プロパン

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「水」「電気」とともにライフラインの1つとして知られる「ガス」。

地中に張り巡らされたガス管を通って各家庭に届けられるガスと、

家の外に取り付けたボンベから供給されるガスとでは、ガスの成分が異なります。



学ぶ項目を、ステップを細かく分けて一覧にしました。

「この項目は大丈夫だな。」と思うものは飛ばしてもらって結構です。

自分に必要な項目だけを学べば良いでしょう。

カッコ内は、文部科学省の学習指導要領に従った、目安となる履修学年です。



【プロパン】


(01)
プロパン(高3)・・・n=3のアルカン。 分子式は「 C3H8 」。

(02)
プロパンの製造・・・天然ガスからの分留、あるいは、石油のクラッキングにより得ます。

(03)
クラッキング(高3)・・・分子量の大きいものを、分子量の小さいものに分解。 「接触分解」とも。

(04)
プロパンの用途・・・「LPガス」として販売されることが多いです。

(05)
LPガス・・・プロパンとプロピレンが主成分の混合ガスです。



【グリーンケミストリー】


(05)
グリーンケミストリー・・・環境保護と持続的発展を同時に目標とする化学的活動です。

(06)
行動基準@・・・生じた廃棄物を処理するよりも、廃棄物を生み出さない方法に切り替えます。

(07)
行動基準A・・・すべての出発物質が、最大限最終産物に組み込まれるような合成法が良い。

(08)
行動基準B・・・反応に使用する物質も、製造される物質も、機能に優れ、無毒であることが望ましい。

(09)
行動基準C・・・常温常圧下で反応を行うことで、反応に必要なエネルギーを減らします。

(10)
行動基準D・・・供給原料は、再生可能なものを用いるべきです。

(11)
行動基準E・・・触媒反応は、化学量論反応よりも優れています。

(12)
1つの例・・・ブタンから、メタセシス反応により、プロパンとペンタンが生成します。

           (※)「ブタン」については、こちらを参照。

(13)
メタセシス反応・・・共通成分をもたない2種の物質が、その成分を交換して新たな2種の物質になる。

(14)
触媒・・・タンタル( Ta )を用います。



【プロパンのハロゲン化】


(※)事前に、「ハロゲン化」について学んでおくと良いです。 → こちら

(15)
エタンの塩素化・・・メタンの塩素化と同じように、6個の水素原子の区別はありません。

(16)
プロパンの塩素化・・・8個の水素原子は、2つのグループに分けられます。

(17)
6個の水素原子・・・両端の炭素原子に結合しているのは、第一級水素です。

(18)
2個の水素原子・・・真ん中の炭素原子に結合しているのは、第二級水素です。

(19)
両者が平等なら・・・1−クロロプロパンと2−クロロプロパンの生成比は3:1と予想されます。

(20)
実際には・・・2−クロロプロパンが50%を超えるので、両者は平等ではありません。

(21)
なぜ?・・・「超共役」のためです。 「超共役」って、何?



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