本望英語教室: 基本5文型例文集
◇見掛け上のSVOCの真の文型
本サイトでは、文型SVOCを理解し易くする便宜のために、 文の見掛け上の形からSVOCと見做して取扱っています。
叙述用法の形容詞が前に置かれた名詞を後ろから修飾して、 名詞と形容詞との間に意味的な「主語+述語」の構造が成立するのと同じように、 目的格補語Cは、目的語Oを後ろから叙述的に修飾して、 目的語Oと目的格補語Cとの間に意味的な「主語+述語」の構造が成立します。 この時、O=Cと表記する場合もあります。
この意味的な「主語+述語」の構造が成立する場合には、常にSVOCと見做すことができますが、 動詞の本来の意味と動詞が目的語・目的格補語に及ぼす作用を考えると、 force型の動詞 「S+appoint+O+to be/as 〜」 「S+regard +O+as /for〜」 の型だけが真のSVOCであると言えます。 その他の動詞を用いた見掛け上SVOCの真の文型は、SVOまたはSVOOです。
特に、「SVO+to do」≒SVOCと見做すことができる場合でも、真の文型はSVO、SVOO である場合が殆んどです。 この場合の真のSVO、SVOOに於ける目的語O、直接目的語DOをネクサス目的語(補文) と呼びます。
従って厳密な解釈が要求される場合、本項目でSVOCとして取上げている例文の 多くは、真の文型SVO、SVOOと解釈すべきであることをお知りおき下さい。
本項目では、学校文法で扱う典型的なSVOCの外に、見掛け上の形からSVOCと 見做している文の真の文型について、他動詞の型を以下の1〜9に分類して 簡単に解説致します。 他動詞の型1〜9の項では、補語の位置にto不定詞/原形不定詞、現在分詞/過去分詞、 動名詞、前置詞句がくる場合を扱っています。
ネクサス目的語、補文については、 ◆基本5文型例文集◇見掛け上のSVOCの真の文型 (1)補部構造とネクサス目的語(補文) 安藤貞雄氏著「現代英文法講義」(開拓社) 第37章 補部構造 37.4.5.ネクサスを補部にとる動詞 〃 「英語の文型」 ( 〃 ) 10 いわゆるSVOC型 10.2.「目的語+非定形動詞」の構造 意味的な「主語+述語」の構造については、 ◆基礎知識 ◇日本語と英語の違い、英語の特徴 (4)意味的な「主語+述語」の構造 叙述用法については、 ◆基礎知識 ◇形容詞の限定用法と叙述用法 ◆ 〃 ◇現在分詞、過去分詞の限定用法と叙述用法 ◆ 〃 ◇前置詞句の叙述用法 ◆ 〃 ◇名詞句の形容詞的用法(限定用法、叙述用法)と副詞的用法 を参照して下さい。
■凡例: s、vは意味的な「主語+述語」の構造に於ける主語、述語 ---←、←---は後ろから修飾される語句、修飾する語句 ---→、→---は前から修飾する語句、修飾される語句 SとCとの間、OとCとの間に意味的な「主語+述語」の構造が成立する場合、 S=C、O=Cと表記する場合があります。
尚、to不定詞の動詞的用法の場合、名詞句を叙述的に修飾するというよりも 実質的に動詞として働くので、意味的な「主語+述語」の構造を 「--s←、←v--」ではなく、「--s--、--v--」と表記しております。 to不定詞の動詞的用法については、◆基礎知識 ◇to不定詞の用法 (4)動詞的用法 を参照して下さい。■
典型的なSVOC 学校文法でSVOCとされる典型的な文
(1)「S+作為動詞make+O+名詞/形容詞」
(2)「S+appoint+O+to be/as 〜」、「S+regard+O+as/for 〜」
(3)SVOCに類似するSVOA
見掛け上のSVOC 見掛け上SVOCの真の構造
(1)補部構造とネクサス目的語(補文)
(2)動詞の補部構造と文型
(3)SVOCに類似するネクサス目的語(補文)を持つSVO
1 want型 1 want型はSVO
2 思考動詞 2 思考動詞はSVO
3 知覚動詞 3 知覚動詞はSVO
(1)「知覚動詞+O+do」
(2)「知覚動詞+O+doing」
(3)「知覚動詞+O+done」
4 使役動詞 4 使役動詞はSVO
(1)「make+O+do」
(2)「make+O(+be)+形容詞」
(3)「get+O(+to be)+形容詞」
(4)「get+O+前置詞句」
(5)「have+O+doing」
(6)「have+O+done」
(7)「let+go+O」(複合動詞)
5 任命・命名動詞 5 任命・命名動詞はSVO、SVOC
(1)「elect+O+名詞」はSVO
(2)「appoint+O+to be+名詞」、「appoint+O+as+名詞」はSVOC
6 宣言動詞 6 宣言動詞はSVO
7 手段動詞 7 手段動詞はSVO
(1)使役・移動構文
(2)結果構文
(3)手段の意味を含むということ
8 force型 8 force型はSVOC
(1)that節へ書換えできないもの
(2)that節へ書換えできるもの
9 advise型 9 advise型はSVOO
(1)「advise+O+to do」
(2)「advise+O+that節」
(3)「advise+O+wh節」
(4)SVOOに類似するSVOA=「SVO+that節」


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   ◇学校文法でSVOCとされる典型的な文
     
     (1)「S+作為動詞make+O+名詞/形容詞」
makeを代表とする作為動詞を用いた文はSVOCとされていますが、 真の文型は異なる場合があります。
Make yourself confortable. 楽にして下さい。 s← ←v (vはsを叙述的に修飾) (S) V O C (見掛け上の文型) (S) V ------O(補文)------- (真の文型)
They got Jim angry. 彼らはジムを怒らせてしまった。 s← ←v (vはsを叙述的に修飾) S V O C (見掛け上の文型) S V -O(補文)- (真の文型)
Her parents named her Ellen. 両親は彼女をエレンと名付けた。 s← ←v (vはsを叙述的に修飾) -----S----- V O C (見掛け上の文型) -----S----- V -O(補文)- (真の文型)
We elected John chairman. 我々はジョンを議長に選んだ。 S V O C (見掛け上の文型) S V ---O(補文)--- (真の文型)
The police forced John to confess. 警察は無理矢理ジョンに自白させた。 s ----v----- (to confessは動詞的用法) -----S---- V O ----C----- (真の文型) (2)「S+appoint+O+to be 〜」 「S+appoint+O+as 〜」 「S+regard +O+as 〜」 「S+regard +O+for 〜」
前置詞as、forは、目的語Oと目的格補語Cとの間の意味的な「主語+述語」の構造を 明示する働きをします。
The queen appointed him to be her personal secretary. 女王は彼を私設秘書に任命した。 s← ←--------v----------- (vはsを叙述的に修飾) s --v-- ----------c----------- (意味的な文型、to beは動詞的用法) ----S---- V O --C-- (真の文型) = The queen appointed him as her personal secretary. s← ←-----------v-------------- ----S---- V O -------------C-------------- (真の文型)
We regard him as a crank. 私達は彼を変人だと考えている。 s← ←--v----- (vはsを叙述的に修飾) S V O ----C----- (真の文型)
I can't accept her story as true. 彼女の話を真実として受け入れることはできない。 ----s--← ←-v--- (vはsを叙述的に修飾) S V ----O---- ---C--- (真の文型)
We take freedom of thought as a matter of course. 私達は思想の自由を当然のことと見做している。 --------s-------← ←-------v----------- (vはsを叙述的に修飾) S V --------O--------- ---------C----------- (真の文型)
Do you take me for a fool? 俺を馬鹿だと思っているのか。 s← ←--v----- (vはsを叙述的に修飾) S V O ----C----- (真の文型)
You mistake licence for liberty. 君は放縦(licence)を自由と思い違いしている。 s← ←--v------ (vはsを叙述的に修飾) S V O ----C------ (真の文型)
I gave her up for dead. 彼女は死んだものと諦めた。 s← ←--v--- (vはsを叙述的に修飾) S V1 O V2 ----C--- (真の文型、gave upは句動詞)
■重い目的語の後置(外置)
目的語Oが長い名詞句やthat節の場合、文末に配置されます。
外置については、 ◆Tips(その2) 文末重心の原理 を参照して下さい。 (a)形式目的語itを用いて真目的語を文末に回す場合。
Chris regards it as his mission to bring these books to a wider audience. s← ←----v------- (vはsを叙述的に修飾) S V O ------C------- --------------真目的語------------------ (真の文型、itは形式目的語) クリスはこれらの本をもっと多くの読者に知らせることが自分の使命だと思っている。
I took (it) for granted that you would join. 君は当然参加するものと思っていた。 (s←) ←---v----- (vはsを叙述的に修飾、grantedは形容詞化した過去分詞) S V (O) -----C----- -----真目的語------ (真の文型、itは形式目的語) (b)形式目的語itを用いずに目的語を文末に配置する例
In his new book, the former police officer denounces φ as "unforgivable" (s) -------v------→ -----------S------------- V (O) -------C-------- the corruption he witnessed φ within the department. -------O------ S V (O) -------副詞句-------- →----------------------s---------------------------- (vはsを叙述的に修飾) ------------------------O---------------------------- (真の文型、itは形式目的語) 新しい著書で、その元警察官は署内で彼が目撃した腐敗を「許されざるもの」として糾弾している。■ (3)SVOCに類似するSVOA
I regard him as pompous. @ 彼は横柄だと私は思っている。 s← ←---v---- (vはsを叙述的に修飾) S V O -----C---- (真の文型)
His reaction impressed me as odd. A 彼の反応は奇妙だという印象を私に与えた。 -------← ←---- (AはVを修飾) ------S----- V O --A--- (真の文型) × s← ←v--- × -----S------ V O --C---
John impressed me favorably. B ジョンは私に良い印象を与えた。 -------← ←------- (AはVを修飾) S V O A (真の文型) × s← ←v × S V O C
@は、「him+as pompous」=意味的な「主語+述語」なのでSVOCです。 一方、Aの「as odd」の意味上の主語は主文の主語S「His reaction」であり、 「me+as odd」≠意味的な「主語+述語」です。 Aの「as odd」は単なる副詞句なのでSVOAです。
Bは、AのA「as 〜」の替りに1語の副詞Aが現れる文です。
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   ◇見掛け上SVOCの真の構造
  
     (1)補部構造とネクサス目的語(補文)
或るまとまった意味を持つ語句は主要部と補部、付加部から構成されます。
主要部:語句の意味の核を成す名詞や動詞、形容詞、副詞 補部 :主要部と意味的に密接な関係を持つ語句 付加部:主要部を形容詞的または副詞的に修飾する語句 (a)名詞の補部構造
a student of English with long hair 長髪の英語専攻の学生 -主要部-- ---補部--- ----付加部----
主要部である名詞「a student」と補部である「of English」は、 学生と学生が学ぶ科目という点で共通点があり、意味的に 密接に関連していると言えます。 これに対して「a student」と付加部である「with long hair」は、 学生であろうとなかろうと長髪の人がいるように、 その学生の外見がたまたま長髪であるというだけで 意味的な関連を持たず、「with 〜」は「a student」を単に形容詞的に 修飾しているのにすぎません。 (b)動詞の補部構造
@補部をとらない動詞:Birds sing. 鳥はさえずる。 S V 主要部
A補部を1つとる動詞: John loves Mary. ジョンはメアリーを愛している。 S V O 主要部 補部
B補部を2つとる動詞: John gave Bill a book. ジョンはビルに1冊の本を与えた。 S V IO --DO-- 主要部 補部 -補部-
C補部を3つとる動詞: I sold James my car for £800. ジェームズに車を S V IO --DO-- -副詞句-- 800ポンドで売った。 主要部 補部 -補部- --補部---
D補部にネクサス(補文)をとる動詞: I saw her leave the room. 彼女がその部屋を出るのを見た。 s v ---o---- (意味的な文型) S V O C (見掛け上の文型) S V -O(ネクサス目的語)- (真の文型) 主要部 ----補部(補文)-----
Dの主要部の動詞sawの補部である目的語Oの中の「her」と「leave」との間には、 「her(主語)はleave(述語)する」というように 「her+leave」=意味的な「主語+述語」 の構造が成立しています。
意味的な「主語+述語」の構造をネクサスnexusと呼びます。 Dのように補部に意味的な関係で「主語+述語」の構造が埋め込まれ、 更にこの補部全体が他動詞Vの目的語Oになっている場合、 この目的語をネクサス目的語nexus objectと呼びます。
■ネクサス目的語に於ける補文、小節
語句の集まりに於いて、語句と語句との間の意味的な「主語+述語」の構造を ネクサスnexusと呼びます。 真の文型に於いて目的語Oがネクサスの構造を持つ場合、この目的語を ネクサス目的語と呼びます。
ネクサス目的語には、構造の違いから見て補文complement sentenceと 小節small clauseがあります。 動詞に相当する語句を持つ語句の集まりを補文、持たないものを小節と 呼びます。
