「フィガロの結婚」が終わりました。
　ご来場くださった皆様、ありがとうございました。オペラをつくる作業を通して人生を知ることができる…今回は強くそう思いました。
　人は一人では生きていけない、多くのひとに支えられて生かされているということ…しかし、最後に自分を救うのは自分でしかないということ…決断する勇気…努力することの尊さ、健康な身体を維持することの大切さ…他者との調和、協調性などなど。伯爵夫人という、明るく暖かい愛に満ちた女性を演じる機会をいただいたことで、私の内面も少し豊かに変化したような気がします（気のせいじゃないと思う…ホントに変わったの！）。
　舞台監督助手をしてくれた札教大卒の根岸実帆さん、合唱団として共演してくれた浅井学園大学の高橋寿充さん、札幌大谷大学の清水啓文さん、古下雄太さん、為近憲人さん、山田翔平さん、札教大の韮沢絵梨花さん、北海道二期会準会員の三津橋萌子さん、そして合唱団としてだけではなく伯爵のアンダーキャストとしてのお役目を見事につとめあげたバリトンの上田哲さん、SPECIAL
THANKSです(●^ー^●)

　終演後には近くのお店で打ち上げをしました。これがまた素晴らしく楽しかったですよ！幹事は相原智佳さんで出席は13名。横浜の阿部佳美さん、浜中町の永洞明日香さんも来てくれたし、ピアノの生徒さんだった秋枝久美さんとの約7年ぶりの再会も楽しみました。

さて、こうして振り返っている間にも、お客様から続々と舞台の感想を綴ったメールが送られてきています。お客様の視点は大変に鋭く、それぞれのかたの御覧になり方があまりにも多様、多彩なのに驚きました。皆さんのご意見を参考にして、もう一度演じたい思いにかられますが、あの日あの時あの場所で、伯爵夫人ロジーナとして生きたこと…演者としての私の仕事は、それでおしまいです。本番直前まで私の可能性を高めてくださった指揮の児玉宏先生、先生と音楽できたことはこれからの私の大きな財産です。そして厳しく稽古をつけてくださった演出の栗山昌良先生…先生が本番の休憩中に私にくださった笑顔は、一生忘れません。

平野則子

三津橋萌子