◆Tips(その1)(tipは「助言」、「役に立つ情報」、「秘訣」などという意味です。
                  「心づけ」の意味で用いる日本語の「チップ」もこのtipです。
                  「小片」という意味のchipと混同しないようにしましょう。)
◇知っているとすぐに役に立つポイントを幾つか取上げて、 簡単に解説致します。 学校では教わらないような事項もありますので参考になさって下さい。
■凡例: s、vは意味的な「主語+述語」の構造に於ける主語、述語 ---←、←---は後ろから修飾される語句、修飾する語句 ---→、→---は前から修飾する語句、修飾される語句■

――in alphabetical order、五十音順――
005 agoとbeforeの用法
010 and:「go and do」、「come and do」に於けるandの省略
020 「be sure of doing」と「be sure to do」
030 「be used to doing」と「used to do」
035 「be+to do」に於けるtoの省略 「be+to do」に於けるtoの省略
040 couldと「was able to」の使い分け
for+to不定詞の意味上の主語+to do 「for+to不定詞の意味上の主語+to do」
045get+過去分詞(受動態)とget+叙述用法の形容詞/過去分詞 「get+過去分詞」(受動態)と「get+叙述用法の形容詞/過去分詞」
048 goとcome、takeとbringの使い分け
050 「had better」
055 「have gone to」の完了と経験
have got=have、have got to=have to 「have got」=have、「have got to」=「have to」
055 「have+O+過去分詞」で完了を表す
060 help+to do、help+O+to do 「help+to do」、「help+O+to do」などに於けるtoの省略
061 「in+that節」、「except+that節」(複合接続詞)
063 「It is (high) time (that) 〜」
It is X that 〜 の強調構文 「It is X that 〜」の強調構文
065 「like+doing」と「like+to do」
make:自動詞のmake make:自動詞のmake
080 mustと「have to」
083Not only A, but (also) Bに於ける倒置 「Not only A, but (also) B」に於ける倒置
ofの用法 ofの用法
090 「one 〜 the other」と「one 〜 another」の使い分け
100 「remember doing」と「remember to do」、「forget doing」と「forget to do」
105 「seem+to be+名詞/形容詞/過去分詞/現在分詞」に於ける「to be」の省略
108 「sound like」とseem
110 spendとtakeでかかった時間を表現する
120 「stop doing」と「stop to do」
130 suggestと仮定法現在
suspectとdoubtの違い suspectとdoubtの違い
thanの関係代名詞的な使い方 thanの関係代名詞的な使い方
145 「try doing」と「try to do」
used toとwouldの違い、習慣のwill 「used to」とwould(習慣)の違い、習慣のwillと予測(推量)のwill
155 「want+O+to do」と「want+O+過去分詞/現在分詞」
156what+to do、how+to doなどは省略文 「what+to do」、「how+to do」などは省略文
157 when(関係副詞)が先行詞を含む場合
158 when(関係副詞)の省略
159 when(関係副詞)の先行詞
160 when節、while節、if節に於ける「S+be」の省略
whetherとifの交換 whetherとifの交換
which(関係代名詞)の先行詞(非制限用法) which(関係代名詞)の先行詞(非制限用法)
163whose(関係代名詞whoの所有格)の先行詞 whose(関係代名詞whoの所有格)の先行詞
165 「why+動詞の原形」
170 「will do」と「be going to do」
will:単純未来と意志未来のwill、if節などのwill) will:単純未来と意志未来のwill、if節などのwill
with+ネクサス目的語:付帯状況を表すwith副詞句) 「with+ネクサス目的語」:付帯状況を表すwith副詞句


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   ◇agoとbeforeの用法
「期間+ago」
現在を基準にして、「(今から)〜前」 過去時制で用い、完了形では用いません。
He left ten minutes ago. 彼は(今から)10分前に出かけた。 ---期間----
「期間+before」
過去の或る時を基準にして、「(その時から)〜前」 過去完了形で用います。
She said (that) he had left ten minutes before. 彼は(その時から)10分前に出かけたと彼女は言った。 ---期間----
単独の「before」
現在または過去の或る時より以前という漠然とした意味。
I never visited the museum before. その博物館へは一度も行ったことがない。 (× ago)
I have seen the film before. 以前その映画を見たことがある。 (× ago)
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   ◇「go and do」、「come and do」に於けるandの省略
「go (and) tell」、「go (and) take」などのようにgoの後に動詞を 続ける場合、andがよく省略されます。
Go (and) see a doctor. 早く医者に見て貰いなさい。
Come (and) see me tomorrow. 明日遊びに来なさいよ。
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   ◇「be sure of doing」と「be sure to do」
He is sure of winning the first prize. 彼はきっと一等賞をとるだろうと彼自身は確信している。 S V C ----A----- (彼自身が確信している) ≒ He is sure of winning a first prize. ≒ He is sure of winning φ first prize.
He is sure to win the first prize. 彼はきっと一等賞をとるだろうと私は確信している。 S V C --A--- (話し手が確信している) ≒ He is sure to win a first prize. ≒ He is sure to win φ first prize. first、secondなどの序数詞にはtheを付けると学校で習ったことと思いますが、 必ずしもそうではありません。 「a+序数詞+〜」=「another 〜」(別にもう一つの〜、今回とは別の〜)の意味です。 無冠詞の「φ first prize」を用いるのが普通です。
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   ◇「be used to doing」と「used to do」
「be+used+to+doing」=「be+形容詞化した過去分詞+to+動名詞」(toは前置詞)
He is used to sitting in the Japanease style. 彼は日本風に座るのに慣れている。 S V C ----A-----
You'll soon get used to living in the country. 田舎の生活にすぐ慣れるでしょう。 = You'll soon become used to living in the country. S V C ----A---- 「get[become] used to doing」のように、be動詞の代わりにget、becomeを 用いる場合は、慣れるという状態への変化を表します。
「used to+do」=「助動詞+動詞の原形」(used toは助動詞)
I used to go fishing every Sunday. 日曜日にはいつも釣りに行ったものだ。 s← ←v S --助--- V C′ (現在分詞fishingは準主格補語) 現在は行われていない過去の習慣・状態を表します。 言外に現在と対比します。
過去の習慣を表すwouldとの違いについては、 ◆Tips(その1) ◇「used to」とwould(習慣)の違い、習慣のwillと予測(推量)のwill を参照して下さい。
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   ◇「be+to do」に於けるtoの省略
くだけた言い方では、to不定詞「to do」がbe動詞の補語(主格補語)になる場合、 toが省略される傾向があります。 be動詞の直前にdoがある場合にこの傾向が顕著に現れます。
What I want you to do is (to) clean up your mess. 君達にして貰いたいのは整頓だ。 o s --v-- (toの省略) ----------s---------- -----v------ ----------S---------- V -----C------
What you need to do is (to) choose two men. 君がしなければならないのは二人を選抜することだ。 ---------S--------- V -----C-----
One of the worst things you can do in that kind of situation そのような状況でやりかねない最悪の ------------------------------S----------------------------- ことは、相手の話に口を挟んだり is (to) interrupt or (to) jump to concludions. 早合点したりすることです。 V ------------------C---------------------- (toの省略) (杉田敏先生「実践ビジネス英語」 2013 5月号)
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   ◇couldと「was able to」の使い分け
「〜する能力があった」=could、「was able to」
She could skate when she was only four. 彼女は4歳のときスケートができた。 = She was able to skate when she was only four. (既にスケートをする能力があった) この意味でcouldを用いる場合は、「when〜」のように 過去の或る期間を示す語句を伴います。
「1回限りの行為ができた」=「was able to」
He was able to swim across the river then. 彼はそのとき川を泳いで渡ることができた。
この文にcouldを用いると意味が異なってきます。
He could swim across the river. 彼は(その気になれば)川を泳いで渡ることができるだろうに。 ≒ If he tried, he could swim across the river. (泳いで渡ることができる可能性がある) --条件節--- ---------主節(帰結節)--------- これは、仮定法過去の主節(帰結節)のcouldで、条件節(if節)を 言外に含み、断定を避ける婉曲的な表現です。
Could you help me? (依頼) お手伝い願えますか。 (私を手伝うことの可能性はありますか) ≒ If you had some time to spare, could you help me? -----------条件節------------ --主節(帰結節)--- 依頼の文のcouldも仮定法で、婉曲的に表現することで 丁寧さを表しています。
「〜できなかった」=couldn't、「was not able to」
