Happy Birthday

2002/06 version

2002/06/30  合宿二日目

今回リハーサルに使った時間は、二時過ぎ〜六時の三時間強 + メシ & 温泉の後、九時〜十一時の二時間 + 翌朝十時から十二時の二時間。 これだけで七時間強。さらに深夜に三時間ほどセッションして遊んだりして、 ドラムに触っていた時間は十時間。 内容も、普段スタジオにいる時よりも時間をかけられるから、一歩踏み込んだ 練習が出来る。

合宿開始時の演奏と終了直前の演奏を比べてみれば、 明らかに上手くなっているわけで、まぁ合宿の効果ってのは確かにあるわけです。 否定はしません。つか楽しいし。

なんだけどなぁ。

一回の合宿でなんとかする、っていう体質はやっぱりいかんと思うのよ。 合宿前にはほとんど練習せず、その場で譜面取ってるとかさ。 仕事が忙しいのはわかるけど、萎える。

と、ここでフと思い出して 日記を紐解いてみると、 なんか同じこと書いてるっす。 憂うべきは、去年の反省が全く生きていない現状でしょうか。

いえ、書いたことを覚えていないおれのアタマです。

そしておれはのことを考えるのです。
割と、まじめに。

Sound Village の片隅に「音楽神社」つーのがあるんですよ。祀ってあるのは 「天宇受売命」だったかな。昔々、天照大神が天の岩戸の中でヒッキーに なっちゃった時、岩戸の前で楽しげな踊りを踊ったところ、天照が 「なんか楽しいことしてる?」つーて外に出てきた、という言い伝えがあって、 その時踊ったのがこの天宇受売命さんだそうです。これすなわち、 究極のエンターティナーである、と。

現代の引き篭もりってそんなことで解決できるんでしょうか。
天照より手強いのではないかと思われ。

2002/06/29  合宿一日目

Earth, Wind and Fiber 合宿@ 山中湖 Sound Village

某氏の「ガス欠事件」「駐車場接触事件」での波乱の幕開け。

2002/06/28  手が三本

先日、ついに手を染めてしまいました。クレジット決済ネットショッピング。 今更の感もありますが、これでおれも「文化人」を名乗って良いですか? 良いですよね?とか言いながらカード悪用されて来月の請求金額が 100 万円に なってたらどうしようとビクビクしてるボクは小心者。

Amazon で CD を何枚か買ったんですけど、その内の一枚がミシェル・カミロの 「トライアングロ」というアルバム。ミシェル・カミロらしい、 技術体育系ラテンフュージョン、今回はちょっとおとなしめ、とでも言えば 近いセンを想像して頂けるのではないかと思います。 技術体育系でありますから、共演者もツワモノ揃い。カミロのトリオから デイヴ・ウェックルが巣立ったことは有名ですね。今回ドラムを担当しているのは、 キューバ人ドラマー、オラシオ・エルナンデス。

音から推測するに、この人、腕が三本あります。

なわきゃねーので、このクラーベのパターンは左足か。すげえな。 ラテン系のドラムセットプレイヤーって、こういう「4 way 魔人」みたいなヤツ 多くて面白いなぁ。

しかし便利だ。Amazon。例えば検索語に「Colaiuta」を入力してぽちっとな。 をを、なんだこの「Jing-Chi」って? ヴィニー・カリウタ、ジミー・ハスリップ、 ロベン・フォードのトリオ? うぉぉー期待できね?できね? そりゃもう「ショッピングカート」だろ! ぽち。

てな具合に完全に敵の術中にハマりそうです。

それでもやっぱり、CD 屋巡りという不合理な手法に未練を残しつつ。

2002/06/27  3 曲ルール

商用の WEB をデザインする際には「8 秒ルール」や「3 クリックルール」 なんてものを意識する必要があるんだそうです。 つまり「8 秒以上 WEB のページが表示されない」とか「3 クリック以内で 目的の情報に到達できない」という WEB はダメだというわけです。

というハナシを、今朝電車の中で Dave Weckl のアルバム "Transition" を 聴きながら思った。

随分前に買って、一回聴いてお蔵入りしてた、まーおれには良くあるハナシですが、 って威張れたハナシじゃないんだけど、CD でして。今朝、ラックをぼーっと 見ていてフと目に止まったので CD Walkman に放り込んでみたんですが、