他動詞の目的語になる小節やthat節、wh節、if/whether節、「for 〜+to do」なども 補文の範疇に入ります。 ネクサス目的語⊃補文⊃小節、that節など
尚、本サイトの真の文型の解説では補文と小節を区別せずに、一律、 「補文」と表記しております。
I thought John to be innocent. @ ジョンは無実であると思った。 s← ←v (vはsを叙述的に修飾) s --v-- c (意味的な文型、to beは動詞的用法) S V O C (見掛け上の文型) S V -O(ネクサス目的語)- (真の文型) --------補文------- = I thought John φ innocent. A s← ←v (to beの省略、vはsを叙述的に修飾) S V O C (見掛け上の文型) S V -O(ネクサス目的語)- (真の文型) --------小節------- @では、「John+to be」 =意味的な「主語+述語」 Aでは、「John+innocent」= 〃 の構造が成立しているので、これらの語句はネクサスです。 同時に、これらのネクサスは真の文型に於ける目的語Oになっているので、 ネクサス目的語と呼びます。 @は、ネクサス目的語「John+to be+innocent」に於いて 「to be」が事実上の動詞の働きをしているので、このネクサス目的語を 補文と呼びます。 「to be」が省略されたAは、ネクサス目的語「John+φ+innocent」に於いて 動詞に相当する語句がないので、このネクサス目的語を小節と呼びます。 ■ (2)動詞の補部構造と文型 (a)文型 @補部をとらない動詞
SV=「主語+自動詞 」 S V =「主語+他動詞+φ 」 (目的語Oの省略) S V (O) 主要部 A補部を1つとる動詞
SVA=「主語+自動詞+名詞 」 =「主語+自動詞+前置詞句」 S V A 主要部 --補部--
SVC=「主語+自動詞+名詞 」 =「主語+自動詞+形容詞 」 =「主語+自動詞+副詞 」 =「主語+自動詞+前置詞句」 s← ←v (vはsを叙述的に修飾) S V C 主要部 --補部--
SVO=「主語+他動詞+名詞 」 =「主語+他動詞+wh語 +φ+to do」 (to doの意味的な主語sの脱落) =「主語+他動詞+wh語+名詞+φ+to do」 =「主語+say +φ+to do」 (s) --v-- (to doは動詞的用法) S V ----------O---------- (真の文型) 主要部 ---------補部-------- B補部を2つとる動詞
SVCA=「主語+自動詞+形容詞+前置詞句」 s← ←v (vはsを叙述的に修飾) S V C A 主要部 -補部- --補部--
SVOA=「主語+他動詞+名詞 +副詞 」 =「主語+他動詞+名詞 +前置詞句」 S V O A 主要部 補部 --補部--
SVOO=「主語+他動詞+名詞 +名詞 」 (人) (物) S V IO ----DO----- =「主語+他動詞+名詞 +φ +to do 」 (to doの意味的な主語sの脱落) s (s) --v-- ( 〃 はIO) S V -O-- --C-- (見掛け上の文型) S V IO ----DO----- (真の文型) =「主語+他動詞+名詞 +φ +to do 」 s (s) --v-- (to doの意味的な主語sはS) S V IO ----DO----- (真の文型) × s --v-- × S V -O-- --C-- =「主語+他動詞+名詞 +wh語+to do」 S V IO ----DO----- 主要部 補部 ---補部----
SVOC=「主語+他動詞+名詞 +φ +to do」 (to doの意味的な主語sの脱落) s (s) --v-- (to doは動詞的用法) S V O ----C------ =「主語+help +名詞 +φ +φ do」 (toの省略) s (s) --v-- (doは原形不定詞) =「主語+help +φ +φ +φ do」 (目的語Oの省略) (s) (s) --v-- (doは原形不定詞) S V O ----C------ =「主語+他動詞+名詞 +前置詞句 」 s← ←v (vはsを叙述的に修飾) S V O ----C------ 主要部 -補部- ---補部----
SVOC=「主語+他動詞+名詞 +to be+名詞」 s← ←v-- c (意味的な文型) =「主語+他動詞+名詞 +as +名詞」 s← ←---v----- (vはsを叙述的に修飾) S V O -----C----- (真の文型) 主要部 補部 ---補部---- C補部を3つとる動詞
SVOOA=「主語+他動詞+名詞+名詞 +for+金額」 (人) (物) S V IO DO ----A---- (他動詞Vは売買動詞) 主要部 補部 補部 --補部---
SVOAA=「主語+sell +名詞+to +名詞+for+金額」 =「主語+buy +名詞+for+名詞+for+金額」 (物) (人) S V O ----A---- ----A---- 主要部 補部 --補部--- --補部--- D補部にネクサス(補文)をとる動詞
SVO=「主語+他動詞+for+名詞+to do 」 =「主語+他動詞+φ +名詞+to do 」 (forの省略) ----s---- --v-- (to doは動詞的用法) =「主語+他動詞 +名詞+to do 」 (forをとらない) s --v-- (to doは動詞的用法) =「主語+他動詞 +名詞+do 」 s v (doは原形不定詞) =「主語+他動詞 +名詞+doing 」 s← ←v (vはsを叙述的に修飾) =「主語+他動詞 +名詞+to be+done」 s -----v----- (to beは動詞的用法) =「主語+他動詞 +名詞+φ +done」 (to beの省略) =「主語+他動詞 +名詞 +done」 (受動態) s← ←v (vはsを叙述的に修飾) =「主語+他動詞 +名詞+be +done」 (受動態) s -----v----- (be doneは原形不定詞) =「主語+他動詞 +名詞+being+done」 (受動態、進行形) s← ←---v----- (vはsを叙述的に修飾) S V ----O---- -----C----- (見掛け上の文型) S V -------O(補文)-------- (真の文型) 主要部 --------補部---------
SVO=「主語+他動詞+名詞 +名詞 」 s← ←v (vはsを叙述的に修飾) =「主語+他動詞+名詞+to be+形容詞 」 s --v-- c (意味的な文型、to beは動詞的用法) S V O --C-- (見掛け上の文型) =「主語+他動詞+名詞+φ +形容詞 」 (補文Oの主語sは無生物) =「主語+他動詞+名詞 +形容詞 」 (to beをとらない) s← ←v (vはsを叙述的に修飾) S V O C (見掛け上の文型) =「主語+他動詞+名詞+be +形容詞 」 s v c (意味的な文型、beは原形不定詞) S V -O-- C (見掛け上の文型) =「主語+他動詞+名詞+φ +形容詞 」 (補文Oの主語sは無生物) =「主語+他動詞+名詞 +前置詞句」 s← ←v (vはsを叙述的に修飾) S V O C (見掛け上の文型) S V -------O(補文)------- (真の文型) 主要部 --------補部---------
SVO=「主語+他動詞+that節 」 =「主語+他動詞+wh節 」 =「主語+他動詞+whether節」 =「主語+他動詞+if節 」 S V -O(補文)- (真の文型) 主要部 --補部--- (b)例文 @補部をとらない動詞
Birds sing. 鳥が囀る。 S V (自動詞)
The coat doesn't fit φ . そのコート、(私には/君には)サイズが合わないよ。 ---S---- V (O) (他動詞、目的語Oの省略) A補部を1つとる動詞
Frank is an architect. フランクは建築家です。 s← ←---v------ (vはsを叙述的に修飾) S V -----C------ (自動詞)
Mary became a nurse. メアリーは看護師になった。 s← ←-v--- (vはsを叙述的に修飾) S V ---C--- (自動詞)
The town lies on the coast. その町は海岸に面している。 ---s--← ←-v-------- (vはsを叙述的に修飾) S V ---C-------- (自動詞)
John loves Mary. ジョンはメアリーを愛している。 S V O (他動詞) B補部を2つとる動詞
John is good at chess. ジョンはチェスが上手だ。 s← ←v (vはsを叙述的に修飾) S V C ---A----
Mother made an omelet for me. 母は私にオムレツを作ってくれた。 S V ---O----- ---A--
John gave Bill a book. ジョンはビルに1冊の本を与えた。 S V IO --DO--
Father foeced me to come against my will. 父は私が嫌なのに無理矢理私を来させた。 s ---v--- (to comeは動詞的用法) S V O ---C--- (真の文型)
C補部を3つとる動詞
I sold James my car for £800. ジェームズに車を800ポンドで売った。 S V IO --DO-- ----A----
D補部にネクサス(補文)をとる動詞
I want for him to come. (米式) 彼に来てほしい。 ---s--- ---v--- (to comeは動詞的用法) S V O C (見掛け上の文型) S V ----O(補文)---- (真の文型)
I saw her leave the room. 彼女がその部屋を出るのを見た。 s v ---o---- (意味的な文型) S V O C (見掛け上の文型) S V ----O(補文)--------- (真の文型) (3)SVOCに類似するネクサス目的語(補文)を持つSVO
本サイトでは便宜上、他動詞の目的語の位置にネクサス目的語(補文)を持つ構造の文を すべてSVOCと見做して取扱っています。 しかし、動詞の型によってはSVOCとは言えない文も多々あります。 以下に、目的語Oの位置に補文をとるSVOの例を挙げて簡単な解説を加えます。
尚、他動詞の目的語をO、また、補文に属する小節とthat節を混同する恐れはないので 他動詞の目的語の位置にくる補文(小節)も他動詞の目的語になっているthat節も 同じく「---O---」で示しています。 尚、他動詞の目的語になっているthat節等も補文の1種と見做すことができます。 (a)意味的な矛盾・違和感からSVOと解釈する場合
I believe John to be a liar. ジョンは嘘つきだと信じている。 s← ←v--- (vはsを叙述的に修飾) s --v-- --c--- (意味的な文型、to beは動詞的用法) S V -----O(補文)----- (真の文型) = I believe (that) John is a liar. S V --C--- S V ----O(that節)------- 補文Oの意味的な構造は、「主語(John)+述語(to be a liar)」です。 意味的な解釈をすれば、「私」が信じているのは、「ジョン」ではなく 「ジョンが嘘つきである」ことであり、つまり「私はジョンを信じていない」のです。 ところが、 I believe John to be a liar. s --v-- --c--- (意味的な文型、to beは動詞的用法) S V O --C-- (見掛け上の文型) とJohnのみを目的語にしたSVOCと見做す場合には、「私はジョンを信じている」 という意味になってしまいます。 この点で、SVOCではなくSVOと解釈するのが妥当です。
I like boys to be quiet. 男の子が静かにしているのが好きだ。 s← ←v (vはsを叙述的に修飾) s --v-- c (意味的な文型、to beは動詞的用法) S V ----O(補文)----- (真の文型) 補文Oの意味的な構造は、「主語(boys)+述語(to be quiet)」です。 意味的な解釈をすれば、「私」が好きなのは、「男の子」ではなく 「男の子が静かにしている」ことであり、「私」は寧ろ男の子が 嫌いなのかもしれません。 ところが、 I like boys to be quiet. s --v-- c (意味的な文型、to beは動詞的用法) S V O --C-- (見掛け上の文型) とboysのみを目的語にしたSVOCと見做す場合には、「私は男の子が好きだ」 という意味になってしまいます。 この点で、SVOCではなくSVOと解釈するのが妥当です。
We felt the house shake. 私達は家が揺れるのを感じた。 ----s---- v (shakeは原形不定詞) S V ----O(補文)---- (真の文型) 補文Oの意味的な構造は、「主語(the house)+述語(shake)」です。 「私たち」が感じたのは、「家」ではなく「家が揺れる」ことです。 ところが、 We felt the house shake. ----s---- v (shakeは原形不定詞) S V ----O---- C (見掛け上の文型) と「the house」のみを目的語にしたSVOCと見做す場合には、 「家」を感じたことになってしまいます。
I saw Mary enter the house. メアリーがその家に入るのを見た。 s v ----o---- (意味的な文型) S V ---------O(補文)-------- (真の文型)
He saw the wood burning. 彼には森が燃えているのが見えた。 ---s--← ←-v--- (burningは現在分詞) S V ----O(補文)----- (真の文型)
I doubt if we can do any better. これ以上上手くできるかどうか疑問だ。 S V S V --------O(if節)-------- (真の文型)
I hate (for) Texas to lose. テキサスが負けるのは嫌だ。 ----s----- ---v--- (to loseは動詞的用法) S V -----O(補文)------ (真の文型) (b)虚辞を用いることからSVOと解釈する場合
虚辞expletiveとは、下記の例文のように、 @時間・距離・天候・状況などを述べる文の主語に用いる「非人称のit」 A存在・出現などの自動詞と共に用いる「there」 などの語のことです。 虚辞は、現実世界に指示する対象物を持たないので、他動詞の目的語には なり得ません。
It is just five o'clock. (時間) 丁度5時です。 S V -----C------ It is three miles from here. (距離) ここから3マイルの距離です。 S V -----C-----
There was a car blocking my way. (存在) 車が行く手を塞いでいた。 V --S-- There once lived a wise king. (存在) 昔、賢明な王様が住んでいた。 V -----S----- There arose no problem. (出現) 問題は何も持ち上がらなかった。 V ----S-----
When we got there, we found it raining. そこへ着くと雨が降っていた。 s← ←v (vはsを叙述的に修飾、foundは知覚動詞) S V --O(補文)-- (真の文型) × S V O C (見掛け上の文型) 天候を表す場合の非人称のitは目的語にはならないので、 itをOとするSVOCと解釈するのは正しくありません。