He couldn't swim across the river. 彼は川を泳いで渡ることができなかった。 = He was not able to swim across the river. この意味では、couldn't=「was not able to」
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   ◇「for+to不定詞の意味上の主語+to do」
           ----------s-----------  --v--
前置詞forの目的語がto不定詞の意味上の主語になる構造です。 forは「to do」の主語を明示するために用いられます。
詳しくは、 ◆基礎知識 ◇to不定詞の用法 (5)意味上の主語 (c)「for+名詞+to do」により意味上の主語を明示する場合 を参照して下さい。
(a)文の主語になる場合
For you to ask John would be the best thing. あなたがジョンに頼むのが一番いいでしょう。 s --v--- o ---------S--------- V -------C------ = It would be the best thing for you to ask John. ------真主語------- (Itは形式主語)
(b)主格補語になる場合
His idea is for us to travel together. 彼の案は、2人一緒に旅をしようというものだ。 s ----v---- ---S---- V -------C--------
(c)他動詞の目的語になる場合
米国式ではforを付け、英国式では省略します。 意味的な「主語+述語」の構造をネクサス目的語(補文)と呼びます。 -s-- --v- (vは実質的な動詞) -s← ←v (←vはs←を後ろから叙述的に修飾)br> I want for John to come. (米式)ジョンに来て欲しい。 s ---v--- S V -------O(補文)-- (真の文型) S V O ---C--- (見掛け上の文型) = I want φ John to come. (forを省略するのは英式) s ---v--- S V ---O(補文)-- (真の文型) S V O ---C--- (見掛け上の文型) = I hope for John to come. ジョンが来ることを望んでいる。 s ---v--- (Johnは前置詞forの目的語) S ---V---- ---O(補文)-- (真の文型、hope forは句動詞) S ---V---- O ---C--- (見掛け上の文型) × I hope φ John to come. (句動詞なのでforは省略不可)
She hated for him to play the piano. (米式)彼女は彼がピアノを弾くのが嫌だった。 s ---v--- ----o---- S V ------------O(補文)------ (真の文型) S V O --------C-------- (見掛け上の文型) = She hated φ him to play the piano. (英式) s ---v--- S V --------O(補文)------ (真の文型) S V O --------C-------- (見掛け上の文型) = She hated him playing the piano. s← ←v ----o---- (playingは現在分詞) S V --------O(補文)------ (真の文型) S V O --------C-------- (見掛け上の文型) = She hated his playing the piano. (正式) s v --------o------------ (playingは動名詞) S V --------O------------ (the pianoはplayingの目的語)
I would like for you to stay as long as you want. (米式)君が望むだけ滞在して貰いたい。 s ---v--- S V ------O(補文)-- (真の文型) S V O ---C--- (見掛け上の文型) = I would like φ you to stay as long as you want. (英式) s ---v--- S V --O(補文)-- (真の文型) S V O ---C--- (見掛け上の文型)
I prefer (for) you to set the table. テーブルの用意をして貰いたい。 s --v--- ----o---- S V ----------O(補文)-------- (真の文型) S V O -------C-------- (見掛け上の文型)
I intended (for) him to do that. 彼にそれをさせるつもりだった。 s --v-- o S V -------O(補文)----- (真の文型) S V O ----C----- (見掛け上の文型)
She has long wished (for) me to become a man. 僕が一人前の男になることを、彼女は長らく望んできた。 s← ←v-- s ----v---- --c-- (a manはto becomeの補語) S V --------O(補文)-------- (真の文型) S V O -------C------- (見掛け上の文型) = She has long wanted (for) me to become a man. S V --------O(補文)-------- (真の文型) S V O -------C------- (見掛け上の文型)
Did you mean (for) John to mail those letters? あれらの手紙をジョンに投函して貰ったかい。 s ---v--- ------o------ (mean:人に〜して貰うつもりである) S V ------------O(補文)----------- (真の文型) S V O ---------C----------- (見掛け上の文型)
■上記の例文と似た形の句動詞 「動詞+for+名詞+to do」=「自動詞+前置詞+前置詞の目的語+to do」 -s-- --v-- ------s------- --v-- ----V---- --O(補文)-- ------V------- -------O(補文)------- (真の文型) ----V---- -O-- --C-- ------V------- ------O------- --C-- (見掛け上の文型) forは句動詞の一部なので、省略できません。
I can't wait for them to finish talking. 彼らが話し終えるのを待ってはいられない。 s ----v---- o (wait forは句動詞) S ---V---- --------O(補文)------- (真の文型) S ---V---- O --------C-------- (見掛け上の文型) × I can't wait φ them to finish talking.
Anne asked for the designs to be ready by Friday. アンは設計図を金曜日までに用意するよう求めた。 -----s---← ←v -----s----- --v-- c (ask forは句動詞、readyはto beの補語) S ----V---- --------O(補文)-------- (真の文型) S ----V---- -----O----- -----C----- (見掛け上の文型) × Anne asked φ the designs to be ready by Friday.
Can you arrange for the gold to be delivered on Monday? 金を月曜日に引渡して貰うように手配できるだろうか。 ---s---- -------v------- (arrange forは句動詞、be deliveredは受動態) S -----V----- --------O(補文)--------- (真の文型) S -----V----- ---O---- -------C------- (見掛け上の文型) × Can you arrange φ the gold to be delivered on Monday? ■
(d)名詞の後ろに置かれる場合
There's a good film for us to see φ. 私達が見るべきいい映画がある。 ---o(φ)--- s --v--- (a good filmはto seeの目的語) S V -----C----- (便宜上の文型、There構文の真主語はa good film)
It's time for children to go to bed. もう子供たちが寝るべき時間です。 s --v-- S V C ------------A------------ (Itは非人称のit(時間))
(e)形容詞の後ろに置かれる場合
未来指向的な形容詞を後ろから修飾する副詞的用法(方向)です。
I am anxious for John to meet Mary. 私はジョンがメアリ−に会うことを切望している。 -----← ←----- s ---v--- o S V C ----------A----------
I'd be delighted for Jim to come. ジムが来てくれればとても嬉しい。 -------← ←----- s ---v--- S V C -------A-------
(f)too、enoughの後ろに置かれる場合
程度の副詞too、enoughを後ろから修飾する副詞的用法(目的)です。 (φは動詞または前置詞の目的語が本来あるべき位置)
This box is too heavy for you to lift φ. この箱は重すぎて君には持ち上げられないよ。 -← ←----- -o(φ)-- s ---v--- (This boxはto liftの目的語) ---S---- V C
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   ◇「get+過去分詞」(受動態)と「get+叙述用法の形容詞/過去分詞」
「get+過去分詞」(受動態)
「get+done」≒「be+done」 と見做すことができますが、次のような違いがあります。
「be done」:状態、動作の受身に用います。 「get done」:予期しない動作の受身に用います。
He got arrested. 彼は逮捕された。 S -----V------
He got hurt. 彼はけがをした。 S ---V----
「get+叙述用法の形容詞/過去分詞」
「get+形容詞/過去分詞」=「become+形容詞/過去分詞」ですが、 becomeよりgetの方が口語的です。
He got old. 彼は年老いた。 s← ←v (oldは形容詞) S V C
He got well. 彼は回復した。 S V C (wellは形容詞)
We got excited. 私達は興奮した。 s← ←v (excitedは形容詞化した過去分詞) S V C
We got tired. 私達は疲れた。 S V C (tiredは形容詞化した過去分詞)
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   ◇goとcome、takeとbringの使い分け
go/take
話し手の居る場所からも聞き手の居る場所からも 離れる場合(第三者のところへ行く/持って行く)。
come/bring
話し手の居る場所に向かう場合(こちらに来る/持って来る)、または、 聞き手の居る場所に向かう場合(そちらへ行く/持って行く)。
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   ◇「had better」
You'd better do your homework. S ---助--- V ------O------ 「had better」で1語の助動詞の働きをします。 「宿題をした方がよい、さもないととんでもないことになるぞ」 という非常に強い命令で、脅迫に近い意味です。 話し相手に対しては用いない方が無難です。
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   ◇「have gone to」の完了と経験
「〜へ行ってしまった」(完了)の他に、「〜へ行ったことがある」(経験)の意味 にも用いられます。
Has he gone to China?
