原子核の発見
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1897年に電子の存在が確認されたわけですが、その後の研究により、物質から電子を取り出すには、 熱したり電磁波を照射したりしてエネルギーを与えなければならないことが分かってきて、 これらのことから、電子は原子内に束縛されていると考えられるようになりました。 電子は負の電荷を持っているので、電子を束縛しているのは原子内の正電荷を持つ部分であろうと思われます。 この正電荷が原子内にどのように分布しているかについて、当時、2つのモデルが考えられていました。 @正電荷が原子の中心にあり、その周りを電子が回っているモデル A正電荷が、ブドウパン、あるいは、スイカの種のように、原子内に一様に分布しているモデル 原子内の正電荷の分布を調べたのは、アーネスト・ラザフォード(1871−1937)でした。 ![]() 学ぶ項目を、ステップを細かく分けて一覧にしました。 「この項目は大丈夫だな。」と思うものは飛ばしてもらって結構です。 自分に必要な項目だけを学べば良いでしょう。 カッコ内は、文部科学省の学習指導要領に従った、目安となる履修学年です。 (01)アンリ・ベクレル(1852−1908)・・・1896年、放射線を発見。 (02)ピエール・キュリー(1859−1906)・・・1898年、夫妻で、放射性元素を発見。 (03)マリー・キュリー(1867−1934)・・・1898年、夫妻で、放射性元素を発見。 (04)アーネスト・ラザフォード(1871−1937)・・・1899年、放射線からα粒子を発見。 (05)α粒子(高3)・・・1908年、正電荷であることが突き止められました。 (06)原子核の発見(高3)・・・1911年、ラザフォードがα粒子照射実験により発見しました。 (07)ラザフォードの原子模型・・・原子核の周りを電子が円運動している、と考えました。 「量子論」に戻る |
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