Look at it snow. 雪の降るのをご覧よ。 s v (snowは原形不定詞、Look atは知覚動詞) (S) ---V--- -O(補文)- (真の文型) × s v × ---V--- O C (見掛け上の文型)
I don't want there to be another war. また戦争があって欲しくない。 --v-- -----s----- (to beは動詞的用法) S V --------O(補文)-------- (真の文型) × s --v-- -----c----- × S V O --C-- (見掛け上の文型) 存在のbeと共に用いるthereは虚辞であり目的語にはならないので、 thereをOとするSVOCと解釈するのは正しくありません。
■「非人称のit」が、外界に指示する対象物の無い虚辞であるか否か については、両論あるようです。 ■
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   ◇1 want型はSVO
I want for him to come. (米式) 彼に来てほしい。 = I want φ him to come. (英式) (forの省略) ---s--- ---v--- (to comeは動詞的用法) S V ---O--- ---C--- (見掛け上の文型) S V ---O(補文)----- (真の文型) 「for 〜」は、「to do」の主語を明示するために用いられます。 意味的な解釈をすれば、私が欲するのは「彼」ではなく 「彼が来る」ことです。 従って、「want」の目的語は「for him to come」になります。
I want very much for him to go. とても彼に行って欲しい。 ---s--- --v-- (to goは動詞的用法) S V ---O--- --C-- (見掛け上の文型) S V -副詞句-- ---O(補文)--- (真の文型) VとOの間に副詞句が入る場合にはforは必須です。
I want it to be done at once. それを直ちにやって貰いたい。 s ----v----- (to be doneは受動態、動詞的用法) S V O ----C----- (見掛け上の文型) S V ------O(補文)-------- (真の文型) = I want it φ done at once. (to beの省略) s← ←v (vはsを叙述的に修飾) S V O C (見掛け上の文型) S V ------O(補文)-------- (真の文型)
I don't want you to be sitting here all day. 君に一日中ここに座っていて欲しくない。 s -----v------- (to be sittingは進行形、動詞的用法) S V O -----C------- (見掛け上の文型) S V -----------O(補文)------------ (真の文型) = I don't want you φ sitting here all day. (to beの省略) s← ←v (vはsを叙述的に修飾) S V O C (見掛け上の文型) S V -----------O(補文)------------ (真の文型)
I wish it to be finished at once. それを直ちに済ませて欲しい。 s ------v------- (to be finishedは受動態、動詞的用法) S V O ------C------- (見掛け上の文型) S V --------O(補文)---------- (真の文型) = I wish it φ finished at once. (to beの省略) s← ←v (vはsを叙述的に修飾) S V O C (見掛け上の文型) S V --------O(補文)---------- (真の文型)
They wished the voyage at an end. 彼らは航海が終わればいいのにと思った。 -----s--← ←--v---- (vはsを叙述的に修飾) S V -----O---- ----C---- (見掛け上の文型) S V ------O(補文)------- (真の文型) = They wished (that) the voyage was at an end. -----s--← ←--v---- (vはsを叙述的に修飾) -----S---- V ----C---- S V ----------O(that節)-----------
I like my coffee to be strong. コーヒーは濃いのが好きだ。 ----s---- --v-- c (意味的な文型、to beは動詞的用法) S V ----O---- --C-- (見掛け上の文型) S V -------O(補文)-------- (真の文型) = I like my coffee φ strong. (to beの省略) ----s--← ←v (vはsを叙述的に修飾) S V ----O---- C (見掛け上の文型) S V -------O(補文)-------- (真の文型)
He likes me to work late. (観念) 彼は私が遅くまで働くのを好む。 s ---v--- 副詞 (to workは動詞的用法) S V O ---C--- (見掛け上の文型) S V ----O(補文)----- (真の文型) 「like+O+to do」は、その場だけの特定の行為・未来の行為・ 「〜するのが良いと思っている」の場合に用います。
He likes me working late. (事実) 彼は私が遅くまで働いているのを好む。 s← ←v 副詞 (vはsを叙述的に修飾、workingは現在分詞) S V O C (見掛け上の文型) S V ----O(補文)----- (真の文型) = He likes my working late. (格式体) (事実) -----s---← ←v (workingは動名詞、my workingは名詞句、lateは形容詞) S V -----O----- C (見掛け上の文型) S V ----O(補文)----- (真の文型) 「like+O+doing」は、常時繰り返される一般的なことについて 用います。
I don't like him coming late. 彼が遅刻するのが嫌いだ。 s← ←v 副詞 (vはsを叙述的に修飾、comingは現在分詞) S V O C (見掛け上の文型) S V ----O(補文)---- (真の文型) = I don't like his coming late. (格式体) -----s--← ←v (comingは動名詞、his comingは名詞句、lateは形容詞) S V -----O---- C (見掛け上の文型) S V ----O(補文)---- (真の文型)
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   ◇2 思考動詞はSVO
I thought John to be innocent. (格式体) 私はジョンが無実だと思った。 s← ←v (vはsを叙述的に修飾) s --v-- c (意味的な文型、to beは動詞的用法) S V O --C-- (見掛け上の文型) S V ------O(補文)------ (真の文型) = I thought John φ innocent. (to beの省略) s← ←v S V O C (見掛け上の文型) S V ------O(補文)------ (真の文型) = I thought (that) John was innocent. s← ←v S V C S V -------O(that節)------- 意味的な解釈をすれば、「私」が考えたのは「ジョン」ではなく 「ジョンが無実である」ことです。 従って、「thought」の目的語は「John to be innocent」になります。 「to be」は、「John+innocent」=意味的な「主語+述語」であることを 明示するために挿入されます。
I believe him to be guilty. 彼は有罪だと思う。 s← ←v (vはsを叙述的に修飾) s --v-- c (意味的な文型、to beは動詞的用法) S V O --C-- (見掛け上の文型) S V ----O(補文)----- (真の文型) = I believe him φ guilty. (to beの省略) s← ←v S V O C (見掛け上の文型) S V ----O(補文)----- (真の文型) = I believe (that) he is guilty. s← ←v S V C S V ----O(that節)-----
I consider the matter to be settled. その問題は決着したと考えている。 ----s----- ------v------ (to be settledは受動態、動詞的用法) S V ----O----- ------C------ (見掛け上の文型) S V -------O(補文)---------- (真の文型) = I consider the matter φ settled. (to beの省略) ----s---← ←v (vはsを叙述的に修飾) S V ----O----- C (見掛け上の文型) S V -------O(補文)---------- (真の文型) = I consider (that) the matter is settled. ----S----- ----V----- S V -------O(that節)--------
I know this to be a fact. 私はこれが事実だということを知っている。 s← ←v--- (vはsを叙述的に修飾) s --v-- --c--- (意味的な文型、to beは動詞的用法) S V O --C-- (見掛け上の文型) S V ----O(補文)------ (真の文型) × I know this φ a fact. (× to beの省略) = I know (that) this is a fact. s← ←v--- S V --C--- S V ----O(that節)------- know、understand、assumeの場合は「to be」を省略できません。
I understand him to be my best friend. 彼は無二の親友だと考えている。 s← ←----v------- (vはsを叙述的に修飾) s --v-- ------c------- (意味的な文型、to beは動詞的用法) S V O --C-- (見掛け上の文型) S V -------O(補文)---------- (真の文型) × I understand him φ my best friend. (× to beの省略) = I understand (that) he is my best friend. s← ←----v------- S V ------C------- S V -------O(that節)----------
I saw the plan to be all wrong. その計画はすっかり間違っていることが分かった。 ---s--← ←v (vはsを叙述的に修飾) ---s---- --v-- c (意味的な文型、to beは動詞的用法) S V ---O---- --C-- (見掛け上の文型) S V --------O(補文)--------- (真の文型) = I saw (that) the plan was all wrong. ---s--← ←v ---S---- V C S V -------O(that節)------------ sawは、「見る」という意味の知覚動詞ではなく「理解する」という意味の 思考動詞として用いられています。 そのため、補語Cには知覚動詞に用いられる原形不定詞beではなく to不定詞「to be」をとります。
He saw the children to be eating their lunch. 彼は子供達が昼食を食べていることを知った。 -----s------ -----v------ -----o----- (意味的な文型、to be eatingは進行形、動詞的用法) S V -----O------ -----C------ (見掛け上の文型) S V ---------------O(補文)--------------- (真の文型) = He saw (that) the children were eating their lunch. -----S------ -----V----- -----O----- S V --------------O(that節)------------------- 「saw」は、「理解する」という意味で用いられているので 知覚動詞ではなく思考動詞です。 そのため、補語Cには知覚動詞に用いられる進行形の原形不定詞「be eating」ではなく 進行形のto不定詞「to be eating」をとります。
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   ◇3 知覚動詞はSVO
     
     (1)「知覚動詞+O+do」
                   s  v   (Oは補文「O+do」に於ける述語doの主語s)
                   補文-  (doは原形不定詞)
原形不定詞doは、動詞そのものとして用いられ、 to不定詞などのように名詞的、形容詞的、副詞的用法がなく、 意味上の主語を叙述的に修飾する作用もありません。
原形不定詞は完了の意味を含む場合があります。
I saw him cross the street. 彼が通りを渡るのが見えた。(渡りきるまで一部始終を見た) s v ----o----- (意味的な文型) S V O C (見掛け上の文型) S V ------O(補文)------- (真の文型) → He was seen to cross the street. (受動態) s ---v---- ----o----- (意味的な文型) S ---V---- ---C---- 現在分詞crossingは進行・継続の意味を含むのに対し、 原形不定詞crossは完了の意味を含むため、 「渡りきるまで一部始終を見た」という意味になります。 但し、すべての原形不定詞が常に完了の意味を含むと いうことではありません。
受動態になると補文「him cross the street」は、 「He」と「to cross the street」に分離されます。 受動態の文について意味的な解釈をすれば、 見られたのは主語の「ジョン」ではなく 「ジョンが通りを渡る」ことです。つまり、 「He+to cross the street」 was seen. (意味的な文の構造) s ---v---- ----o----- ------S(分離主語)------ ---V---- という意味です。 そこで受動態の文の「He」と「to cross the street」を 分離主語split subjectと呼びます。
見掛け上のSVOCも真のSVOCも、受動態に書換えるとSVCになります。
I've never known it to snow in July before. これまで7月に雪が降った覚えがない。 s ---v--- (itは非人称のit、to snowは動詞的用法) × S V O ---C--- (× 見掛け上の文型、非人称のit≠O) S V -----O(補文)------ (真の文型) = I've never known it φ snow in July before. (知覚動詞に近いのでtoが脱落) s v S V -----O(補文)------ (真の文型) 現在完了形「have known」は「見聞きしたことがある」という意味で、 知覚動詞に近づくため「to do」のtoが脱落することがあります。