完了の意味では、 彼は中国へ行ってしまって今ここにいないのですか。
米国式では、完了の意味の他に経験の意味にも用いられ、 彼は中国へ行ったことがありますか。 と、前後の文脈により「have gone to」=「have been to」になる場合もあります。
everを用いて、 Has he ever gone to China? = Has he ever been to China? とした場合には、英国式でも米国式でも、 彼は今までに中国へ行ったことがありますか。 と、経験の意味になります。
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   ◇「have got」=have、「have got to」=「have to」
getの過去分詞には、gotとgottenがあり、米略式体ではgottenが用いられます。 但し、「持つ(have)」という意味の「have got」、義務・必要(have to)の意味の 「have got to」にgottenを用いることはありません。 従って、文中に「〜 have gotten 〜」とある場合は、「持つ」という意味ではなく、 getの現在完了形、「〜 had gotten 〜」とある場合は、「have got」の過去形ではなく、 getの過去完了形です。
尚、英国式では、現在、gottenは用いられなくなりました。
I have got a key. 鍵を持っている。 -------- = I have a key. ----
I haven't got a key. 鍵を持っていない。 ------- --- = I don't have a key. ----- ---- = I haven't a key. -------
Have you got a car? 車を持っていますか。 ---- --- = Do you have a car? -- ---- = Have you a car? ----
「持つ」という意味の「have got」の場合、過去形の「had got」やto不定詞の「to have got」、 進行形の「having got」はあまり用いられません。
× Had you got a party on Sunday? 土曜日にパーティをしましたか。 × to have got a girl friend × having got flu
「have to」は通例、習慣的な義務・必要について用いられ、 「have got to」は、1回限りの義務・必要に言及する場合に用いられます。
You've got to go and see the boss. 君は(社長が求めているので)社長に会いに行かなければならない。 ≒ You have to go and see the boss.
「have to」の否定文、疑問文には一般動詞と同様に助動詞doを用いますが、 「have got to」ではdoを用いません。
I don't usually have to work on Sundays. 私は通例日曜日には仕事をしなくていい。 ----- ------- Do you often have to speak French in your job? お仕事ではよくフランス語を話す必要がありますか。 -- ------- I haven't got to work tomorrow. 明日は仕事をしなくていい。 ------- ------ Have you got to get up early tomorrow morning? 明日の朝は早起きする必要がありますか。 ---- ------
getの完了形の「have got」は「have gotten」に置換えることができます。
I haven't got any messages all week. 今週は(留守番電話の)伝言をひとつも受け取っていない。 = I haven't gotten any messages all week.
If our advice had been acted upon, you would not have got into trouble. = If our advice had been acted upon, you would not have gotten into trouble. 私達の忠告通りにしていたら面倒なことにはならなかったのに。
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   ◇「have+O+過去分詞」で完了を表す
この形のhaveは、通常、使役や被害を表すことが多いのですが、 結果としての状態(完了)を表す場合があり、「〜の状態にする」という意味に なります。
He had a large map spread out on the floor. 彼は大きな地図を床の上に広げていた。 -----s---← ←v S V -----O----- C
I have little energy left to finish the job. その仕事を終えるエネルギーが殆ど残っていない。 ------s----← ←v S V ------O------ C
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   ◇「help+to do」、「help+O+to do」などに於けるtoの省略
This medicine will help (to) relieve your stomachache. この薬を飲めば腹痛がおさまるでしょう。 ------s------ -----v----- -------o-------- (your stomachacheはto relieveの目的語) ------S------ V -----O-----
I helped him (to) do his homework. 彼が宿題をやるのを手伝ってあげた。 s --v--- -----o------ (his homeworkはto doの目的語) S V O --C--- =I helped him with his homework. S V O
他にも次のような場合、to不定詞のtoを省略した形の 原形不定詞を用いることができます。
「know+O+to do」
I've never known him (to) lose his temper. 彼は腹を立てたためしがない。 s ---v---- ----o----- (his temperはto loseの目的語) S V O ---C---- knowはsee、hearなどの知覚動詞に近いので、toを省略することがあります。
be動詞の補語
What I want you to do is (to) clean up your mess. 君にして貰いたいのは整頓だ。 = All I want you to do is (to) clean up your mess. o s --v-- (What、Allはto doの目的語) S V O --C-- ----------S---------- V -----C------
thanの後
She likes to stay home than (to) go out. 彼女は外出するより家に居るのを好む。 s ---v--- o --v--- S V ---O---
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   ◇「in+that節」、「except+that節」(複合接続詞)
wh節は前置詞の目的語になりますが、that節はなりません。 但し、in that節、except that節は例外で、「前置詞in/except+従属接続詞that」の2語で 1つの接続詞(複合接続詞)の働きをします。
Men differ from brutes in that they can talk. 人間は、言葉を話すという点で --接続詞--- 動物と異なる。
We had a pleasant time, except that the weather was cold. 寒かったという点を除いて、 --接続詞--- 我々は楽しい時を過した。 = We had a pleasant time, except φ the weather was cold.
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   ◇「It is (high) time (that) 〜」
It's (high) time (that) you went to bed. もうそろそろ寝てよい時間だ。 = It's (high) time for you to go to bed. (より普通な言い方)
that節は、動詞に過去形を用いた仮定法過去です。 「もうそうすべき時なのにまだしていない」という意味を表し、 現在の事実に反することを述べているだけでなく、そうすべき時だとの思いが 込められています。 尚、現代英文法講義(開拓社)、英和大辞典第6版(研究社)では、この過去形を仮定法過去と していますが、ジーニアス英和辞典第3版(大修館)では、直説法過去としています。
It is (high) time (that) I was going. もうとっくにお暇(いとま)するべき時間です。 = It is (high) time for me to go.
