September

2001/09 version

2001/09/29  理不尽な恐怖と怒りと出費と作業

最近、近所で「連続放火事件」が起きている。犯人未だ捕まらず。 今日未明には、ついに同じ町内会に住む人の車が被害にあった。

防犯ってのは「犯人の心理を読む」という側面があると思うんだけれど、 放火愉快犯の心理がわからない。何がどう燃えると楽しいのか。 びくびくしているのか、大胆なのか。どうにも気持ちが悪い。結局「燃えるものを 置かない」とか「明るくする」なんていうアタリマエの方法しか思い付かない。

うちにはカースペースと玄関の間に大きな階段があって、そこが暗いので、 近所のホームセンターでセンサーライトを購入し、取り付けることにした。 ライトを板にネジ止めし、板に金具を取り付け、金具と階段のフェンスを タイラップで縛り付ける、というやり方で。

嗚呼。文字で書くと、とっても簡単な作業に見える。

この手の作業が苦手なのは町田一号の一件 でも明らかなのですが、やっぱりダメでした。なんでこう不器用なんだよっ。 いつもおれを絶望の淵へと突き落とす、その名は日曜大工。ライトに出費し、 やりたくない作業を強いられ、作業の出来もひどく、設置中に改めて庭を見ると 荒れ放題で悲しくなるし。一応灯りが点く様にはなったものの気分は最悪。

犯人憎し。ってなんかズレてる気がするけど。結論は同じってことで。

2001/09/27  新宿にて

久しぶりにスーツを着て、新宿のパークタワーへ。 某ソフトメーカー主催のオープン・ハウス・ミーティング。 参加者は 20 人もいないぐらいか。 分散コンピューティング環境の管理等を行っている方を対象とした、 こぢんまりとした集まり。

おれ以外にも一人で参加している人が何人かいて、ちょっと声を掛けてみる。 三菱自動車の人やソニーの人。

ここを読んでいる皆様におかれましては、人と会うってーとどうしても 「どんなミュージシャンがお好きですか?」 「楽器は何を?」てな会話になりがちでございますね。え、なりません? 変だな。 ま、いいや。とにかくですね、私が言いたかったのは、異業界の方との 会話というのは楽しいものです、ということです。

って思いっきり同業じゃんかよ!

というのが本日のオチでございます。

三菱自動車って、他社のクルマに乗って通勤すると通勤費(ってガソリン代かしら)が 出なかったりするらしーです。トヨタとかもそーなんでしたっけ。ちなみに 三菱自動車に勤務する若者はみんなランサー・エボリューションに乗っている、 というのはおれの思い違いだったようです。え、当たり前?

でもスバル勤務の若者はみんなインプレッサ(もうやめます)

2001/09/26  沖縄料理を食いつつ

北村君が「びんたくらうど脱退記者会見」をやるとのことで呼び出され、 若と一緒に拝聴する。

メンバー同士のリスペクトがない(あるいは感じられない)ってのは あまり幸せな状態じゃないと思う、とか、 とてもまとまった出音のバンドだった、とか、 ゴーヤーマン・ハニーは悪くないと思う、とか、 そんな与太話。

「ベースを手放す」なんてハナシまで飛び出して、まぁそれは勢いで出た発言かも しれないけど、それを聞いて、おれは楽器やバンド活動をやめることを 考えたことがあっただろうか、てなことを思った。

高一でバンドらしいバンドを組んで以来、活動中/休止中含め全くバンドに 参加していないという時期は、就職してすぐの一年間弱だけだった。 そしてその間も、このまま楽器を止めるなんてことは全く思っていなくて、 なんの疑問もなくスティックやギターに触れ続けていた。

「もし自分の目が見えなくなってしまったら」なんて、普段健康に 生活している時は考えない。時々「最近ちょっと視力落ちたよなぁ」とか思ったり する。

朝、飯を食って歯を磨いた後、スティックを持ってパッドを少し叩いて、 それから着替えて出社する。あるいは帰ってあー疲れたと腰を下ろす時についでに ギターを抱えてみたり。そして時々「こういう技術があるといいなぁ」とか 思ったりする。

自分と楽器との距離。

2001/09/25  気分転換

若曰く「楽しいことだけ考えるべし」 梅ちゃん曰く「次の日になると忘れてます」

…そういうことがおれには難しいってハナシなんですが(涙)。
でも、「気は持ちよう」「明日には明日の風が吹く」なんだよな。きっと。

…いやですから、そういうことがおれには難しいって(堂々巡り)

2001/09/24  新ジャンル開拓

今までに買ったことのないジャンルの CD を選ぶというのは 難しくも楽しい作業だ。

どういうミュージシャンがいて、それぞれがどんな特色を持った演奏をするのか。 現在そのジャンルではどういう傾向のサウンドが流行しているのか。 マイナージャンルであるほど、そういった情報を得ることが難しくなる。

