
瀬戸内観音 第22番 明尾山 寒水寺
広島県福山市神辺町西中条1674-1
伝によると養老2年(718)の草創といわれる古寺で、当時は「清水寺(きよみずでら)」と呼ばれていました。 寺へ向かうためにあったと伝わる旧参道の門跡には栴檀(せんだん)の古木があり、その樹下に地蔵2 体を半浮彫りにした巨岩がありますが、さらに登ると仰ぎ見るように地蔵が彫られ、霊地に入る導きのようで、山岳寺院として四隣を圧していたことがうかがえ ます。また、境内から幾度も古瓦が出土され、多数の子院があったことが想像できます。記録によると「七堂伽藍を配し、12子院があっ た」とされ、兵乱により破壊され、後に神辺城主・杉原氏が田畠1町2反を寄進 したが、毛利元康によって没収された」と記されています。寺は幾度も火災にあったが、不思議な事に本尊の観音さまは岩上、あるいわ土中に難を逃れた。古くから安産の観音として信仰を集めています。
神辺平野が一望できるこの場所は、昔から景勝地として有名で、江戸時代の漢詩人・菅茶山も弟子や仲間とたびたびここを訪れ、詩や和歌を詠んでいます。










アクセス
岡山県井原市からの国道313号と、府中方面からの国道486号が合流する交差点からすぐ北へ小さな川へ沿っての土手道があります。入り口は「福山カントリーク ラブ」とゴルフ場の看板があるので分かるでしょう。国道から分かれて北へ500mほどで、県道181号(旧山陽道)との交差点に出ます。さらに直進すると、すぐに道路右手下にお寺が見えます「備後国分寺」です、ゴルフ場を目指して川沿いに進みます。 若しくは国道486号傍の「菅茶山記念館」西にある大きい道を北に進むと大きな池の交差点に出ます、直進し道なりに進めば「国分寺」に出ます、こちらの道は2車線道路です。 国分寺から1kmぐらいで、右下に大きな石積みが見えます、江戸時代に作られた「砂留め」です。今は埋め立てられて「堂々公園」となっています。公園駐車場の少し手前に道路左側へ「寒水寺入口」の石柱があるので、山道へ入って行きます。曲がりくねった急な山道を500m進むと正面にお寺が見えます。突き当たりの広場へ車は停めておきましょう。