わかんねえ。

いやもうホントは「つまんねえ」と言い切りたいんですが、 おれはけっこー CD に決定的な評価を下すことには慎重でして、 ピンとこない時はとりあえず「良さがわからん」と発言する事にしてるんですが、 これはなぁ。もーマジでわかんねえ。

で、アタマから三曲目まで聴いてわからなかったら、つまんねえことに しちゃっていいというルールはどうだろう。

と誰に適用されるアテもないルールを、おれはいつも通りにざわめく街の中で ぼんやり考えていたというわけなのさ。

Weckl がんばれ。おれ昔ファンだったんだぜ。

2002/06/25  Becky! version 2.05.01

最近、 メーラを Becky! に乗り換えたという話を書きました。

その前に使っていたのは "AL-Mail" というツールで、一つ前のメールを見る時は 「P」、次のメールを見る時は「N」というキー割り当てに、おれの手は とても馴染んでました。

Becky には相当強力なキーカスタマイズ機能があるんですが、上記同様に キー割り当てを行うと、メール作成エディタ上でも N と P で「次に進む」 「前に戻る」という機能が効いてしまうのですね。具体的には、例えば "netscape" と打つと、

ne
etscap

となってしまう。つまり、最初の "n" でカーソルが次の行に行ってしまい、 残りの "etsca" は普通に入力され、"p" で再び上の行に戻ってしまい、 最後の "e" が入力される。

なので、先日「メール閲覧画面とエディタ画面のキー割り当ては独立してると うれしーなー」という旨、Becky のサポート BBS (があるんです) で 書き込んで見たのですね。

本日「Becky 2.05.01 リリース」のアナウンスがありまして、 早速取り寄せてみたところ、Readme に更新履歴に

メールビューの操作に、文字キーのキーアサインをした場合でも、 エディタ画面では、文字入力を優先するようにした。

という一文が。わお。

有名なシェアウェアに自分の要望が取り入れられるって、なんかうれしい。 という三国一の小市民ぶりに感動しやがれコンチクショウ。

2002/06/23  星一徹

おれは星一徹になろうと思うんですよ。今日本に必要とされているのは 厳しい父親です。ここは毅然とした態度ですね。娘を大リーグボール養成ギプスで 鍛えると。何のタメにぢゃい。

ご近所の奥様(二児の母)曰く、「女の子は小さい頃からお父さんを懐柔する術を 知ってるからね〜。叱ると上目遣いで『おとーしゃん?』みたいな。 (りおは)ズバリそーゆーのに弱いタイプだね」

ご近所のご婦人に「弱いタイプ」と言い切られるおれっつーのもどーかと思いますが、 つか、いったいご近所にどーゆーヤツだと思われているのか非常に不安な今日この頃 ですが、これ、ホントかもしれないなぁと思う今日この頃。

居間と和室の境目に LAN ケーブルが這ってるんですね。 ケーブルはプラスチックのカバーに通してありますが、 床とカバーは接着はされていないという状況。このカバー+ケーブルを 器用につまんで上下にぶんぶん振り回すのが最近の琴葉のお気に入りで、 これをやられちゃたまらんので「いけない!」「だめ!」と言って、 ケーブルを持った手をぱちんと叩くんですが、そうすると、

顔が悲しげに歪んで、「んゆ?」とか声を出して、こっちの顔をじっと見るんですね。 こっちも負けずに睨み返します。すると敵はよたよたと立ち上がり、そっと手を 伸ばして「抱っこして」ポーズを取る。

嗚呼。なんと星一徹は遠いのだろうか。

つか、ウチにちゃぶ台がない。それが原因かもしれないな。

てなわけで今日も子守だったわけですが。
しみじみと思います。バンドをやりたい、と。

2002/06/22  原因不明

愛しの XP マシンが絶不調です。愛しいのか?

