5月に新潟で開かれたG8労働サミットでは、ILO(国際労働機関)のディーセント・ワークの推進や格差解消が課題であると確認されました。ディーセント・ワークとは、「人間らしい仕事(十分な収入を生み、適切な社会保護が供与された生産的な仕事)」を意味し、家族と共に尊厳のある暮らしと働き方が保障されなければならないという考え方です。
しかし、G8を頂点として進む経済のグローバル化の中で、発展途上国の女性たちの雇用はますます不安定さを増し、ディーセント・ワークとは程遠いものになっています。
日本でも労働法制の規制緩和が進み、パート・契約社員・派遣・請負という、有期雇用で低賃金、無権利の労働者が急増しました。ディーセント・ワークとは対極にあるワーキング・プアといわれる年収200万円以下の人々が1000万人を超え、女性の貧困化が進んでいます。
女性の貧困化は、出産・育児をコスト高と考える企業風土があり、条件の悪い非正規雇用が圧倒的に多く、男性職・女性職という性別職務分離によって女性の仕事の価値が低くみられていることによるものです。
女性の仕事の価値を正当に評価させるには、長時間労働や転居転勤を当然とする男性型の働き方を見直し、性に中立で公正な職務評価をすることが必要です。
ワークショップでは、改正パート労働法の「職務の同一性」や、日本経団連の「仕事・役割・貢献度を基軸とした賃金制度」の問題点について検討します。その後、一つの仕事を取り上げ、ジェンダー中立な職務評価について、皆さんと一緒に取り組んでみたいと思います。
ぜひ、ご参加ください。
+++ ジェンダー中立な職務評価をやってみよう +++
日 時 2008年6月28日(土)14:00〜17:00
場 所 文京シビックセンター 3F和室(地下鉄後楽園駅・春日駅)
ファシリテーター
屋嘉比ふみ子(PECO)
資料代 500 円
共 催 均等待遇アクション21/CAWネット・ジャパン