コリオリ力

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【ハドレー循環】


赤道付近で温められ上昇した空気は、最初は、緯度に対して直角に進み、極を目指そうとします。

しかし、コリオリ力により、徐々に右寄りの進路となり、

最終的には、緯度30度付近で滞留し、それ以上、高緯度に進めなくなります。

赤道地方からは、どんどん次の風がやってくるので、追いやられるようにして、地表付近に下降します。

下降気流により、緯度30度の地表付近は、周囲よりも高圧帯になります。

地表付近では、緯度30度付近から赤道地方への風が吹くことになります。



このように、赤道付近で上昇し、緯度30度付近まで進んだ後、下降し、

今度は、赤道に向けて地表付近を進んでくる空気の循環を「ハドレー循環」と言います。

イギリスの気象学者ジョージ・ハドレー(1685−1768)が1735年に提唱しました。



(疑問)なぜ、コリオリ力により、右寄りの進路になるのでしょうか?



【極循環】


極付近では、どうなっているのでしょうか?

地表付近を低緯度地方に向けて、風が吹き出すわけですが、コリオリ力のため、緯度60度付近で滞留します。

後ろ(極)からは、どんどん次の風がやってくるので、追いやられるようにして上昇します。

したがって、緯度60度付近は低圧帯となります。

上昇気流により、緯度60度付近の上空の気圧は高くなります。

この結果、気圧傾度力により、空気が極地方に移動し、温度が下がり、重くなると、極地方で再び下降します。



このように、極地方で下降し、緯度60度付近まで進んだ後、上昇し、

今度は、極に向けて上空を進んで戻る空気の循環を「極循環」と言います。



(※)赤道〜緯度30度は「ハドレー循環」、緯度60度〜極は「極循環」ということですが、

   では、「緯度30度〜60度」の空気は、どのように動いているのでしょうか? → こちら



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