緯度30〜60度
|
|
【フェレル循環】 アメリカの気象学者ウィリアム・フェレル(1817−1891)は、「フェレル循環」を考えました。 ハドレー循環で生じる緯度30度付近の高圧帯は、地表付近において、 赤道方向にだけでなく、高緯度方面にも風を吹き出していて、 緯度60度付近の低圧帯に向かって吹き込み、そこで上昇して、 上空を伝って、再び、緯度30度付近にまで戻ってくる。 というものです。 しかし、この考えだと、地表付近の風は、確かに西寄りのかぜ、いわゆる「偏西風」になりますが、 上空では東寄りの風が吹くことになり、上空でも偏西風が吹いていることを説明できません。 別の考え方が必要になってきますが、それは、どのような考えなのでしょうか? 【温度風】 緯度30〜60度の中緯度帯において、地表付近でも、上空でも、 高さに関わらず、西寄りの風が吹いていおり、これを「偏西風」と言います。 上空ほど風速が増し、その強い西風を利用して、移動の助け(追い風)としているのが、飛行機です。 (往復ですと、行き帰りのどちらかで、逆風(向かい風)を受けることになりますが・・・。) ![]() 「高温ほど、高度に対する圧力変化が大きく、低温ほど、高度に関する圧力変化が小さい」 ・・・ということから生じる「温度風」の理論とは? 「地面より上」に戻る |
|
|