ストークス抵抗

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薬剤師の国家試験問題にも出てくる「ストークスの沈降速度式」は、



で表される「ストークス抵抗」が与えられれば、簡単に導くことができます。

(η は粘性率、r は粒子半径、v は終端速度)

ただ、この「ストークス抵抗」自体を導くのが少々厄介・・・。

さて、頑張って導きましょう!



学ぶ項目を、ステップを細かく分けて一覧にしました。

「この項目は大丈夫だな。」と思うものは飛ばしてもらって結構です。

自分に必要な項目だけを学べば良いでしょう。



【オイラーの方程式】

(※)事前に、「ベクトル解析」を学んでおくと良いです。→ こちら

(01)
固体・・・外力を加えたとき、それに抵抗して、元の形を保とうとします。

(02)
流体・・・体積の変化には抵抗するが、体積を変えない変形は、どんなに小さい外力でも生じます。

(03)
速度場・・・速度は、位置によっても異なるし、時間とともに変化します。

(04)
加速度・・・流体要素の加速度は、単に速度場を時間で偏微分したものではありません。

(05)
オイラーの方程式・・・流体に対する運動方程式です。

(06)
完全流体・・・粘性力をもたない流体です。



【ナビエ・ストークス方程式】


(07)
粘性力・・・流体の中では、どこでも、上層の流体が下層の流体を引きずろうとする力がはたらきます。

(08)
粘性流体・・・粘性力をもつ流体です。

(09)
縮まない流体・・・密度の変化を無視して取り扱って良い流体です。

(10)
連続の方程式・・・密度一定なら、発散がゼロになります。

(11)
ナビエ・ストークス方程式・・・縮まない流体で粘性力を考えるときの方程式です。



【ラプラス方程式】


(12)
遅い流れ・・・速さvが非常に小さい値です。

(13)
ストークス近似・・・遅い流れの場合、慣性力を無視することができます。

(14)
定常流・・・速度の時間的変化がありません。

(15)
ラプラス方程式・・・「遅い流れ」&「定常流」のナビエ・ストークス方程式を解くのに必要です。



【ストークス抵抗】


(16)
圧力場による力・・・「2πηrv」です。

(17)
粘性力・・・「4πηrv」です。

(18)
ストークス抵抗・・・(16)+(17)=「6πηrv」です。

(19)
ストークスの沈降速度式・・・(重力)=(浮力)+(ストークス抵抗)から導けます。



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