今回もなかなか手強い。ヴォーカリストやコーラスグループの名前を見ても、 如何なる歌い手なのかが判然としない。CD を手に取り、曲目を眺めてみる。 かすかに記憶のある曲名もある。これが手がかりとなるだろう。 最近流行った曲を収録した CD もあるが、 やはりここはトラディショナルな一枚を選んでおくべきかもしれない。 どうやらこのジャンル、一曲の長さが短いらしい。二枚組で 60 曲も入っている ものまである。あっ、この曲は知っているぞ。 こっちのベスト盤には入っていないのか。しかし逆にあの曲は向こうのベスト盤に ないし。 という感じでしばし店頭で悩んだ末、ようやく購入したその CD のタイトルはっ。

KING TWIN BEST SERIES
よいこのどうよう

であるっ。

子供たちの大好きな曲がいっぱい!!
童謡 CD の決定版 2 枚組、ベスト 60 曲

日本や世界の子守歌、童謡ばかりを集めたベスト 60 曲。
この CD を聴いて育った赤ちゃんや子供たちが、
お父さんお母さんになった時にも心に残っている
名曲ばかりです。

ときたもんだっ。

やっぱさ、その「だんご三兄弟」とか「アンパンマンのうた」とか いらんのではないかと思うわけですよ。「むすんでひらいて」 「かわいいさかなやさん」などのオーソドックス路線を押さえ、さらに「おおきな ふるどけい」「アイアイ」などのポピュラー路線(ってなんだよ)も収録。 個人的イチオシの「あめふりくまのこ」が入っているというのが最後の決め手。

って結局親の趣味だっつーだけっすね。

しかしこれが侮れません。自分が知っているものとは随分アレンジが 違っていたりして、それなりに進化(というか変化というか)はしている模様。 それから特筆すべきは「転調が多い」ことであります。 60 曲のうち何曲に転調が含まれていたのか 数えたわけではないんですが、あっ、この曲も転調してる、と何度も思いました。 そう志緒に言ったら「あたしもそー思ってた」だそうで。 二人してドコ聞いてんだよっ。

この CD に慣れ親しめば、転調というものに抵抗がなくなるでしょう。 以前の冗談が冗談ではなくなる日が来ます。 えっ、こういうのを親ばかと言う? 聞こえません。

それにしても。童謡。悪くないなぁ。しみじみ。
って癒されてる場合じゃないのか。疲れてんのか? おれ。

2001/09/23  狂牛病とおれの関係

例えば焼肉屋等、大打撃なのではないかと思います。先日もうちの課で 飲み会をやろうというハナシが出て、焼肉屋も候補に挙がっていて、 「『プリオンたっぷり』というのは語感的には逆に美味そうではないか」 などという意見も出されておりました。馬鹿集団です。

まぁ普段から牛肉ばかり食べていることもなく、内臓を好んで食することもなく、 かといって食ったわけがないでもなく、気を付けなきゃなぁ、でも食っちゃったモンは しょうがねぇしなぁ、という「ごく平均的日本人の狂牛病に対するスタンス」で いたわけですね。おれも。

ところがですね。思いもよらなかった、 とんでもないものに危険が潜んでいたのですね。

ワタクシがコンソメ味のポテトチップを愛好していることは知る人ぞ知る、 知らない人は知らない、有名なハナシであります。なんか矛盾してますがそれは 置いておいて、この「コンソメ」にですね、牛が含まれているというのであります。

げーん

私のカルビー・コンソメパンチ摂取量は平均的日本人に比べ圧倒的な高レベルに あることが容易に想像できます。

これまでの人生が。
私の脳裏に浮かんでは消え。浮かんでは消え。
流れる涙をぬぐおうともせず。
いつもと変わらない景色を眺めながら。

買い置いてあった最後のカルビー・コンソメパンチ一袋を丸ごと食するおれってのは 如何なものか。

2001/09/22  学んだ知識

志緒の友達が四人、我家へ遊びに来た。某大学の、人文学部歴史学科研究室の 仲間達である。学部は違うが一応はおれとも同級生なわけで、 おれに取っては「顔は知っている」という程度の方々。

今回は「琴の顔を見る」が表向きの目的なので、って別にイカガワシイ裏があるという 意味ではなくて、まぁ仲間が集まる時って何か口実みたいなものがあったりするじゃ ないですか。ウチアゲやりたくてライブやるとか。ってそれはちょっと違うか。

閑話休題、四人のうち三人は既婚、さらに二人は親という状況なので、 自然とそっち系統のハナシが多くなるわけですが、そんな雑談の中にもちらりと 「歴史学科」出身を感じさせたりするのですね。

例えば、子供→名付け→姓名判断、と来て、

「漢字の画数とかだから、元々中国から来たんじゃないの?」
「でも苗字と名前が二文ずつの名前が基本になってるのよ」
「中国は一文字 + 二文字が多いよね」
「でも例外はある。司馬遷とか諸葛孔明とか」

なんてね。おれはもうほとんど、工学部機械工学科熱機関工学研究室軽音楽分室、 てな感じだったからなぁ。ちなみに志緒もかなり歴史学科軽音楽分室なクチなので、 なんか横でニコニコして聞いてますが、付いてってねーだろ?

