スルホン化
|
|
ウール製の衣類は、セッケンをはじめ、アルカリ性洗剤で洗うと良くないです。 ベンゼンスルホン酸ナトリウムなど、中性洗剤で洗うと良いです。 学ぶ項目を、ステップを細かく分けて一覧にしました。 「この項目は大丈夫だな。」と思うものは飛ばしてもらって結構です。 自分に必要な項目だけを学べば良いでしょう。 カッコ内は、文部科学省の学習指導要領に従った、目安となる履修学年です。 【ウール製】・・・セッケンで洗うと良くないのですが、なぜでしょう? (01)羊毛・・・ケラチンというタンパク質でできています。 (02)タンパク質(高3)・・・アミノ酸という低分子の有機化合物が鎖状に連なった高分子化合物です。 (03)シスチン(高3)・・・分子内に硫黄原子(S)を含んだアミノ酸です。 (04)ジスルフィド結合(高3)・・・硫黄原子と硫黄原子の結合(−S−S−)です。 (05)塩基性・・・ジスルフィド結合が開裂してしまい、ケラチンがタンパク質として機能しなくなります。 (06)セッケン・・・カルボン酸(弱酸)とアルカリ(強塩基)の塩なので、塩基性を示します。 【ベンゼンスルホン酸ナトリウム】・・・中性の洗剤だと、ウール製の衣類でも大丈夫です。 (07)スルホ基・・・カルボン酸よりも強い酸性を示します。 (08)ベンゼンスルホン酸・・・ベンゼンの水素がスルホ基で置換されたものです。 (09)三酸化硫黄・・・3つの酸素原子による強力な電子求引効果によって、硫黄原子は求電子的になります。 (10)発煙硫酸・・・濃硫酸に三酸化硫黄を混ぜたものです。 (11)反応機構@・・・ベンゼンの二重結合による、三酸化硫黄の硫黄原子への攻撃。 (12)反応機構A・・・脱プロトン化。 (13)反応機構B・・・プロトン化により、ベンゼンスルホン酸が生成します。 (14)反応機構C・・・ナトリウム塩にします。 (15)下水の微生物・・・直鎖分子しか分解できず、分枝の多いものでは生分解されません。 (16)4−(1−ブチルオクチル)ベンゼンスルホン酸ナトリウム・・・15%含むようにしています。 「栄養素の代謝」に戻る |
|
|