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   ◇「It is X that 〜」の強調構文
Aを強調する構文です。 thatは関係代名詞で、その先行詞は主語Itです。
元の文、 I met john here yesterday. 私は、昨日ここでジョンに会った。 S V O のそれぞれの語句を強調すると次のようになります。 (====は強調された語句、φは強調された語句の本来の位置)
→ It was I that φ met John here yesterday. = S (I) V O 先 --------関係詞節(形容詞節)--------- (先行詞はIt) S V C
→ It was John that I met φ here yesterday. ==== O S V (John)
→ It was here that I met John φ yesterday. ==== S V O (here)
→ It was yesterday that I met John here φ . ========= S V O (yesterday)
口語のくだけた表現では、thatを省略する場合もあります。
関係代名詞thatの他にwho、whichなどの場合もあります。
Her mother answered the phone. → It was her mother who φ answered the phone. 電話に出たのは彼女のお母さんだった。 ========== S V ----O---- S V ----C----- ---関係詞節(形容詞節)----
Their quality sells our goods. → It is their quality which φ sells our goods. うちの商品が売れるのは品質がいいからだ。 ============= S V ----O---- S V ------C------ ---関係詞節(形容詞節)---
I am at fault. → It is me who φ is at fault. 責めを負うべきは私だ。 == S V ---C---- S V C --関係詞節(形節)-- 固有名詞、人称代名詞を、制限用法の関係詞の先行詞にすることは できません。 関係代名詞whoの先行詞は人称代名詞meではなく「It」なので、 「who am 〜」ではなく、「who is 〜」となっています。
尚、「It is me」の部分は、文法的には「It is I」が正しいとされますが、 be動詞の後ではmeが普通に用いられます。
副詞節を強調する場合もあります。
I first met Mary when we were in New York. -------時の副詞節------- → It was when we were in New York that I first met Mary φ. 初めてメアリーに会ったのは ======================== S V O 二人がニューヨークにいた頃だった。 S V -----------C------------ ---関係詞節(形容詞節)---
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   ◇「like+doing」と「like+to do」
目的語が動名詞の場合とto不定詞の場合で意味が異なります。
「like+doing」
She likes playing the piano. 彼女はピアノを弾くのが好きだ。 s v ----o---- (playingは動名詞、意味上の主語はShe) S V O 常時繰り返される一般的なことについて述べます。
「like+to do」
I would like to play the piano now. 私は今ピアノを弾きたい。 s ---v--- ----o---- (to playはto不定詞、意味上の主語はI) S V ---O--- その場の特定の行為・未来の行為・「〜するのが良いと思っている」場合に ついて述べます。
「like+O+doing」、「like+O+to do」の場合も同様です。
I don't like you yelling at her all the time. 君には絶えず彼女にガミガミ言って貰いたくない。 s ----v----- o (yellingは動名詞、意味上の主語はyou) S V O C
I like you to tell the truth. (この場で)君には真実を言って貰いたい。 s ---v--- ----o---- (to tellはto不定詞、意味上の主語はyou) S V O ---C---
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   ◇make:自動詞のmake
She will make a fine teacher. 彼女は立派な先生になるだろう。 s← ←----v------- S V ------C------- 「a fine teacher」はmakeの目的語ではなく、主語Sheを後ろから 叙述術的に修飾する主格補語Cです。
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   ◇mustと「have to」
must
You must leave now. もう立ち去りなさい。 話し手の意志で、立ち去りなさいと命令しています。
「have to」
You have to leave now. もう行ったほうがいいよ。 電車に乗り遅れるなどの外的要因から、もう行く必要があると 言っています。
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   ◇「Not only A, but (also) B」に於ける倒置
「not only」のような否定語を文頭に置いて強調するときには必ず倒置が生じ、 主語の前に助動詞、be動詞がきます。
They not only ignored the protest, (but) they also lied to the press. S V -----O----- S V → Not only did they ---φ--- ignore the protest, (but) they also lied to the press. S V -----O----- S V (倒置) 彼らは抗議を無視したばかりでなく、報道関係者に嘘をついた。 主語theyの前に助動詞didがきて倒置の形になっています。
That professor is not only extremely knowledgeable in his field, ------S------- V C he's a fascinating speaker as well. S V ----------C---------- → Not only is that professor φ ---φ--- extremely knowledgeable in his field, V ------S------- C he's a fascinating speaker as well. S V ----------C---------- (倒置) その教授は、専門分野で博識なだけでなく、巧みな話し手でもある。 主語「that professor」の前にbe動詞isがきて倒置の形になっています。
■補語Cを文頭に置いて強調する場合にも倒置が生じる場合があります。 主語が名詞の時に倒置されますが、代名詞の時には倒置されません。
The sound of the bell grew faint. ---------s---------← ←v ---------S----------- V C → Faint grew the sound of the bell φ φ . 鐘の音が微かになっていった。 C V ---------S----------- (倒置) 補語Faintを文頭に置いて強調しているので、一般動詞grewが主語S(名詞)の前にきて 倒置の形(「V+S」の語順)になっています。
They who don't like their work are unlucky. s← ←-v--- S V C → They φ are unlucky who don't like their work. S V C (who〜は外置、whoの先行詞はThey) → Unlucky they are φ who don't like their work. 自分の仕事を好まない人は不運である。 C S V 補語Unluckyを文頭に置いて強調していますが、主語theyは代名詞なので倒置されず 「S+V」の語順のままです。
倒置について詳しくは、 ◆Tips(その2) ◇倒置 inversion を参照して下さい。 ■
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   ◇ofの用法
(a)記述:「of+名詞」=形容詞
このofは、「〜の性質を持つ」という意味です。
This is a matter of importance. これは、重要な事柄である。 ---s--← ←----v------ S V ---C---- 前置詞句「of importance」が形容詞と同じ働きをして、名詞「a matter」を 後ろから叙述的に修飾しています。 尚、学校文法ではこの用法を限定用法と教えています。
This matter is of importance. この事は、重要である。 -----s---← ←----v------ -----S----- V ------C------ 「of importance」が形容詞と同じ働きをして主格補語になり、 主語「This matter」を後ろから叙述的に修飾しています。
This computer is of great use. このコンピュータは大いに役に立つ。 ------s----← ←---v------ ------S------ V -----C------
否定の意味にするには、 of no importance のように、noなどのように否定の意味を持つ語を付けます。
I found it of no help. それが役に立たないと分かった。 s← ←--v----- S V O ----C-----
They are of little value to me. それらのものは私には少しも価値がない。 s← ←-----v------- S V -------C-------
「of+抽象名詞」は「前置詞句の叙述用法」の1つです。 詳しくは、 ◆基礎知識 ◇前置詞句の限定用法と叙述用法 を参照して下さい。
(b)分離、剥奪、除去
free of costoms duty 免税の --← ←-------------
wide of the mark 的を外れて --← ←---------
be cured of a disease 病気が治る ------← ←---------- He robbed me of my money. 彼は私の金を奪った。 ----← ←--------- S V O -----A-----
(c)根源、原因
a man of Oregon オレゴン州出身の人 ---← ←--------- = a man from Oregon
He comes of a good family. 彼は名門の出である。 ---← ←---------------- S V --------A--------- = He comes from a good family. S V --------A---------
He died of cancer. 彼は癌で死んだ。 (ofは直接的内因) --← ←--------- He died from a wound. 彼は傷がもとで死んだ。(fromは間接的外因) --← ←----------
(d)意味的な主語s
the rises of the sun 日の出 ----v--← ←--s----- 「The sun rises[rises、will riseなど].」を名詞化した表現です。 ---S--- V
A love of a mother for her child 子に対する母親の愛情 --v-← ←---s----- 「A mother loves her child.」を名詞化した表現です。 ---S---- V ----O----
It's very kind of you to come. 来て下さってどうも有り難う。 -v← ←s--- -真主語- (Itは形式主語) s← ←v S V C --A---
(e)意味的な目的語o
a statement of the fact 事実の陳述 -----v---← ←---o----- 「Somebody states[stated、will stateなど] the fact.」を名詞化した表現です。 S V ---O----
the writing of a letter 手紙を書くこと ------v--← ←---o----- 「write a letter」を名詞化した表現です。 V ---O----
the bringing up of a child 子を育てること --------v----← ←---o---- 「bring up a child」を名詞化した表現です。 ---V---- ---O---