天候などを述べる文の主語に用いる非人称のitは、 虚辞expletiveです。 虚辞はその語が指示する対象物を持たないので、 他動詞の目的語にはなり得ません。 従って、非人称のitをOとするSVOCと解釈するのは 正しくありません。 (2)「知覚動詞+ O +doing」 s← ←v (Oは補文「O+doing」に於ける述語doingの意味的な主語s) -(補文)-- (doingは現在分詞)
I saw him crossing the street. 彼が通りを渡っているのを見た。(渡っている途中を見た) s← ←v (vはsを叙述的に修飾) s v ----o----- (意味的な文型) S V O C (見掛け上の文型) S V ------O(補文)---------- (真の文型) → He was seen crossing the street. (受動態) s← ←v s v ----o----- (意味的な文型) S ---V---- C = 「He+crossing the street」 was seen. (意味的な文の構造) s ---v---- ----o----- ------S(分離主語)------ ---V---- 原形不定詞crossは完了の意味を含むのに対し、 現在分詞crossingは進行・継続の意味を含むため、 「渡っている途中を見た」という意味になります。
受動態になると補文「him crossing the street」は、 「He」と「crossing the street」に分離されます。
Can you smell something burning? 何か焦げている臭いがしませんか。 s← ←v (vはsを叙述的に修飾) S V O C (見掛け上の文型) S V -----O(補文)----- (真の文型) × Can you smell something burn ? × s v (× burnは原形不定詞) smellは動作の進行・継続の意味を含む動詞なので、 動作の進行・継続を表す現在分詞burningのみをとります。
これに対して、
I heard the bomb explode. 爆弾が爆発する音が聞こえた。 ---s---- v (explodeは原形不定詞) S V O C (見掛け上の文型) S V ----O(補文)----- (真の文型) × I heard the bomb exploding. × ---s--← ←v (× explodingは現在分詞) explodeは動作が瞬時に完了する動詞なので、 原形不定詞explode自体が完了の意味を含みます。 そのため、継続・進行の意味を表す現在分詞explodingの形を とることができません。
I saw φ coming toward us the doctor in his dogcart. 二輪馬車に乗ってこちらへやってくる (s←) ←v ------------s------------ 医者の姿が見えた。 S V (O) C ------------O------------ (見掛け上の文型) S V ------------------O(補文)---------------------- (真の文型) 本来φの位置にあるべき補文Oに於ける主語「the doctor in his dogcart」が 重い(長い)ので文末に回されています。
Now I see φ seated in front of me men and women. 今、私の前に男女の皆さんが (s←) ←v ------s------ 座っていらっしゃいます。 S V (O) C ------O------ (見掛け上の文型) S V --------------O(補文)------------------- (真の文型) 本来φの位置にあるべき補文Oに於ける主語「men and women」が 重い(長い)ので文末に回されています。
■SVO=「SV+ O +do 」 s v (doは原形不定詞) SVO=「SV+ O +doing」 (一部再掲) s← ←v -O(補文)- (doingは現在分詞)
(a)持続的動詞と非持続的動詞
@持続的動詞
semellなどのように動作の進行・継続・未完了の意味を 含む動詞は、SVOに於けるO(補文)の述語vとして、 動作の進行・継続の意味を表す現在分詞doingをとり、 原則として動作の完了の意味を含む原形不定詞doを とることができません。
A非持続的動詞
非持続的動詞の中には、原形不定詞doの形で用いられると 動作の完了の意味を含む場合があります。
cross、jump、kick、nod、「sit down」などのように 動作が瞬時に終わる動詞(瞬時相の動詞)は、動作の完了の意味を含み、 動作の進行・継続の意味を表すことができないため、 現在分詞doingの形で用いることができない場合があります。 尚、原形不定詞doが常に完了の意味を含むということでは ありません。
瞬時相の動詞以外の動詞の原形不定詞doは、 未完了(進行・継続)と完了のどちらの意味を含むかという点については 中立的です。
(b)SVO=「SV+O+do」 s v -補-- (doは原形不定詞)
I heard the bomb explode. 爆弾が爆発する音が聞こえた。 ---s---- v S V -----O(補文)----- (真の文型) × I heard the bomb exploding. ---s--← ←v (× explodingは現在分詞) S V -----O(補文)------- ○ I heard the bombs exploding. ---s--← ←v (動作の反復、explodingは現在分詞) S V -----O(補文)------- (真の文型) explodeは動作が瞬時に完了する動詞なので、原形不定詞explode自体が 完了の意味を含みます。 そのため、継続・進行の意味を表す現在分詞explodingの形を とることができません。 「the bombs」(複数)の場合には、動作の反復(進行・継続)を表すので、 現在分詞explodingの形をとることができます。
(c)SVO=「SV+ O +doing」 s← ←v
Can you smell something burning? 何か焦げている臭いがしませんか。 s← ←v (vはsを叙述的に修飾、burningは現在分詞) S V -----O(補文)----- (真の文型) × Can you smell something burn ? s v (× burnは原形不定詞) S V -----O(補文)----- smellは動作の進行・継続の意味を含む持続的な動詞なので、 補文Oの述語vとして動作の進行・継続を表す現在分詞burningのみを とります。
I caught the children stealing my apples. 子供たちがリンゴを盗んでいるのを見つけた。 ----s-----← ←v (stealingは現在分詞) (捕まえたかどうかは不明) ----s------- v ----o---- (意味的な文型) S V ------------O(補文)------------ (真の文型) × I caught the children steal my apples. (× stealは原形不定詞) × ----s------- v ----o---- (意味的な文型) S V ------------O(補文)------------ 「〜している現場を見つける」という意味のcatchは知覚動詞の仲間です。 意味的な解釈から、進行中の動作を表す現在分詞stealingをとります。■ (3)「知覚動詞+ O +done」 s← ←v (Oは補文「O+done」に於ける述語doneの意味的な主語s) -(補文)- (doneは他動詞の過去分詞)
doneは他動詞の過去分詞であり、自動詞の完了形ではありません。 補文「O+done」は受動態です。
Carol heard her name called. キャロルは自分の名前が呼ばれるのを聞いた。 ---s--← ←v (受動態) S V ---O---- C (見掛け上の文型) S V -------O(補文)------- (真の文型)
Carol heard her name being called. キャロルは自分の名前が呼ばれているのを聞いた。 ---s--← ←---v------ (受動態、進行形) S V ---O---- -----C------ (見掛け上の文型) S V -------O(補文)------- (真の文型) 受動態で動作の進行・継続を表す場合には、 「知覚動詞+O+doing 」の現在分詞doingと同じように現在分詞beingを用いた 「知覚動詞+O+being done」の形で受動の意味を表します。
次の文は、文型の解釈の仕方の違いにより意味が異なる例です。
I saw the window broken by John. 私はジョンが割った窓ガラスを見た。 --------← ←-形容詞句--- (受身のbroken〜はthe windowを修飾) S V ----O----- (真の文型) ≠ I saw the window broken by John. 私はジョンが窓ガラスを割るのを見た。 ----s---← ←v (vはsを叙述的に修飾、brokenは受身の述語部) S V ----O----- C (見掛け上の文型) S V ----------O(補文)----------- (真の文型) = I saw the window be broken by John. ----s----- ----v---- (be brokenは受動態) S V ----O----- ----C---- (見掛け上の文型) S V ----------O(補文)----------- (真の文型) 受動態のbeが現れる場合があります。
次の文は、補文Oに於ける述語vの違い(原形不定詞、現在分詞)を 受動態に反映させる例です。
We saw the army execute the rebels. 我々は軍隊が反逆者を処刑する一部始終を見た。 ---s---- v ----o----- (意味的な文型、executeは原形不定詞) S V ---O---- C (見掛け上の文型) S V -------------O(補文)----------------- (真の文型) → We saw the rebels executed by the army. @ (受動態、完了) ----s---← ←v (vはsを叙述的に修飾) S V ----O----- C (見掛け上の文型) S V ------------O(補文)------------------ We saw the army executing the rebels. 我々は軍隊が反逆者を処刑しているのを見た。 ---s--← ←v (vはsを叙述的に修飾、executingは現在分詞) ---s---- v ----o----- (意味的な文型) S V ---O---- C (見掛け上の文型) S V ------------O(補文)------------------ (真の文型) → We saw the rebels being executed by the army. A (受動態、進行・継続) ----s---← ←----v------- (vはsを叙述的に修飾) S V ----O----- ------C------- (見掛け上の文型) S V ------------O(補文)------------------ @はAのbeingが省略された形ではなく、元になる能動態の 補文Oに於ける述語vが原形不定詞doか現在分詞doingかによる違い、 つまり、行為の一部始終を見た(完了)のか、行為の一部分のみを 見た(進行・継続)のかの違いによるものです。
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   ◇4 使役動詞はSVO
     
     (1)「make+O+do」
               s  v   (Oは補文「O+do」に於ける述語doの主語s)
               -補--  (doは原形不定詞)
原形不定詞doは、実質的に動詞として用いられ、 to不定詞などのように名詞的、形容詞的、副詞的用法がなく、 意味上の主語を叙述的に修飾する作用もありません。
I made him go against his will. (強制) 私は彼の意志に反して行かせた。 s v S V O C (見掛け上の文型) S V -O(補文)- (真の文型)
He made me go to Ireland. (能動態) s v S V O C (見掛け上の文型) S V -O(補文)- (真の文型) → I was made to go to Ireland. (受動態) 私はアイルランドへ行かされた。 s --v-- S ---V---- --C-- 受動態では「to go」のように常にtoが現れます。
見掛け上のSVOCも真のSVOCも、受動態はSVCになります。
He will not let her go. (許容) 彼は彼女を行かせようとしない。 s v S V O C (見掛け上の文型) S V -O(補文)- (真の文型)
The trees were let to grow. (受動態) 木は伸び放題に伸ばしてあった。 ----s---- ---v--- ----S---- ---V---- ---C---
He had the bouncers throw them out of the club. (指図) 彼は用心棒に彼らをクラブから -----s------ v o (意味的な文型) 放り出して貰った。 S V -----O------ C (見掛け上の文型) S V ----------------O(補文)---------------- (真の文型)
× John was had to go. (受動態) ジョンは行かされた。 S ---V--- --C-- 使役のhaveは、他動性が低いので受動態では用いられません。 (2)「make+ O +be+形容詞」 s← ←v (Oは補文「O+be+形容詞」に於ける述語beの主語s) s v c (意味的な文型) ----(補文)---- (beは原形不定詞) 「make+ O +φ+形容詞」 s← ←v (Oは補文「O+φ+形容詞」に於ける述語である形容詞の意味的な主語s) ----(補文)---- (beの省略)
make、haveでbeが現れる場合
補文Oの主語sが自らの意志を持った行為者であり、且つ 「be〜」の動作は補文の主語sによる自制が可能であることが beを用いる条件です。 補文の主語sの意志とは無関係にその行為が成就される場合や 補文の主語sが無生物の場合には、beは用いません。
They made her be good. 彼らは彼女を行儀よくさせた。 s← ←v (vはsを叙述的に修飾) s v c (意味的な文型) S V O C (見掛け上の文型) S V --O(補文)-- (真の文型) × They made her φ good. (× beの省略) 補文Oの主語herが自らの意志でgoodであろうと自制しなければ、 文の主語Theyの目的は成就されません。
Have him be patient a little longer. 彼をもう暫く辛抱させなさい。 s← ←v (vはsを叙述的に修飾) s v c (意味的な文型) (S) V O C (見掛け上の文型) (S) V ----------O(補文)------------- (真の文型) × Have him φ patient a little longer. (× beの省略) 補文Oの主語himが自らの意志でpatientであろうと自制しなければ、 文の主語である話者の目的は成就されません。
