高等学校卒業程度認定試験
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日本の大学を受験するには、高校を卒業しておかねばなりません。 (ただし、現役高3生は、“高校卒業見込み”で受験することができます。) では、高校を卒業していない人が大学を受験したいとき、どうすれば良いのでしょうか? 例えば、日本の貿易貨物量の99%以上を船が運んでいる状況を知り、 将来、海運業に携わることを考えたとします。 外航船の船長になるためには「三級海技士」にならねばなりませんが、 その最短ルートは、中学校を卒業した後、海上技術学校(3年)→海技大学校(2年)の合計5年です。 ただ、これだと、2回の試験があります。 試験の回数を1回に減らしたければ、中学校を卒業した後、商船高等専門学校に進む手があります。 この場合、卒業が5.5年後なので、最短ルートより半年遅れになりますが、試験は1回で済みます。 このように考え、意気揚々と商船高等専門学校に通い始めたものの、 卒業するまでに、心変わりしてしまったら、どうしましょう? 別の分野での活躍を夢見て、大学受験を考えようとしたとき、高校を卒業していないことに気付きます。 このような場合、「高等学校卒業程度認定試験」を受けて、合格しておくと、 高卒者と同様に、大学受験が可能となります。 試験科目は以下の通りです。 (国語)必須・・・現代文、古文、漢文を含みます。 (公共)必須 (地理総合)必須 (歴史総合)必須 (数学)必須・・・「数学T」の内容です。 (英語)必須・・・「コミュニケーションT」の内容です。 (理科)選択・・・次の2択です。 「科学と人間生活」「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」に対して、 @「科学と人間生活」と、「基礎」がつく科目の中から1つの、計2科目 A「基礎」がつく科目の中から3科目 ただし、歴史総合、数学、英語に対しては、免除となる条件があります。 (歴史総合)「歴史能力検定(歴検)」2級以上 (数学)「実用数学技能検定(数検)」2級以上 (英語)「実用英語技能検定(英検)」準2級以上 |
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