昨日までは、Explorer を立ち上げ、 関連付けられたファイルからアプリケーションを起動 (例えばテキストファイルをクリックしてエディタを起動する等) すると、「EXPLORER を終了します」というメッセージが。 「ご迷惑をおかけします」とか書いてあるんだけど、迷惑だと分かっているなら 落ちないでくれ。

チェックディスクをかけたり、 「システムの復元」機能で一ヶ月前のチェックポイントに戻してみたり、 仮想メモリその他システムの状況をチェックしたり、 思いつくことをちょこちょこと試してみるが改善せず。

改善どころか、今日になってついに Explorer 自身が上記エラーメッセージにて 起動不能となる。「マイ コンピュータ」も開けないという逝きぶりだ。

別アカウントでログインすれば発生しない、というのも妙だ。 ということはおれのアカウント個別の設定が何かおかしいということか。 何かヤバい操作を行ったとでもいうのか。オトナのページにアクセスした際に 妙な EXE をもらっちゃったとか、そーゆー覚えはないぞ。ないって。ホントに。 こういうのって言い張るほどウソ臭く見えるのは何故なのだ。

これ、データファイルを保存した上でアカウントを別に作って、 データをそっちに移し、現アカウントは削除、とかやんなきゃダメなんかな。 マシン丸ごとインストールし直しよりはマシだが、それにしても面倒だよなぁ。 自分のプロファイル中のどこかがおかしい可能性が高いつーことだから、 そのおかしなファイルだけを消すか修復するか出来ればいーんだよなぁ。

ふと気付いて、セーフモードで立ち上げて、自分の下の Temp ファイル (Documents and Settings\自分\Local Settings\Temp\*.*) を がばーっと削除して再立ち上げ。その結果、

なんか
あっさり
解決したっぽいんですけど。

そんなことで調子が回復するんですか? 原因に目星を付けた上で行った対処ならば 素直に喜べますが、テキトーにやった操作での結果って「たまたま現象が 治まったように見えてるだけ」みたいな気がしてメッチャ不安です。

その不安を楽しめてこそ、一人前の Windows ユーザ、Microsoft ユーザと 言えるのかもしれません。 ってどーゆーオチだよ。

志緒がとあるブラバンのイベントをお手伝い。そのコンサートを見に行く。 ブラバンメンバーの数人がユニットを組み(例えばトランペットとユーフォニウムの デュオ、とか)、一〜二曲を演奏して、また次の別ユニット、という進行。 そして最後に全員(なのかな)が出てきて一曲、という内容でした。

もちろん、ちゃんと練習して楽しめる演奏を聞かせてくれたユニットもありました、 というのが前提ですが、

もっと『人に見せる』ことを意識するべきだと思います

というのが感想。まず練習不足。リハ三回ぐらいやって、やっと自分の玉が アタマに入って、さてこれからアンサンブルを仕上げていかなきゃ、という 段階で出演しちゃったような(いやこれはあくまで想像ですが) ユニットが目に付きます。特にリズムが甘い。 その前段階、ピッチをあわせるとか、取り敢えず全員の タイミングを合わせるとか(ユニットとしてのリズムを出すのはその次)、 そういうところで躓いている感じ。

イベントの構成も、ユニット入れ替え時に変な間があいてしまって、見ていてツラい。 10 分ほど演奏するとメンバーが入れ替わり、椅子や譜面台をその都度設定し直す、 というやり方に改善の余地はないか。

と、辛口なことを考えつつ、その感想は全て 7/13 に自分に帰ってくることが 予想されてブルーになる。

2002/06/21  ソフトウェアの評価

「Opera」という WEB ブラウザがあります。 ブラウザといえば Internet Explorer か Netscape だったわけですが、 そこへ「安全」「世界最速」の看板を引っさげて現れた第三勢力。

このブラウザ、有料なのですね。4,800 円。しかし無料版も存在する。 有料版との違いは、ウィンドウ右上方に広告が出ること。広告がうざってぇなら 金払え、という仕組みであります。

おれはボーナスも大胆にカットされた貧乏人ですから(とほほ)、 もちろん無料版を使っているのですが、この広告欄を右クリックしてみると 「広告の設定」というメニューがあります。 生年、性別、配偶者の有無、知識レベル、世帯の収入、趣味のカテゴリ、国、の 七項目が設定できるようになっている。 例えば国を「日本」、趣味は「コンピュータ/テクノロジ」にしておくと、 それっぽい日本語の広告が表示されるということらしい。

注目すべきは「国」でしょう。Afghanistan から Zimbabwe まで、様々な国が 登録されています。

と、いうことは。
例えば「国」を「シンバブエ」、「趣味」を「音楽」にしておけば。

ショナ語やンデベレ語による広告が! 「キリンを呼ぶ太鼓『ンチェロモンデレ(仮)』飾り彫刻付高級仕様が 期間限定お買い得!」とか(読めないだろうけど)!出てくるのではないでしょうか! と期待に胸を膨らませて設定するのが一般的な日本人であります。そしてその結果 表示された広告は!

