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『人生、ここにあり!』(Si Puo Fare) | |||||
監督 ジュリオ・マンフレドニア | |||||
ヤマのMixi日記 2012年01月26日23:02 やっぱ、いいなぁ、イタリア映画。 人間くさくって、情があって、アホで。 男にとっての女性の力の大きさというものを実に率直に描いてて感銘(笑)。 あのバスツァーの帰りの男たちの屈託のなさに全てがあり、失意のネッロ(クラウディオ・ビシオ)にホースで水を浴びせかけたサラ(アニタ・カプリオーリ)の姿に、そして、ジージョ(アンドレア・ボスカ)の自殺の原因のひとつにはなったかもしれないけれど、彼に恋の喜びを与えた女性のキスに、まさしく『人生、ここにあり!』と言えるものが宿っていたように思う。 イタリア的共生感って、やっぱ、かの地のコミュニズムの根っこなんだろうな。 *コメント 2012年01月26日 23:27 (ケイケイさん) 興味津々で観ましたよ~。 あんまり良かったんで、ガーデンのタダ券渡して、 うちの若いPSWさん、強引に観てもらいました(笑)。 あのメガネの人、うちにもそっくりの患者さんがいるなぁと思っていたら、 PSWさんも「あのメガネの人、Tさんにそっくりでしたね」ですと。 Tさんのほうは、性格悪くて困ってるんですけどね(笑)。 2012年01月26日 23:40 ヤマ(管理人) ようこそ、ケイケイさん。 デルベッキオ医師(ジョルジョ・コランジェリ)を悪役にしていないとこが なかなかの見識でしたね。 実際は、あのような強硬さと謙虚さを兼ね備えている人は なかなかいないとしたもんですが(笑)。 また、納骨に際してジージョの写真をたくさん用意し、組合仲間のみんなに 1枚1枚渡している母親の姿を描き込んでいたところも良かったです。 で、あのメガネの人って、 「エイドリア~ン!」のゴッフレードですか? それとも バスの運転をしてて、2速からシフトアップできなかったくせに 娼館からの帰りには、3速にギアを入れてスピード出して 皆の喝采を浴びていたニキ・ラウダですか?(笑) 2012年01月27日 00:40 (ケイケイさん) エイドリア~ン!の人です(^^♪ ちゃんと陰日向両方描いていたのが良かったですね。 実際はデルベッキオ医師に同調する医師のほうが多いでしょうね。 うちの患者さんも、介護の方が患者さんに薬が多いんじゃないかと吹き込んだため、 自分の具合の悪いのは先生のせいだと思い込んで、結局薬を減らしたあげく、 この映画のように暴行事件を起こして、今措置入院になっている人がいるんです。 その人、お話好きな人なんですが、10分語っている間、 「餃子とラーメン食った」しか、聞き取れないような人なんですよ。 精神病患者の就労は本当に難しいです。先日も、 一生懸命ヘルパーしていた患者さんが、精神科手帳を持っているのがバレて、 勤め先を解雇になったんです。 医師判断でお仕事して大丈夫な患者さんなんですけどねぇ・・・。 それとも私がどっぷり浸かって、一般的な感覚と乖離しているのかしら? 2012年01月27日 08:12 (ミノさん) 恋愛が、男性にとって、生きる力の源泉つて、イタリアのご当地ならではかしら? 日本の男性には、そういう感じがないですよね? 恋愛大国イタリア? あ、かの地のコミュニズムって?かの地とは? 2012年01月27日 22:51 ヤマ(管理人) ◎ようこそ、ケイケイさん。 ゴッフレードでしたか。 ネッロが組合を去っていく時にダンボール箱いっぱいの漫画を 笑えるからって贈ってたメガネくんでしたね。 暴行事件を起こしたルカは、薬を4分の1に減らしてましたね。 薬で抑え込まれる前に起こした事件歴は、どの程度だっけかな、 ちょっと覚えてないのですが、けっこう派手でしたよね。 ジージョの自殺にショックを受けて、 薬なしでもベッドから起き出れなくなっていたのに、 ネッロのリタイアに対して行動を起こしたのは、彼でしたね。 組合合議にかけて決議して意思決定するというネッロの手法を しっかりなぞっていたのが良かったです。 障害者の就労問題は、本当に難しいですよね。 遠い日のことですが、知的障害児の施設で中軽度児の職業訓練を していたことがありますが、精神病患者の場合、 映画にも出てきたように「イカれているけど、バカじゃない」ってとこで 余計に難しい面もあろうかと思います。 誰にとっての何をもって良かれとするか、なんですが、 他者がどこまでその決定権を持ち得るのか、非常に難題です。 ◎ようこそ、ミノさん。 恋愛に限らないんですよ、女性の力ってことでした。 バスツァーは、二人の娼婦の元での順番待ちでのことでしたし、 ネッロとサラの間にあったのは、恋愛というよりは情愛で、 ジージョの恋はキスまでで二人だけでのデートさえしてませんから。 日本男性に、そういう感じがないとおっしゃる、そういうってのが 屈託のない舞い上がりってことなら、そうとも言えないのは、 先日観たばかりの『ばかもの』のヒデ(成宮寛貴)のような若者であれ、 十月に観た『夜明けの街で』の渡部(岸谷五朗)のような中年であれ、 少しも変わらないように思いますよ(笑)。 あ、かの地のっていうのは、イタリアのことですよ。 東西冷戦時代の西側諸国の共産党のなかで最大勢力を誇ったのが イタリア共産党だったような覚えがあります。 推薦テクスト:「映画通信」より http://www.enpitu.ne.jp/usr1/bin/day?id=10442&pg=20110821 推薦テクスト:「TAOさんmixi」より http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1757214377&owner_id=3700229 | |||||
編集採録 by ヤマ '12. 1.26. 蛸蔵 | |||||
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