塩基配列の決定
|
|
DNAは、ポリヌクレオチドの二重らせん構造をとっています。 ポリヌクレオチドは、ヌクレオチドが幾つも連なったものです。 それぞれのヌクレオチドは、(塩基)+(糖)+(リン酸)でできており、 DNAの糖は「デオキシリボース」です。 糖が「リボース」だと、「RNA」になります。 DNAの「D」やRNAの「R」は、糖の名称の頭文字ですね。 「オキシ」は「酸素」、「デ」は「無い」なので、「デオキシリボース」は“酸素の無いリボース”となります。 下の図で見比べると分かりますが、右下の炭素に結合しているものが異なっています。 リボースは「OH」で、デオキシリボースは「H」です。 さて、下の図には「ジデオキシリボース」も並べました。 いったい、これは何者なのでしょうか? 塩基配列を決定するときの“重要アイテム”です♪ ![]() 学ぶ項目を、ステップを細かく分けて一覧にしました。 「この項目は大丈夫だな。」と思うものは飛ばしてもらって結構です。 自分に必要な項目だけを学べば良いでしょう。 (※)事前に、「PCR法」について学んでおくと良いです。 → こちら (01)フレデリック・サンガー(1918〜2013)・・・イギリスの生化学者です。 1977年に、ジデオキシヌクレオチドを開発しました。 (02)95℃・・・DNAは、高温にすると、塩基間の水素結合が切れて、1本鎖になります。 (03)投入物・・・「DNAポリメラーゼ」「プライマー」「dNTP」「少量のddNTP」。 (04)DNAポリメラーゼ・・・相補鎖の合成を円滑にするための酵素です。 (05)プライマー・・・人工的に塩基配列を調節することで、スタート地点をコントロールできます。 (06)dNTP・・・dATP、dGTP、dCTP、dTTPの4種類あります。 小文字の「d」は、リボースの炭素2に結合しているのが 「OH」ではなく、「H」であることを意味します。 (07)ddNTP・・・ddATP、ddGTP、ddCTP、ddTTPの4種類あります。 デオキシリボースから、さらに、炭素3の酸素原子も除かれています。 (※)塩基配列の決定には、この物質が重要なのです! 「生物の分類」に戻る |
|
|