Jane had her cake φ ready for the party. ジェーンはパーティのためにケーキを用意した。 ---s--← ←v (vはsを叙述的に修飾) S V ---O---- C (見掛け上の文型) S V -----O(補文)----- (真の文型) × Jane had her cake be ready for the party. (× beの挿入) 補文Oの主語「her cake」は無生物なので意志を持たないため beは現れません。
beの無い形式は、補文Oの主語sの意志とは無関係に結果が生じる場合に 用いられます。
His words made her φ angry. 彼の言葉で彼女は(思わず)カッとなった。 s← ←v  (vはsを叙述的に修飾、beの省略) ----S---- V O C (見掛け上の文型) ----S---- V --O(補文)--- (真の文型) 補文Oの主語herは意図してangryになったのではありません。
Let me φ alone. 私に構わないで下さい。 (beの省略) = Leave me φ alone. ( 〃 ) s← ←v (vはsを叙述的に修飾) (S) V O C (見掛け上の文型) (S) V ---O(補文)--- (真の文型) (3)「get+ O +to be+形容詞」 s← ←v (Oは補文「O+to be+形容詞」に於ける述語「to be」の主語s) s --v-- c (意味的な文型) -----(補文)------ (to beは動詞的用法) 「get+ O + φ +形容詞」 s← ←v (Oは補文「O+ φ +形容詞」に於ける述語である形容詞の意味的な主語s) -----(補文)------ (to beの省略)
「make+O+be+形容詞」に於けるbeの有無と同じように、 「to be」の有無は補文Oの主語sの意志の有無を表します。
Can't you get him to be a little more careful? 彼をもう少し注意深くさせることはできないのか。 s← ←v (vはsを叙述的に修飾) s --v-- c (意味的な文型) S V O --C-- (見掛け上の文型) S V ------------O(補文)------------ (真の文型) × Can't you get him φ a little more careful? (× to beの省略) 補文Oの主語himは自らの意志でcarefulであろうと 自制しなければ、文の話者の目的は成就されないので、 「to be」が必要です。
He got his hands φ dirty. 彼は両手を汚した。 ----s--← ←v (vはsを叙述的に修飾、to beの省略) S V ----O---- C (見掛け上の文型) S V -------O(補文)------- (真の文型) × He got his hands to be dirty. (× to beの挿入) 補文Oの主語「his hands」は自らの意志を持たないので 「to be」は現れません。
次の文は、「to be」の有無により意味が異なります。
They got him φ angry. 彼を思わず怒らせてしまった。 (to beの省略) s← ←v (vはsを叙述的に修飾) S V O C (見掛け上の文型) S V ----O(補文)---- (真の文型) ≠ They got him to be angry. 彼が怒るようにしむけた。 (to beの挿入) s← ←v (vはsを叙述的に修飾、to beは動詞的用法) s --v-- c (意味的な文型) S V O --C-- (見掛け上の文型) S V ----O(補文)---- (真の文型) 「to be」が無い場合には、補文Oの主語himが自ら怒るつもりで 怒ったのではありません。 「to be」が有る場合には、himが怒ろうとして怒ったのです。 2つの文は似ていますが、「to be」の有無により意味が異なります。 (4)「get+ O +前置詞句」 s← ←v (Oは補文「O+前置詞句」に於ける述語である前置詞句の意味的な主語s) ---(補文)---
get、haveが補文Oの述語vとして前置詞句をとる場合です。
I soon had the fish in a net. 私はすぐにその魚を網に入れた。 ---s--← ←-v---- (vはsを叙述的に修飾) S V ---O---- ---C---- (見掛け上の文型) S V -----O(補文)----- (真の文型)
It took them three hours to get the fire under control. 彼らが火を鎮めるのに3時間(も)かかった。(苦労) ---s--← ←---v------- (vはsを叙述的に修飾) s --v--- ---o---- -----c------- (意味的な見掛け上の文型) s --v--- -------o(補文)-------- (意味的な真の文型) S V IO ----DO----- -----------真主語------------ (真の文型、Itは形式主語) Itは形式主語で、真主語「to get〜」を指します。 「to get〜」の意味上の主語は文の間接目的語themです。
かかった時間の表現の仕方については、 ◆Tips(その1) ◇spendとtakeでかかった時間を表現する を参照して下さい。 (5)「have+ O +doing」 s← ←v (Oは補文「O+doing」に於けるdoingの意味的な主語s) -(補文)-- (doingは現在分詞) (a)「Oに〜させる」:get、have、keep、leave、set
I got a woman waiting for me. 女を待たせてあるんだ。 ---s-← ←---v----- (vはsを叙述的に修飾) ---s--- -----v----- o (意味的な文型、waiting forは句動詞) S V ---O--- -----C----- (見掛け上の文型) S V ------O(補文)--------- (真の文型)
I have a taxi already waiting. もうタクシーを待たせてある。 --s-← ←v (vはsを叙述的に修飾) S V ---O--- C (見掛け上の文型) S V --------O(補文)------- (真の文型)
The full moon kept my dog barking. 満月を見てうちの犬がいつまでも吠えてた。 --s-← ←v (vはsを叙述的に修飾) ------S------ V --O--- C (見掛け上の文型) ------S------ V ---O(補文)---- (真の文型)
I left the engine running when I went into the shop. 店に入った時エンジンを ----s---← ←v かけたままにしておいた。 S V ----O----- C (見掛け上の文型) S V -----O(補文)------ (真の文型)
His joke set everyone laughing. 彼のジョークでみんなが笑い出した。 s← ←v (vはsを叙述的に修飾) ---S---- V O C (見掛け上の文型) ---S---- V -----O(補文)----- (真の文型) (b)「Oが〜するようにさせる」:have≒(a)「Oに〜させる」のhave
I'll have you speaking English in three months. 3か月で君が英語を話せるようにしてあげよう。 s← ←v (vはsを叙述的に修飾) s v o (意味的な文型) S V O C (見掛け上の文型) S V ------O(補文)------- (真の文型)
We'll soon have you walking about again. すぐまた歩き回れるようにしてあげますよ。 s← ←v (vはsを叙述的に修飾) S V O C (見掛け上の文型) S V --O(補文)-- (真の文型) (c)「Oが〜するのを経験する」:have
Soon we had the mist coming down on us. やがて霧が立ち込めてきた。 ---s--← ←---v----- (vはsを叙述的に修飾) S V ---O---- -----C----- (見掛け上の文型、coming downは句動詞) S V --------O(補文)----------- (真の文型)
I looked up and found we had water dripping through the ceiling. s← ←v S V O C (見掛け上の文型) S V -------------O(補文)-------------- (真の文型) S ----V---- V ----------------O(that節)---------------- 上を見ると天井から水滴がポタポタ滴り落ちていた。 that節「we had〜」はfoundの目的語です。
It's lovely to have children playing in the garden again. また子供らが庭で遊んでいるのは楽しい。 s← ←v ---副詞句---- (vはsを叙述的に修飾) ---v--- o c (意味的な見掛け上の文型) ---v--- --------------o(補文)--------------- (意味的な真の文型) S V C ---------------真主語----------------------- (真の文型、Itは形式主語) Itは形式主語で、真主語「to have 〜」を指します。 (d)「Oに〜させておくことはできない」:「can't/won't+have」
We can't have them forcing their views on everyone else. 彼らが自分達の考えを他のすべての人に -----s---← ←-----v-------- 押し付けるのを放っておくことはできない。 s← ←v (vはsを叙述的に修飾) s v -----o----- -------c-------- (意味的な見掛け上の文型) s v ----------o(補文)----------- (意味的な真の文型) S V O C (見掛け上の文型) S V -----------------O(補文)----------------- (真の文型)
I won't have you saying such things about my mother. 母について君にそんなことを s← ←v 言わせておく訳にいかない。 s v -----o----- (意味的な文型) S V O C (見掛け上の文型) S V ---------------O(補文)---------------- (真の文型)
I won't have you flying away from me into the hearts of storms. あたふたと私のそばを離れて、嵐の真っただ中へ s← ←---v----- 飛び込ませたりなんかさせないわ。 S V O C (見掛け上の文型) S V ----O(補文)---- (真の文型) (6)「have+ O +done」 s← ←v (Oは補文「O+done」に於ける述語doneの意味的な主語s) -(補文)- (doneは他動詞の過去分詞) (a)「Oを〜させる」(使役):have、get、make
I had my shoes shined. 靴を磨いて貰った。 ---s--← ←v (vはsを叙述的に修飾) S V ---O---- C (見掛け上の文型) S V ----O(補文)---- (真の文型)
We are having our car repaired. 私達は車を修理して貰っている。 ---s-← ←v (vはsを叙述的に修飾) S ----V----- ---O---- C (見掛け上の文型) S ----V----- ----O(補文)----- (真の文型)
I must get my hair cut. 散髪して貰わなくてはならない。 ---s-← ←v (vはsを叙述的に修飾) S V ---O--- C (見掛け上の文型) S V --O(補文)-- (真の文型)
I need to get the washing machine fixed. 洗濯機を修理して貰う必要がある。 ---------s-------← ←v (vはsを叙述的に修飾) v ---------o--------- c (意味的な見掛け上の文型) v ---------o(補文)--------- (意味的な真の文型) S V ------O(不定詞句・名詞句)-------
Can you make yourself understood in English? 君は英語で用が足せますか。 s← ←v (vはsを叙述的に修飾) S V O C (見掛け上の文型) S V -----------O(補文)------------ (真の文型) (b)「Oを〜される」(受身):get、have
We have had our money stolen by a very clever man. 私たちはひどく賢(さか)しい男に金を ----s--← ←v (vはsを叙述的に修飾) 盗まれてしまいました。 S V ----O---- C (見掛け上の文型) S V ----O(補文)----- (真の文型)
He had his leg broken in the accident. 彼はその事故で足を負った。 ---s-← ←v (vはsを叙述的に修飾) S V ---O--- C (見掛け上の文型) S V ---O(補文)---- (真の文型)
I've had this given me. あたし、これ貰っちゃった。 s← ←v (vはsを叙述的に修飾) s v o (意味的な文型、meは保留目的語) S V O C (見掛け上の文型) S V --O(補文)--- (真の文型)
■保留目的語について
次のgive型動詞のSVOOの文は、2通りの受動態の文に 書換えることができます。
John gave me this. ジョンは私にこれをくれた。 S V IO DO → I was given φ this. (thisは保留目的語) IO (IO) DO S ----V---- O → This was given me φ . (meは保留目的語) DO IO (DO) S ----V---- O 間接目的語IOと直接目的語DOの中どちらか一方を主語にした場合、 元の目的語の位置に残るもう一方の目的語を保留目的語と呼びます。
次のSVOAの文は、1通りの受動態の文にしか書換えることができません。
John gave this to me. ジョンは私にこれをくれた。 S V O --A-- → This was given φ to me. O (O) S ----V---- --A-- = This was given φ φ me. (toの省略 → meは保留目的語) O (O) (to) S ----V---- O ■
He got his finger caught in the door. 彼は指をドアに挟まれた。 ----s---← ←v (vはsを叙述的に修飾) S V ----O----- C (見掛け上の文型) S V -----O(補文)----- (真の文型、getよりもhaveが普通)