DVD の販売とか。普通の英語だし。

見損なったぜ。Opera も大したことねえや。ふん。

追記: ところで、ジンバブエ、公用語は英語らしいです。すいません。おれが悪かった。

2002/06/19  バンドの終わり方

この間たりゃさんと会った時に彼が言っていた「バンドは畳の上で死ん じゃイカン」というハナシが妙に記憶に残っている。 ライブを演ったあとしばらく経って、ああ、あれが最後だったのだなぁ、 としみぢみするのが美しいのぢゃ、と。

これ、侘び寂びみたいなハナシなんですかね? 「解散ライブ」なんて銘打って 「オレ達はみんなの心の中に永遠に生き続けるゼ!」とかゆーのは野暮の極み、と。

分かる様な気がします。気はするんですがしかし。 おれとしては「普通の女の子に戻りたい!」のキャンディーズは 認めてやりたいんですが、ダメすか。

2002/06/18  Happy Birthday

「満一歳の誕生日に『一升餅』を背負わせる」という風習をご存知でしょうか。 ちなみにおれは知りませんでした。つか一升餅ってなんすか? 会社の席で Google に「一升餅」と入力してるおれもどーかと思いますが。

言い伝えが諸説あるようで、ポピュラーなのは 「一歳でトコトコ歩ける子は成長した後、親から離れて暮らすようになる。 だからわざと転ばせるために背負わせる」というもの。

えーと。
琴葉の誕生日プレゼントは手押し車(っていうんですか?)だったんですが。

大喜びで押して歩きまくりでした。

その他「一生(=一升)食うに困らぬように」とか 「背負って歩けたらそれは健康に育ったといういうことだ、めでたい」という 地域もあるようで、結局どっちでもいいようなので ポジティヴ・シンキングでいこうと思います(なにそれ)。

というわけで、一歳です。

2002/06/16  タイム・スリップ

予定の時間より少し早く自由が丘に着いたので、裏通りを歩いてみる。 駅から数分歩いたところにハイアネス・ポートという喫茶店がある。

昔。 彼女がこの街のとある美容院に行っている間、おれは ハイアネス・ポートで紅茶を飲みながら、その日まとめ買いしたジェフ・ベックの CD のパッケージを片っ端からぴりぴりと開け、ライナーノーツを眺めながら、 髪を切った彼女が登場するのを待っていた。

あの時座った窓際の席はあの頃のまま。
女の子二人連れが楽しげにお茶を飲んでいる。

サッカー関連の記事を見ていると、良く出てくる物言い。皆様お気づきでしょうか。

「xxxxxxxxxxxxだけど、これがサッカーなんだ」
「xxxxxxxxxxxxだけど、これがワールドカップなんだ」

当然xxx…の部分はコメントする人間によって違うわけです。 「予選敗退なんて想像もしていなかった。けれど結果はこうだ」とか 「同点に追いついて、流れは我々にあったが、もう一点が届かなかった」とか 「ほんの一瞬のミスが相手の得点につながってしまい、それが勝負を決めてしまった」 とか、まぁいろいろ。そして、この後ろに伝家の宝刀、件のセリフが続くわけです。

「だけど、これがサッカーなんだ」

まぁプレイヤーは良いんですけど、解説者も頻繁に使ってるように思えます。 で、ちょっとそれ、ずるいんじゃないの? なんとなくキレイにまとまった感じがするし、 ぽんと言われると、そうだよなぁとか思っちゃいそーになるんですが、 良く考えてみると、それ、特に何も言ってないよーな気が。