いいなぁ。なんか悔しいぞ。 次におれが何かで集まる時はベルヌーイの定理で盛り上がってやる。

絶対無理です。つーか定理の名前以外何も残ってません。

2001/09/21  気分転換の仕方を教えてください(本気)

今更こんなところで宣言するまでもなくおれってヤツは欠点の多い人間で、 数え出したら両手でも足りません。その中でもワースト 3 に入るであろう欠点、 自分でもホントに直したいと思っている欠点が、

気持ちの切替がヘタ

であります。もうホントにダメなんですよ。何かあるとすぐ凹んで、その後の 低空飛行時間が長い。今凹んでるのはですね、9/14 の件 もあるんですが、それに加えてつい先程、歯を磨いていたら歯の詰物が取れました。

ぷしゅー。嗚呼。三連休に暗雲が。

私は皆様に伺いたい。いやなことがあった時の気分転換の方法を。切に。

2001/09/20  どうやったら巧くなるのだ?

先日のテレビ出演ネタを文章にしてみているのだが、これがどうも上手くいかない。 どうもこう、ストーリーの芯が絞れないというか。

なんて書くと、毎回毎回あの馬鹿駄文にそんなアタマを捻っているのかと 突っ込まれそうですが、実は捻ってないです。大抵はフと思い付いたことを わわわわっと書いておしまい。なんですが、今回は思い付きの前に相当大きな ネタがある。そのまま書くと日記だなぁ。どうしようかなぁ。と思いながら 書いてみたヤツを志緒に見せたら、

「で、何が言いたいの? って感じ?」

…出直してきます。つーかてめぇが書いてみろーっ(涙)!

2001/09/17  使い道

部屋にはぽつりと Zaurus igeti MI-P2 が置かれていて、なんだか不憫である。 こいつをうまく使ってやることは出来んかのぅ。

PIM 機能、つまりスケジューラやアドレス帳、ToDo リストにメモ帳など、 に関しては完全に palm に乗り換えてしまった。 会社の PC と Zaurus をリンクする必要は最早無いし、リンクするための周辺機器も 取り払ってしまった。これ以外に便利に使っていた機能というと、 テキストファイルの閲覧、簡単なお財布管理。これも palm で実現してしまった。

palm で弱いのは通信。弱いどころか、おれは palm 用の通信機器を一つも 持っていないので現時点では不可能なのだ。Zaurus はこれが出来る。 では生きる道はここかというと然に非ず。 野外で WEB ブラウジングをしなければならないケースに出くわすなんて、 おれにはほとんどないのですね。さらに、メールは i-mode で読める。

「乗換案内」という便利なソフトが Zaurus には入っていました。しかし これも決定打ではない。まず palm にも同様なソフトが、それもフリーで存在します。 ただ、今それは使ってません。経路検索って毎日のようにするものですか? そしてちょっと目を離すと新しい路線が出来てたり、 料金が変わっていたり。そうなっては価値が半減だ。そして 路線/料金データをバージョンアップするためには金がかかる。

対して、便利なのが i-mode の乗換案内。経路や料金の情報は当然最新。 さらに時刻表とも連動して、例えば「11:50 に恵比寿に行くには、町田発 何時何分の電車に乗れば良いか?」なんてことがすぱっと探せてしまう。 使用頻度、情報の量と精度、コストを考えると、i-mode は決して悪い選択では ないように思われる。

今の所、palm + i-mode (+ PC) で用が足りている、ということか。 うーん。

うーん。

なんか悔しい(なんでだよ)。

2001/09/16  ミュージシャン失格

恵比寿ガーデンホールにて EW&Fiber テレビ出演。その件はまた別途書くとして。

帰り道。小田急線。どーゆーワケだか、若+Sweetness (とゆーバンドがあるのです。 おれは参加していませんが、おぐちんや若がいます) のヴォーカル、エミコさん +おれ、というなかなか新鮮な取り合わせ。

馬鹿話でいろいろ笑わせてもらった後、おれと若は町田で降り、 一旦ウチへ帰って荷物を置いてから、若をクルマで送ることにした。 で、ただいまーと玄関に立った瞬間に気がついた。

おれ、なんか身軽じゃねえ?

ってスネアが! スネアがないじゃんかよ!

こうなるのが恐いので、おれは普段電車の網棚というものを使いません。 魔が差したとしか言いようがない。とにかく、やっちまった。 エミコさんはまだ電車に乗ってるはずだ。携帯も持ってるはずだ。 若は同じバンドにいるわけだし。電話だ。

「あ、すまん、番号わからん」

オーマイゴーッド! んじゃ同じバンドのおぐちんに聞けば分かるのではないか。 多分今ごろウチアゲの最中だろう。電話電話。

電波の届かないところにいるか、電源が入っていません

ジーザス! んじゃ尚美さんはどーだっ! 将を射んとする者ものはまず馬を射よ! いやその尚美さんが馬だってコトではなくてですねあわあわ。

尚美です。電話に出られません

天は我を見放した…てなわけで小田急町田駅へ捜索依頼のため電話。 乗ったのは 20:11 分新宿発小田原行き急行。進行方向向かって左側の網棚。 黒い、妙な形をしたリュック。中には小太鼓。 しかし乗った場所、何両目かが分からない。 駅員さん曰くこの電車、途中でちょん切られて、片方は海老名で止まり、 片方は小田原まで行ってしまうので、何両目なのかが重要な情報なのだそうだ。 とにかく今の情報だけで探してみるので、22:00 になったらもう一度電話 してくれ、とのこと。

祈るような気持ちで 22:00 を待ち、再度電話。なんとなんと、海老名駅で それらしい荷物を発見したので確認のため海老名駅へ電話してくれという。 大急ぎで礼を言い、次の瞬間海老名駅へ電話。

「お客様の荷物かどうかを特定するため、いくつか確認したいのですが」

黒いリュックで、中には小太鼓が入ってます!