We got our roof blown off in the storm last night. 昨夜の嵐で家の屋根を吹き飛ばされてしまった。 ---s--← ←--v---- (vはsを叙述的に修飾) S V ---O---- ----C---- (見掛け上の文型) S V -----O(補文)------ (真の文型、getよりもhaveが普通) (c)「Oを〜して了っている」(結果):get、have
We got the mistery solved. 私達は謎は解いた。 -----s---← ←v (vはsを叙述的に修飾) S V -----O----- C (見掛け上の文型) S V -----O(補文)------ (真の文型)
I got all this work finished in a day. この仕事を1日で全部済ませて了った。 ------s----← ←v (vはsを叙述的に修飾) S V ------O------ C (見掛け上の文型) S V -------O(補文)-------- (真の文型)
He had his plan made. 彼は計画を立てて了っていた。 ---s--← ←v (vはsを叙述的に修飾) S V ---O---- C (見掛け上の文型) S V ---O(補文)--- (真の文型)
He had his diary written up. 彼は日記を当日まできちんとつけた。 ----s--← ←--v----- (vはsを叙述的に修飾) S V ----O---- C (見掛け上の文型) S V ------O(補文)------- (真の文型) (7)「let+go+O」 (複合動詞) ---V--- O (goは原形不定詞)
letの後ろに原形不定詞go、fall、slip、dropが続く場合、 letとこれらの原形不定詞が連結して複合動詞のように 機能する場合があります。
The weasel let go the cub. イタチは子ギツネを放した。 ----S----- ---V-- ---O---
He let fall the book. 彼は本を落とした。 S ---V---- ---O----
Don't let slip the opportunity. この機会を逃してはならない。 (S) ---V---- ------O-------- = Don't let φ the opportunity slip. (普通の語順) (v) -------s------- v (意味的な文型、slipは原形不定詞) (S) V -------O------- C (見掛け上の文型) (S) V ------O(補文)------- (真の文型)
You'll not let drop a word. あなたは一言も漏らしはしないでしょう。 S ---V---- --O---
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   ◇5 任命・命名動詞はSVO、SVOC
     
     (1)「elect+ O +名詞」はSVO
                s←  ←v         (Oは補文「O+名詞」に於ける述語である名詞の意味的な主語s)
                 -(補文)-
この構文で用いられるappoint、call、choose、elect、make、nameなどは、 「〜することによって結果的に〜にする」(結果構文)という意味を持つ点で、 使役動詞makeの意味を内蔵しています。
He made her a queen. 彼は彼女を王妃にした。 s← ←-v--- (vはsを叙述的に修飾) S V O ---C--- (見掛け上の文型) S V -----O(補文)----- (真の文型) × He made her to be a queen. (× to beの挿入) madeという任命行為と同時にher=「a queen」が成立し この世に存在し始めたのであり、herの将来の役割・身分を 示すのではないので、未来指向的な「to be」は用いられません。
We elected John president. 私たちはジョンを社長に選んだ。 s← ←v (vはsを叙述的に修飾) S V O C (見掛け上の文型) S V --O(補文)----- (真の文型)
She appointed him secretary. 彼女は彼を秘書に任命した。 s← ←v (vはsを叙述的に修飾) S V O C (見掛け上の文型) S V --O(補文)---- (真の文型)
She named him Tobias after an alderman. 彼女はある市会議員の名に因んで彼を s← ←v (vはsを叙述的に修飾) トバイアスと名付けた。 S V O C (見掛け上の文型) S V --O(補文)-- (真の文型)
We call that asking for trouble. それは自業自得というものだ。 s← ←--v----- (vはsを叙述的に修飾、askingは動名詞) s ----v----- o (意味的な文型、asking forは句動詞) S V O ----C----- (見掛け上の文型) S V --------O(補文)-------- (真の文型) 「call+O+名詞」という形をとるので、askingは動名詞であると言えます。 これに対して、
I saw him crossing the street. 彼が通りを渡るのを(部分的に)見た。 s← ←v (vはsを叙述的に修飾、crossingは現在分詞) s v ----o----- (意味的な文型) S V O C (見掛け上の文型) S V --------O(補文)-------- (真の文型) では、「see+O+do(原形不定詞)」という形が基本なので、 crossingは現在分詞であると言えます。 (2)「appoint+ O +to be+名詞」 s← ←v (Oは「O+to be+名詞」に於ける述語「to be」の意味的な主語s) s --v-- c (to beは動詞的用法) V O C 「appoint+ O +as +名詞」はSVOC s← ←---v----- (Oは「O+as +名詞」に於ける述語である名詞の意味的な主語s) V O C
この構文で用いられるappoint、choose、crown、elect、nameは、 使役動詞ではなく、単なる他動詞です。
「to be」、asは、 「目的語O+to be 〜」=意味的な「主語+述語」 「目的語O+as 〜」= 〃 であることを明示するために挿入されています。 同時に、「to be」、asは未来指向的な意味を含んでいます。 「to be 〜」は未来の目的、「as 〜」は未来の資格を表します。
The queen appointed him to be her personal secretary. 女王は彼を私設秘書に任命した。 s← ←--------v----------- (vはsを叙述的に修飾) s --v-- ----------c----------- (意味的な文型) ----S---- V O --C-- (真の文型) = The queen appointed him as her personal secretary. s← ←-----------v-------------- ----S---- V O -------------C-------------- (真の文型)
The Americans chose Bush to be president. アメリカ国民はブッシュを大統領に選んだ。 s← ←v (vはsを叙述的に修飾) s --v-- c (意味的な文型) ------S------ V O --C-- (真の文型) = The Americans chose Bush as president. s← ←-----v------- ------S------ V O -------C------- (真の文型)
上記の例文のように過去時制であれば、目的を表す「to be」は、 目的が達成された結果を表しています。
次のような場合には、未来の目的・結果を意味するのではないので、 「to be」、asをとらないSVOCです。
They christened the child φ Sarah. 彼らはその子にサラという洗礼名を付けた。 ----s--← ←v (vはsを叙述的に修飾) S V ----O---- C (真の文型) × They christened the child to be Sarah. (× to beの挿入) 「christened」という命名行為と同時にSarahとなったのであり、 将来的に名前が付けられるのではないため、未来指向的な「to be」は 用いられません。
They called that book X. その本にXという書名をつけた。 ----s--← ←v (vはsを叙述的に修飾) S V ----O---- C (真の文型) → That book was called X ? ----s--← ←v ----S---- ----V----- C (真の文型、受動態) → What was that book called φ ? その本はどういう書名でしたか。 v→ →--s---- (←v) C ----S---- V (C) (真の文型、受動態) × What was that book called to be? (× to beの挿入) 本には既に書名がついており、calledという命名行為の結果を 意味するものではないため、「to be」は用いられません。
見掛け上のSVOCも真のSVOCも、受動態はSVCになります。
The priest baptized her Janet. s← ←v (vはsを叙述的に修飾) ----S----- V O C (真の文型) → She was baptized φ Janet. 彼女はジャネットという洗礼名を付けられた。 s← ←v S -----V------ C (真の文型、受動態) × She was baptized to be Janet. (× to beの挿入)
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   ◇6 宣言動詞はSVO
confess、pronounce、report、certify、declare、proclaimなどの 宣言動詞は、前項◇5 任命・命名動詞はSVO、SVOCの範疇に入ります。 遂行文に未来指向的な「to be」を挿入することはできません。 補文Oはthat節に書換えることができますが、書換えた文は 遂行文ではありません。
I declare the meeting closed. 閉会を宣言します。 -----s---← ←v (現在時制、遂行文) S V -----O----- C (見掛け上の文型) S V --------O(補文)--------- (真の文型) × I declare the meeting to be closed. (× to beの挿入) = I declare that the meeting was closed. -----S----- ----V----- S V --------O(that節)---------- (that節に書換えた文は遂行文ではありません) declareという宣言行為と同時に「the meeting」=closedが成立するのであり、 未来指向的な「to be」を挿入することはできません。
I declared the meeting φ closed. 閉会を宣言した。 -----s---← ←v (過去時制、遂行文ではありません) S V -----O----- C (見掛け上の文型) S V --------O(補文)--------- (真の文型) = I declared the meeting to be closed. (to beの挿入、結果) -----s---← ←v (vはsを叙述的に修飾) -----s----- --v-- c (意味的な文型) S V -----O----- C (見掛け上の文型) S V --------O(補文)--------- (真の文型) = I declared that the meeting was closed. -----S----- ----V----- S V --------O(that節)---------- 過去時制は遂行文ではないので、declaredという宣言行為の目的が 達成された結果を表す「to be」を挿入することができます。
I now pronounce you man and wife. あなた方が夫婦であることをここに宣言します。 s← ←---v------ (現在時制、遂行文) S V O -----C------ (見掛け上の文型) S V -------O(補文)-------- (真の文型) × I now pronounce you to be man and wife. (× to beの挿入) = I now pronounce that you are man and wife. s← ←---v------ (vはsを叙述的に修飾) S V -----C------ S V --------O(that節)-------- (that節に書換えた文は遂行文ではありません) 遂行文に「to be」を挿入することはできません。
The doctor certified the driver φ dead at the scene. 医者は現場で運転手は死んでいると証明した。 ----s---← ←v (過去時制、遂行文ではありません) ----S----- V ----O----- C (見掛け上の文型) ----S----- V -------O(補文)------- (真の文型) = The doctor certified the driver to be dead at the scene. (to beの挿入、結果) ----s---← ←v (vはsを叙述的に修飾) ----s----- --v-- c (意味的な文型) ----S----- V ----O----- --C-- (見掛け上の文型) ----S----- V -------O(補文)------- (真の文型) = The doctor certified that the driver was dead at the scene. ----s---← ←v (vはsを叙述的に修飾) ----S----- V C ----S----- V -------O(that節)--------
The press reported him φ missing. 彼は行方不明だと新聞は報じた。 s← ←v (過去時制、遂行文ではありません) ----S---- V O C (見掛け上の文型) ----S---- V -----O(補文)----- (真の文型) = The press reported him to be missing. (to beの挿入、結果) s← ←v (vはsを叙述的に修飾) s --v-- c (意味的な文型) ----S---- V O --C-- (見掛け上の文型) ----S---- V -----O(補文)----- (真の文型) = The press reported that he was missing. s← ←v (vはsを叙述的に修飾) S -----V----- ----S---- V -----O(that節)------
