鹿児島県生活科・総合的学習教育研究協議会
と ん ぼ 便 り   成見和總 「鹿児島純心女子大学『理科教育法』」(非常勤講師)
「加治木看護専門学校&鹿屋看護専門学校『生物学』」(非常勤講師)
「日本理科教育学会」&「日本生活科・総合的学習教育学会」(地域世話役)
「鹿児島県生活科・総合的学習教育研究協議会」(名誉顧問)
「国際トンボ学会」&「日本トンボ学会」(自然保護推進委員)
「かごしま環境未来館講師派遣事業」(講師)
「県環境学習指導者人材バンク登録者」


とんぼ便り No,373 2014年6月吉日

梅雨の最中 学友各位
 梅雨の最中,我々人間にはうつとおしい日々とはいえ,万物とりわけ植物にとっては,高温多湿の最高の成長(庭の草木や野菜の棄や花・実の日々のスゴイ変化の速さで実感)の季節を迎えています。学友各位には,益々ご清祥のこととお喜び申し上げます。
 私は,年度始めの本庁・地教委&知人転入者関係学校等を中心に,前期講義「加治木&鹿屋看護専門学校」&「トンボ初見日調査」等の往来地区等の“年度始め表敬訪問”を一応終え,第一期春~夏季「各種研修会(講演会・自然探索等含む)」を楽しんでいます。「研修会等参加」は,現役モドキの私にとって教材研究,そして生涯学習時代の何よりの趣味事の生き涯づくり&OO予防策となっています。
 今回は,5月主行事への想い・コメント及び6・7月主行事予定並びに「総合的学習教育『甲突川探検隊』」資料&「虫諸想28『8.6大水害~思川の魚のごとき君であれ~』」をお届けします。例の如くの勝手気ままな駄文ですがご笑覧いただき,ご批正・ご指導を賜われば幸甚です。

