アミノ酸A

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一酸化窒素( NO )は、人体にとって、プラスにもマイナスにも働きます。

アミノ酸の1種であるアルギニンから、一酸化窒素合成酵素により合成される一酸化窒素は、

血管を拡張し、血行を良くします。・・・ニトログリセリンが心疾患に効くのは、このためです。

一方で、一酸化窒素が過剰になると脳障害が起きてしまいます。



学ぶ項目を、ステップを細かく分けて一覧にしました。

「この項目は大丈夫だな。」と思うものは飛ばしてもらって結構です。

自分に必要な項目だけを学べば良いでしょう。

カッコ内は、文部科学省の学習指導要領に従った、目安となる履修学年です。



【アスパラギン酸・アスパラギン】


(※)事前に、「クエン酸回路」について学んでおくと良いです。→ こちら

(01)
オキサロ酢酸(高2)・・・クエン酸回路の産物です。

(02)
アスパラギン酸トランスアミナーゼ・・・オキサロ酢酸とグルタミン酸からアスパラギン酸を生合成。

(03)
アスパラギンシンターゼ・・・アスパラギン酸とグルタミンからアスパラギンが生合成されます。



【アルギニン】・・・尿素回路の話も含みます。


(04)
カルバモイルリン酸・・・(炭酸)+(アンモニア)+(リン酸)で生合成されます。

(05)
オルニチンとの反応・・・カルバモイル酸からシトルリンが生合成されます。

(06)
アスパラギン酸との反応・・・シトルリンからアルギニノコハク酸が生合成されます。

(07)
リアーゼ・・・アルギニノコハク酸が、アルギニンとフマル酸に分解されます。

(08)
アルギナーゼ・・・アルギニンの加水分解によりオルニチンが生合成されます。



【トレオニン・リシン】


(09)
アスパラギン酸の還元・・・アスパラギン酸セミアルデヒドが生合成されます。

(10)
さらに還元・・・アスパラギン酸セミアルデヒドからホモセリンになります。

(11)
リン酸化・・・ホモセリンからホスホホモセリンが生合成されます。

(12)
加水分解・・・ホスホホモセリンからトレオニンが生合成されます。

(13)
リシン・・・アスパラギン酸セミアルデヒドにピルビン酸が結合し、数段階の反応を経てリシンが誕生!



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