香川県婦人団体連絡協議会

 

男女共同参画の視点に立った地域リーダーの養成 香川県男女共同参画協働事業

「被災地の復興について考えるピアノ弾き語りコンサート」

日時:8月22日(月)14:00~15:30/レクザムホール(香川県民ホール)小ホール

シンガーソングライター沢知恵さんによるピアノの弾き語りを聴きながら、被災地の復興について考えてもらおうという、画期的な企画が実現しました。沢さんは東日本大震災の後、2014年に千葉から岡山に移住され、真備町の岡山マインド「こころ」とかかわりを深めてきました。その真備町が2018年、西日本豪雨で甚大な被害を受けました。沢さんがかかわり続けた被災地や厳しい立場に置かれた人たちへの思いや経験を語りながら、心のこもった多くの歌を情感豊かに力強く歌われました。命の大切さ、かかわることの意味を深く理解しました。宮沢賢治の詩に沢さんが曲をつけた「雨ニモマケズ」の最後のフレーズ「~ソウイウモノニワタシハナリタイ」は、胸にズンときました。皆で口ずさんだ「ふるさと」の歌でも、聴衆それぞれの心の中でさまざまな情景が思い描かれたことと思います。

知識や情報を与えてくれる研修ももちろん大切ですが、今回のように心に訴えかけてくる研修会は、被災の現場に居合わせた当事者であるかのような心理的効果を与えてくれるのではないかと思いました。とはいえ、企画から準備、開催への道のりは大変でした。プロの音楽事務所との交渉、公務で忙しい県のツートップ(知事と県議会議長)の到着順に合わせた開会行事次第、慣れない大きな会場の動線を頭に入れての運営……緊張の連続でしたが、役員の皆様方のご協力のおかげで、無事終了することができました。心よりお礼申し上げます。