本望英語教室: 基本5文型例文集
◇目的語Oになれる要素
他動詞の目的語になれる要素は、次のような名詞に相当する語句です。
■凡例: s、vは意味的な「主語+述語」の構造に於ける主語、述語 ---←、←---は後ろから修飾される語句、修飾する語句 ---→、→---は前から修飾する語句、修飾される語句 ■
(1)名詞
He bought a new car. 彼は新車を買った。 S V ----O----
(2)代名詞(目的格)
I like him. 彼が好きだ。 S V O
■形式目的語itについては、 ◆Tips(その1) ◇人称代名詞itの用法 ◆Tips(その2) ◇文末重心の原理 principle of end-weight (b)形式目的語itを用いて外置する場合 を参照して下さい。■
(3)「the+形容詞」
The learned are apt to despise the ignorant. 学のある人はとかく無知な人を軽蔑する。 V -----O------ -----S----- V C ----------A------------
(4)「the+分詞」
The ambulances carried the injured to the nearest hospital. 救急車はけが人を最寄りの病院へ運んだ。 ------S------- V -----O-----
(5)to不定詞
He doesn't need to work. 彼は働かなくてもよい。 S V ---O---
I want for him to come. (米式) 彼に来てほしい。 = I want φ him to come. (英式) s ---v--- (for himはto comeの意味上の主語) S V O ---C--- (見掛け上の文型) S V ---O(補文)----- (真の文型)
I want very much for you to be happy. あなたが幸福になることを切望している。 = I want very much φ you to be happy. (for youはto beの意味上の主語) s --v-- c (意味的な文型) S V O --C-- (見掛け上の文型) S V ------O(補文)------ (真の文型)
(6)動名詞
I don't mind waiting. 待つのは構わない。 S V O
He has stopped smoking. 彼は煙草をやめた。 S V O
I like playing tennis. テニスをするのが好きだ。 s v o (意味的な文型) S V ------O-------
I find being criticized a stressful experience. 私は批判されることをストレスに感じる。 -------s------← ←--------v----------- (vはsを叙述的に修飾) S V -------O-------- ----------C----------- (見掛け上の文型) S V ----------------O(補文)---------------- (真の文型)
(7)副詞
Have you nowhere to go? 君は行くところがないのか。 V S O (英式、まれ)
We had not very long to wait. 我々はあまり待つことはなかった。 S V O
(8)前置詞句
You have till ten to-night. 今夜10時まで待ってやる。 S V --------O--------
(9)wh句
I don't know what to do. どうしてよいか分からない。 S V ----O-----
Tell me which dress to wear. どの服を着たらよいか教えて下さい。 (S) V IO --------DO---------
(10)that節、wh節、if節、whether節
他動詞の目的語になるこれらの節は、名詞節です。
■前置詞の目的語になる節
○ 「in +that節」 ○ 「except+that節」 × 「前置詞+that節」 ○ 「 〃 +wh節」 × 「 〃 +if節」 ○ 「 〃 +whether節」
前置詞の目的語について詳しくは、 ◆基本5文型例文集 ◇前置詞の目的語になれる要素 を参照して下さい。 ■
She said (that) the story was true. その話は本当だと彼女は言った。 ----S---- V C S V -------O(that節)--------
She told me that she had been busy. 彼女は私に忙しかったと言った。 S V C S V IO ------DO(that節)------
I know what happened. 何が起こったか知っている。 S V S V ---O(wh節)---
I asked her if[whether] she was free. 彼女に暇かどうか尋ねた。 S V C S V IO --------DO(if節)-------- = I asked if[whether] she was free. S V --------O(if節)---------
I didn't realize how late it was. もうこんな時間になっているとは。(驚き・苛立ち) ---C---- S V S V ----O(wh節)----
Tell me how goes the war. 戦況はどうなっているか教えてくれ。 C V ---S--- (goes the warは倒置) V O ----O(wh節)----- howは、形容詞や方法・状態・程度の副詞(句)を尋ねています。
■SVCの文では、補語Cが文頭に置かれると「S+V」の語順は「V+S」に倒置されます。 但し、倒置されるのはSが名詞の場合だけで、代名詞の場合には 倒置されません。 倒置について詳しくは、 ◆Tips(その2) ◇倒置 を参照して下さい。 ■
(11)引用された語句、文
Don't say "but" to my suggestion. 私の提案に「しかし」と言ってはいけない。 (S) V O
(12)補文complement sentence(ネクサス目的語nexus object)
I saw her leave the room. 彼女がその部屋を出るのを見た。 s v ---o---- (意味的な文型) S V O C (見掛け上の文型) S V -----O(補文)------ (真の文型)
■補文については、 ◇見掛け上のSVOCの真の文型 ◇見掛け上SVOCの真の構造 を参照して下さい。■
■虚辞は目的語にはなりません。
虚辞expletiveとは、次の例のように、 時間・距離・天候・状況などを述べる文の主語に用いる非人称のit 存在・出現などの自動詞と共に用いるthere などの語のことです。 虚辞は、現実世界に指示する対象物を持たないので、他動詞の目的語にはなり得ません。
It is just five o'clock. 丁度5時です。 S V -----C------ (時間)
It is three miles from here. ここから3マイルの距離です。 S V -----C----- (距離)
尚、虚辞のthereは主語ではありません。
There was a car blocking my way. 車が行く手を塞いでいた。 V --S-- (存在)
There once lived a wise king. 昔、賢明な王様が住んでいた。 V -----S----- (存在)
There arose no problem. 問題は何も持ち上がらなかった。 V ----S----- (出現) ■
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