「他には何か入っていませんか?」

え? ポケットにスティックケースが入ってます。中にはスティックが。

「えーと…ですね…そのぉ…」

ん? 海老名駅の駅員さん? 何を言いよどんでいるのだ。

「あの…カツラ、入ってませんか?」

は、入ってますっ! アフロがっ!

「(明らかに笑いをこらえつつ)これはもうお客様の物で間違いないですね。 二日間だけこちらで保管します。それ以降ですと警察に行って頂くことになります」

行きます行きます! 明日行きます! てなわけで一件落着。

アフロのかつらを被った経験を持つ人間はどの程度いるのだろう。 多くはないだろう。しかし珍しいというほどでもないはずだ。例えば ファンクミュージックを愛好する人間に取っては、意外にポピュラーな発想かも しれない。

しかし。

アフロのかつらに「助けられた」人間がこの世に何人いるというのだ。
アフロのかつらで身元を特定された人間の気持ちが、 貴方には想像できるだろうか。
でも今日のところは礼を言っておこう。アフロよ、ありがとう。

それよりなにより、ミュージシャンとして、「楽器を置き忘れる」っていうのは やっちゃいけない失態じゃないか。だからおれは今、猛烈に落ち込んでる。

明日、愛器 YAMAHA Maple Custom が帰ってきたら、まず磨いてやろうと思いながら 眠る。

2001/09/15  我侭というか贅沢というか

恵比寿ガーデンホールにて EW&Fiber リハーサル。

「今日はギターいませんけど明日は来ます」
「今日はパーカッション一人しかいないんですけど明日は二人で」
「今はここにボンゴ置いてありますけど明日はこれがティンバレスになります」
「でもティンバレス、皮は叩きません」
「カメリハ? 衣装持って来てませーん」

という状況でスタッフの方もさぞやお困りだったと思います。すみません。 それでもなんとかリハーサルは終わり、一安心。というところに志緒から電話。

「どうも琴の咳が治まらないので、これから小児科に行く。行きの足はなんとか するが、帰りは迎えに来てもらえないか」

てなわけで明日の注意事項もロクに聞かずに電車に飛び乗る。。 大汗掻いて家に着くが連絡がない。どうなったのだ。ええと病院の名前は何と 言っていたっけな。確か…地図はどこだ、を、あったあった、とアタフタしていたら、 志緒と琴が帰ってきた。結局近所の友達に行きも帰りも送ってもらったそうだ。 病院では大泣きしたらしい琴葉もにこにこしている。心配ないようだ。 ふー。良かった良かった。

ふと冷静になってみると、明日の集合時間も分からないという状況だ。 おぐちんに「あのさ、明日何時に行けばいいんだっけ?」と電話すると 呆れながら 12 時だと教えてくれた。すまん。

いやその、ほら、バンドってさ、もちろん演奏するのが一番の楽しみなんですよ。 おれ、そーゆーとこプレイヤー気質ですし。なんだけど、音楽を通した人との つながりというか、そういう「バンド演奏を通して得られる副産物」みたいな ものもまた貴重だと思ったりもするのですね。今日はスネア持ってって、 セッティングして、叩いて、はい帰る、って感じだったのでちょっと寂しいなぁ、と…

健康な時には健康であることの有難さを忘れがち。

リハーサルを終えることが出来、 琴の病気は心配ない状態で、薬ももらった。今日はそれだけで十分有り難かったはず。 その上何を望もうってのさ。

2001/09/14  一緒に風邪

喉が痛い。

明日明後日と例の件で忙しそうなので、 大事を取って、というかまぁほとんどズル休みみたいなモンだけど、 会社を休む。

このところ琴も、けふんけふんと咳をしているし、志緒も喉が痛いという。

てなわけでゆっくり寝てようかと思ったところへ「お隣で漏水」という 事件が持ち上がった。今の所一番有力と考えられる原因はベランダのカサギ からの雨水。構造上の問題となれば、同じ工務店が同時期に建てた我々 五軒の家に取っては同様に大問題。仲介をした不動産屋が状況確認のために やって来るとのことだったので同席。

徹底的な原因追求を要求はしたが、どういう形で決着するのか。気が重い。

2001/09/12  アメリカは遠くない

朝起きて、いつものように NHK を点けると、画面の上と右が切り取られている。 その上辺と右辺にはテロップが。また新しい台風でも来てんの? と見ていると、 テロップの内容は「静岡銀行xx人無事を確認…住友生命全員無事…」 なんだこりゃ? と、メインの画面には炎上するビル。衝突する飛行機。

NHK、だよな? 朝のニュース、だよな?

