プランタジネット朝

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「プランタジネット」は、マメ科の植物「エニシダ」です。

ヨーロッパでは、エニシダの枝から箒(ほうき)を作っていました。

ヘンリー2世の母マチルダの夫ジョフロワ4世(ヘンリー2世の父)は、エニシダを紋章としていました。



学ぶ項目を、ステップを細かく分けて一覧にしました。

「この項目は大丈夫だな。」と思うものは飛ばしてもらって結構です。

自分に必要な項目だけを学べば良いでしょう。

カッコ内は、文部科学省の学習指導要領に従った、目安となる履修学年です。



【歴代の王】


(01)
ヘンリー2世(在位1154−1189)(高2)・・・ヘンリー1世の孫です。

(02)
リチャード1世(在位1189−1199)・・・ヘンリー2世の男子(3男)です。

(03)
ジョン王(在位1199−1216)(高2)・・・ヘンリー2世の男子(5男)です。

(04)
ヘンリー3世(在位1216−1272)(高2)・・・ジョン王の男子です。

(05)
エドワード1世(在位1272−1307)(高2)・・・ヘンリー3世の男子です。

(06)
エドワード2世(在位1307−1327)・・・エドワード1世の男子です。

(07)
エドワード3世(在位1327−1377)(高2)・・・エドワード2世の男子です。

(08)
エドワード黒太子・・・エドワード3世の男子(長男)ですが、即位していません。

               非常に優秀な軍人であり、百年戦争(1339−1453)の前半において、

               主要な戦いでは、すべて勝利を得ていました。

               しかし、1376年に病死してしまいます。

               亡くなったのが、エドワード3世が他界するよりも前だったため、

               王位につくことは、ありませんでした。

(09)
リチャード2世(在位1377−1399)・・・エドワード黒太子の男子です。

               この後、エドワード3世の4男末裔の「ランカスター家」と、

               エドワード3世の5男末裔の「ヨーク家」で争うことになります。 → こちら



【百年戦争】


イギリスとフランスの戦争です。


(経済的な理由)

イギリスの羊毛輸出先であった毛織物工業地フランドル地方は、

元々、フランドル伯が領有していて、住民は、イギリスに対して好意的でした。

しかし、1305年に、フランス王直接の支配下となり、状況が変化しました。

これに反発したイギリスは、国内のワイン生産地ギエンヌに対するフランスの干渉を排除しようとしました。


(政治的な理由)

1328年、フランスでカペー朝が絶えたタイミングを見計らったかのように、

イギリス王エドワード3世が、フランス王位の継承を主張して、フランスへ侵入しました。


(戦争の結果)

諸侯・騎士が没落し、英・仏両国とも、中央集権が進むこととなりました。

イギリス王がフランスに領土を持つという関係が清算されて、

英・仏それぞれ明確な領土・国民をもつ統一国家として出発することになり、

両国とも、国民意識が高まりました。



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