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   ◇「one 〜 the other」と「one 〜 another」の使い分け
2つだけの要素から構成される集合の中の1つと残りの1つ
● ◎ ↑ ↑ one the other
3つ以上の要素から構成される集合の中の1つと残り全部
● ◎◎◎◎◎…◎ ↑ ←----------→ one the others =「one 〜 the other」の複数形
多数の要素から構成される集合の中の幾つかと残り全部
●●…● ◎◎◎◎◎◎◎…◎ ←----→ ←--------------→ some the others =「one 〜 the other」の複数形
3つ以上の要素から構成される集合の中の1つと残りの中のどれなのか特定できない1つ
● ○○◎○○…○ ↑ ↑ one another
多数の要素から構成される集合の中の幾つかと残りの中の特定できない幾つか
●●…● ○○◎◎…◎○○…○ ←----→ ←----→ some others =「one 〜 another」の複数形
話し手が指示するものと同じものを聞き手が特定できると話し手が考えているときには 定冠詞theを使います。 また、theを使う場合には、或る1つの集合の中で、theを付けて指示する部分を 他の部分と対比する意識が働きます。 更に、「the+名詞の複数形」は、或る共通の特性を持つ複数の要素から構成される まとまりのある1つの集合体であることを意味します。
話し手が指示するものと同じものを聞き手が特定できないと話し手が考えているときには 不定冠詞a/anを使います。 また、a/anは、単数を意味するだけでなく、或る共通の特性を持つ複数の要素から 構成される1つの集合体の中のどれか1つの要素であることを意味します。
theについて詳しくは、 ◆冠詞(2) article ◇theを使う場合の基準 〃 ◇「the+名詞の複数形」=集合全体を意味する構成員の総和 を参照して下さい。
「one 〜 the other」は、1つの集合の中で「the other」(単数)が指示する部分を oneが指示する部分(単数)に対比させ二者に分けています。 話し手は、二者の中の一方をoneで指示すれば、「the other」が指示するもう一方を 聞き手が自ずと特定できると考えているのでotherにtheを付けます。 同時に、theが付いていることにより、聞き手は後者が二者の中のもう一方を 前者が指示する1つと対比させて指示していることが分かり、更に単数形の otherにより、もう一方が1つだけであることが分かり、結果として 話し手が指示するものと同じものを特定することができます。 従って、「the other」は「残りの1つ」という意味になります。
「one 〜 the others」は、「one 〜 the other」の「the other」が指示する単数の部分だけを 複数にした形です。 「the+others(複数形)」のtheは、複数あるもの全てから構成されたまとまりのある 1つの集合体であることを意味します。 従って、「the others」は「残り全部」という意味になります。
「some 〜 the others」は、「one 〜 the other」のoneと「the other」がそれぞれ指示する 単数の部分を両者とも複数にした形です。 従って、「the others」は「残り全部」という意味になります。
「one 〜 another」のanother=「an+other」であり、anは複数あるものから構成された 1つの集合体の中のどれなのか特定できない1つを指示します。 話し手は、1つの集合の中の1つをone(単数)で指示しても、「an other」(単数)が 指示するものが前者の他に複数あるものの中のどの1つなのか聞き手が特定できないと 考えているのでotherにanを付けた形のanotherを使います。 同時に、anが付いている形により、聞き手は後者が前者の他に複数あるものの中の どれか1つを指示していることまでは分かりますが、話し手が指示するものと 同じものを特定することはできません。 従って、anotherは「残りの中のどれなのか特定できない1つ」という意味になります。
「some 〜 others」は、「one 〜 another」のoneとanotherがそれぞれ指示する単数の部分を 両者とも複数にした形です。 話し手は、1つの集合の中の幾つかをsome(複数)で指示しても、others(複数)が 指示するものが前者の他に複数あるものの中のどの部分なのか聞き手が特定できないと 考えているのでtheは付けません。 othersは複数形なので単数のanも付けず、無冠詞です。 同時に、theが付いていないことにより、聞き手は後者が前者の他に複数あるものの中の どこかの一部分であることが分かり、anが付いていない形や複数形のothersにより、 その一部分が複数であることまでは分かりますが、話し手が指示するものと 同じものを特定することはできません。 従って、othersは「残りの中の特定できない幾つか」という意味になります。
One man shouted, but the other could not understand him. --- --------- (2人の中の)1人の男が怒鳴ったが、(残りの)もう1人には訳が分らなかった。
Of their five children, one is in Japan and the others are abroad. --- ---------- 5人の子供の中、1人は日本に、他の子供(残りの4人全員)は皆外国にいる。
Some of the boys are here, but where are the others? ---- ---------- 少年達の中、数人はここにいるが、他の皆(残りの少年達全員)はどこにいるのか。
She hung her raincoat on one hook and her umbrella on another. --- ------- レインコートを(3つ以上あるフックの中の)1つのフックに掛け、 傘を別のフック(残りのフックの中のどれか1つ)に掛けた。
Some people said yes and others said no. ---- ------ 賛成した人もいれば反対した人もいた。(数人は賛成し、残りの人の中の数人は反対した。)
I have three young friends: one is eight years old, another is ten, --- ------- and the other[the third] is twelve. --------- 3人の若い友人がいる。1人は8歳、もう1人は10歳、(残りの)もう1人は12歳だ。
One of the students was an American, another was a German, --- ------- and the others were Japanese. ---------- 学生の中の1人はアメリカ人、別の1人はドイツ人で、その他は皆(2人以外は全員)日本人だった。
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   ◇「remember doing」と「remember to do」、「forget doing」と「forget to do」
remember、forgetなどは、目的語が動名詞の場合とto不定詞の場合で 意味が異なります。
I remember seeing her before. 以前彼女に会ったこと(過去のこと)を覚えている。 s v o (以前彼女に会った覚えがある。) S V O
She remembered to take the medicine. 彼女は薬を飲むこと(未来のこと)を覚えていた。 s ---v--- -----o------ (彼女は忘れずに薬を飲んだ。) S V ---O---
I'll never forget having a nice trip with you. 楽しい旅行(過去のこと)を忘れない。 s v -----o----- S V O
Don't forget to water the flowers. 花に水をやる(未来のこと)のを忘れないで下さい。 (s) ---v---- -----o----- (S) V ---O----
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   ◇「seem+to be+名詞/形容詞/過去分詞/現在分詞」に於ける「to be」の省略
「to be」を明示する場合と省略する場合の文型は、 それぞれ次のように考えると分かり易くなります。
S +seem+to be+名詞/形容詞/過去分詞/現在分詞. s← ←------------v-------------- (意味的な「主語+述語」の構造) s --v-- --------------c-------------- (意味的な文型) S V --C-- または S V ------------------C----------------- = S +seem+ φ + × /形容詞/過去分詞/現在分詞. (名詞は不可) s← ←------------v-------------- (意味的な「主語+述語」の構造) S V C
「to be」を明示する場合
「s←+←v」=意味的な「主語+述語」の構造 意味的な述語「←v」は、意味的な文型svcの主語sを後ろから叙述的に修飾する主格補語c 〃 文型svcの動詞v「to be」は、to不定詞の動詞的用法で実質的に動詞として働きます。
「to be」を省略する場合
「s←+←v」=意味的な「主語+述語」の構造 意味的な述語「←v」は、文の主語Sを後ろから叙述的に修飾する主格補語C
名詞の場合
He seems to be a student here at this college. s --v-- ----c---- S V --C-- 名詞 「to be」を省略できません。
形容詞の場合
The rumor seems to be nonsense. ----s---- --v-- c ----S---- V --C-- 形容詞 = The rumor seems φ nonsense. ----s--← ←v ----S---- V C
He seems to be very happy. s --v-- c S V --C-- 形容詞 = He seems φ very happy. s← ←v S V C nonsense、happyなどのように、程度が段階的に変化する意味の形容詞の場合は、 「to be」を省略できます。
She seems to be single. s --v-- c S V --C-- 形容詞 singleなどのように、程度が変化する意味の形容詞でない場合には、 「to be」を省略できません。
過去分詞、現在分詞の場合
He seemed to be tired. s --v-- c S V --C-- 分詞 = He seemed φ tired. s← ←v S V C
He seemed to be willing to help us. s --v-- c S V --C-- 分詞 = He seemed φ willing to help us. s← ←v S V C tired、willingなどのように、形容詞化している過去分詞/現在分詞の場合は、 「to be」を省略できます。
He seemed to be liked by them. 彼は好かれていたようだ。 s← ←---v----- (受動態) S V -----C----- It seems to be raining outside. 外は雨が降っているようだ。 s← ←----v------ (進行形) S V ------C------ 「be liked」、「be raining」は、一般の受動態、進行形なので、 「to be」を省略できません。
「seem+to be+C」は客観的な事実を、「seem+φ+C」は主観的な印象を表す と説明している文法書もあります。
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   ◇「sound like」とseem
「sound like」やseem、appear、lookなどは、「〜らしい」という意味で 用いられますが、 「sound like」は、   「〜のように聞こえる」 seem、appear、lookは、「〜のように見える」 という違いがあります。
(It) sounds like fun. それは面白そうだ。(面白そうに聞こえる。) (likeは前置詞)
It sounds like you had a good time. 楽しく過したようですね。 (likeは接続詞)
seemは言い方により、次のような違いがあります。
Terry seems (to be) happy in his new job. テリーは、新しい仕事に就いて幸せそうだ。 = Terry seems like he is happy in his new job. 話し手がテリーに直接会って判断しています。
It seems Terry is happy with his new company. テリーは新しい会社に勤めて幸せそうだ。 話し手はテリーのことを人づてに聞いて判断しています。