急いで新聞を取りに行くと「同時多発テロ」という大きな文字。

アメリカ。知人が住んでいる。出張中の親しい友達がいる。出向中の同僚がいる。 そこで生まれた沢山の音楽とミュージシャンを愛してる。

火の粉が、降ってくる。

てなわけでKarizma、入手。 まだ一曲目しか聴いてないけど、手応えアリ。イキナリ 11 拍子。 ドラム炸裂。これだ。これを待ってたぜ!

帯には「いまだかつて、ここまで縦横無尽に弾きまくるランドウをディスクに 刻んだことがあっただろうか?」なんて書いてありますんで、マイク・ランドウ・ ファンもどうぞ。

2001/09/11  ハイテクデバイスのローテクな使い方

ふと、初めて入手した電子手帳、Sharp PA-Z300 を引っ張り出してみる。 何年も前に引退させ、ここ一〜二年は電池も入れていないという状態。 埃を払い、単四電池を二本入れてみると「ぴっ」という音と共に デジタイザの調整画面が出てくる。そしてスケジューラ。

…ん? なんだこの点々は?

えーっ、これ、スケジュールデータが残ってるじゃん。昔使ってたまま。 溯って見てみると、最初のデータは 1996 年 12 月「電子手帳購入」つまり この Z300 を買った時のものだ。 すげえ。これ、データ吸い上げられないかな?

Z300 は PC とのリンク機能を持たない。いや、一応貧弱な機能を持ってはいる らしいのだがその周辺機器を持っていない。しかし Sharp の製品同士ならば 赤外線通信機能を使ってのデータのやり取りが可能なはずだ。 つい先日までメインマシンであったザウルスとの通信を試してみると、 あっけないぐらい簡単に成功。後はザウルスと PC をつないでスケジュールを 引っ張り出せばいいだけだ。

…家の PC にはリンク用のソフトをインストールしていなかったな。 早速インストールぢゃ。ちょちょいのちょいと。ザウルスとの通信設定も… あれ、失敗だ…ポートは COM2 で通信速度は 115200、と…はいオッケー。

あとは Outlook に移すだけさ。Sync 開始…あ? エラー? えーと設定は… せ、設定画面そのものが出ない? 原因不明?

としばしあーだこーだ。どうやらこのソフト Outlook97 にしか対応していないらしい。 ウチの Outlook は 2000 だ。

どう言えば良いんですか。これ。ミスタードーナッツでポイントカード貯めて、 やった! ようやく十点たまった! これでピングーお弁当箱をゲットだぜ! といそいそミスドに行ったら「あ、このキャンペーン昨日で終わってます」と 言われた感じ、でしょうか。

あああ。でもなぁ。やりかけたんだし最後までやりたいよぅ。 しかし Outlook をバージョンダウンするのはイヤだ。 会社にもう一度ザウルスリンクキットを持って行ってインストールし直すのもイヤだ。

てなわけで私が取った手段とは。この手の電子ツールやコンピュータは、 こういう手段を取らなくて済むために在るのだっ。おれはこういう手段が キライだからこそこの手のツールが好きなのだっ。

ええ。入れました。一件一件。手で。キーボード叩いて。

入れながら思ったんだけど、おれ、ホントに週末バンドばっかりだったんだな。 Pulse, EW&F, Music Factory, DoGue, Nice Danger, JK's, TRIP, エトセトラ、エトセトラ。 コンスタントに練習しているバンド、ライブ前じゃないと動かない バンドが一目瞭然だったり。なんてことが分かっても何の役にも立たないか。

非生産的な夜。
いろんな顔や出来事を思い浮かべながら。

やっぱり、注文はキライだ。 梅ちゃんは よく使うらしいけど。ネットだとこんなトラブルはないのかなぁ。

ちなみに注文したのは会社の構内にある売店です。 注文して数日後、「9/4 に入荷予定」の知らせ。9/4 に受け取りに行くと 「手違いがあって遅れている」とのこと。ではいつ入るのかを早急に連絡して くれるようお願いするも音沙汰無し。同週後半に再度こちらから確認に行くと、 「早速担当者に問い合わせるのでしばらく待ってくれ」との回答だったが これも無視。

で、本日昼休み。

  • いつ入荷するのか、そして何故遅れたのかという具体的かつ納得のゆく 説明を本日中に頂きたい。
  • これだけ時間がかかるのが通常であるのか。インターネットで注文した方が 速かったかもしれぬ。
  • 例えばそこにポスターが貼ってあるジャミロクワイならこんなに待たないで あろう。マイナー盤は何か流通形態が異なるのか。
  • 街の CD 屋で運良く当該 CD が発見できた場合は無条件でキャンセルが 可能であるか。
  • 中間回答を頂けなかったのは何か明確な理由があるのか。あるいは そちらの店の客に対する基本的な姿勢がそうなのか。これ以上ないがしろに するなら考えがある。
  • 私が直接掛け合いたいので取引先担当者の連絡先を教えて頂きたい。
という辺りの質問というか意見というかを、ほんのちょっとだけキツ目に 申し上げてみたわけなのですね。おかげで売店内書籍/CD コーナー中の 注目を浴びましたが。てへ。

