ヴュルツブルク(Wulzburg)

Festung Marienberg (マリエンベルク要塞)
昨日はあわただしくやってきましたが・・・ヴュルツブルクです。
なだらかなブドウ畑の丘に囲まれた緑の豊かな、この街の歴史は古く、紀元前1000年頃にケルト人が要塞を作ったのが最初だそうです。
8世紀半ばには司教座が置かれ、交通の要所としても発展しました。今でもヴュルツブルクはロマンティック街道の始まる場所として
重要な場所です。ここからフュッセン(ノイ・シュバンシュタイン城の近く)まで、全長362キロ、街道は続きます。
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昨日、ツーリスト・インフォメーションでもらった地図を手にさぁ、出発!
・・・あれ?この地図、何か変?
「この地図は原寸大ではありません」だとぉ!
Pi-子:たりめぇだぁ!(いきなり江戸っ子)原寸大の地図なんてあるかぁ!
nogi:・・・これってさ、「縮尺は正しくありません」ってことなんじゃない。
うん、それはわかってるんだけどね。ちょっと文句を言ってみました。(原寸大の地図なんてあっても大きすぎて役にたたないと思うぞ)
さて、地図を片手に、まずはマリエンベルク要塞へ。
街の中央のマルクト広場を越えて、アルテマイン橋(橋の左右に12体の聖人像が置かれている)まで行くと、丘の上にマリエンベルク要塞が見えてくる(上写真)。
nogi:Pi-子、ここから、マリエンベルク要塞までどうやって行くの?
・・・確かに。アルテマイン橋を渡ると左右に道が分れている・・・どっちだろ。
Pi-子:地図をみると、橋を渡って右へ行くと、丘の上に続く道があるみたいだよ・・・でも、この地図原寸大じゃないから(くどい)どのぐらいの道か分らないね。
地図の通り、右へ行くとその道はありました。しかし、地図とは違い「大丈夫かな?」というぐらい小さな道が・・・。
他にそれらしい道もないので、道なりに歩く・・・というか、登る。
途中、枝分かれしていましたが、ひたすら、上を目指して登る、登る ε=ヘ(;-_-)/ ε=ヘ(;-_-)/
見るからに急な丘ですが・・・やはり、山登りとなりました。ドイツ(チェコも)に来てから「登る」ことが多いな〜・・・。ま、その分、上から見た風景は格別なものですが・・・。
やっとのことで、要塞までたどりついた・・・おっと、なんだ、この看板!(左写真)「つきおとせ!」かな?
ウソウソ。左の人(?)は落書き。落ちないように注意ってとこでしょう。日本だったら、美観より安全第一で柵とか作っちゃうんでしょうね。
マリエンブルク要塞
もともとケルト民族の要塞があった山の上に教会が築かれたのが最初。13世紀から18世紀まで司教の居城であった。司教とは言っても事実上は領主だったのでここは教会であると同時に要塞でもあったのです。
とはいえ、後期になればなるほど、要塞は増築を重ねられ、お城も顔負けなほど堅固かつ華美になっていったようです。
要塞の中には15世紀の天才彫刻家、リーメンシュナイダーの作品を集めた「マインフランケン博物館」と中世から近代のヴュルツブルクの歴史が展示されている「領主館博物館」があります。
ここで今は平和そのものの街の中にナチスの鍵十字マークの旗がはためいている写真を見て、はっとしました。この街もかなりの戦災に遭い、戦後、以前と同じように再建したのです。
丘を降り、大聖堂(Dom)を見てからレジデンツへ。
11世紀のロマネスクの建物。別名をSt.キリアン聖堂と呼ばれているらしい。St.キリアンとは7世紀末にヴュルツブルクで殉教した聖人です。
この大聖堂にも隣のノイミュンスター寺院にもリーメンシュナイダーの彫刻が多数あります。
レジデンツへ到着。(右写真)
13世紀から500年間、ヴュルツブルクの司教は街から外れた丘の上のマリエンブルク要塞に住んでいましたが、18世紀にヨハン・フィリップ・フランツ・フォン・シェーンボルンという司教(長い名前)
が街に住居(つーかお城)を構えることを決意!・・・したのはいいのだけれど、街には司教の住むような所がなく、「じゃ、お城を建てちゃえ〜。でもって、せっかく建てるんなら超派手なのにしよ〜」
・・・ということだったんでしょうか。当時流行りの(?)建築家、バルトハーザー・ノイマン(Balthasar Neumann)に命じて豪華なお城を作ったのでした。
街に下りたかったからお城を建てたのか、それとも、司教の権力を誇示するために新しいお城を建てたのか・・・ガイドブックによって違うことが書いてあるので、よく分かりません。
けっこう、ルードヴィッヒ2世のようなお城マニアだったりして。
司教館だってのに、まるで宮殿のよう。外だけでなく中も豪華で2重に折り重なる「ベルばら」に出てきそうな階段。階段の上には巨大&美しい天井画。
各部屋の壁にほどこした装飾、金細工、大理石の柱・・・いやいや、素晴らしいです。
しかし、このお城は第2次大戦時に破壊され、元通りに再建したという事実はもっと素晴らしいです。
疲れたので庭園を散策&小休止・・・はぁ、まったり、まったり。
庭園もきれいに整備されていて、木もきれいな円錐形に刈られてます。
あの円錐形見てると何かを思い出す・・・あ、あれだ!○二家のパラ○ルチョコレート・・・おやつにしようか、nogi。
街の中心地へ戻る・・・が、何だか変。お昼にはあんなににぎわっていたお店が、かなり閉っている。
そうだ、今日は土曜日でした。(
閉店法で土曜日の営業は午後4時までです。)
数少ない営業しているカフェに入る。
入ったのまではよかったのですが、そこは超混雑。
周りのお店が終っちゃったからね、お客さんが集中してるのでしょう。
nogi:いっぱいだね。
Pi-子:う〜ん、でも他に空いているお店ないし・・・あ、あそこ空いた。
いそいで、席をゲット!
・・・ここまではよかったのですが、何分待っても、ウェイトレスが注文を取りに来ない!
何度も通りすぎているのだけれど、疾風(はやて)のように去ってしまう(月光仮面か、あんた!)
老夫婦:こんにちは、この相席してもいいかしら?
Pi-子:はい、どうぞ。
老夫婦:あ、ちょっと、注文を。(ウェイトレスを呼びとめた)
老夫婦の注文が終ったら、うちらのも注文しようっと。あ、終ったかな。
Pi-子:すみません、私たちの注文も受けてもらえますか?
ウェイトレス:えっ・・・あ、はい。ちょっと、待ってください。
ウェイトレスのお姉ちゃん、顔がひきつって、裏に戻って行ってしまった。・・・忙しいのは分かるけどさ〜。(-.-)ぶ〜
しばら〜く、して老夫婦のオーダーが運ばれてきた。
うちらはまだオーダーもとってもらってないのに!
Pi-子:(かなり怒りモード)・・・あの、ちょっと・・・
と、呼びとめようした瞬間。老夫婦のオーダーを置いたら、ウェイトレス「しまった!」という顔をして、裏へ戻ってしまった。
ガタン!(席を立つ音)
nogi:行こう、Pi-子!
Pi-子:うん!
ただ忘れていたのか、外国人だからめんどくさいと思ったのか・・・これはムカついた。
途中、マックは開いていたので、コーヒーを飲んで、ついでに夕食も買って帰ることにする。
ヨーロッパの土曜日は嫌いだぁ。
(Pi-子)
本日のお宿: Hotel Schoenleber DM 110 /部屋(バス・トイレ共同)