Terry is seemingly happy with his new company. テリーは新しい会社に勤めて幸せそうだ。 表面上は幸せそうに見えるが、実際はそうではない。
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   ◇spendとtakeでかかった時間を表現する
He spent two hours in repairing the car. 車を修理するのに2時間かかった。 S V ----O---- -------副詞句-------- (repairingは動名詞) repairingは動名詞で、前置詞inの目的語です。
= He spent two hours repairing the car. s← ←v ---o--- (意味的な文型、repairingは現在分詞) S V ----O---- C′ (C′は準主格補語) 「in repairing」のinが省略された形ですが、このrepairingは、現在分詞です。 「He spent two hours」の部分だけで文は一旦完結しますが、その後ろに更に 主語Heを叙述的に修飾する準主格補語「repairing〜」を追加しています。 文の主語Heと準主格補語「repairing〜」との間には、「He(主語)がrepairing(述語)する」 というように意味的な「主語+述語」の構造が成立しています。
≒ It took him two hours to repair the car. S V IO ---DO---- -----真主語------ (Itは形式主語) 2時間もかかったと、長い時間をかけて苦労したことを表します。
≒ It took two hours for him to repair the car. s ----v---- ---o--- S V ----O---- ------真主語(補文)------- (Itは形式主語) 2時間かかったことを客観的な事実として述べます。 「to repair〜」の意味上の主語を「for him」で明示しています。
≒ He took two hours to repair the car. S V ----O---- -----副詞句------ 意図的に2時間費やしたことを表します。 「to repair〜」は目的を表す単なる副詞句です。
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   ◇「stop doing」と「stop to do」
He stopped talking. 彼は話すのをやめた。 S V O 動名詞talkingは動詞stoppedの目的語です。
He stopped to talk. 彼は話すために立ち止まった。 -----← ←----- S V -副詞句- 目的を表す副詞句「to talk」は動詞stoppedを修飾します。
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   ◇suggestと仮定法現在
suggest、propose、request、insist、urgeなどのように 強い提案、要求や命令を意味する動詞に続くthat節(目的語の働きをする従属節)では、 動詞の原形を用います。 これは仮定法現在ですが、shouldの省略と見做すこともできます また実際に英国式ではshouldを用いる場合もあります。
They suggested to him that he go alone. 彼に一人で行くように提案した。 = They suggested to him that he should go alone. S V -------O(that節)------- 「he go」は仮定法現在です。
I proposed that the prize be given to him. 賞が彼に与えられるように提案した。 = I proposed that the prize should be given to him. S V --------------O(that節)-------------- 「the prize be given」は仮定法現在です。
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   ◇suspectとdoubtの違い
suspect
I suspect that A is B. 「A=B」だと思う。 見たところは「A≠B」だが、本当は「A=B」なのではないかと疑う。
doubt
I doubt that A is B. 「A≠B」だと思う。 見たところは「A=B」だが、本当は「A≠B」なのではないかと疑う。
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   ◇thanの関係代名詞的な使い方
We have more apples than we could eat φ in a day. 1日では食べきれない程の林檎がある。 O S V (O) (φはeatの目的語applesの本来の位置) = We have more apples than could be eaten in a day. S ---V---- → We have more apples which we could eat φ in a day. O S V (O) = We have more apples which could be eaten in a day. S ---V---- 先の例文の接続詞thanを関係代名詞whichで置き換えると、thanが関係代名詞の働きを していて、その先行詞はapplesであることが分かります。

詳しくは、 ◆Tips(その2) ◇疑似関係代名詞:as、than、but を参照して下さい。
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   ◇「try doing」と「try to do」
目的語が動名詞の場合とto不定詞の場合で意味が異なります。
I tried writing with my left hand. (試しに)左手で書いてみた。
I tried to smile, but I couldn't. (努力して)微笑もうとしたができなかった。
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   ◇「used to」とwould(習慣)の違い、習慣のwillと予測(推量)のwill
「used to」とwouldはどちらも過去の規則的な習慣を表しますが、 次のような違いがあります。
(a)「used to+do」
状態動詞または動作動詞に用いられ、過去の規則的な習慣・状態を表します。 過去を表す副詞節/句を伴うことはできません。 言外に現在と対比します。 主語が人でも物でも用いることができます。
I used to like sweets. (現在は好きではないが)嘗ては甘い物が好きだった。 (× would) S -助動詞- V O likeは状態動詞。
I used to go fishing every Sunday. (現在は行かないが)嘗ては日曜日にいつも (× would) 釣りに行ったものだ。 s← ←v S -助動詞- V C′ (現在分詞fishingは準主格補語) goは動作動詞。
(b)「would+do」
動作動詞に用いられ、過去の規則的な習慣を表します。 状態動詞には用いることができません。 過去を表す副詞節/句を伴います。 現在とは対比しません。 主語が人の場合のみで、物の場合には用いることができません。
I would go fishing every Sunday when I was a child. 子供の頃には日曜日にいつも (× used to) 釣りに行ったものだ。 s← ←v S -助動詞- V C′ -過去を表す副詞節- (現在分詞fishingは準主格補語) goは動作動詞。
That China restaurant used to(× would) be a cinema. あの中華料理店は、もとは映画館だった。 --------S(物)-------- -----助動詞----- V ---C----
(c)習慣・習性・特徴のwill
意志のwillから意味的に発展して、反復的・習慣的な行動を表します。 主に3人称で用いられ、1人称・2人称単数では用いられません。 しばしば、頻度の副詞語句sometimes、often、occasionallyなどを伴います。 進行形や完了形で用いることができません。
He will often sit up all night. 彼はよく徹夜することがある。
Mary will sit still and look at the sea for hours. マリーは何時間もじっと座って海を s← ←v 眺めていることがよくある。 S V C′ ---V--- ---O--- (副詞stillは準主格補語)
This door will not[won't] open. このドアはどうしても開かない(開けられない)。 openは能動態の形式で受動的な意味を表す用法です。
未来を表す副詞語句を伴うことはできません。
A lion will attack a man only when hungry. ライオンはひもじいときのみ人を襲う。 × A lion will attack a man tomorrow. --未来--
過去の習慣を表すことができます。
He would fall asleep reading his newspaper. 彼はよく新聞を読みながら眠ってしまうのだった。 s← ←v ------o------ S V C C′ (現在分詞readingは準主格補語)
(d)予言・予測(可能性・推量)のwill
進行形や完了形で用いることができます。
It will be snowing now in Hokkaido. 北海道では、今雪が降っているところだろう。 (be snowingは進行形)
They will have arrived by now. 今頃は到着していることだろう。 (have arrivedは完了形)
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   ◇「want+O+to do」と「want+O+過去分詞/現在分詞」
wantを用いる見掛け上の文型SVOCでは、「want+O+to do」が一般的ですが、 「want+O+to be+過去分詞/現在分詞」の「to be」を省略した形の 「want+O+ φ +過去分詞/現在分詞」も用いられます。
S want for O to do. (米式) --s-- --v-- (to doはto不定詞の動詞的用法) S V --O(補文)-- (真の文型) = S want φ O to do. (英式、forの省略) s --v-- S V --O(補文)-- (真の文型) ≒ S want φ O to do. s --v-- S V O --C-- (見掛け上の文型) 「for+O」は、「to do」の意味上の主語を明示するために用いられます。
S want O to be done. (to be doneは受動態) s ----v----- S V --O(補文)--- (真の文型) ≒ S want O to be done. s ----v----- S V O ----C----- (見掛け上の文型) → S want O φ done. (to beの省略、doneは過去分詞) s← ←v S V --O(補文)--- (真の文型) ≒ S want O φ done. s← ←v S V O C (見掛け上の文型)
S want O to be doing. (to be doingは進行形) s ----v----- S V --O(補文)--- (真の文型) ≒ S want O to be doing. s ----v----- S V O ----C----- (見掛け上の文型) → S want O φ doing. (to beの省略、doingは現在分詞) s← ←v S V --O(補文)--- (真の文型) ≒ S want O φ doing. s← ←v S V O C (見掛け上の文型)
Do you want me to speak to him? 私が彼にお話しましょうか。 s ---v---- S V O ---C---- (見掛け上の文型)
I want my shirt to be ironed. シャツにアイロンをかけて貰いたい。 S V ---O---- -----C------ (見掛け上の文型) = I want my shirt φ ironed. ---s--← ←v S V ---O---- C (見掛け上の文型)
I don't want him to be coming. 彼に来て貰いたくない。 S V O -----C------ (見掛け上の文型) = I don't want him φ coming. s← ←v S V O C (見掛け上の文型)
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   ◇「what+to do」、「how+to do」などは省略文
「what to do」の形は、疑問詞whatとto不定詞の間の語句「S+be」が省略されたものです。
I don't know what to do. 何をしたらいいのか分からない。 = I don't know what I am to do.
