大気の大循環

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【熱の鉛直移動】


小学4年生の理科の実験で、温度によって、空気の体積が、どのように変化するかを学びます。

温められた空気は、体積が増えます。 逆に、冷やされた空気は、体積が減ります。



中学1年生の理科で、「密度」について学びます。

質量が同じ場合、体積が増加すると、密度は小さくなります。 つまり、軽くなります。

・・・ということは、温められた空気は、軽くなるということです。 これを利用したのが「気球」です。



低緯度地方は暖かいのでした。 温められ、軽くなった空気は、上昇します。

したがって、低緯度地方では、上昇気流が起こり、地上付近の圧力は低くなり、上空の圧力は高くなります。

逆に、高緯度地方では、下降気流が起こり、地上付近の圧力は高くなり、上空の圧力は低くなります。

ちなみに、「圧力」について学ぶのも、中学1年生です。



【熱の水平移動】


地上付近の圧力を比較すると、高移動地方で高く、低緯度地方で低いです。

したがって、地上付近では、空気が高緯度地方から低緯度地方に向かって移動します。



上空の圧力を比較すると、低緯度地方で高く、高緯度地方で低いです。

したがって、上空では、空気が低緯度地方から高緯度地方に向かって移動します。



【大気の大循環】


熱の鉛直移動と水平移動を考えることにより、

@赤道地方で、地表付近から上空へ、空気が上昇、

A上空を、赤道地方から極地方へ移動、

B極地方で、上空から地表付近へ下降、

C地表付近を、極地方から赤道地方へ移動、

という「大気の大循環モデル」を考えることができます。



(※)ただし、この大循環モデルは、地球の自転を考慮に入れていません。

   地球の自転を考えると、これとは少し異なった大循環モデルになります。 → こちら



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