地震の規模
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最近、「南海トラフ巨大地震」が騒がれています。 海洋プレートの沈み込みに引きずられた大陸プレートの歪みが溜まっていき、 大陸プレートが「もうこれ以上、我慢できない!」となったときに、ドーンとくる海溝型の地震です。 1995年に発生した「阪神淡路大震災」以降、全国的に耐震の意識が高まり、 もちろん「被害が完全にゼロ」というわけではありませんが、 震度5くらいの地震に対しては、かなり持ち堪えられるようになってきた気がします。 被害のあまり出ない小規模地震が頻発することで、大陸プレートの歪みが少しずつ緩和され、 巨大地震に至ることを避けられないものか?・・・と願いたいのですが・・・。 ![]() 学ぶ項目を、ステップを細かく分けて一覧にしました。 「こう項目は大丈夫だな。」と思うものは飛ばしてもらって結構です。 自分に必要な項目だけを学べば良いでしょう。 【マグニチュードとエネルギーの関係】 (※)事前に、「指数・対数」について学んでおくと良いです。 → こちら (01)マグニチュード(M)・・・地震が発するエネルギーの大きさを対数で表したものです。 (02)エネルギー(E)との関係・・・ log10E = 4.8 + 1.5M。 (03)マグニチュードが1大きい・・・地震のエネルギーが 101.5 = 約31.6倍です。 【マグニチュードと発生回数の関係】 (04)ベノー・グーテンベルグ(ドイツ)・・・1944年に「グーテンベルグ・リヒター則」を発表。 (05)チャールズ・リヒター(アメリカ)・・・1944年に「グーテンベルグ・リヒター則」を発表。 (06)グーテンベルグ・リヒター則・・・マグニチュード(M)と発生回数(n)の関係を示した法則です。 (07)数式表現・・・ log10n = a - bM。 (08)aとbの値・・・地域性があり、様々な値をとります。 (09)上の表・・・気象庁が決めたM5以上の地震の発生回数(1961年〜1999年)です。 (10)bの値・・・計算してみたところ、「0.89」でした。 (11)マグニチュードが1大きい・・・発生回数が10-0.89 = 約0.13倍になります。 【マグニチュードが1大きい地震】 (12)(03)×(11)・・・約4.0となります。 (13)ということは・・・小さな頻発地震よりも、稀な巨大地震の方が、開放エネルギーが大きい。 (14)つまり・・・小規模地震が頻発することで巨大地震を抑えることは難しい・・・。 「球の表面積」に戻る |
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