DNAの複製
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成人1人の細胞数は約37兆個と言われていますが、元をたどれば、1個の受精卵にたどり着きます。 たった1つの受精卵が細胞分裂を繰り返して、人体を作り上げていくのです。 1つ1つの細胞には核があり、すべての核にはまったく同じDNAが含まれています。 ・・・ということは、細胞分裂に先立って、DNAが複製されていなければなりませんが、 どのようにして複製されているのでしょうか? ![]() 学ぶ項目を、ステップを細かく分けて一覧にしました。 「この項目は大丈夫だな。」と思うものは飛ばしてもらって結構です。 自分に必要な項目だけを学べば良いでしょう。 カッコ内は、文部科学省の学習指導要領に従った、目安となる履修学年です。 【二重らせん構造】 (01)ヌクレオシド(高3)・・・窒素を含む有機塩基と五炭糖が結合したものです。 (02)ヌクレオチド(高3)・・・ヌクレオシドの糖部分の炭素5がリン酸とエステル結合したものです。 (03)核酸(高3)・・・ヌクレオチドどうしが糖部分の炭素3とリン酸部分で縮合重合したものです。 (04)エルビン・シャガルフ(1905−2002)・・・オーストリアの生化学者です。 1950年に「シャガルフの法則」を発見しました。 (05)シャガルフの法則・・・DNA中に含まれるアデニンとチミン、グアニンとシトシンの量比が、等しい。 (06)モーリス・ウィルキンス(1916−2004)・・・イギリスの生物物理学者です。 1953年、フランクリンとともに、DNAのX線回折写真を撮影しました。 (07)ロザリンド・フランクリン(1920−1958)・・・イギリスの物理化学者です。 (08)フランシス・クリック(1916−2004)(高2)・・・イギリスの生物学者です。 ウィルキンスとフランクリンによって撮影されたDNAのX線回折写真を、 ワトソンと解析し、1953年に「二重らせん構造」を提唱しました。 (09)ジェームズ・ワトソン(1928−現在)(高2)・・・アメリカの生物学者です。 (10)二重らせん構造(高2)・・・10塩基対で1回転します。 (※)なぜ、1回転が10塩基対のピッチなのでしょうか? 【半保存的複製】 (11)アルフレッド・ハーシー(1908−1997)(高2)・・・アメリカの生物学者です。 1952年、チェイスとともに、「ハーシーとチェイスの実験」により、 核酸が自己複製すること、そして、それを子孫に伝えることができることを示しました。 (12)マーサ・チェイス(1927−2003)(高2)・・・アメリカの生物学者です。 (13)マシュー・メセルソン(1930−現在)(高2)・・・アメリカの遺伝学者です。 1958年、スタールとともに、「メセルソン・スタールの実験」により、 DNAの半保存的複製を証明しました。 (14)フランクリン・スタール(1929−現在)(高2)・・・アメリカの分子生物学者です。 (15)DNAヘリカーゼ・・・複製起点での最初のイベントは、DNAの巻き戻し(解きほぐし)です。 (16)1本鎖結合タンパク質・・・ほどけた1本鎖が二重らせんに戻らないようにします。 (17)DNAポリメラーゼ・・・鋳型となるDNA鎖の塩基に対して、相補的な塩基を連結していきます。 (18)アーサー・コーンバーグ(1918−2007)・・・アメリカの生化学者です。 1956年、DNAポリメラーゼを発見しました。 (19)5’末端から3’末端へ・・・新しいポリヌクレオチドの伸長方向です。 「生物の分類」に戻る |
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