His accent proclaimed him φ a Scot. 言葉の訛りから彼がスコットランド人だと分かった。 s← ←v--- (過去時制、遂行文ではありません) ----S---- V O --C--- (見掛け上の文型) ----S----- V -----O(補文)---- (真の文型) = His accent proclaimed him to be a Scot. (to beの挿入、結果) s← ←-v-- (vはsを叙述的に修飾) s --v-- --c--- (意味的な文型) ----S----- V O --C-- (見掛け上の文型) ----S----- V -----O(補文)---- (真の文型) = His accent proclaimed that he was a Scot. s← ←v--- (vはsを叙述的に修飾) S V --C--- ----S----- V -----O(that節)-----
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   ◇7 手段動詞はSVO
手段動詞は、前項◇4 使役動詞はSVOの範疇に入り、
「手段動詞+ O +形容詞 」=「make+ O +形容詞 +by doing」 s← ←v s← ←v (Oは補文に於ける述語である形容詞の --(補文)-- --(補文)-- 意味的な主語s) 「手段動詞+ O +前置詞句」=「get + O +前置詞句+by doing」 s← ←v s← ←v (Oは補文に於ける述語である前置詞句の ---(補文)--- ---(補文)--- 意味的な主語s)
のように手段を意味する「by doing」を用いて書換えることができます。 (1)使役・移動構文
They laughed the poor guy out of the room. 彼らは可哀そうに、嘲笑って -----s----← ←----v-------- 男を部屋から追い出した。 S V -----O------ --C(前置詞句)-- (見掛け上の文型) S V ---------O(補文)------------ (真の文型) = They got the poor guy out of the room by laughing at him. -----s----← ←----v-------- (vはsを叙述的に修飾) S V -----O------ --C(前置詞句)-- (見掛け上の文型) S V ---------O(補文)------------
Frank sneezed the tissue off the table. フランクはくしゃみをして ----s---← ←----v------ ティッシュをテーブルから落とした。 S V ----O----- -C(前置詞句)- (見掛け上の文型) S V --------O(補文)--------- (真の文型)
Sam helped her into the car. サムは彼女に手を貸して車に乗せた。 s← ←----v------ (vはsを叙述的に修飾) S V O -C(前置詞句)- (見掛け上の文型) S V -----O(補文)----- (真の文型)
Mary urged Bill into the house. メアリーはビルを急き立てて家の中に入れた。 s← ←----v------- (vはsを叙述的に修飾) S V O -C(前置詞句)-- (見掛け上の文型) S V ------O(補文)------ (真の文型) (2)結果構文
The gardener watered the tulips flat. 園芸家はチューリップに水をやって倒してしまった。 -----s--← ←v (vはsを叙述的に修飾、flatは形容詞) ------S----- V ----O----- C (見掛け上の文型) ------S----- V ----O(補文)---- (真の文型) = The gardener made the tulips flat by watering them. -----s--← ←v (vはsを叙述的に修飾、flatは形容詞) ------S----- V ----O----- C (見掛け上の文型) ------S----- V ----O(補文)---- (真の文型)
The cook scrubbed the pot shiny. コックは鍋を擦ってピカピカにした。 ---s-← ←v (vはsを叙述的に修飾、shinyは形容詞) ---S---- V ---O--- C (見掛け上の文型) ---S---- V ---O(補文)--- (真の文型) = The cook made the pot shiny by scrubbing it. ---s-← ←v (vはsを叙述的に修飾、shinyは形容詞) ---S---- V ---O--- C (見掛け上の文型) ---S---- V ---O(補文)--- (真の文型)
Charlie laughed himself into a stupor. チャーリーは笑いこけてぼうっとなった。 s← ←----v------ (vはsを叙述的に修飾) S V O -C(前置詞句)- (見掛け上の文型) S V ----------O(補文)---- (真の文型) = Charlie got himself into a stupor by laughing. s← ←----v------ (vはsを叙述的に修飾) S V O -C(前置詞句)- (見掛け上の文型) S V -------O(補文)------- (真の文型) (3)手段の意味を含むということ
Histories make men wise. 歴史は人を賢くする。 s← ←v (vはsを叙述的に修飾、wiseは形容詞) S V O C (見掛け上の文型) S V -O(補文)- (真の文型) Sue let the water out of the bathtub. スーは浴槽から水を抜いた。 ----s--← ←------v--------- (vはsを叙述的に修飾) S V O ---C(前置詞句)---- (見掛け上の文型) S V ----------O(補文)----------- (真の文型) 上の2つの例文は、使役の意味はありますが手段の意味を含まないので 「make/get+O+〜+by doing」に書換えることができません。
They painted their house. @ 彼らは家にペンキを塗った。 S V -----O----- (真の文型) They painted their house green. A (手段) 彼らは家にペンキを塗って緑色にした。 -----s---← ←v (vはsを叙述的に修飾、greenは名詞) S V -----O------ C (見掛け上の文型) S V -----O(補文)----- (真の文型) = They made their house green by painting it. -----s---← ←v (vはsを叙述的に修飾) S V -----O----- C (見掛け上の文型) S V -----O(補文)----- (真の文型) @のpaintは単なる他動詞で使役・手段の意味はありません。 Aではpaintが使役動詞化し、「ペンキを塗るという手段により〜にする」 という意味を表しています。 尚、Aのgreenは、「their house」を叙述的に修飾している形容詞的用法の名詞です。 名詞の用法については、 ◆基礎知識 ◇名詞句の形容詞的用法(限定用法、叙述用法)と副詞的用法 (2)形容詞的用法:叙述用法(補語、後置修飾) を参照して下さい。
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   ◇8 force型はSVOC
     
     (1)SVO=「SV+that節」へ書換えできないもの
                  --O---
challenge、compel、dare、force、permit、persuade、prompt、provoke などの「人に働きかけて〜させる」という意味の動詞。 force型の他動詞は、目的語Oに直接プレッシャーを加えて、 目的格補語Cという結果を得るものです。
The police forced John to confess. 警察は無理矢理ジョンに自白させた。 s ----v----- (to confessは動詞的用法) -----S---- V O ----C----- (真の文型) = The police forced John φ to confess. (s) ----v----- (φは脱落したto confessの意味上の主語him) ----(補文)---- s -------v------ -----S---- V O -------C------ (真の文型) → John was forced to confess by the police. (受動態) s ----v----- S ----V----- ----C----- × The police forced that John (should) confess. (× that節) -----S---- V --------O(that節)--------- 厳密には、補文のφの位置にあるべき述語「to confess」の 意味上の主語himが脱落した形です。 forcedは目的語Johnに直接働きかける他動詞なので、 that節に書換えることができません。
見掛け上のSVOCも真のSVOCも、受動態はSVCになります。
The rain compelled us to stop the ball game. 雨のため我々は止む無く球技を中止した。 s ---v--- ------o------ (意味的な文型、to stopは動詞的用法) ---S---- V O ---C--- (真の文型)
That constrained me to tell a lie. s ---v--- --o-- (意味的な文型、to tellは動詞的用法) S V O ---C--- (真の文型) → I was constrained to tell a lie. (受動態) 私は余儀なく嘘をついた。 s ---v--- --o-- (意味的な文型) S -------V------- ---C---
Hunger drove him to steal bread. ひもじさに駆られて彼はパンを盗んだ。 s ---v---- o (意味的な文型、to stealは動詞的用法) S V O ---C---- (真の文型)
I helped my father (to) paint the fence. 父がフェンスにペンキを塗るのを手伝った。 ----s---- ----v---- ---o----- (意味的な文型、to paintは動詞的用法) S V ----O---- ----C---- (真の文型) 「help+O+to do」では、toはよく省略されます。
You can help me (to) paint the fence. フェンスにペンキを塗るのを手伝ってくれてもいいよ。 s ----v---- ---o----- (意味的な文型、to paintは動詞的用法) S V O ----C---- (真の文型) = You can help φ paint the fence. (s) v ---o----- (φは省略されたhelpの目的語me) S V (O) C 場面から推測可能 な目的語meが省略されると、「help+do」の構文が 生じます。
Someone helped them (to) build their house. s ----v---- -----o----- (意味的な文型、to buildは動詞的用法) S V O ----C---- (真の文型) → They were helped to build their house. (受動態) 彼らは家を建てるのを手伝って貰った。 s ----v---- -----o----- (意味的な文型) S -----V----- ----C---- 「help+O+(to) do」を受動態に書換えると常にtoが現れます。 (2)SVO=「SV+that節」へ書換えできるもの --O---
command、order、require、beg、urge などの「命令・依頼」の意味の動詞。
The general commanded his troop to retreat. 将軍は軍隊に退却するように命じた。 ----s---- ----v----- (to retreatは動詞的用法) -----S----- V ----O---- ----C----- (真の文型) = The general commanded his troop φ to retreat. (s) ----v----- (φは脱落したto retreatの意味上の主語them) ----(補文)---- ----s---- ------v------- -----S----- V ----O---- ------C------- (真の文型) = The general commanded that his troop (should) retreat. ----S---- V -----S----- V -----------O(that節)----------- 厳密には、補文のφの位置にあるべき述語「to retreat」の意味上の主語themが 脱落した形です。
The judge required me to give evidence. 判事は私に証言することを求めた。 s ---v--- o (意味的な文型、to giveは動詞的用法) ----S---- V O ---C--- (真の文型) = The judge required that I (should) give evidence. ----S---- V ----------O(that節)----------
She begged John not to go. 彼女はジョンに行かないでくれと頼んだ。 s ----v---- (not to goは動詞的用法) S V O ----C---- (真の文型) = She begged that John (should) not go. S V -------O(that節)---------
Moira urged me to get in touch. モイラは私に連絡するようにせがんだ。 s← ←-v---- (vはsを叙述的に修飾) s --v--- ---c---- (意味的な文型、to getは動詞的用法) S V O --C--- (真の文型) = Moira urged that I (should) get in touch. s← ←-v---- (vはsを叙述的に修飾) S V ---C---- S V ---------O(that節)------------
She begged me to allow her to go. s --v-- s ---v---- o --c-- (意味的な文型、to allowは動詞的用法) S V O ---C---- → She begged her to be allowed φ to go. (受動態) 彼女はどうか行かせてほしいと頼んだ。 s --v-- (to be allowedは動詞的用法) o s ------v------ (o) --c-- (意味的な文型、述語vを受動態にした形) S V O ------C------ (真の文型) = She begged that she (should) be allowed to go. s --v-- S -----V---- --C-- S V -----------O(that節)--------------
The situation requires him to be present. この状況では彼は出席することが必要だ。 s← ←v (vはsを叙述的に修飾、to beは動詞的用法) s --v-- c (意味的な文型) ------S------ V O --C-- (真の文型) = The situation requires that he (should) be present. s← ←v (vはsを叙述的に修飾) S V C ------S------ V ---------O(that節)----------