I don't know where to go. 何処へ行けばいいのか分からない。 = I don't know where I am to go.
I don't know when to start. 何時出発すればいいのか分からない。 = I don't know when I am to start.
I don't know how to begin. 如何に始めればいいのか分からない。 = I don't know how I am to begin.
■「be+to do」は未来の動作を表し、上記の例文では「当然の動作(〜すべき)」を意味します。
The form is to be filled in and returned within two weeks. この用紙は必要事項を記入の上、 -- ------------ 2週間以内に返送のこと。 ■
whyの場合にはtoが現れません。
I don't know why talk so much about it. 何故そのことをくどくど話すのか分からない。 = I don't know why you should talk so much about it.
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   ◇when(関係副詞)が先行詞を含む場合
関係副詞when、where、why、howが先行詞を含み、見掛け上、 先行詞が省略された形になることがあります。 この場合の関係副詞節は、形容詞節ではなく名詞節の働きをします。
when、where、whyの場合、先行詞を残し、関係副詞を省略することもあります。
Night is the time when most people go to bed. 夜は大抵の人が寝る時である。 -----関係詞節(形容詞節)---- = Night is φ when most people go to bed. (whenは先行詞を含む) -----関係詞節(名詞節)------ = Night is the time φ most people go to bed. (whenの省略)
That's the point where you are wrong. そこが君の間違っている点だよ。 = That's φ where you are wrong. (whereは先行詞を含む) = That's the point φ you are wrong. (whereの省略)
This is the reason why I don't like him. こういう訳で彼が嫌いなのだ。 = This is φ why I don't like him. (whyは先行詞を含む) = This is the reason φ I don't like him. (whyの省略)
howの場合、先行詞「the way」か関係副詞howのどちらか一方を用います。
× This is the way how we got it. This is φ how we got it. そのようにして、私達はそれを手に入れたのです。 = This is the way φ we got it. = This is the way in which we got it.
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   ◇when(関係副詞)の省略
The day when we arrived was a holiday. 私達が着いた日は休日だった。 ======= -----関係詞節(形容詞節)------ = The day that we arrived was a holiday. = The day φ we arrived was a holiday. 関係副詞節「when〜」は先行詞「The day」を修飾する形容詞節です。 whenの代わりに関係代名詞thatが関係副詞的に用いられる こともあります。
The time when you will regret it will come. → The time φ will come when you will regret it. そのことを後悔する時が来るだろう。 ======== --関係詞節(形容詞節)--- 「when〜」を文末に回した形(外置)です。 先行詞「The time」と関係副詞whenが離れているので、 whenを省略できません。 「when〜」は、時の副詞節ではなく形容詞節(関係副詞節)なので、 「when〜」に単純未来のwillが用いられています。
■単純未来のwillは、名詞節、形容詞節の中で用いることができますが、 副詞節の中では用いることができません。
I don't know if there will be a rise in tuition. 授業料の値上げがあるかどうか分からない。 --------------名詞節-------------- S V ----------------O----------------- The day will come when we will all have robots. 皆がロボットを持つ時代が来るだろう。 ======= ----------形容詞節---------- ---S--- V I'll tell her the truth when I see her tomorrow. 明日彼女に会ったら、本当のことを言おう。 S V IO ---DO---- ---------時の副詞節--------- × I'll tell her the truth when I will see her tomorrow. ■
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   ◇when(関係副詞)の先行詞
普通、関係副詞whenは、時を表す語句を先行詞とします。
Let me know the day when he will arrive. 彼が到着する日を知らせて下さい。 s v ---o--- (S) V O C (見掛け上の文型) (S) V ---O(補文)----- (真の文型) ======= -関係詞節(形容詞節)- 関係詞節「when〜」は、先行詞「the day」を修飾する形容詞節です。
関係副詞whenが、一般の名詞を先行詞とする場合があります。
He reminds me of my son when he was in high school. 彼は、高校生時代の私の息子を思い出させます。 S V O ----A---- ====== ----関係詞節(形容詞節)---- 「when〜」は、一般の名詞「my son」を修飾する形容詞節です。
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   ◇when節、while節、if節に於ける「S+be」の省略
(a)when節に於ける「S+be」の省略
You can go to bed when you are sleepy. 眠いときに寝ていいよ。 S V --A--- S V C -------主節------ -従属節(時の副詞節)- = You can go to bed when φ sleepy. S V --A--- (S V) C 主節の主語youとwhen節の主語が同じ場合、 when節の中の「主語+be」を省略できます。
(b)while節に於ける「S+be」の省略
I stayed inside while it was raining. 雨が降っている間、中にいた。 S V C S -----V------ (whileは接続詞、itは非人称のit) -----主節------ --従属節(時の副詞節)-- = I stayed inside while φ raining. S V C (S be) V = I stayed inside during raining. (duringは前置詞) while節の中では進行形が用いられます。
While she was in Japan she bought the camera. 彼女は日本にいたときカメラを買った。 S V ---A---- S V ----O----- --従属節(時の副詞節)--- --------主節--------- = While φ in Japan she bought the camera. 彼女は日本にいたときカメラを買った。 (S V) ---A---- S V ----O----- 主節の主語sheとwhile節の主語が同じ場合、 while節の中の「主語+be」を省略できます。
I sometimes use up my energy on fairly minor tasks ほんの些細な仕事にエネルギーを使い果たしてしまい、その一方で、 -----------------------主節----------------------- 本当に重要なことを先延ばしすることが、私は時々あります。 while I am postponing the really important stuff. S ------V------- ------------O------------- ----------------従属節(時の副詞節)---------------- = I sometimes use up my energy on fairly minor tasks while φ postponing the really important stuff. (S be) ----V----- ------------O------------- (杉田敏先生「実践ビジネス英語」 2016 11月号)
(c)if節に於ける「S+be」の省略
If he is still alive, he must be at least ninety. もしまだ生きていれば彼は少なくとも90歳になっているに違いない。 S V C S V C -従属節(条件の副詞節)- -----------主節----------- = If φ still alive, he must be at least ninety. (S V) C S V C if節の中では、「主語(代名詞)+be」が省略できます。
Come if it is possible. 来れるのなら来なさい。 S V C (itは非人称のit) ------従属節------- (if〜は条件の副詞節) = Come if φ possible. (S V) C if節の中では、慣用的に「主語(it)+be」が省略されます。
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   ◇whetherとifの交換
(a)whetherをifで置換えることができる場合
@whether節が他動詞Vの目的語Oになる場合
I've forgotten whether it was Sunday or Saturday. 日曜だったか土曜だったか忘れました。 = I've forgotten if it was Sunday or Saturday. S V ----------------O----------------
The man asked me whether I had an ID card. その男は私に身分証明書持っていますかと尋ねた。 = The man asked me if I had an ID card. ---S--- V IO -----------DO-----------
A「whether 〜 or not」
He asked me whether I liked the plan (or not). その計画が気に入っているかどうか彼は尋ねた。 = He asked me if I liked the plan (or not). S V IO ---------------DO---------------
(b)whetherをifで置換えることができない場合
@whether節が主語Sになる場合
Whether she comes or not doesn't concern me. 彼女が来るかどうかは私にはどうでもよいことだ。 -----------S------------ V O = It doesn't concern me whether she comes or not. = It doesn't concern me if she comes or not. S V O ---------真主語--------- (Itは形式主語) × If she comes or not doesn't concern me. whetherが文頭にくる場合には、ifで置換えることができません。
Awhether節が補語Cになる場合
The problem is whether he will agree to it (or not). 問題は彼がそれに同意するかどうかだ。 -----S----- V -----------------C----------------- × The problem is if he will agree to it (or not).
