一万枚を超えて
10000
10000 タペストリー 『貴婦人と一角獣 La
Dame La Licorne』 より 『聴覚 L'ouie』
制作年 製作者不詳 15世紀末 フランドル地方 2019・8・31入手 オルガン
のカデンツ
ついに 一万枚達成しました!
↑ こちらが その記念カードです。
カウントダウンが あと数枚というところまで来た時
なんだか いてもたっても いられなくなり
よし こちらから積極的に 取りに行こう! と
ネット・オンラインショップのカード屋さんを巡り
ついに 購入しました!!
商品が 到着するまでの数日間
ドキドキしながら待ちわびた というよりは
20年間 一途に(?) 取り組んできた収集活動の
脱力感 からでしょうか
ぼぉ〜〜っと 気がぬけた状態になっていました。
これまでの人生で あまり 味わったことがない達成感って
こんな感じなのかなぁ と思ったりして。
届いた数枚の中から ハレある 10000 の番号を
どのカードにするかは すでに決めていました。
パリで 何度も会いに行っていた 貴婦人と一角獣 のタピスリー
↓ この ツーショットカードしか 持っていなかったので
NO.10000 は ↑ 憧れの 全体図に。
36
36 La Dame a la Licorne Fin du 15e secle L'Ouie,detail
tapisserie,laine et soie
Musee des Thermes et de l'Hotel de Cluny,Paris 1995年入手1999.9.9ファイル オルガン
これまで長い間 このコレクションを応援し
ご協力いただきました たくさんの皆さまに
この場をかりて 心から お礼 申し上げたいと思います。
本当に ありがとうございました!!
このコレクションに 欠かせない
秘書としての役割を 担ってくれた
エクセルデータ にも。
一度 大きな危機に見舞われましたが
その後は 順調に機能し続けてくれています。
エクセルデータで この20年を 振り返ってみると
一枚一枚のカードが 思い出と共に
今日まで繋がってきたことを 実感します。
1999年9月9日 ポストカード収集 開始宣言
2000年11月15日 一年二か月で 1000枚 突破(手持ちカードエントリー)
2002年6月6日 一年七か月で 2000枚を突破
2003年12月12日 一年六か月で 3000枚突破
2006年5月5日 二年五か月で 4000枚突破
2008年4月15日 一年十一か月で 5000枚突破 (パリ在住期)
2009年5月21日 一年一か月で 6000枚突破 (パリ在住期)
2012年7月30日 三年二か月で 7000枚突破
2014年11月5日 ホームページを開設
2014年11月26日 二年二か月で 8000枚突破
2016年11月29日 二年で 9000枚突破
2019年8月31日 二年九か月で ついに 10000枚突破
3000枚から4000枚あたりは そろそろ数字が停滞気味でしたが
そんな折 突然のパリ暮らしが始まり
在住中は 近隣国も含め 美術館や教会を廻る機会も多く
収集活動は活発に。
そして 帰国後 6000枚から7000枚のあたりが
一番 苦戦した時期でした。
伝達手段が 郵便から オンラインの携帯 スマホへと移行したことが
ポストカード市場に 影響を落としはじめたのでしょう。
でも 逆に その波にのってみると
全国各地の 個性的なオンラインショップから
たくさんの作家さんたちのカードと 巡り合えるようになり
収集活動の幅が ぐ〜んと広がったことも事実です。
数字も なんとか回復したのですが
9000枚から 10000枚への階段も かなり苦戦。
ますます 郵便離れの傾向が進み
カード売り場など すっかり縮小されてしまいました。
それと 一万枚に向け ファイルの見直し作業をしたことも
影響したかもしれません。
なにはともあれ 一万枚。
今後 ポストカード市場が どうなっていくのか 分かりませんが
こちらも そろそろ時間が限られてきている(笑)ことを思えば
ま 自然体で 今まで通り向き合っていこう と思っています。
もし
一万枚を突破して 記念のページを作ることになったら
どのカードをご紹介しようかな と密かに考えていたのですが
現実となった今 あれこれ迷ったあげく
コレクション後半に
その一枚で 大きく収集の幅が広がった
とても大切なカードに 決めました。
音が鳴れば それは楽器になりうる と言っても
これ いいのかなぁ? と すこし躊躇していたもの。
それは 鈴。
↓ これは 展示室 コドモノクニ で ご紹介しているカードですが
ヤギノクビニ スズヲ ツケテヤッタラ
ヤギハ ヨロコンデ カケマワリマス
ソノクビニ スズガ
リン リン リン リン ナリマス
8590
8590 KK046 『コドモノクニ名作集』 より 「小羊のくびわ」
絵/本田庄太郎 1922年6月 2016・3.30入手 鈴
ベルは 楽器として認められていますし
ウィキペディアにも
カウベルは家畜の首に付ける金属製のベル。
楽器として用いる場合は
打楽器 体鳴楽器に分類される。
と あります。
このカードの鈴も
家畜(ヤギ)の首に付ける鳴り物なんだから
楽器とみなしても OKでしょ?
