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米澤前田慶次の会

  
  
  

 史跡と遺品
 
 
平三角造直槍
(ひらさんかくづくりすぐやり)
  −個人蔵−

 前田慶次はとりわけ槍の腕前が素晴らしかったと伝わります。
 この朱柄の大槍は、堂森に無苦庵を構え心穏やかな日々を過ごした頃、近隣の住民と馴染んだ慶次が孫兵衛なる人物に贈った槍と伝わっております。
 穂先から柄末端までの長さが313センチの大身の槍で、慶次の豪腕に適ったものであることが伺えます。上杉軍と最上軍が戦った長谷堂の合戦では、この槍を揮い奮闘したとされています。
 朱柄の武器を使うことは、武功を成した者にしか許されなかったため、慶次がどれほどの槍の腕前であったのか窺い知ることができると言えるでしょう。
 銘には「下坂」とあり、筑後国柳川藩主田中吉政に仕えた刀匠「下坂八郎左衛門」のことであろうと言われています。
 直槍にもかかわらず、十文字の形をした錆漆塗りの鞘が付いていて柄には螺鈿が散りばめられているあたりに、傾奇者前田慶次を感じられます。

平三角造直槍

朱漆塗紫糸素懸威五枚胴丸具足
(しゅうるしぬりむらさきいとすがけおどしごまいどうまるぐそく)
  −宮坂考古館蔵−

 米沢に残る前田慶次所用と伝えられる甲冑です。デザインは奇抜で、特に全身の朱色が迫力を感じさせ、「傾奇者」と名を馳せた慶次の人となりを彷彿とさせます。
 張り出した肩や特異な形状をした南蛮風笠の兜など、造りが凝っていて一目で只者ではないことを感じさせます。
 実用的な無駄のないつくりは、桃山、江戸時代初期の物とされています。

朱漆塗紫糸素懸威五枚胴丸具足

慶次清水
(けいじしみず)
 −米沢市万世町堂森−

 関ヶ原戦役の後、慶次は堂森の無苦庵に身を寄せ、風流を楽しみ文事に親しむ隠居生活を送ったとされます。
 そこでの暮らしに使ったと伝えられている清水です。
 現在も主に灌漑用水として使用されており、利水者により毎年川掃除が行なわれてます。以前はふんだんに湧き水がありましたが、八幡原(米沢市堂森に程近い工業団地)の開発などにより次第に細くなっている様子です。
 八幡原野球場の西側、うっそうと茂った杉林の中にあります。
慶次清水 

無苦庵
(むくあん)
 −米沢市万世町堂森−

 慶次が生活した庵(無苦庵)があったといわれている場所は米沢城下郊外堂森山付近ということだけで明確な所在地は確認できておりません。
 当会では、慶次が過ごしたこの無苦庵の再現を検討しております。
 晩年を過ごしたであろうこの地で、慶次はどんな風景を見ていたのか。慶次の生涯に思いを馳せ、その生き様をあらためて感じてみたいと思いませんか。
    無苦庵

前田慶次供養塔

 −米沢市万世町堂森  松心山 善光寺−

 米沢市堂森で過ごした前田慶次を想い、地元堂森松心山善光寺の住職酒井清滋氏により昭和55年10月に建立されました。供養塔には慶次の戦功と堂森での生活が記されております。
前田慶次供養塔

亀岡文殊堂奉納詩歌

 −高畠町亀岡 亀岡文殊堂−

 米沢市堂森で過ごした前田慶次は、現在の山形県高畠町亀岡にある亀岡文殊堂(大聖寺)に短冊五首を残しています。
 慶長7年(1602年)直江兼続の呼びかけに応じ、前田慶次や大国実頼(兼続の弟)など上杉の重臣ら雅友27名が参加する歌会が催されました。その席で、慶次は「利貞」という名前で春夏秋冬を詠んでいます。あらためて風流人である慶次の人物像が感じられます。
 亀岡文殊堂は日本三文殊(出羽の亀岡、大和の安倍、丹後の切戸)に数えられ、学問の神として地元はもとより全国の方々が参拝されています。
亀岡文殊堂

堂森秋月の図

 −市立米沢図書館蔵−

 慶次が晩年に過ごしたとされる堂森山を中心に周辺を描いたもの。米陽八景(元禄8年矢尾板三印詩歌・簀山画)の一つで慶次の没後83年にあたる元禄8年(1695年)に描かれました。 
 この地に無苦庵があったとされ、堂森山頂上には月見平と呼ばれる瓢箪型の平地があり、慶次の過ごした場所と考えられています。
堂森秋月の図

徳利

 −宮坂考古館蔵−

 高さ約25センチの木彫りの瓢箪徳利。表面には「戦雲如墨疾雷雨祝出陣神酒一益 利貞」という文字と、「へのへのもへじ」が彫られており、根付には、武士らしく鍔(つば)を用いています。
徳利

編笠

 −宮坂考古館蔵−

 全て馬の尾の毛で余れた笠。目だけが露出する仕様で、当時の防寒具としての機能がわかります。
編笠

能面

 −個人蔵−

 米沢市堂森で過ごした頃に、慶次が彫ったといわれる面。縦21センチ横14センチ。慶次はどんな気持ちを込めて面を彫ったのでしょう。
 能面

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