これ、使えないかな。

おれの仕事に応用するってーと…「インフラ」とかかな。「なんでこんなに 頻繁にマシンがダウンするんだ!対策手段は講じてるのか!」とかクレームが 来ますわな。

「それはメーカの方でも全力挙げて調査中であり、代替機の準備もしています。 しかし、これがインフラなのです」

どう?どう?え、駄目?あ、そう。

2002/06/15  疲

突然の電話で睡眠が破られ、時計を見ると六時半。 どうしてこんな時間に。ちょっと非常識じゃないか。 電話は義理の弟から。どちらかといえば志緒が聞いたほうが良さそうな内容。 内線機能で一階の親機を呼び出すと、うるさい呼び出し音で 琴葉を起こしちゃってマズいな、 と思いつつふらふらと階段を降りると志緒は料理中。 琴葉も遊んでいる。なんだ、今日は二人とも早起きなんだ。 おれはもう少し眠るよ。と二階に行った時に気づいた。

そうか、おれ、夕方寝したんだった。

2002/06/14  さぼるな

琴葉が生まれてしばらく、志緒は鬼のような勢いで育児日記をつけていたんだけれど、 最近はすっかりペースが落ちて、一週間に一度とか、それってもう全然日記じゃ ねーだろっつー頻度でしかノートを開かなくなったようだ。 琴葉が大きくなってからこれを読んだら、「ああ、お母さんはこの辺で飽きたんだな」 とモロバレ。

「思い出して書こうとしてもダメだねー」って当たり前だぜ全く。 こういうのはなぁ、コマメに書かなきゃダメなんだコマメに。と言いながら 6/11 の日記を今日書いたのは何を隠そうこの俺様だ。

本日午前中にあった定例会議で。出席メンバーから発せられた 血も凍るような一言。

「りおさん、最近メキシコ人の歓迎会やりませんでした?」

繰り返して言うけど、おれが映ったのってホント 3 秒ぐらいだよ? なんでさ。 なんでなのさ。嗚呼。悪いことは出来ないものです(悪いことなのか?)。

つか、ひょっとしてこのページバレてる? という想像はあまりに怖いので封印。

2002/06/13  与えること、受けること

最近琴葉は「どーじょ」と喋る。

玩具やおやつを「どうぞ」と言いながら琴葉に手渡していたら、いつの間にか 覚えたようなんだけれど、問題は、ものをもらう時の言葉が「どうぞ」だと 覚えてしまったらしいところ。玩具を手渡されると「どーじょ。どーじょ」と 言いながらぷんぷん振り回したり。

さらにここ数日は、渡す時も「どーじょ」を言い出した。うむ。それは正しい。 どーじょ、と言いながら玩具を手渡してくる。よしよし。「ありがとう」と受け取り、 改めて「どうぞ」と渡してやると、 やっぱり「どーじょ」と言って受け取る。うーむ。

「与えることは、受けること」なのだなぁ、と…
え、なんか違う?

ところで、「どーじょ」と言って手渡して来た赤ちゃん煎餅を、ありがと、と 取り上げた途端に泣くのはやめてください。「どうぞ」ってのは何かを渡す時に 使うんだってばさ。

2002/06/11  テレビ出演

えーと、夕刊のテレビ欄…NHK の…ニュース10…「メキシコサポーター日本 滞在記」あーこれだこれだ。

例のヤツです。 撮影の場では、なるべくカメラの視界に入らないよう、上手く場所を移動していた つもりだったが、さて。

まず、成田空港のシーン。 「違う国の文化が学べるので楽しみだよ」とにこやかなハビエルさん。 そして我が町内会のホームステイ先へ。「ぼくの(メキシコの)家はデカいけど、 家の大きさは問題じゃないよ」さりげなく失礼なコトを言っている気がする ハビエルさん。

そして問題の歓迎会シーン。

出迎えられて
部屋の全景が写って[*]
器用に寿司を食って
日本のオバサンに「なんの酒が好きなんだ?」とか聞かれて
奥様のレティシアさんがちょっと不器用に寿司を食って

以上、30 秒ほどのシーン。当日、NHK スタッフの方達はたっぷり 一時間以上その場にいたはずだ。つまり、使われた部分は 30 秒 / 3600 秒 = 1/120 に過ぎないということだ。いやはや。 大変な仕事です。

ちなみにおれは、「部屋の全景」シーン(上記[*])で 3 秒ほど映ってしまった。ふ、不覚ぢゃ。修行が足りん。 まぁでも 3 秒だしな。さすがに誰も気付かんだろう。よかったよかった。 と安心してテレビを見終えたその瞬間、電話が。

「ども。おぐしです」

ななななななななんだよおれは悪いことなんてしてないぞしてないったらしてないぞ。

「テレビ見たよ」

ひいいいいいゆゆゆゆ許してつい出来心で。 しかしホントにほんのわずかしか映ってないじゃないかっ。なんであんなの 分かるんだよっ。

「どっかで読んだよーなネタをテレビでやっててさー。を、ひょっとして、と 思って見てたからさ」

うらむぞ。日記。って書いたのはおれだが。

2002/06/10  こんな日に限って

朝。駅のホームに着いてみると、ごったがえす人、人、人。
なんぢゃ? なにごとぢゃ?

