JAZZ雑感 2.

JAZZ批評を掲載してから5ヶ月が経ち、批評の数も30を超えた。
週にひとつ以上の割合で掲載したことになる。これを始めてからジャズを聴く機会がもの凄く増えた。陶芸に行く車中の往復5時間はずっと聴きっぱなしだし、普段の日も、PCに向かいながらヘッドホンで聴くことが多くなった。
30年前の学生時代にはジャズ喫茶に入り浸って毎日ジャズ漬けになっていたが、それ以来のことかもしれない。

当時はチック・コリアが鮮烈なデビューを飾り(JAZZ批評 1.)、こう言う僕も心を奪われた一人である。
近年におけるブラッド・メルドー(JAZZ批評 2.9.14.24.28.)がダブって見える。

ここで紹介している作品は、基本的に僕のピアノトリオ愛聴盤である。もしくは期待して購入しながらも期待に応えてくれなかった作品の批評がメインである。
仮に、5点満点で表すなら4.5〜5点の愛聴盤と3点未満の期待はずれの作品が大半を占めている。
3〜4点の普通の作品を掲載する可能性は極めて低い。
何故なら、わざわざここで紹介する必要を感じないからだ。

僕の場合、今生きて、現役で作品を発表しているジャズマンの作品の批評がメインだ。
既に亡くなっているプレイヤーの作品は結局のところベスト・アルバムひとつあれば事足りてしまう。ベストを超える作品が今後出てくる可能性が極めて低いからだ。
ビル・エバンス、ウィントン・ケリー、レッド・ガーランド、マイルス、コルトレーン・・・・・・・・・・・など、皆、過去の人なのだ。

現役プレイヤーは、いくら年をとってもプレイできるうちは発展途上といえる。
今後、どんなにか素晴らしい作品を提供してくれるかもしれないという期待感がある。
最新気鋭のブラッド・メルドーや、いぶし銀のケニー・バロン、ジャンルを超えたパット・メセニーなどは次の作品が待ち遠しい。
どんな新しいことに挑戦してくれるのか、どんな感動を提供してくれるのかという期待感がフツフツと沸き上がってくるのだ。
だから、過去の掲載作品を見ると、プレイヤーに偏りがあるのも事実である。


CDを購入する時、昔はジャズ喫茶で確認したものを買っていたものだ。
しかし、今はそのジャズ喫茶が皆無に近い。では、どうやって事前に情報を仕入れるか。
"HMV"の店頭では新着盤に限り試聴できる。

それ以外は?
僕は最近"HMV"や"TOWER RECORDS" のHP(ネットショッピング)を利用している。
ここで、ある程度のCDは試聴出来る。HMVはJAZZ・CDの扱い数は豊富だが、その割に試聴できる数量が少ない。反対に "TOWER RECORDS" は扱い数は少ないが、試聴できる割合は高い。それも全曲1分間ずつ試聴できる。
1曲につき1分間でも試聴できると、大体、そのCDの良し悪しは判断できる。

少ない予算で無駄なく買うためには、この試聴制度を利用しない手はないと思う。
とりあえず、皆さんの参考になれば・・・  (2001.10.14.)




独断的JAZZ批評 32.