2010年の女性の雇用者数は2329万人と過去最多になりました。しかし、男女間の賃金格差は広がっています。男性のフルタイム労働者の賃金を100とした場合、女性は69.3で前年より0.5ポイント減少しました。
私たちは09年夏に、日本政府のILO100号条約違反の是正を求める申し立てをILOに行いましたが、6月には勧告が出る予定です。
今年はパート労働法の見直しの時期でもあり、厚労省による「今後のパートタイム労働対策に関する研究会」の報告書が夏には出されようとしています。研究会では、同一価値労働同一賃金を実現するために、職務評価をどのように取り入れるのか議論もなされています。
今回は、ILO前理事の中嶋滋さんに、ILOの活動理念やEU諸国の運動および100号条約申立に対する勧告内容をご報告いただきます。また、中国電力を相手に男女賃金差別裁判を闘っている原告の方から、現状を語っていただきます。
均等待遇と公正な雇用を実現するために力を携え、運動を広げていきましょう。