車両故障だかなんだかで遅れているらしい。まさにすし詰め状態。 久しぶりに身の危険を感じる乗車率。軋む肋骨。明らかに薄い酸素。霞みがかる意識。 菊名で降りた時の、外の空気のうまさ。

何もこんな日に限ってダイヤが乱れなくてもいいんじゃないかと思う。
本日、時の記念日。

2002/06/09  おめでとう

おれのおかげで、初戦、ベルギーを相手にドロー、勝ち点 1 を 獲得した日本。今日は対ロシア戦であります。

日本の命運を握っているのは稲本でも中田でもトルシエでもなく、このおれなのだ ということは、ここをお読みの皆様は既に理解なさっていると思います。 そしておれ自身もそれは認識しているのですが、 でもやっぱりちらっと見たいじゃないですか。熱狂的サッカーファンの送り込む スパイに、おれがテレビを見ていることがバレたら多分サイレンサー付拳銃で 消されてしまうので、 こっそりと慎重に辺りを窺いながらテレビの前に座ってみる。

前半。いくつかチャンスはありますが得点に結びつかず。またロシア側も シュートが決まりません。硬直状態。ベルギー戦であっけなく決められてしまった ゴールのシーンが頭をよぎります。この後、後半戦でそういうシーンを 見せ付けられてしまうのか? 日記の一行目は「皆様申し訳ありません」なのか?

ちょっと気分を入れ替えるべく、風呂でも入ってくっか。ま、後半の最初の方 ちょっとだけ見逃すぐらいですむだろ。つーて風呂から出てきたらですね。

点を入れてるよ! 日本! なぜさ! なぜおれはその感動的なシーンに めぐり合うことが出来ないのさ!

ジンクスは死なず。
見たいよ。日本のゴール。それは叶わない夢なのですか。

2002/06/08  パーティ気質

なんてったってワールドワイドなイベントなのでありまして。 その余波は小さな我が町内会にまで及ぶわけなのでありまして。

ワールドカップ開催期間中、町内会のとあるお宅に、 メキシコ人サッカーファンがホームステイすることになり、 有志で集まって歓迎会をやろうじゃないか、ということになったらしい。 さらに、NHK と朝日新聞が取材に来ることになったらしい。 なんだか話が大袈裟になっている。

で、何故か、不義理が服着てドラム叩いてるよーなおれにも声がかかってしまった。

基本的に自分はパーティ気質(?)じゃないと思ってるんですよ。おれ。 さらに今回は、サッカー観戦にわざわざメキシコからやって来ちゃうようなヒトの 歓迎会です。対して、自分のサッカーの知識といえば「ドーハの悲劇」「ゴンゴール」 「神の手」「ジダンが地団太」という程度の言葉がアタマの片隅に しまい込まれているのみ。 つい数日前に「予選リーグは 4 チームからなるグループに分けられ、 上位 2 チームが決勝リーグに進出」という仕組みを知り、未だに如何なる ファールで PK になるのか理解できない、という状態だ。

まずいだろう。無理して話そうとするとどうなるか。 「メキシコってーと、えーと、なんだ、そう、サボテン!サボテンのトゲってのは やっぱ痛いっすか?」「…」全然会話にならないじゃないか! 想像するだけで恐ろしい。

まーでも隅っこでニコニコしてればいいか。枯れ木も山の賑わいってやつだ、 と出席させていただいたのですが。

とあるおじさんが一人、飲みすぎてしまった。

例えばドラマやマンガなどで描かれる、ステロタイプな「酔っ払いのおじさん」 ってどんな感じですか。声が大きく、同じ話を繰り返し、その場の空気を 意識しない話題を連発し、どうも態度が尊大で…違います? そんな風な、 絵に描いたようなキャラクタが突如として現れてしまった。

