悲しい思い出のある、バンベルク・・・駅を降りて、ツーリスト・インフォメーションまで行った道を再び歩く。
てくてくてく・・・

やっぱり、日曜日の朝は人通りが少ないんだけど・・・新市庁舎の横の広場で屋台の準備をしてたりしてる。
日曜市かフリマとかやるのかな?
レグニッツ川にかかる橋を渡って・・・ここからの景色がガイドブックにも載っている「小ベニス」か・・・(上写真)。古い漁師の家々が並んでいて、かわいい街並なのですが・・・小ベニスっつーのはどうでしょ?
う〜ん、ベニスへ行ったことはないがちょっと違うような(しかもここ川でしょ!?)
古い漁師の家・・・確かにバンベルクには古い家、建物が残っています。と、いうのはドイツの主要都市は爆撃で破壊、戦後に以前と同じように再建した所が多い(と思う)のですが
ここは奇跡的に戦災を免れているんですね。

橋の真中を過ぎると・・・中州にこれまた、なにやら歴史のありそうな建物が。
2つの橋に挟まれているように建っているこの建物は
旧市庁舎(左写真)だそうです。こんな所に市庁舎を建てるとは。台風のない国ならでは、ですね。
壁一杯に描かれたフレスコ画がきれい。
市庁舎を通り過ぎ、けっこう急な石畳の坂道を登っていくと大聖堂が見えてきます。
4つの塔が目印になっているこの大聖堂も歴史は古く、神聖ローマ帝国、皇帝ハインリヒ2世(在位1002〜1024)が元々要塞のあった場所に大聖堂建立したのです。
また、ハインリヒ2世は短い期間でしたが、バンベルクを首都としました。
では、さっそく中に・・・入ったのはいいが、今日は日曜日。
ミサの真っ最中だったので、邪魔をしないように、静かに見学しました。
この教会、内部に優れた中世彫刻が数多くあり、「中世西洋彫刻の宝庫」と言われているそうで、理想の騎士像と言われる「バンベルクの騎士 Bamberger Reiter 」、
リーメンシュナイダー作「皇帝ハインリッヒ2世と妃クニグンデの墓石」、ファイト・シュトス作「マリア祭壇」など見所がたくさん。
彫刻に興味のある人は特に必見ですな。
大聖堂の隣には旧宮殿(Alte Hofhaltung 今は歴史博物館)、道を挟んで前には新宮殿(Neue Residenz)があるのだが、次はどちらへ行こう・・・。
・・・とりあえず、新宮殿の方へ行ってみようか。さっそく宮殿の中へ。
"宮殿(Residenz)" と言っても、ここも
ヴェルツブルクと同様、司教の館。17世紀〜18世紀初頭に建てられました。
外は暖かいのに、中に入ると、
寒〜い ((o(T^T)o))ぶるぶる
内部見学はガイドツアーによるとのこと。時間になるまで1Fのギャラリーを見て時間をつぶす。
・・・約15分後・・・
ツアー出発!ガイドのお姉さんは
皮ジャン着てる・・・寒いもんね〜。ツアーはドイツ語のみ。
部屋の中は豪華!タペストリーにお約束の天蓋付ベッド、陶磁器の数々・・・。天蓋付ベッドってのは王侯貴族の特権!とか思っていたのですが・・・
こうだだっ広い部屋にベッドがぽつーんってあっても寒いから、冬になると必需品だったのかしら・・・と思い直したのありました。(装飾という意味もあったでしょうが)
立派な調度品だけでなく、皇帝や女王が泊まったという歴史的な部屋もあります。