SVOC=「SVO+to do」とこれをthat節に書換えたSVO=「SV+that節」とでは 意味に違いがあります。 元のSVOCの文とthat節に書換えたSVOの文をそれぞれ受動態にして 比較すると意味の違いが明確になります。
The captain ordered John to shoot the prisoners. (元のSVOC) s ---v---- ------o------ (意味的な文型、to shootは動詞的用法) -----S----- V O ---C---- (真の文型) → John was ordered φ to shoot the prisoners. (元のSVOCの受動態) s (s) ---v---- ------o------ (意味的な文型) S -----V----- (O) ---C---- 隊長は(直接)ジョンに捕虜を銃殺せよと命じた。
→ The captain ordered that John (should) shoot the prisoners. (元のSVOCをthat節に書換えたSVO) S V ------O------ -----S----- V -------------O(that節)---------------- (真の文型) → It was ordered that Jhon (should) shoot the prisoners. (受動態) S V ------O------ S -----V----- --------------真主語------------------ (Itは形式主語) 隊長は(第三者を介して)ジョンに捕虜を銃殺させよと命じた。
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   ◇9 advise型はSVOO
advise、promise、teach、tell、warnなどの 「xがyにzを告げる」という意味の動詞は「SV+IO+DO」の型で、
SVOO=「SV+IO+to不定詞」 SVOO=「SV+IO+that節 」 SVOO=「SV+IO+wh節 」 ---DO--- があります。 尚、本サイトの他のページでは、理解し易くする便宜のために 「SV+O+to do」≒SVOCと見做しています。 (1)「advise+IO+to do」 (間接目的語IO、直接目的語DO=「to do」) -DO-- (a)DO=「to do」の意味上の主語が間接目的語IOの場合
I advised Mary to wait. @ 私はメアリーに待つように忠告した。 s ---v--- (to waitは動詞的用法) S V O C A (見掛け上の文型) S V IO ---DO-- (真の文型) = I advised Mary φ to wait. B (s) ---v--- (φは脱落したto waitの意味上の主語her) S V IO -DO(補文)-- = I advised Mary that she (should) wait. C S V S V IO ------DO(that節)------ 厳密には、DO(補文)のφの位置にあるべき述語「to wait」の 意味上の主語herが脱落した形です。
@は「SV+O+to do」の形から、Aのように「to wait」を目的格補語Cとする SVOCに見えますが、@の「advise+O+to do」の文を Cのように「advise+O+that節」の文に書換えてみると SVOOであることが分かります。
@の直接目的語DOである「to wait」は、ネクサス目的語(補文)DOである 「s(主語)+to wait(述語)」から「to wait」の意味上の主語sが脱落したBであると 考えることができます。
この場合の「to wait」は、ネクサス目的語(補文)に於ける意味的な述語であることから、 名詞的用法ではなく、動詞的用法であると言えます。 to不定詞の動詞的用法については、 ◆基礎知識 ◇to不定詞の用法 (4)動詞的用法 を参照して下さい。
尚、ネクサス目的語(補文)とは、意味的な「主語+述語」の構造を持つ目的語のことです。 詳しくは、 ◇見掛け上のSVOCの真の文型 (1)補部構造とネクサス目的語(補文) を参照してください。
I told John to see a doctor. 私はジョンに医者に診て貰えと言った。 s --v--- ---o---- (意味的な文型、to seeは動詞的用法) S V O --C--- (見掛け上の文型) S V IO ------DO------- (真の文型) = I told John φ to see a doctor. (s) --v--- ---o---- (φは脱落したto seeの意味上の主語him) S V IO -----DO(補文)------ = I told John that he (should) see a doctor. S V ---O---- S V IO ------DO(that節)-------------
I warned her not to walk home alone. 1人で歩いて帰宅してはいけないと彼女に注意した。 s -----v----- (not to walkは動詞的用法) S V O -----C----- (見掛け上の文型) S V IO ----------DO---------- (真の文型) = I warned her φ not to walk home alone. (s) -----v----- (φは脱落したnot to walkの意味上の主語her) S V IO ---------DO(補文)--------- = I warned her that she should not walk home alone. S ---V---- S V IO ----------DO(that節)---------------
Father taught me to swim. 父は私に泳ぎを教えてくれた。 s ---v--- (to swimは動詞的用法) S V O ---C--- (見掛け上の文型) S V IO --DO--- (真の文型) = Father taught me φ to swim. 父は私に泳ぎを教えてくれた。 (s) ---v--- (φは脱落したto swimの意味上の主語me) S V IO -DO(補文)--
My uncle taught me how φ to drive. 叔父が車の運転の仕方を教えてくれた。 s 疑 ---v---- ---S---- V IO -----DO(wh句)----- (真の文型) = My uncle taught me how I was to drive. 疑 s v S --助-- V ---S---- V IO -----DO(wh節)----- to不定詞の内容が技術(skill)を表す場合には、DO=「how+to do」と することができます。 尚、疑問詞句「how+to drive」は、 疑問詞節「how+I+was to+drive」=「疑問詞+S+be to+do」を 省略したものです。 「be to+do」=「助動詞+do」は未来の動作を表し、上記の例文では 「当然の動作(〜すべき)」を意味します。
I'll teach you to call me a liar. 僕を嘘つき呼ばわりしたらひどい目に合わせるぞ。 s← ←v--- (vはsを叙述的に修飾) s ---v--- o --c--- (意味的な文型、to callは動詞的用法) S V O ---C--- (見掛け上の文型) S V IO -----DO(補文)----- (真の文型) teachは話し言葉で「懲らしめる・思い知らせる」という 反語的な意味で用いられます。
Mary asks Steve to give her advice. メアリーはスティーブに助言を求めた。 s ---v--- io do (意味的な文型、to giveは動詞的用法) S V O ---C--- (見掛け上の文型) S V IO --------DO-------- (真の文型) = Mary asks Steve φ to give her advice. (s) ---v--- io do (φは脱落したto giveの意味上の主語him) S V IO -------DO(補文)------- = Mary asks Steve that he gives her advice. S V IO DO S V IO --------DO(that節)------ (b)DO=「to do」の意味上の主語が文の主語Sの場合
上記(a)の例文では、「to do」の意味上の主語は主文の目的語IOでしたが、 次のpromiseの文では、「to do」の主語は文の主語Sです。
He promised me never to show up late again. 彼はもう二度と遅刻しませんと私に約束した。 s ---------v---------- (never to show upの意味上の主語は文の主語He) S V IO ---------------DO-------------- (真の文型) = He promised me never φ to show up late again. (s) ----v----- (φは脱落したnever to show upの意味上の主語him) S V IO -----------DO(補文)------------ = He promised (me) that he would never show up late again. S ------V------ S V (IO) ----------DO(that節)------------------ He promised me never to show up late again. × s ---------v---------- (never to show upの意味上の主語は文の主語He) × S V O ---------C---------- (× 見掛け上の文型) (2)「advise+IO+that節」 (間接目的語IO、直接目的語DO=that節) --DO--
I advised Mary that she (should) wait. 私はメアリーに待つように助言した。 S V S V IO ------DO(that節)------ (真の文型)
He promised (me) that he would never show up late again. 彼はもう二度と遅刻しませんと S ------V------ 私に約束した。 S V (IO) --------DO(that節)-------------------- (真の文型)
The accident taught him that he should be more careful. その事故で彼はもっと注意しなければ S V C ならないと悟った。 ------S----- V IO ---------DO(that節)----------- (真の文型)
I warned you that if you did it again you would lose your job. 君がもう一度そんなことをしたら S V O S V ---O---- 首にすると警告したぞ。 S V IO ----------------DO(that節)---------------------- (真の文型) (3)「advise+IO+wh節」 (間接目的語IO、直接目的語DO=wh節) -DO-
ask、advise、show、tellなどは疑問の意味を含むので、 直接目的語DOの位置にはwh節もきます。 但し、「show+IO+to do」の形はありません。 -DO--
They advised us what we should wear in the tropics. 彼らは熱帯地方では何を着たらいいか助言してくれた。 O S V S V IO -------------DO(wh節)------------- (真の文型) = They advised us what to wear in the tropics. S V IO -------------DO(wh句-------------- 「what to wear」=「what I was to wear φ 」 O S --助-- V (O)
Don't tell me what I should do. 私に向かってああしろこうしろと言うな。 (S) O S V V IO ----DO(wh節)---- (真の文型) = Don't tell me what to do. (S) V IO -DO(wh句)-
Show me how this machine works. この機械がどのように作動するのか教えて下さい。 -----S------ V (S) V IO -------DO(wh節)------- (真の文型)
Meg asked me if I would give her English lessons. メグは私に英語を教えて貰えるかと訊いた。 S V IO ------DO------- S V IO -------------DO(if節)-------------- (真の文型) (4)SVOOに類似するSVOA=「SVO+that節」 --A---
SVOOの直接目的語DOの位置にthat節がくる「SVO+that節」の場合には、 「SVO+of that 〜」のofが脱落したと考えられるSVOAである場合があります。 「前置詞+that節」は「in that 〜]、「except that 〜」だけなので、 ofは脱落するのだと思います。 SVOAのA(that節)は義務的な副詞語句です。 義務的な副詞語句は、文の意味を完結するために必要な副詞の働きを する語句のことで省略できません。
I convinced him of her sincerity. @ 彼に彼女の誠実さを確信させた。 -------← ←-------------- (AはVを修飾) S V O -------A-------- = I convinced him φ that she was sincere. A -------← ←--------------------- (φは脱落したof) S V O -------A(that節)------- (真の文型) @とAを比較してみると、Aのthat節は直接目的語ではなく、 @の義務的副詞句「of her sincerity」と同じ働きをしているのが分かります。 Aは「of+that節」のofが省略された形です。
I persuaded her of his honesty. 彼が正直者であることを彼女に信じさせた。 S V O -------A------ = I persuaded her φ that he was honest. (φは脱落したof) S V O -------A(that節)----- (真の文型)
Mary reminded me φ that we had met before. メアリーは私達が以前会ったことがある ことを思い出させてくれた。 S V O -------A(that節)--------- (真の文型、φは脱落したof) cf. He reminded me of my promise. 彼は私が約束したことを思い出させた。 S V O -------A-----
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基本5文型例文集
  

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