と エントリーしたものの
もひとつ 確たる自信が持てませんでした。
そんな心配を 一気に吹き飛ばしてくれた カード!
鈴は楽器! という決定的なカード!!
その一枚に 出会ったのは 9000枚を突破した頃でした♪
ご紹介しましょう!
↓ こちらの 雨田光弘さんの カードです。
Solo Sonata for Ponderoso Sistro
Ponderoso とは 音楽用語で 重々しい どっしりした という意味。
ちょっとジョークの効いた題名の
シストロ(鈴ですよね) のための ソロソナタ。
このカードを 入手したことにより
それ以降 鈴は楽器として おおいばりで
このコレクションに エントリーできることに。
たとえば
で ご紹介しているように
楽器を 音楽とはまったく関係ないことに使用していても
楽器カードには 違いないのですから
その逆も真なり(笑)
9094
9094 あまだみつひろ 和紙 絵集 2017・5・1入手 鈴
ちなみに 雨田さんの作品群は ポストカード音楽会にとって
たいへん 重要な地位を 占めています。
その枚数 なんと 堂々の ベスト4位!
そうそう そのランキングも のちほど 発表してみようと思います。
さて
雨田さんの シストロ・ソロソナタ をゲットしてからというもの
鈴の音が あちこちから聞こえてくるように(笑)
9478
9478 十日町たけひろ 鈴はすずなり 2018・4・2入手 鈴
そうだ! エントリーしている神楽鈴も 鈴が鈴なり。
1152
1152 制作 菓匠文楽 寿式三番叟 2001・3・15入手 神楽鈴
9487
9487 役者絵 1800年頃 歌川豊国 (1786−1865) 2018・5・15入手 神楽鈴
今 世の中は 空前の猫ブーム。
いえ 昔から そうかな?
街でも ネットショップでも
ねこ関連専門のお店って た〜くさんあります。
↓ このカードは
神保町の 猫専門書店&雑貨屋さんで みつけました。
雨田光弘さんの シストロ ソロソナタ がなければ
見逃していたカード。
鈴は楽器 と明確に定義できたからこその 収穫です。
9900
9900 Art by Erina Yamashita Sapporo ショップ&ギャラリー猫の足跡 2018・4・2入手 鈴
こうして
猫の首に鈴(イソップ物語か?) カードは
ぞくぞくと このコレクションに 集まってきました♪
藤城清治さんのカードも 多々 エントリー♪
9678
9678 猫の相撲取り Art
work : Okabe Tetsuro Seiji Fujishiro/HoriP2005
一般財団法人 藤城清治美術館那須高原 2018・8・2入手 鈴
10226
10226 www/japan-ukiyoe-museum.com/ 2020・1・17入手 鈴
しかも 縁起が良くて おめでたい!
そんなこんな で
嬉しい嬉しい 一万枚突破が 実現したのでした。
しあわせも ポストカードも
いつでも おいで!
いっぱい おいで!!
9987
9987 しあわせおいで。 Art work :
Okabe Tetsuro 2019・8・28入手 鈴
それでは エクセルが はじき出してくれた
カード枚数 ベストランキング発表!!
(2019年8月31日現在の集計)
第一位 藤城清治 224枚
第二位 シャガ―ル 160枚
第三位 ピカソ 112枚
第四位 雨田光弘 84枚
第五位 イジー ヴォトルバ 70枚
第六位 山田和明 62枚
第七位 Claude Henri Saunier 53枚
第八位 リシ マーチン 52枚
第九位 ラウル・デュフィ 48枚
第十位 ジャン・ジャック・サンペ 47枚
(以下 僅かな差で大勢がひしめきあい 日々ランキングが動く展開です)
最後に
このコレクションを ぶれずに 20年も続けてこられたのは
コレクション考 でご紹介した荒俣宏氏の 『仕事力』 という記事に
励まされたからでした。
『趣味のフィルターを通して 関心領域の窓を開けていく』
『一般常識とは異なる あるキーワードで貫かれた強力なオンラインになる』
『世間が考える無駄にこそ ポテンシャル・潜在価値が 眠っている』
『無駄には 伸びしろというか 自分の新しい道を拓く可能性がある』
どの言葉も暖かく 勇気づけられました。
さあ これからも がんばろっと!
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