大井 権現太鼓保存会活動は、以下の場所で行っています。
私たち大井権現太鼓保存会が活動拠点にしている、大井蔵王権現神社です。
毎年1月1日に行われる「元旦祭」や「節分祭」・「例大祭」・「福禄寿祭」には奉納太鼓の演奏や豆まき、神輿を担いだりなどの活動を行っています。皆様もご家族と一緒にご参加ください。
大井権現台に鎮座していた蔵王権現(現在の大井権現神社)の民話・伝説と奈良県吉野にある金峯山寺(平成16年7月、紀伊山地の霊場と参詣道としてユネスコの世界遺産に登録されました)の伝統郷土民芸を現代和風太鼓としてアレンジしたものです。
その昔、江戸時代の中頃に江戸の町が幾度か大火に見舞われたり、恐ろしい疫病が流行ったりしたことがありました
それは町民たちがあまりにも天下泰平の世に甘んじて働くことを忘れてしまったからです。しかし町民はこのことに気が付かずただ悲しむだけでした。もうこの世も終わりかと思われたある時、吉野の大峰山(おおみねさん)に霊験あらたかな蔵王権現があることを聞き、その流れをくむ蔵王権現が品川は大井村の権現台にあることを知りました。
それからというもの町民たちは熱心に詣でる一方、朝早くから夜遅くまでそれは一生懸命働きました。それを見ていた大井村の権現台の天狗がその様子に痛く感銘し町民を救うべく町中をお祓いして歩きました。
すると不思議なことに恐ろしい疫病も止まり、二度と大火に見舞われることもなくなりました。
その後人々は、蔵王権現お祭りに天狗を型どった神輿をかついだり太鼓をたたいたりして天狗をたたえ感謝したそうです。権現台にあった蔵王権現は、国鉄大井工場が明治初年建設された為、大正時代に現在の地に移転し大井蔵王権現神社となりました。