見所はたくさん!部屋もたくさん!・・・ともかく広い!
ツアーの所要時間、1時間半。つ・・・疲れた。
o(_ _;)o
でも、も〜ちょっと頑張って庭へも行ってみましょう。新宮殿の裏(になるのかな?)はバラ園(Rosengarten/右写真)になっています。
また、高台なのでここから旧市街を一望できます。噴水やベンチなんかもあり、ちょっと小休止。
大司教やら王侯貴族の坊ちゃん方、昔ここでお姉ちゃ・・・
失敬、お姫様やお嬢様たちを口説いたんだろうなぁ。
「そなたはこのバラよりも美しい・・・」
な〜んつって!
・・・・・・・・・・・・なんだか、よけい疲れてきた・・・・・・・・・・・
Pi-子:・・・お腹減ってきたし、お昼にしようか
nogi:そうだね。でも、どこへ行こうか?(本日、魔の日曜日)
Pi-子:あ!行きがけに通りかかった広場で屋台の準備らしきことしてなかった?
nogi:じゃ、新市庁舎の方まで戻ってみよう。
さっそく、新市庁舎横の広場、マックス広場(Maxplatz)まで戻る。すごい賑わい。普通の日曜日・・・というわけではなさそう・・・何だろ?
nogi:Pi-子、あれ、あれ!
Pi-子:・・・何?あの横断幕みたいの・・・(左写真)
nogi:たぶん、お祭りじゃないかな?この時期、ドイツの各地で収穫祭みたいなの(オクトーバーフェストなど)やってるから・・・だから、ホテルがいっぱいだったのかなぁ・・・。
う・・・恨むぞ!お祭り!
「何、食べようか〜」と迷った割には、結局、ソーセージ(パンにはさんで食べました)。やっぱ、ドイツはこれでしょう!
nogi:この後はどこへ行く?
Pi-子:旧宮殿もいいな〜と思ったけど、新宮殿だけで疲れちゃったなぁ。(地図を見ながら)
ちょっと離れているけど、街の南西部にある
アルテンブルク(Altenburg)ってお城に行ってみようか。
nogi:ふ〜ん、何があるお城?
Pi-子:・・・いや、地図に載ってて、ガイドブックに載ってないから、なんだろな〜・・・みたいな。
nogi:・・・・・
こんな感じでアルテンブルクへ出発!
前にも書きましたが、バンベルクは戦災に合わなかったので、昔の街並が残っています。狭〜い路地なんかが入り組んでいたり、「袋小路かな?」と思ってもそうじゃなかったり・・・。
・・・はい、なぜこんなことを言うのかというと、ご推測の通り、
迷子になっちゃったからです。(*^_^*;)
バンベルクは別名「七つの丘の町」とも呼ばれている坂の多い街で、Pi-子が「もうちょっと先じゃん」なんて歩いているうち、方向は分からなくなるわ、アップ・ダウンの坂道はキツいわ・・・
つ・・・疲れた。o(_ _;)o
Pi-子:別にど〜しても、行きたかったわけでもないから・・・
と言いつつ、途中で
挫折(リタイア)

マックス広場まで戻ると(戻れてよかったぁ)、日用品など雑貨や生地の市場が出ていました。
Pi-子:・・・そろそろ、お土産も考えないといけないから、ちょっと見ていこうか。
nogi:私はカバンを見たい。今持ってるヤツ破れかけてるんだよね・・・
こうして、Pi-子はお土産兼何か珍しいものを、nogiはカバンを物色。
数分後
Pi-子:よい物見つかった?
nogi:うん、この肩掛けカバンを買った。Pi-子は?
Pi-子:私はこれ。(右写真)
nogi:何それ?
Pi-子:おろし器みたい。ドイツの人も大根おろし食べるんだね〜
nogi:え〜〜〜〜!市場でも大根なんて見たことないよ!?
Pi-子:う〜ん、確かに見たことはいかも・・・でも、日本に持って帰れば大根おろしとして使えるからいいや。
・・・と買って帰ったものの・・・大根をおろしてみても、目詰まりしてしまってうまくおろせなかったんです。
思うにこれは
チーズおろし器だったのでは!
どうりでおかしいと思ったよ。
ヽ(´- `)ノフッ
(Pi-子)