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脂肪細胞 |
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白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞 |
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私たちの体の脂肪細胞には、白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞の2種類があります。
一般に脂肪細胞と呼ばれるのは白色脂肪細胞であり、大人の体内の脂肪組織には
約300億〜600億個の白色脂肪細胞があります。
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○ |
![中性脂肪の 蓄積場所](balloonC14.gif) |
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白色脂肪細胞 |
褐色脂肪細胞 |
存在場所 |
皮下、内臓の周囲 |
腎周囲、肩甲間 |
大きさ |
10〜200μm |
20〜40μm |
生理的役割 |
エネルギーの貯蔵と放出 |
代謝熱生産 |
特記 |
思春期は特に増える。
食べすぎが続くと増え、
肥満の原因にもなる。
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子供の時に作られ、
成長期以降は減少していく |
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○ |
褐色脂肪細胞は、体内に蓄積されている余分なエネルギー(脂肪等)を熱に替えて放出させる働きがあります。
つまり、褐色脂肪細胞の働きが活発な人はエネルギーをたくさん消費し、活発でない人はエネルギーの消費が
少なめで太りやすい体質になりやすい事になります。
褐色脂肪細胞の働きを高めることも、肥満を予防する事の対策になります。
褐色脂肪細胞の働きは適度な運動をする事で高まります。遺伝子変異の影響も受けます。 |
○ |
白色脂肪細胞は、全身のあらゆる所に存在しており、中性脂肪を蓄える働きがあります。 |
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交感神経と副交感神経
自律神経とは、体内の環境を調整する為の神経です。自律神経には2種類あります。
○ 交感神経 〜緊張している時の神経、起きている時の神経
○ 副交感神経 〜リラックスしている時の神経、寝ている時の神経 |
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交感神経 |
副交感神経 |
時間帯 |
昼・起きている活動時 |
夜・寝ている時 |
体の状態 |
緊張しているとき |
リラックスしている時 |
循環器 |
血管を収縮させ、
心臓の拍動を増加 |
血管を拡張させ、
心臓の拍動を抑える |
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交感神経が興奮すると、生理活性物質の「ノルアドレナリン」の分泌を促します。
この「ノンアドレナリン」が脂肪細胞上にある「β-3アドレナリン受容体」と結合し細胞に情報を伝えることによって、
褐色脂肪細胞では熱生産を高め、白色脂肪細胞では中性脂肪の分解を促します。
運動を行うことによって「交感神経」の動きは活発になります。
運動をせず体を動かさない生活を続けていくと、交感神経の働きが鈍くなってきます。
交感神経の働きが鈍くなると、体のエネルギーの消費も減少する為、結果的に太りやすい体質になります。 |
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