柳の目地区
宮城のおこめ


 
 私の住んでる柳の目には「柳の目獅子舞愛好会」という伝統芸能の会があります。
 
 毎年1月上旬に柳の目の農家を中心に、五穀豊穣・家内安全を祈願して、獅子舞を盛大に行なっています。


      
          
「柳の目獅子舞の由来」

柳の目獅子舞は、五十鈴神社の祭儀に供える為に行われました。

そして大正の初期、柳区に疫病が蔓延し平癒を祈願し実施されたと伝えられています。

以来九十数年間(一時途絶えた時期もありましたが)寒冷風雪の中でも実施され、「五穀豊穣、家内安全」を願い盛大に行われてきました。

当初は旧正月に行われていましたが、後に新暦の一月十五日(成人の日)に改められました。

時代の流れと共に国民の祝日(成人の日)が変更された為現在は、一月十五日前の休日に合わせて行われています。


                  
                   「獅子舞の手順」

獅子舞の当日は、早朝五十鈴神社において赤井八幡神社の宮司により、獅子に御神入れが行われ、次に総代や獅子舞関係者の御祓いが行われます。

その後、訪舞の順序に従って宮司、総代が供奉(ぐぶ)し、当区の獅子舞愛好会が舞手となり、笛・小太鼓・大太鼓のお囃子を揃え全面開放された家々を訪舞します。

獅子舞の手順は、まず屋外の上座敷前から獅子を操る獅子あやしが、眠っている獅子を起こす「内囃子」というお囃子の調子に合わせて舞をします。

 すると眠りから覚めた獅子は「立囃子」というお囃子の調子で屋内に進み、上座敷から各所を舞手が交互に変わりながら舞踊り、主人、家族の身体を獅子のあけた口で「悪魔祓い」を行います。

さらに「けん囃子」というお囃子の調子で舞は最高潮に達します。



 最後は、獅子あやしが獅子を操りながら上座敷まで戻して治めます。

昔の家には天井のない家が多く、高い所まで祓う為に今度は「継囃子」(けいばやし)というお囃子の調子で舞をします。

その当時の家には炉端があり、そこに吊るされた鉤(かぎ)に御祝儀を付けている家が多く、舞手を肩車し、下の舞手の両脇を支えて行う「二階」という舞で鉤にじゃれながら御祝儀を頂きます。

中にはとても天井の高い旧家があり、舞手十数人で作る「三階」という舞で祓います。

現在の継囃子は、「とびっこ」や「とび」と呼ばれ、上座敷から居間まで二つや三つ跳びながら舞う踊りになっています。
 
 このようにして全戸訪舞が終了すると、獅子宿と称し定められた家で「舞修め」をします。(現在は柳区分館を使用しています。)


H24年 1月9日 五十鈴神社春祈祷

S61年(みんなやる気満々です) H13年(子供たちも参加)
  
H23年 獅子舞練習風景
H23年 練習打ち上げ・・・明日は本番 H23年 笛・太鼓の練習
獅子舞愛好会 女子会(女子高生) H23年 1/8 獅子舞当日


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