BILL MAYS
今、怒っている人も、悲しんでいる人も、涙している人も、いじけている人もこれを聴けばご機嫌になれる。幸せな人は更に幸せな気分になれるはず。
"ONE TO ONE 2"
BILL MAYS(p), RAY DRUMMOND(b)
1990年12月 スタジオ録音 (dmp CD 482) 

年が明けてから購入したCDの「あたり」があまり良くない。年末に購入した10枚は、うち5枚が5つ★だったが、年が明けてからの5つ★は7枚のうち1枚と分が悪い。やはりCDも販売する時期によって良いアルバムが集中するというようなことがあるのだろうか?売れる時期に売れる商品を提供するというのは商売の基本だから当然といえば当然なのだろう。とすると今は端境期か?
行動パターンを変えてみた。即ち、中古漁りを気分転換にやってみたら、これが何と「当たり」と出た。「してやったり!」それがこのアルバム。御茶ノ水のDISKUNIONにぶらりと入って見つけたアルバムだ。勿論、試聴も出来ない。BILL MAYS とRAY DRUMMONDのデュオなら悪いわけがないという「信念」と「勘」で購入した。中古コーナーに2枚。1枚が500円で、もう1枚が800円。迷わず、500円をゲット。ケースなどに少々傷あり。そのCDから流れ出る音楽に支障がないので全く問題ない。
この"ONE TO ONE"というのはこのデュオの名前。そのセカンド・アルバムというのがタイトル名。

BILL MAYSといえば、既に掲載した2枚とも5つ★だった。1枚が"GOING HOME"(JAZZ批評 130.)で、もう1枚がベーシスト、MARTIN WINDのリーダー・アルバム"GONE WITH THE WIND"(JAZZ批評 176.)。どちらのアルバムもMAYSの面目躍如といったところだ。
このアルバムもMAYSとDRUMMONDの二人が織り成す絶妙で温かみのある演奏がたっぷりと聴ける好演盤だ。

@"ISN'T IT ROMANTIC" 
A"'ROUND MIDNIGHT" 

B"SOMEONE TO WATCH OVER ME" 全てはこの演奏にあり!もう最高!今、怒っている人も、悲しんでいる人も、涙している人も、いじけている人もこれを聴けばご機嫌になれる。幸せな人は更に幸せな気分になれるはず。

C"502 BLUES"
 
D"MIDNITE SONG FOR THALIA" 
E"PEACE WALTZ" 
F"INVITATION" 
G"GOODBYE PORK PIE HAT" MINGUSの書いた曲。DRUMMOND、大いに歌う!
H"RAY'S REFRAIN" 
I"WE'LL BE TOGETHER AGAIN"
 

もう、Bを聴いていただければ、そのほかの曲の解説は必要としないだろう。MAYSのメリハリのある綺麗なピアノタッチと豊かなイマジネーション。低音から高音部までをフルに使ったご機嫌なピアノと温かみのあるDRUMMONDのベース・ワーク、そしてこの二人からほとばしる温かな幸せの空気を聴けば、これ以上の解説は必要としないでしょう。
僕はたまたまこのCDを中古盤でゲットできたが、今も新品が入手できるのかは分からない。

意外や、中古市場には隠れた名盤があるものだ!中古盤マニアの心境が少しは理解できた!?これって、嵌るかも!
「manaの厳選"PIANO & α"」に追加した。   (2005.03.21)



独断的JAZZ批評 259.