混成軌道
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フッ素は原子番号が9なので、電子配置は 1s22s22p5 = 1s22s22px22py22pz1 です。 不対電子が1個なので、1個の水素原子と結合して、フッ化水素分子( HF )を作ります。 酸素は原子番号が8なので、電子配置は 1s22s22p4 = 1s22s22px22py12pz1 です。 不対電子が2個なので、2個の水素原子と結合して、水分子( H2O )を作ります。 窒素は原子番号が7なので、電子配置は 1s22s22p3 = 1s22s22px12py12pz1 です。 不対電子が3個なので、3個の水素原子と結合して、アンモニア分子( NH3 )を作ります。 ところが、炭素原子になると、困った事態に陥ります。 水素原子との化合物として一般的なのは、メタン( CH4 )のはずなんですが・・・。 ![]() 学ぶ項目を、ステップを細かく分けて一覧にしました。 「この項目は大丈夫だな。」と思うものは飛ばしてもらって結構です。 自分に必要な項目だけを学べば良いでしょう。 【混成軌道】 (※)事前に、「電子配置」について学んでおくと良いです。 → こちら (01)ライナス・ポーリング・・・1939年に「混成軌道」を考えたアメリカの化学者です。 (02)混成軌道・・・ s 軌道と p 軌道を混ぜ合わせた電子軌道です。 【17族の分子】 (03)三フッ化塩素・・・塩素の 3s23p5 が混成し、7個の電子のうち3個がフッ素と共有結合します。 (04)五フッ化塩素・・・塩素の 3s23p5 が混成し、7個の電子のうち5個がフッ素と共有結合します。 (05)七フッ化塩素・・・未確認です。 7個のフッ素を受け入れるほど塩素は大きくないのでしょう。 (06)三フッ化臭素・・・臭素の 4s24p5 が混成し、7個の電子のうち3個がフッ素と共有結合します。 (07)五フッ化臭素・・・臭素の 4s24p5 が混成し、7個の電子のうち5個がフッ素と共有結合します。 (08)七フッ化臭素・・・未確認です。 7個のフッ素を受け入れるほど臭素は大きくないのでしょう。 (09)三フッ化ヨウ素・・・ヨウ素の 5s25p5 が混成し、7個の電子のうち3個がフッ素と共有結合します。 (10)五フッ化ヨウ素・・・ヨウ素の 5s25p5 が混成し、7個の電子のうち5個がフッ素と共有結合します。 (11)七フッ化ヨウ素・・・ヨウ素の 5s25p5 が混成し、7個の電子のうち7個がフッ素と共有結合します。 (12)三塩化臭素・・・未確認です。 3個の塩素を受け入れるほど臭素は大きくないのでしょう。 (13)五塩化臭素・・・未確認です。 3個ですら受け入れられないので、5個は当然無理ですね。 (14)七塩化臭素・・・未確認です。 3個ですら受け入れられないので、7個は当然無理ですね。 (15)三塩化ヨウ素・・・ICl3 ではなく、二量体の I2Cl6 として存在します。 なぜ? (16)五塩化ヨウ素・・・未確認です。 5個の塩素を受け入れるほどヨウ素は大きくないのでしょう。 (17)七塩化ヨウ素・・・未確認です。 5個ですら受け入れられないので、7個は当然無理ですね。 (18)三臭化ヨウ素・・・ヨウ素の 5s25p5 が混成し、7個の電子のうち3個が臭素と共有結合します。 (19)五臭化ヨウ素・・・未確認です。 5個の臭素を受け入れるほどヨウ素は大きくないのでしょう。 (20)七臭化ヨウ素・・・未確認です。 5個ですら受け入れられないので、7個は当然無理ですね。 「元素の周期表」に戻る |
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