時間は過ぎて午後四時ごろ。「明日入荷いたしますっ!」という連絡が。 がんばったらしい。つーか最初からがんばれよ。 随分前にも一度、注文して、しばらく経ってから「廃盤でした」と 回答したことがあったよな。 ほとぼりが冷めて忘れちまったおれもバカだが。

二度と使わん。この店は。

2001/09/09  今日はオレの勝ち

母乳冷凍パック作戦は失敗した。 母乳なら飲むだろうという奢り。策に溺れたと言ってもいい。

そして本日。再び志緒は YSL。二度目の挑戦。 試合時間は午後二時から午後九時。その間 7 時間。授乳回数は二回と予想される。 一度は搾乳した母乳。これは前回の反省に立ち冷凍させない。冷凍が失敗の 原因だったかどうかは究明しきれていないが、前回とは異なるアプローチで 挑まねばならぬ。そしてもう一回の授乳時には人工乳を試す。所謂粉ミルク。 これは賭けだ。敵はほぼ母乳しか口にしてはいない。母乳以外の白湯や果汁は 顔中、体中で不満を表明した挙げ句にほとんど飲まない、という苦しい戦況が 続いているのだ。

今回の作戦はシンプルだ。人間の欲求というものを素直に突く。名付けて 「腹が減ってりゃ何でも美味い」作戦。

試合開始直後、二時過ぎ。ちょっと泣く。あやす。笑う。まだまだ。

二時半。また泣く。あやす。悲しそうな顔だ。泣き声は止む。しばらく抱っこして 歩くと落ち着いたようだ。まだまだ。

三時。また泣く。声がデカい。あやす。泣き止まない。頃合いだ。つーか 涙を振り絞って泣いているのでさすがに可哀相である。あああ悪かった悪かった。 母乳を哺乳瓶に移して人肌に暖める。授乳。

をを! ごきゅごきゅ飲んでる! やったーっ!

心配された二度目の授乳(人工乳)も同様の手段で一瓶丸ごと飲ませることに成功。 今回はおれの勝ちだ。

ま、楽しんでるんだけどね。苦労はしつつ。 あるいは「ミュージシャンとしての志緒」へのリスペクトを具体的な形に出来る、 数少ないイベントの一つでもあり。

2001/09/08  いまやろうと思ってたのに…

午前中は西松屋に行って綿毛布その他を買って、 そのそばに文教堂で一冊本を買って 午後は図書館に行って本を返して本を借りて、 少し楽器に触って、 髪を切ってもらって。

充電日、というか。

買った本は、PECT の薄田さんご紹介の「いまやろうと思ってたのに…」。 副題が「必ず治る - そのぐずな習慣」であります。グズが治っちゃうのであります。 ばんざーい。ばんざーい。

この手の自己啓発本、本屋で買うことはあまりないんですね。おれ。 大抵は図書館。それもオモシロ半分で。うまくいく仕事術とか奇跡の時間術とか、 そんな雰囲気の本ね。 で、役に立っているかどうかというのは、現在のぐーたらなおれを見れば 一目瞭然なわけですが(とほほ)、それでも例えば、何百ページもある本の中に 「身の回りを整理しよう」なんてハナシが出てて、そっか、んぢゃオレも 整理してみるか、なんて少し机がきれいになれば、全くの無駄ではないか、 ってなもんです。

まぁ金も出さずに読んだ本に生き方変えてもらおうってのはムシが良すぎる気も しますな。

と、ここで思い当たるのが CD。おれはあまりレンタル CD を 利用しません。CD をレンタルして、あるいは人から借りて、MD に落として、 その MD をそのまま愛聴する、という経験がほとんどないのです。

おれはこの CD に二千円払うのだ、という障壁(?)を乗り越えたものが 今 CD ラックに並んでいるわけですね。さらにワガママなおれの好みに 幸か不幸かフィットしてしまったアルバムだけが「愛聴盤」となる…

…うーん。でもハズレもいっぱい買ってるしなぁ。単にレンタルする枚数が 少ないから当たりに会わないってだけなのか? 考えてみれば子供の頃 図書館大好きで、それが役に立たなかったってことはないしな。

…変だな、書きたかったこととズレてきたぞ。 とにかくおれは今回 1,300 円を出してこの本を買ったのだっ。 なのでちゃんとおれのグズは治ってくれるはずなのだーっ!ばんざーい。ばんざーい。