「メキシコはね、その地下資源をね、大事にしてほしいわけよ!わかる?」

困り果てて曖昧に笑うメキシコ人夫婦。当たり前だ。さらに、何故か取材に来ていた 記者さんにも、

「そういえばね、お姉さん!朝日新聞!誤報が多いんだよ!うん。 (堪りかねてそっと一言注意した奥様に)馬鹿者!こういうことはハッキリ 言っとかなきゃいかんのだ!」

記者やカメラマンの皆さんが、時々部屋の隅で、小さな声で打ち合わせをしている。 同じ隅にいたおれにはその会話が聞こえてしまう。困っているのだ。 困るよな。そりゃ。 追い討ちをかけるおっさん。「いやーテレビのおじさんたち! 取材なんてもういいからさ!飲んでよ!」 「いやその、いい絵がまだ撮れていないので(大苦笑)…」

自分として一番簡単な解決策は「おっさん、迷惑だから出て行けよ」と ノドまで来ているこの言葉をホイと出してしまうことだったんだけれど、 この状況でケンカを起こして、みんなが一生懸命準備してきた会をつぶしてしまうのも マズイだろうという思いが、それを押しとどめた。

それでも、もう見ていられなくて、逃げ出すように会場を後にする。 こういう事態をさらりと受け流せるのが「オトナ」なんだろうか。 やっぱりおれはパーティに向いてなさそうだ。

2002/06/04  ジンクスは生き続ける

以前、「おれが見ていると日本は負ける」という 恐ろしいジンクスがこの世には存在しているという、哀しい話を書きました。 皆様も涙で画面が滲んだのではないかと思います。

本日、ワールドカップ、ベルギー対日本戦。
会社から帰ってみるとテレビが熱い。素晴らしいゴールでした!日本やりました! 同点です!ベルギーから点を奪いました!と絶叫するアナウンサー。

そうですか。すごいじゃないですか。こりゃ今日は期待していーかもしれんな。 取り敢えず着替えて、手と顔洗って来よっと。いそいそ。じゃぶじゃぶ。ふーさっぱり。 さてテレビテレビ。

決まりました!稲本やりました!日本逆転!

ちょっと!だからおれ見てねえよ!見てるとき入れてよ!見てるとき! ったくどーなってんだよ。しかし押してるってことかのぅ。腰を落ち着けて見てみるか。 とテレビの前にぺたんと座ると、

ああああーっ!入ったゴールだ、日本追いつかれました。どよめく場内。

…何故だ。何故おれが見た途端。どうしてだ。嫁、まじめに怒ってます。 曰く

「今すぐお風呂入ってきて。お願いだからテレビ見ないで。日本のために。お国のために」

…お国のため、ってあなた。わかったよわかりましたよ。見なきゃいーんでしょ見なきゃ! つーて風呂から上がったら同点のまま試合が終わっていました。

というわけで、日本が歴史上初めて勝ち点 1 をあげられたのはおれがテレビを 見なかったおかげなので皆ひれ伏しやがれコンチクショウ。

お隣韓国は勝ち点 3 ですし、テレビを通して見る分には、 国民の盛り上がりはさらに上な気がします。 いろんなサポータへのインタビュー映像の中で、愛すべき人が一人。

「もう、もう感動で声が出ません!うぉぉーーーっ!

出てます。

2002/06/03  WEB の印象

先日、散歩してたら「フルヤマ・オーディオ・ラボ」なる店を発見。 看板には URL も書いてある。戻って早速見てみました。 ここです。

このサイトを見た人はどのような感想を持つのでしょう。 「世界的に大好評!」「世界に誇る FLAT スピーカシステム」 「正に Loudspeakers for a new age」なんて 字が躍っていて、おれは知らないけどひょっとしてマニアの間では 評判のユニット屋だったりするのか? と思ったりして。 (実際、サーチエンジンでは "FURUYAMA AUDIO LAB" で何十件か引っかかりました)

しかし。その実態は。

小さい店なんですよ。表にダンボールとか積み上げてあって、 ここってなんかの卸?という感じで、ヘタすると店に見えない。 勇気を出して(勇気を出さなきゃならんのだ)そーっと中を覗いてみると、 クラシック音楽がそれなりの音量で鳴っていて、リスニングポイントに置かれた ソファにはおっさんが一人、口を開けて昼寝をしている。

