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1887年から88年にかけて作曲された、ソプラノ、アルト独唱と女声合唱、管弦楽のためのカンタータ。イギリス・ラファエル前派を代表する画家・詩人であるD.G.ロセッティの詩「祝福されたおとめ」のG.サラザンの仏訳をテキストとして書かれました。登場人物は、選ばれたおとめ(ソプラノ)、語り手の女(アルト)。祝福され、昇天したおとめが、天国の黄金の欄干にもたれて地上の恋人を想い、彼との天国における永久の結合を夢み、祈る…しかし、この祈りは叶わず、おとめは両手に顔をうずめて泣く、というのが詩の大意です。
ドビュッシー自身が「神秘的で、ほんの少し異教徒的な音符によるオラトリオ」と表現したこの曲は、ロセッティの画風にも似て、不思議な官能性と清純さを併せ持っています。詩人のアルベール・サマンは「えも言われぬほど清純な霊感、澄み切った理想的な雰囲気に満ちた作品で、ほとんど肉体を持たない幻たちが、列をなして、皆、光り耀く音楽の中で動いていく…」と称賛しました。
初演は1893年4月8日、フランス国民音楽協会。独創性を持った非常に感銘深い作品であると批評され、この作品によって、ドビュッシーは人々の注目を集める存在となりました。
選ばれたおとめは、天の国の金の手すりにもたれていました。
手には3つの百合の花
髪には7つの星をちりばめ。
おとめのまわりには再び結ばれた恋人たち…
おとめは静かな空に語り始めます。
「あのひとはまだ来てくださらないのかしら…
天国で私がこんなに私が祈ったのに、地上でもあのひとがあんなに祈ったのに…」
☆平野則子ソプラノリサイタル
第2部 カンタータ「選ばれたおとめ」
C.ドビュッシー作曲
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