メタン
|
|
現在、有機合成化学の原材料の大部分は石油であり、(有機化学)=(石油化学)と呼ばれるほどです。 (そもそも、なぜ、石油が原料になったのでしょう? → こちら) しかし、石油の可採年数(あと何年採れるか)は50年ほどであり、このままでは原料不足に陥ってしまいます。 そこで注目されたのがメタンです。 石油中にはあまり含まれておらず、 従来の有機化学とは異なるカテゴリーに分類される「C1化学」を駆使します。 現在のメタンは天然ガスから手に入れていますが、天然ガスにも、もちろん限りがあります。 メタンを手に入れる他の方法も考えないといけません。 ![]() 学ぶ項目を、ステップを細かく分けて一覧にしました。 「この項目は大丈夫だな。」と思うものは飛ばしてもらって結構です。 自分に必要な項目だけを学べば良いでしょう。 カッコ内は、文部科学省の学習指導要領に従った、目安となる履修学年です。 【メタン】 (01)有機化合物(高3)・・・炭素原子を含む化合物の総称です。 (02)ヘテロ原子・・・有機化合物中に含まれる、炭素原子と水素原子以外の原子です。 (03)炭化水素(高3)・・・炭素原子と水素原子のみからなる有機化合物です。 (04)アルカン(高3)・・・一般式 CnH2n+2 で表される炭化水素です。 (05)メタン( CH4 )(中2)・・・分子量が最小のアルカン。 天然ガスから得られます。 (06)C1化学・・・炭素数が1の化合物で相互変換をしたり、炭素数2以上の化合物を合成する技術法です。 【メタンのハロゲン化】・・・アルカンの反応性は高くないので、反応活性な官能基を導入します。 (07)開裂・・・熱エネルギーや光エネルギーにより、共有結合が切断されることです。 (08)ヘテロリシス開裂・・・電子対が片一方の原子にだけ与えられます。 (09)イオン(中3)・・・ヘテロリシス開裂により生じる化学種です。 (10)カチオン・・・陽イオンのことです。 (11)アニオン・・・陰イオンのことです。 (12)ホモリシス開裂・・・電子対の2つの電子が、2つの原子に1つずつ与えられます。 (13)ラジカル・・・ホモリシス開裂により生じる化学種です。 (14)メタンの塩素化・・・開始段階、伝搬段階、連鎖停止段階に分けられます。 (15)開始段階・・・光の照射による Cl-Cl 結合のホモリシス開裂が起こります。 (16)伝搬段階@・・・塩素ラジカルにより、メタンから水素原子が引き抜かれ、メチルラジカルが生じます。 (17)伝搬段階A・・・メチルラジカルにより、塩素分子から塩素原子が引き抜かれ、塩素ラジカルが生じる。 (18)連鎖停止段階・・・各ラジカルどうしが結合し、塩素、クロロメタン、エタンが生じます。 「ガソリン」に戻る |
|
|