1、5月主要行事,6・7月主要行事予定 5月主要行事
(1)5/10「薩摩川内市制10周年記念事業『藺牟田池のベッコウトンボ観察会』」
(薩摩川内市・藺牟田池愛好会・藺牟田池のベッコウトンボを保護する会主催)
*好天に恵まれ,定員オーバー130名参加の下,個体数も100余頭と正常化し,しかも滅多に見られない交尾態迄見られ,参加者の満足姿に一安心。
(2)5/16「県退職校長会総会」&5/22「鹿児島市退職校長会」
(3)5/17「県生活科・総合的学習教育研究会」5月例会・歓送迎会
*山口幸彦新会長(大龍小校長)・小薗博臣新事務局長(附属小教諭),松崎康弘顧問(鹿児島女子短期大学准教授)・小島摩文新顧問(鹿児島純心女子大学教授)の下,新体制での活動開始!夜の歓送迎会も盛会。充実・発展に期待!学生・担当者・管理職・行政・大学研究機関等メンバーも多彩な26年目を迎えたユニークな全国に誇る自主研究会例会!
(4)5/23「甑島特産種『コシキトゲオトンボ生態調査』」
*今回は単独訪問調査ながら,薩摩川内市教委支援の「現地調査協力者」(西上甑支所教育課長,宮路中津小・坂本里小教頭,中熊海陽中・大田海星中・西長浜小教頭,古市長浜小教諭)のお陰で,生態未知の「羽化初期の生態」・「新生息地確認」,「寺家集落跡地沼」探査等所期の目的を達成でき感謝感激。「甑島理科・生活科・総合的学習教育自主研究会」の基盤づくりも?!
(5)5/27「地域退職校長会評議員・理事会」*新会長としての責任の重大さを自覚!
(6)5/28「原良小4年生総合的な学習の時間『甲突川探検隊』」
     (「かごしま環境未来館『講師派遣事業』講師」*別添資料1参照
好天に恵まれ今年度も,元気な4年生4クラスの児童と熱心な先生方との楽しい一時を過ごすことができた。子どもたちの楽しそうな「甲突川探検隊活動」に心和む。ボランティア3名の地域の人材活用も効果的で,「学校支援ボランティア事業」コーディネーターN氏の万端の企画・運営には,今回も学友として頭が下がる。コヤマトンボ・ハグロトンボのヤゴ(幼虫),ヌマエビ・テナガエビ,サワガニ・モクズガニ,イシマキガイ・カワニナ,オオヨシノボリ等との対話を通した教児一体となった和やかな授業風景に感動しつつ,ふと故郷での幼い頃を回想し個人的にも感動大!
(7)5/30「附属小公開研究会」・一心会
研究テーマ「個の確立を目指す授業の創造Ⅱ~集団の学びを個に返す学習指導~」。老頭には少し難しかったが,講演→研究発表→授業の「理論と実践の一体化」はさすがと感心した。とりわけ『多面的・総合的』思考と『比較と関係付け』基本的な思考の型を据えたことに興味津津。自分の前回の“数遊び”の“素朴概念→科学概念→文化概念”及び2の“同じと違い”と関係付けることであった。『これからの教育とすべ』全体講演者の角屋重樹学友との対話は,久し振りで懐かしかった。いつもの格調高い講演で敬服。
(8)5/31「城南児童センター『自然学習会』」(「かごしま環境未来館『講師派遣事業』講師」)
いわゆる「城南小&松原小」中心の合同児童クラブの1~3年生の児童相手の「自然の不思議さ素晴らしさ」学習会である。昨年度は『城山自然観察会』,今年度は『昆虫の不思議さ素晴らしさ』の学習会であった。「鹿児島の昆虫」の生態写真を通した話と近くの公園での「野外自然観察会」であった。孫みたいな異年齢集団の子どもたちとの対話も愉快である。継続者も多く,1年前の内容の広がりと深まりの確認も楽しいものである。「子どもの自然認識の実態調査」の好機でもある。「『自然と生命の本質』は,“方法さえ工夫すれば,いかなる発達段階の子どもたちにも理解できる!“(ブルーナー『教育の過程』)を持論としている自分にとっては,幼児~児童~生徒~学生~大人いずこでも対応できる“自然・生命との対話”学習指導法(話法)を究明したい。*別添資料1参照
6月主要行事予定
(1)6/06「田上小公開研究会」
「日本生活科・総合的学習教育学会」田村学学友(文部科学省教科調査官)の全体講演(3月に「鳥栖市」でお会いしたばかりだが)も楽しみである。
(2)6/07「KKBテレビ『里地・里山関係』番組」現地収録
(3)6/11~13
「県理教大島地区大会成功祈願奄美大島全島駆け足の旅」(「第7回実行委員会(事前研修会)」・「講演会」・「トンボ相調査」
*要請もあって2月に続き,かつて「大島教育事務局理科担当指導主事」としお世話になったささやかなご恩返しになればとの想いから老婆心ながらのボランティア活動である。新旧学友との邂逅&自然との対話も楽しみである。
(4)6/11「地域退職校長会学校訪問」武岡小・武岡台小,
   6/17田上小・武小,6/18広木小
(5)6/20「鹿児島市退職校長会理事会」
(6)6/21「KKBテレビ『里地・里山関係』」放映
(7)6/27次年度「県理教大隅地区大会『事前研究会』」
7月主要行事予定
(1)7/03・04『県理教大島地区研究大会』
(2)7/05「『親子自由研究』研修会」(附属小PTA主催)
(3)7/06「『親子自然観察(採集)会』」(附属小PTA主催)

◆おまけ
『甲突川探検隊』(総合的な学習教育)*別添資料1参照
『虫諸想28』:「8.6大水害~思川の魚のごとき君であれ~」(鹿児島昆虫同好会誌
『アルボ』151号2014.5/10)*別添資料2参照

       時節柄,御身ご自愛の程。お会いしたいものですね。
       日頃のお礼に,近況報告駄文『とんぼだより』No.373お届けします。 (極楽トンボ)