…しかし「金も出さずに読んだ本に生き方変えてもらおうってのはムシが良すぎる」 としたら、1,300 円で生き方変えてもらおうってのはどうなんですか。

…い、いかん。治らないような気がしてきた。おれのグズ。
ま、いいか。取り敢えずこうしてネタになったし。

2001/09/07  当たり前、の幸せ

綿棒浣腸。皆様あまり聞き慣れない言葉でありましょう。 マニアックな下ネタをつい想像してしまった人は一歩前へ。

何度か書きましたが、琴が便秘で困ってます。いや、困ってるのは親だけで、 本人は全然困ってなさそうなんですが。で、一週間に一度くらい病院あるいは自宅で 浣腸、ということに相成るわけですが、これ、クセになってしまうので 良くないらしいのですね。以下、役に立つ人が非常に限定されそうなネタですが、 赤ちゃんの便秘を解消するには

  1. 水分を採る
  2. へその辺りを中心に「の」の字を書くようにマッサージ
  3. 足を折り曲げ、腿でお腹を押すように運動
  4. オリーブオイルを含ませた綿棒をこーもんにぶすっと挿して刺激する綿棒浣腸
  5. それでもダメならいちぢく浣腸
てな対処方法があります。ちなみに 4 番まではクセになることがない、望ましい(?) 方法。うちの琴は「それでもダメなら」という 5 番に 頼るしかないという状態だったのでありますが、 今日は二人がかりで 3 番と 4 番の合わせ技で攻めたところ、見事解消。 めでたい。酒だ酒だ。いやおれは飲めないけど。

それにしても、当たり前のようなことが、実は当たり前じゃないのだということに 気付かされるのであります。

2001/09/05  翼を下さい

プーマテック社(下記 Intellisync を発売しているソフトメーカ)の WEB サイトを ひょいと見に行ったところ、

プーマテック Intellisync for Palm3.7J
「4割もちますキャンペーン!」を 9月6日より 実施

あ…あの…? ワたーしニポんゴよクわかりーマセん。ぱーどん?

これまで通常価格12,800円だったところ、
価格はオープンプライス(予想実売価格:5,800円前後)となり、
全国の量販店ならびに専門店でご購入いただけます。

えーと…ですから…ボクたんが昨日買ったのは………ちゅどーん(←死んだらしい)

今回の PDA 交代劇、ワタクシ不当に高い社会勉強料を払っている気がするんですが。

近所に住んでいる志緒のお友達、の妹さんがつい最近出産した。 で、その妹さんの話。なんでも「水中分娩」だったそうで、それだけでも 結構「へええ」ってな感じですが、なんとですね、その産院ではですね、 出産時、陣痛に耐えながら、さあ赤ちゃんが出てくる! がんばって! という その時にですね、

「翼をください」を歌うんだそうです。

歌うことで呼吸に良い影響がありそうだとか、その効果はわからないでも ないんですが、想像してみますと、

お母さん「ああっ、痛くなってきました!」
助産婦さん「いま〜 わたしの〜」
お母さん&助産婦さん「ねが〜いごとが〜」

そして赤ちゃんがどんどん出てくる! さあもうすぐだ! そして歌はサビ!

お母さん&助産婦さん「この大空にーっ! つばさを広げーっ!」

…かなりすごいです。これ↑多分冗談でもなんでもなくて、ほとんど現実このまま だと思います。

曲は選べるらしいんですが、特にこれという曲が無い場合は 「翼を下さい」になるんだそうで。考えてみればなかなか選曲も大変ですね。 静かに始まり、大きく盛り上がるような歌が良いんでしょうな。例えば James Brown の Sex Machine みたいな、あまり起伏のない曲はダメでしょうな。 唯一の展開部でほとんどヴォーカルないし。 しょうがないからギターのカッティングを歌ったりする。

お母さん&助産婦さん「ちゃらつくちゃらつちゃっちゃっちゃっ! ちゃらつくちゃらつちゃっちゃっちゃっ! これ何回繰り返すんでしたっけ?」

産まれません。

雨にも汗にも濡れることなく、改札を出ると乾いた涼しい風が吹いていて、 空を見れば高いところに雲がある。秋だ。

ふと、世界で一番遠くにいる人のことを思う。
地球の裏側では、どんな風が吹いているのでしょう。

2001/09/04  Zaurus がオススメ!

ヨドバシカメラで、一つの箱を持ち、箱に書かれた文字を何度も読み返す男が一人。 じっと動かない。いつから、そしていつまでそうしているのか。

実はこの男、昨日もここに来たのだ。そして同じ箱を同じように見つめていた。 ため息を一つ落としながら元あった場所に箱を戻して去って行った。 そして今日。男はついに決心する。箱を持ったままレジへと歩んでいく。ゆっくりと。

みょーん。買っちゃったよ〜。IntelliSync for Palm。ポイントカード使ったんで 払った金額は 3,000 円ほど。これで Palm と Outlook 間で同期を取れます。

これが何を意味しているかというと、Zaurus の引退です。 引導を渡しちゃって良いものかどうか、悩んだ悩んだ。

良いマシンでした。MI-P2。通称ビジネス・アイゲッティ。 いえ、今でも良いマシンだと思っています。十分現役で通用する、と。

Palm 使いの方々は Zaurus を評して、いろんなツールをインストールして自分なりの マシンに仕上げることが出来ない、なんてことをおっしゃいますが、実はそんなこと 無いんですよ。Zaurus には More ソフトを追加するという機能がありまして、 市販、またはフリー/シェアウェアをインストールして拡張していくことが 出来るのです。 多機能な出納管理ツールや CSV ファイル編集/閲覧ツール、 テキストファイルリーダー、Telnet/Ftp、ファイル操作ツールなど「使える」 ツールがフリーで提供されているのです。

