羽幌本坑 排気立坑跡 探検: 北の細道 羽幌本坑 排気立坑跡

羽幌本坑でコンバイン・べ・カ3を知る



北海道羽幌町


 本坑本坑には 我が国はじめてのソ連製炭鉱機械の導入が行われていた。
水力採掘現場視察のために訪ソした生産部長が日商鰍通じて輸入した、
昭和36年(1961)3月から稼働の『コンバイン・べ・カ3』という沿層掘進機械である。

この機械は当時、ソ連国内で300台、衛生国で10台、ドイツで1台が稼働しており、
最大1日で40mという掘進速度を持つものだった。
この実績に続いて羽幌鉱業所ではソ連製水力プラントの輸入も模索していた。


羽幌礦業所合理化五か年計画は運搬立坑、選炭機工事、そして 排気立坑 計画であった。

運搬立坑は本坑地区に内径6m、坑口標高+92.5m、坑底-420m、
巻上深度512m、2車2段のダブルトラックケージ方式の塔上巻上機設置の機構であった。

新選炭機工事は老朽化した旧選炭機に代わり、運搬立坑付近に設備するものであった。
昭和37年(1962)8月完成、タカブジグ水選機、主選200t/H、再選60t/Hを計画、
本坑と 二坑 炭を選炭する。

この他、同時期昭和37年度には名羽線工事が着工となり、完成後は総合的な合理化が確立、
深部採掘、能率向上、経費削減が達成される予定であった。


今回は羽幌鉱業所本坑に残る排気立坑跡の探索だ。
実は4度目のアタック、付近は冬季閉鎖の区間である。
藪の無い時期は延々通行止めからの遠いアプローチをこなすこととなり、
通行止め解除の時期は既に藪が蔓延る時期となる。
ベストシーズンを選んでのアタックとなる。

プロペラ・風井・水力プラント・・・



風井
風井





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