「世界的に大好評」の裏側を垣間見る昼下がり。
肝心の「音」に関するレポートが出来なかったのは「おっちゃんお休みのトコ すまんけど試聴させて?」と言い出せなかった、おれの勇気不足です。

と、これを書いてたら猛烈に再挑戦したくなってきた。

2002/06/02  自分の言葉で

世の中にはコピーバンドってヤツが星の数ほどあるわけですが、 コピーバンドってのは何が楽しいんでしょうね? と改めて考えてみたりして。

とある曲が大好きで、その曲で演奏されているフレーズがまた大好きで、 そのままの形を自分の手で再現してみたい、という気持ちはとても良く分かるし、 実際おれも星の数…とはいかなくても、イチゴ一パック分ぐらいのコピーバンドは 演ったんじゃないかと思われます。

でもね。なんかね。最近疲れちゃいました。

例えばある曲をコピーして、バンドで演奏中、「ここはどーゆー感じに しよーか?」ってトコロがあった時。「オリジナルはどーなってるんだっけ?」と その場で CD 聴いてチェックするってのが良くあるケースだと思いますが、

「だいたいこんな感じ?」「つかこーゆーキメ入れちゃう?」「うしゃしゃしゃ それ原曲と全然違うじゃん!」「でも盛り上がるし」「本人、本当はこーゆー 方向に仕上げたかったんだと思うね。電話で聞いてみ」「って本人もう死んでるし!」

みたいなさ。イーカゲンな方向にハナシが進んじゃったら面白いと思ってるつーのは 不遜な態度ですか?

自分の言葉。自分のフィルタ。それが見えない演奏に意味はない。 いや、今後一切、きっちりコピー系のバンドは演らないということじゃない。 ここまできっちりコピーしたかったんだ、それほどまでに、このアーティストの 全てを愛しているんだ、ということがありありと見えるならば、それはそれで 一つの主張だろうから。

結論。コピーを「不本意に強いられる」ようなバンドは減らしていこう。

…止めよう、という断言じゃないところが弱すぎ。

2002/06/01  なんでそうなるの?

居間に一対のスピーカが置いてあります。 壁からの距離や若干内側に向けた角度など、 それなりにこだわってセッティングを煮詰めたんですが、 最近我が家に生息する小型怪獣(特徴: 人間の言葉が通じない)が スピーカ背面のケーブルを引っ掴んで喜びやがるので、 泣く泣く、壁ギリギリに近づけ、壁と並行にセッティングすることにしました。

最近あまりデカい音で聴いてないし、前はこだわったけど結局細かいハナシだし、 どうでもいいんだよこんなことは、と思いながらチェックしてみると、ヴォーカル等 センターの定位がボケまくり。どうでもよくないよ!

「定位置に座って聴くとかしてないじゃん。このごろは。使ってもいない玩具を 取り上げたら怒る子供みたい」

喝!「音楽」を「使ってもいない玩具」呼ばわりするんじゃねぇっ!

まぁでもしばらくは妥協するしかないんかなぁ。 おっと今度は MD 収納箱が狙われている。 うわわわ食うな食うな

若が来たので、おもてなしということで(?)ドナルド・フェイゲンの教則ビデオを 久しぶりに見る。

このビデオ、Steely Dan の古い曲などを題材に、ブルーズに様々なアイディアを 加えていくことで曲を作っていくプロセスを説明する、というものなんですが、 見るたびに思うこと。

Steely Dan の曲って「どこがブルーズなんだよっ!」つー感じです。 で、ブルーズからそこへ変化して行く過程はそりゃ面白いんですが、 我々が知りたいのは、そもそもその珍妙なアイディアを どうやって思いつくかという、言うならばアナタのアタマの構造なんじゃないかと。

どうだい。ドナルド? (友達かよ)

「例えば粗悪な輸入盤とか、ピンホールあいてたりするんだぜ」

えー?おれ見たことないよ。穴のあいた CD なんてさ。

「おれの手持ちだと、Robben Ford の Talk to your daughter なんて ヒドかったな。持ってなかったっけ?」

持ってます持ってます。でも穴なんてうわぉ!

プラネタリウムのようだ。


▲ 日々 に戻る

▲ INDEX Page に戻る