Bwhether節が前置詞の目的語になる場合
It depends (on) whether we have enough money. それは私達に十分なお金があるかどうかによって決まるものです。 S -----V----- -------------O-------------- × It depends (on) if we have enough money. 「depend on+wh節」の前置詞onは省略できます。 「whether〜」は句動詞「depends on」の目的語であり、同時に前置詞onの目的語でもあります。 ■「depend on+that節」は不可なので、「depend on+it+that節」のように 形式目的語itを用いて真の目的語that節を文末に回します(外置)。
She depends on it that I will do it. 彼女は私がそれをするだろうと当てにしている。 S ----V----- O ----真目的語----- (itは形式目的語) ■
Cwhether節が同格の形容詞節になる場合
The question whether we should go or stay comes next. 我々が行くべきか残るべきかという問題が次に来る。 ----------← ←-----形容詞節(同格)------- --------------------S-------------------- V C × The question if we should go or stay comes next.
D「whether or not」
I don't know whether or not his report is based on facts. 彼の報告が事実に基づくのかどうかは分からない。 S V ---------------------O--------------------- × I don't know if or not his report is based on facts.
It makes no difference to me whether or not she knows Bill. 彼女がビルを知っているかどうかは私には S V ------O------ -----------真主語------------ どうでもよいことだ。 (Itは形式主語) × It makes no difference to me if or not she knows Bill.
E「whether to do」
I don't know whether to go or stay. 行くべきか留まるべきか分からない。 S V ----------O---------- × I don't know if to go or stay.
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   ◇which(関係代名詞)の先行詞(非制限用法)
制限用法は、先行詞(名詞)の意味を限定する用法です。
非制限用法は、先行詞(名詞)について、追加的な説明をする用法です。 特に非制限用法の関係代名詞whichは、先行詞(名詞、語、句、節)について 追加的な説明をします。 注意すべきことは、whichが受けるのは先行詞の「内容」である場合が ある点です。
He is a gentleman, which his brother is not φ . 彼は紳士だが、弟はそうではない。 s← ←---v----- v→ →---s----- (←v) S V -----C----- C -----S----- --V--- (C) (先行詞はa gentleman) =========== ------関係詞節(形容詞節)------ 普通、関係代名詞whichは、物を表す語句を先行詞とします。 この例文の先行詞「a gentleman」は人を指しているのではなく、 その性質・状態を指しているので、whoではなくwhichで受けています。
She was modest, which he liked young women to be φ . 彼女は慎み深かった、若い女性は s← ←v v→ →---s----- (←v) そうであるのが彼は好きだった。 c -----s----- --v-- (c) (svcは意味的な文型) S V C S V -----O----- --C-- (SVOCは見掛け上の文型) ====== ----------関係詞節(形容詞節)---------- (先行詞は形容詞modest) 普通、関係詞の先行詞は名詞ですが、whichの非制限用法の場合には、 形容詞が先行詞になることもあります。
The king told her to approach, which she did φ . 王は彼女に近う寄れと言った、 ---S---- V IO ----DO----- O S V (O) そこで彼女はそうした。 =========== ----関係詞節----- (先行詞は不定詞句to approach) to不定詞「to approach」の内容が先行詞です。
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   ◇whose(関係代名詞whoの所有格)の先行詞
whoの先行詞は人ですが、whoseの先行詞は人の他に物・事である場合があります。
The house whose roof you can just see is Mr. Baker's. 屋根の見えている家はベーカーさんの家です。 = The house (which) you can just see the roof of is Mr. Baker's. = The house the roof of which you can just see is Mr. Baker's. (文語体) = The house ― you can just see the roof of it ― is Mr. Baker's. (口語体) = The house ― you can just see its roof ― is Mr. Baker's.
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   ◇「why+動詞の原形」
質問ではなく、相手の行ったことに対して異議を申し立てます。 「どうして(わざわざ)〜するのか(〜するにはおよばない)」
Why wake the baby up? どうして赤ん坊を起こしたりなどするの。 赤ん坊がせっかく眠っているのに、わざわざ起こさなくてもいいではないか。
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   ◇「will do」と「be going to do」
「will do」:単純未来
I will be 20 years old next year. 主語Iの意志とは関係なく、自然のなりゆきで来年20才になる ことを予測しています。
「will do」:意志未来
I will play tennis tomorrow. その場の思いつきで明日テニスをすることに決めました。
「be going to do」
「to do」はto不定詞の副詞的用法(方向)で、前の自動詞goingを後ろから修飾しています。
I am going to play tennis tomorrow. 前から既に明日テニスをすることに決めまています。
It's going to rain soon. 状況から見て、もうすぐ雨が降ることを予測しています。
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   ◇will:単純未来と意志未来のwill、if節などのwill
単純未来
I will be twenty years old next year. 来年二十歳になります。 主語Iの意志とは関係なく、自然のなりゆきで来年20歳になることを 予測しています。
意志未来
If you will smoke, please go outside. 煙草を吸うなら表に出てください。 --条件の副詞節--- (もし煙草を吸う意志があれば、外に出て下さい。) 主語youの煙草を吸う意志を問題にしています。
The door won't open. ドアはどうしても開かない。 主語「The door」のように、本来なら意思を持たない無生物の意思を故意に表すためにも 用いられます。 openは能動態の形式で受動的な意味を表す用法です。
if節などのwill
単純未来のwillは、名詞節、形容詞節の中で用いることができますが、 副詞節(条件、時、譲歩の副詞節)の中では用いることができません。
I'll stay (at) home if it rains tomorrow. 明日雨が降れば家に居ます。 ----条件の副詞節---- if節は、「もし明日雨が降ったら〜」と未来のことを述べていますが、 条件の副詞節なので、単純未来のwillを用いません。
Wait here until I come back. 私が戻るまでここに居なさい。 ---時の副詞節---- until節は、「私が戻って来るまで〜」と未来のことを述べていますが、 時の副詞節なので、単純未来のwillを用いません。
I'll go out even if it rains. たとえ雨が降ったとしても出かけます。 --譲歩の副詞節-- 「even if」節は、「たとえ雨が降ったとしても〜」と未来のことを述べて いますが、譲歩の副詞節なので、単純未来のwillを用いません。
I'll be glad if you will call me. お電話いただけませんか。 ---条件の副詞節---- (もしあなたに電話する意志がありましたら嬉しいです。) このif節のwillは意志未来です。 相手youの意志を尊重する丁寧な表現で、依頼の文です。
Umemura asks if the trend will continue. 梅村はこの風潮が続くのかどうか尋ねた。 ----------名詞節---------- S V ------------O------------- (杉田敏先生「実践ビジネス英語」 2013 9月号 summary) if節は副詞節ではなく名詞節なので単純未来のwillが用いられています。
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   ◇「with+ネクサス目的語」:付帯状況を表すwith副詞句
ネクサス目的語については、 ◆基本5文型例文集 ◇見掛け上のSVOCの真の文型 (1)補部構造とネクサス目的語(補文) を参照して下さい。
「with+ネクサス目的語」=「with+名詞+分詞」 (withの目的語) s← ←v =「with+独立分詞構文」
分詞は、前に置かれた名詞を後ろから叙述的に修飾し、 名詞と分詞との間には、 「名詞(主語)は分詞(述語)である」 というように意味的な「主語+述語」の構造が成立します。 全体で、 「名詞が〜したままで/〜されたままで」 という意味の副詞句になります。
She stood on the deck, with her hair streaming in the wind. ---s--← ←v (streamingは現在分詞) 彼女は髪を風になびかせながら(彼女の髪は風になびいた状態で) デッキに立っていた。 「her hair」とstreamingとの間には、 「her hair(主語)は、streaming(述語)している」 というように意味的な「主語+述語」の構造が成立しています。
He began to work with his sleeves rolled up. -----s---← ←v (rolledは過去分詞) 彼は袖をまくり上げて(彼の袖はまくり上げられた状態で) 仕事に取りかかった。
分詞の位置には他に、形容詞、副詞、前置詞句がきます。
Don't speak with your mouth full. 口に物を頬ばったまま話してはいけない。 ----s---← ←v (fullは形容詞)
He went out with no overcoat on. 彼はオーバーを着ずに外出した。 -----s---← ←v (onは副詞)
He was born with a silver spoon in his mouth. 彼は銀の匙をくわえて生まれた(金持の家に生まれた)。 ------s-----← ←---v------ (in his mouthは前置詞句)
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