あれは 5年程前の事でした、自宅の有る細道から、国道に出る角に建物が出来て、
開店したのはパチンコ店でした。
話の種にと、始めて出掛けたパチンコ店で、機械に付いては見たものの、何が何だか
解らずに居ると、隣に座った素敵な人が、手に手をとって教えてくれたのです。
白鮎のような美しい手を、そっと優しく添え、ほんのり香る香水と、見目麗しきお姿で、
あれは天女か乙姫様か、それは素敵な方でした。
あの優雅なお姿と、その手の温もりが忘れられず、寝ては夢起きてはうつつ幻の・・・・・
てな事は無かったが、出るは、出るは、の出血大サービス。
銀球満杯の「ドル箱」が、何段にも重なって行き、すっかり虜に成ってしまったのです。
それからと言う物は、
寝ては夢♪起きてはすかさずパチンコに♪うつつを抜かす状態で♪
愛しの巻柏ほったらかしで♪我を忘れてパチンコ通い♪何時しか財布はスッカラカン♪
へそくり貯金も底を尽き♪我に帰って目をやる先に♪巻柏見えず草ぼうぼう♪♪♪
愛し小苗は今いずこ♪草に埋もれて姿も見えず♪幹立ち株に目をやると♪
草のジュータン敷き詰めて♪体じゅうにはペンペン草♪棚の下には貧乏草♪
助けてくれと叫んでた♪♪♪
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