
備後西国 第4番 補陀山 西堤寺
広島県尾道市向東町95平成26年(2014)9月 現在
大同二年(807)弘法大師が唐より帰国の途次、草戸の港に船を止め一宇を創建されたご本尊・観音像は天暦五年(951)の作でしたが、盗難にあったため、治安二年(1022)仏師定願が更に一像を作って安置しました。その後、霊顕に依って再び当寺に帰ったといわれ、今は二尊が安置されています。
一躰には足に蛙の付いた跡があるため、人々は田植観音と呼んで霊異の説を伝えています。古い由緒を持つ寺ですが、今は鉄筋コンクリート作りのモダンな建物が整然と整備されています。
御本尊・聖観世音菩薩二躰が国の重要文化財です。
(参考)芦田川文庫 原田太朗著「備後西国三十三カ所」










アクセス
尾道水道に架かる古い方の尾道大橋を渡り、1kmで信号のあるT字交差点 に突き当たります。この交差点を左(東)へ進む。大半の車は右(西)方向に進むので間違わないようにしましょう。250m程で右にガソリンスタンドが、さらに100m進む。気をつけなければ見落としてしまうほどの幅3m位の道路が左手に延びています(寺への案内板は見あたりませんでした)住宅が点在する小道を300m進むとお寺が正面に見えます。向の山の上に巨大な岩が、又寺の左手上には沢山のお墓が見え、寺のすぐ前が駐車場になっています。境内は足跡を付ける
のが申し訳無いほど掃き清めてありました。
「しまなみ海道」からは尾道大橋と並んで架かる新尾道大橋を渡り、向島インターで降り、国道317号を北進し街並みを抜けると、l前述のT字交差点にでるのでそのまま直進します。