海洋底拡大説

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【海洋底拡大説】


1960年代、アメリカの海洋地質学者ハリー・ヘス(1906−1969)と、

同じくアメリカの海洋学者ロバート・ディーツ(1914−1995)は、「海洋拡大説」を提唱しました。

“海嶺で地球内部から物質が上昇し、新しく海底の岩盤をつくるため、海底が海嶺の両側へ拡大する。”

・・・という仮説です。



宇宙開発競争でソ連に遅れを取ったアメリカは、地球科学の分野で挽回しようと考え、

「地球の地殻を貫いてモホロビッチ不連続面まで掘削を行おう!」

・・・という「モホール計画」を1958年から1966年にかけて進めました。

しかし、成果が上がらず、断念!



1968年からは、「もっと浅い掘削によって地殻上部を研究しよう!」という感じで、

新たな研究が始まりました(深海掘削計画)。

そして、リオデジャネイロ沖合いの大西洋においてボーリング調査を行い、

中央海嶺から遠ざかるにつれて、海洋底の年齢が古くなっていることを確認したのです。

これで、「海洋底拡大説」が立証されました。

どのようにして、海洋底の年齢を測定したのでしょうか?



【ちきゅう】


その後、1983年まで行われた「深海掘削計画」は、

1983年に「国際深海掘削計画」へ、2003年に「統合国際深海掘削計画」へ名称を改められ、

さらに、2013年に「国際深海科学掘削計画」と改名されたものが、現在まで継続されています。



海洋研究開発機構・地球深部探査センターは、「ちきゅう」という掘削船(57087t)を所有しています。

2002年に進水式があり、最初の5年間は、試験的な運用がされました。

2007年9月から2008年2月にかけて、統合国際深海掘削計画による最初の研究航海をし、

      「南海トラフ地震発生帯掘削計画(ステージ1)」を実施。

      その成果として、1944年に発生した東南海地震の断層を特定しました(2011年)。

2012年、東北地方太平洋沖地震の発生メカニズムを調査する目的で掘削。

      (水深6883.5m + 海底下856.5m = 7740m)

2013年、海底のメタンハイドレートから天然ガスを産出。

2018年、科学掘削の世界最深記録を更新(海底下3262.5m)。

2020年、南海トラフ遠州灘掘削。

海底の掘削から、どのようなことが明らかになるのでしょうか?



(※)「海洋底拡大説」が、1967年の「プレートテクトニクス」につながります。 → こちら



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