が丘に行くことになる。でも、おれにとっては思い出の街、 なのだな。

学校サボって映画観に行ったり。 スタジオ ACT のオールナイト・パックで寝ながらドラム叩いたり。 洋服屋ばっかでつまんねえ、とつい口走ってしまいケンカになったり。 大学構内でバイクに乗っていてタチゴケして、 自由が丘のバイク屋に駆け込んだこともあった。

ってロクな思い出が無いように見えますが、 つか客観的に見て上記がロクな思い出じゃないことは否定のしようがありませんが、 それでも思い出は美しいのです。

久しぶりにちょっと歩いてみたら、知らない店がいっぱいでびっくり。 深沢校舎から自由通りに出て、てくてく歩くと辿り着く街。 結局今でも、それがおれの自由が丘。 既に深沢校舎も無いんだよな。

ま、今の自由が丘に改めて馴染んでみるのも良いのかも。うん。


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