ニトロシルカチオン

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焼き肉などで焦げた部分をあまり食べない方が良い、と言われます。

その通りで、発がん性物質が生じているからです。

しかし、お肉が美味しいから、ついパクパク食べてしまいます。

そんな時は、同時並行でビタミンCも摂取してください。

発がん性を抑えることができます。



学ぶ項目を、ステップを細かく分けて一覧にしました。

「この項目は大丈夫だな。」と思うものは飛ばしてもらって結構です。

自分に必要な項目だけを学べば良いでしょう。

カッコ内は、文部科学省の学習指導要領に従った、目安となる履修学年です。



【ニトロシルカチオン】


(01)
二酸化窒素(高2)・・・空気中でアンモニアを白金触媒とともに加熱すると生成します。

(02)
一酸化窒素(高2)・・・二酸化窒素を温水と反応させると生成します。

(03)
亜硝酸ナトリウム・・・炭酸ナトリウムに二酸化窒素や一酸化窒素を反応させると生成します。

(04)
反応機構@・・・亜硝酸イオンのプロトン化により、亜硝酸が生成します。

(05)
反応機構A・・・亜硝酸のプロトン化。

(06)
反応機構B・・・脱水により、ニトロシルカチオンが生成します。



【発色剤】


(07)
筋肉・・・色素タンパク質であるミオグロビンを含むため、赤色を呈します。

(08)
ミオグロビン・・・1本のポリペプチド鎖と1分子のヘムからなります。

(09)
ヘム・・・鉄原子とポルフィリンからなる錯体です。

(10)
ポルフィリン・・・ピロールが4つ組み合わさってできた環状構造をもつ有機化合物です。

(11)
ピロール・・・ヘテロ環化合物です。

(12)
メトミオグロビン・・・ミオグロビンの鉄が酸化されて2価から3価になったもの。 茶色を呈します。

(13)
メトミオグロビン還元酵素・・・生きている筋肉では、この酵素のはたらきで褐変を防いでいます。

(14)
褐変・・・死んだ筋肉である食肉では、この酵素がはたらきません。

(15)
ニトロシルカチオン・・・ミオグロビンがメトミオグロビンになるのを防ぎます。



【ニトロソアミン】・・・発がん性物質です。


(16)
反応機構@・・・アミンがニトロシルカチオンを求核攻撃。

(17)
反応機構A・・・脱プロトン化により、ニトロソアミンが生成。

(18)
反応機構B・・・2つあるα炭素の一方が酸化されて、ヘミアミナールの生成。

(19)
反応機構C・・・プロトン化。

(20)
反応機構D・・・モノアルキルニトロソアミンの生成。

(21)
反応機構E・・・プロトン化。

(22)
反応機構F・・・共鳴安定化。

(23)
反応機構G・・・脱プロトン化により、ジアゾヒドロキシが生成。

(24)
反応機構H・・・プロトン化。

(25)
反応機構I・・・脱水。

(26)
反応機構J・・・共鳴安定化。

(27)
反応機構K・・・窒素の脱離により、カルボカチオンの生成。

(28)
カルボカチオン・・・DNAの塩基を攻撃して、遺伝子に損傷を引き起こし、細胞ががん化します。

(29)
ビタミンC・・・ニトロソアミンの生成を抑えます。



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