平面と曲面の境界2
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【半径11km以内の種明かし】 【連載 測量(#11)】にて、 狭い範囲を測量する場合と、広い範囲を測量する場合とでは、測量方法を使い分ける必要があり、 その境目は「半径11km」と述べました。 この値がどのような計算から出てきたのかを見ていきましょう! ![]() 平面距離をD、曲面距離をL、地球の半径をRとします。このとき、 ![]() までの誤差は許されます(1km先で1mmの誤差)。 ここで、D = R tanθ、L = Rθなので、 ![]() 次に、tanθの級数展開により、 ![]() なので、θの5次以降の項を省略すると、 ![]() さらに、L=Rθより、θ=L/Rだから、 ![]() これが、1.0×10-6 以下であれば良いので、 ![]() ここに、√3 = 1.732、R = 6371 を代入すると、 ![]() となります。これが「半径11km」の理由です。 【新たな疑問】 これで、境界が「半径11km」というのは分かりましたが、 この計算を理解するのに、気になることが2点あります。 ![]() と、 ![]() という展開式です。これらについて、次回以降、見ていきましょう! |
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