PC とのリンクも問題なし。クレードルに載せてワンタッチでシンクロ、 という操作は Palm に引けを取りません。

Zaurus と Palm のコンセプトの違いを端的に表しているのが手書き入力方法です。 Zaurus の漢字認識率は、日本発 PDA を引っ張ってきただけあって他を 圧倒しています。対して Palm は Graffiti という独特の一筆書きアルファベット しか認識できません。しかし認識速度は段違いに Palm が早い。「多機能」と 「速くてシンプル」。これは好みでしょう。

通信機能の充実も Zaurus の長所でしょう。もちろん Palm でも通信はできますが、 メーラやブラウザは後からインストールする必要があります。また、Palm 用の 通信ケーブルは高価です。通信アプリケーションを最初から持っている Zaurus に比べ若干敷居が高いと言えるでしょう。

どうです。良いマシンでしょう。アイゲッティ。乗換案内も辞書も付いて、 10MB の大容量メモリを搭載して、 さらに今ならコンパクトフラッシュ 16M と PC 接続キット(クレードル + ソフト)、 さらに携帯電話との接続ケーブルも付いているんですよ! まさにフル装備! 驚きです!

誰か買ってくれません? とほほ。
なんのために修理したんだ。おれ。

2001/09/03  メディアが敵に回る時

F1、面白いです。 長くなったんで独立させました。

2001/09/02  晴後雨後晴

朝、志緒と琴を車で送った後一人家に帰る。 曲の構成図をプリントアウトしたり、 ちょっとスティックを持ってウォームアップしたり。 そろそろ出掛ける時間。行き先は三軒茶屋。昼飯はどうしようか。 三茶でパンでも買うか。いやそれも面白くないな。早めに出てどこかで食おう。 普段行かないところがいい。さりとて遠回りしている暇もない。

そんなことを思いながら電車に揺られている。長津田に着く。田園都市線に 乗り換え。待てよ。長津田ってよく通るけど、降りたことはほとんどないな。 何がある街なんだろう。喫茶店の一つぐらいあるだろう。出来ればちょっと 音楽っぽい名前の店がいい。

駅前にあった周辺地図を眺めてみる。 あ、これがいい。喫茶店「アルペジオ」。取り敢えず名前は完璧だ。 迷わず歩き出す。人通りは少ない。小さな街だ。ほどなく到着する。

落ち着いた照明。奥に大きなプロジェクタがあり、多分外国であろう、美しい景色が 映し出されている。そして流れる「美しき青きドナウ」。ランチを注文する。 もちろん食後のコーヒー付きだ。ゆっくりとした雰囲気の中で本を広げてみる。 良い時間だ。

その時、携帯電話が。

「あのねー、ごめん。カギがないの。普段入ってるはずのポケットになくて。 どこかで落としちゃったみたい」

しえええ。落としたってあなた。つまりそれは家に入れないってことじゃ ないっすか。おれにも経験がありますが。

「で、多分クルマの中だと思うんだけど、見てくれない?」

わたくし、もう外にいるのです。長津田の喫茶店でランチを今まさに 頂こうとしておるところなんでございます。

「…」

彼女の現在位置は青葉台。長津田は帰り道上にある。今すぐ電車に乗って 長津田駅で落ち合い、おれが持っているかぎを渡せば双方に無駄のない形で 問題が解決する。それで行こう。しかし鍵をなくしたとなると、やはり用心のため 鍵ごと付け替えなければならんな。もんもん。つい先程までのゆったりした 心持ちはどこへやら。急いでカレーを平らげ(おいしゅうございました)、 コーヒーを飲み干し(おいしゅうございました)、駅改札に向かうと、をを、いたいた。 父母の騒動を全く意に介さず眠る琴。

その後、三茶のスタジオでドラムをセッティングしている途中に電話。 やはりクルマの中に落ちていたそうだ。一安心。

それにしても、降ったり、晴れたり。
強い心を持ちたいものよ。

スタジオでは、三時間ぐらいかけて、たった一曲を仕上げていく。 手応え。

2001/09/01  愚痴ってみる

わだかまりを吐き出してみる。 一旦「言葉」という形にして眺めてみると、整理がつくこともある。 演奏する場を与えられること、 演奏やアレンジに関して考えること、 それはプレイヤーとして喜びであるはず。 そしてそれが、バンドにとってささやかな貢献となるならば、 おれにとっちゃ上出来だ。 だから、おれは明日もリハに行こう。 おれに出来ることを演ろう。

愚痴を聞いてくれてありがとう。

今日は新宿で Jeff Beck セッションがあったようです。
今日は町田にリー・オスカーが来たらしいです。
横では琴がぱたぱた動いています。

自分の中の選択肢と、優先度と、こだわりと。


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